ネロ・ウルフの殺人交響曲
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タイトルと作者からわかるように、ネロ・ウルフシリーズのパスティーシュである。古本屋で購入し読み始めたは良いのが、良く考えてみると、私は「料理長が多すぎる」と「クリスマス・パーティー」と「殺人は笑いごとじゃない」しか読んだ事が無かった(しかも「料理長が多すぎる」以外はアンソロジーに収録されていたものを読んだのだ)。原作の雰囲気を極力再現しようとした真面目な贋作という印象を受けたが、ミステリーとしては凡作。 ネロ・ウルフが事件を手掛けなくなってから2年。ウルフの昔馴染みが、謎の人物から脅迫状を送り付けられている事を知ったアーチー・グッドウィンは、何とかウルフに依頼を引き受けさせようと試みるが、ウルフが事件に手をつけるよりも早く、昔馴染みは何者かに殺されてしまう。果たしてウルフは真犯人を捕らえることが出来るのか? 推理小説としては情報が後出しの感がある。そのせいで犯人は途中で予想がつくのに動機が不明という状態になる。1冊のミステリーとしてはそれなりに面白いと思うが、やや訳が古めかしい。20年経っても気にならずに読める訳もあれば、いかにも古くなってしまう文体もあり、本書は後者だと思う。本書の原語版に触れた事が無いので失礼な言い掛かりかもしれないが、訳者の語学力に問題があるような気がする。 アーチーが見慣れている(らしい)ウルフの寝姿を見て「どぎまぎする」意味がわからない。まるでBLじゃないか、これじゃ。こういうのを好む人もいるだろうが、本書はもちろんそんな類の作品ではない。もう少しぴったりくる表現は無かったものか。 作中、推理の糸口である「便利な関係」も余りに特殊過ぎて記憶に残り過ぎるのではないかと思われる。この言葉がウルフに真相を気付かせるきっかけとなるのだから、もう少し文章に埋没する(アーチーは気付かないレベルの)言い回しというものはないものかしらん。 | ||||
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