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長編
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8.50/10点 レビュー 4件。
感想一覧
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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沖縄三部作はどれも味わい深い作品だが、これは一回読めば十分と言えば十分な作品。話の構成上そうなる。
修羅場度合いは三部作の中では一番高い。
個人的には、肉攻班として戦車と対峙している回想シーンだけ良く読む。
実際にはもっと若いウチナンチューが戦車に突っ込んで行った気がする。
撃ち殺された、子供の肉攻兵の写真が残っているし。鉄血勤皇隊は真市達よりも若いハズだし。女学生の肉攻兵もいたという。
水木しげるの戦記を読むと、水木しげるのいたラバウルでは、終戦間近には、兵隊達が、
「肉攻兵の唄」
というのを歌っていたと言う。
現地で発生した、何かの軍歌の替歌だとは思うが。
この作品でも歌っていて欲しかった。
ラバウルでしか存在しない歌だろうから無理なのは分かるが、でも面白いではないか。
どう考えても盛り上がらない、戦意が下がるとしか思えない歌だもの。
どんどんヤル気が無くなっていくのを想像すると面白い。
実際、肉攻が正式採用されてから戦意が著しく下がったと言われている。
特攻隊だって相当美化されているけれど、実際は半狂乱でうんこやションベン漏らしてるのを、無理矢理乗せて出撃させていた、というからね。
ヒロポンとか注射して。
特攻機は無線が基地と繋がっているのだが、敵艦にぶつかる直前には、
「海軍のバカヤロー」とか
「大本営のバカヤロー」と叫んでいたそうだから。
今だったら「日本死ね!」と叫ぶだろう。
特攻の話ばかりしても仕方ないが、沖縄戦の写真集で、腰にコンクリートの重りをつけられている、特攻兵の死体写真が載っている。
脱出装置もパラシュートも無い(と思う)から、元々逃げられないのに、コンクリートの重りをつける必要があるのだろうか?
特攻は、敵艦を倒す事が目的であって、パイロットを殺す事が目的ではないハズなのに、パイロットを殺す事が目的化している感がある。
高木俊朗の戦記小説の世界だ。
陸軍特別攻撃隊って、そういう話だったハズだ。