火星のタイム・スリップ

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長編
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あらすじ

1980年05月31日 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)

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評判

火星のタイム・スリップの評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク

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火星のタイム・スリップの総合評価:

8.62/10点 レビュー 13件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.13
(4pt)

ディック・ファンなら、一度は読んでおきたい本

一説によると、フリップ・K・ディックが友人に語ったところでは、「自分のお気に入りの小説を3冊選ぶなら、 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)、『火星タイムスリップ』(1964)、『高い城の男』(1962)だ」と言ったという話があります。もちろん本当かどうかはわかりません。しかしこの話を聞いて、『火星タイムスリップ』を読んでみたくなったのは事実です。

ストーリーの核は、ある少年の特殊能力“タイムスリップ”を主人公が利用して過去を変えようと企てるところにあります。ところが・・・と物語は思わぬ方向に投げこまれ、「ディック感覚」と呼ばれる独特の悪夢的な感覚が特徴的な、崩壊する現実、現実の虚構性、そしてアイデンティティ・クライシスに引きこまれていきます。

ディック・ファンなら、これはやはり一度は読んでおきたい本だといえるでしょう。
火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J87BN2
No.12
(4pt)

ディック・ファンなら、一度は読んでおきたい本

一説によると、フリップ・K・ディックが友人に語ったところでは、「自分のお気に入りの小説を3冊選ぶなら、 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)、『火星タイムスリップ』(1964)、『高い城の男』(1962)だ」と言ったという話があります。もちろん本当かどうかはわかりません。しかしこの話を聞いて、『火星タイムスリップ』を読んでみたくなったのは事実です。

ストーリーの核は、ある少年の特殊能力“タイムスリップ”を主人公が利用して過去を変えようと企てるところにあります。ところが・・・と物語は思わぬ方向に投げこまれ、「ディック感覚」と呼ばれる独特の悪夢的な感覚が特徴的な、崩壊する現実、現実の虚構性、そしてアイデンティティ・クライシスに引きこまれていきます。

ディック・ファンなら、これはやはり一度は読んでおきたい本だといえるでしょう。
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968
No.11
(5pt)

ディックらしいカオスっぷり満載のSF小説。

大昔のSF小説では、近未来には火星くらいには地球人も到達していて、植民地にしているだろうというのがいかにも当たり前的だった。
1964年発表の本作の舞台も火星であり、どうやって環境を整備したかは語られはしないが、普通に人類が大気の下に暮らしている世界だ。
優れたアイデア作家であるディックらしく、その設定は突飛というか、精神分裂病患者の中には、健常者とは異なる時間の進行の中で生きている者がおり、さらにその中には過去や未来を行き来できる者がいるとする学説がある、という前提が作品を支えている。
火星の或る街の実力者アーニイ・コットは、分裂病の上に自閉症で他人に心を開かない少年を利用することにした。
未来を予見して儲けようとしたのだが、それを実現させる装置を作る前に、地球から来た山師に先を越されて大儲けの機会を失ってしまった為に、今度は過去に戻ってやろうと考える。
しかし、少年の特殊能力は、単純なタイム・トリップではなかった。

ディックの作品は様々な登場人物たちが割と均等に描かれ、多層的に展開するものが多い。
本作も同様で、アーニイの企みに巻き込まれていく人々にもそれぞれドラマがあって、誰が主人公とかというのがはっきりしなかったりするし、途中まで何を描こうとしているのか判じ得ないまま読み進めることになる。
しかも、本作ではもう一人の主要人物であるジャック・ボーレンが、少年の影響で過去に経験した分裂病が再発しかけ、この二人の分裂病者による幻想が、物語を現実と悪夢が入り混ざった混沌とした世界にするので、なかなか複雑、そしておどろおどろしい感覚に包まれた独特の世界観を持っている。
評価も高く、読後感はスッキリとしたものではないが面白かった。
ちょっと翻訳がイマイチという感アリなのが残念。
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968
No.10
(4pt)

ディック・ファンなら、一度は読んでおきたい本

一説によると、フリップ・K・ディックが友人に語ったところでは、「自分のお気に入りの小説を3冊選ぶなら、 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)、『火星タイムスリップ』(1964)、『高い城の男』(1962)だ」と言ったという話があります。もちろん本当かどうかはわかりません。しかしこの話を聞いて、『火星タイムスリップ』を読んでみたくなったのは事実です。

ストーリーの核は、ある少年の特殊能力“タイムスリップ”を主人公が利用して過去を変えようと企てるところにあります。ところが・・・と物語は思わぬ方向に投げこまれ、「ディック感覚」と呼ばれる独特の悪夢的な感覚が特徴的な、崩壊する現実、現実の虚構性、そしてアイデンティティ・クライシスに引きこまれていきます。

ディック・ファンなら、これはやはり一度は読んでおきたい本だといえるでしょう。
火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA9KMU
No.9
(5pt)

ディックらしいカオスっぷり満載のSF小説。

大昔のSF小説では、近未来には火星くらいには地球人も到達していて、植民地にしているだろうというのがいかにも当たり前的だった。
1964年発表の本作の舞台も火星であり、どうやって環境を整備したかは語られはしないが、普通に人類が大気の下に暮らしている世界だ。
優れたアイデア作家であるディックらしく、その設定は突飛というか、精神分裂病患者の中には、健常者とは異なる時間の進行の中で生きている者がおり、さらにその中には過去や未来を行き来できる者がいるとする学説がある、という前提が作品を支えている。
火星の或る街の実力者アーニイ・コットは、分裂病の上に自閉症で他人に心を開かない少年を利用することにした。
未来を予見して儲けようとしたのだが、それを実現させる装置を作る前に、地球から来た山師に先を越されて大儲けの機会を失ってしまった為に、今度は過去に戻ってやろうと考える。
しかし、少年の特殊能力は、単純なタイム・トリップではなかった。

ディックの作品は様々な登場人物たちが割と均等に描かれ、多層的に展開するものが多い。
本作も同様で、アーニイの企みに巻き込まれていく人々にもそれぞれドラマがあって、誰が主人公とかというのがはっきりしなかったりするし、途中まで何を描こうとしているのか判じ得ないまま読み進めることになる。
しかも、本作ではもう一人の主要人物であるジャック・ボーレンが、少年の影響で過去に経験した分裂病が再発しかけ、この二人の分裂病者による幻想が、物語を現実と悪夢が入り混ざった混沌とした世界にするので、なかなか複雑、そしておどろおどろしい感覚に包まれた独特の世界観を持っている。
評価も高く、読後感はスッキリとしたものではないが面白かった。
ちょっと翻訳がイマイチという感アリなのが残念。
火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J87BN2

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