(アンソロジー)
犯人は秘かに笑う ユーモアミステリー傑作選
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ミステリー文学資料館によるアンソロジーの一冊。 徳川夢声「オベタイ・ブルブル事件」、乾信一郎「五万人と居士」、水谷準「われは英雄」、香住春吾「蔵を開く」、多岐川恭「私は死んでいる」、天藤真「親友記」、結城昌治「喘息療法」、樹下太郎「推理師六段」、小泉喜美子「万引き女のセレナーデ」、赤川次郎「駆け落ちは死体とともに」、阿刀田高「お望み通りの死体」、清水義範「茶色い部屋の謎」、若竹七海「あなただけを見つめる」、米澤穂信「Do you love me ?」の14篇が収められている。 戦前~現代まで幅広く採られており、巻末の解説と合わせて、日本のユーモア・ミステリーの歴史を俯瞰することができる。 香住春吾「蔵を開く」は間抜けな犯人がいい。 多岐川恭「私は死んでいる」は被害者がいい。 樹下太郎「推理師六段」の馬鹿馬鹿しさは秀逸。 小泉喜美子「万引き女のセレナーデ」はロマンチック。 清水義範「茶色い部屋の謎」拝外にも真っ当なミステリ。 | ||||
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「名作で読む推理小説史」と銘打たれている如く、日本におけるミステリーの流れに沿って「笑い」を探り当ててゆく試みのアンソロジーです。 従って、山前譲の「解題」も19ページに及び丁寧に時代を追った解説がなされています。ミステリー・ファンにとっては、この解説も貴重です。 作品は、1927年の徳川夢声の「オベタイ・ブルブル事件」に始まり、乾信一郎、水谷準、香住春吾、多岐川恭、天藤真、結城昌治、樹下太郎、小泉喜美子、赤川次郎、阿刀田高、清水義範、若竹七海、米澤穂信の12氏の作品が選ばれています。 もともとユーモアとミステリーは、相容れないものと考えがちですが、これが意外に良い感触の作品になっています。「本格」の好きな人には亜流と揶揄されそうですが、ユーモアと合体した作品は、暖かさというか、人間らしさのようなものが感じられ、心を和ませてくれます。「本格」のようなピリッとした雰囲気ではなく、肩肘張らずに読めるのが良いと思います。 | ||||
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