シャボン玉ピストル大騒動
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
シャボン玉ピストル大騒動の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
シャボン玉ピストル大騒動の総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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日本では1977年に翻訳され,40年近く経った2013年に新訳で再文庫化されたのが本作です.
とある事情で家を飛び出した少年の旅と成長を描く,いわゆるロードムービースタイルで,
大陸移動バスに揺られながら,同乗する人たちの事情も織り交ぜていく群像劇の一面もあり,
時に楽しく,時に刺激的,そして時に切なく,旅特有の雰囲気を乗せてバスは出発,動きます.
バスとともに進む物語は,小さな少年の大きな冒険のようで,出会う人々とのやり取りは,
喜びや不安,多くの経験と感情を彼に与え,そして旺盛な好奇心とおませな言動の数々には,
思わず自分の子供時代を思い出し,懐かしくて恥ずかしい,不思議な気持ちが湧いてくるよう.
また,乗り合わせた人たちの大小,いろいろな事情も,多かれ少なかれ絡みはするものの,
あくまでも旅の中の一コマ,クセのない読みやすい訳も手伝い,気持ちよく流れていきます.
終盤,『大人への一歩』で済ませるには,あまりにも厳しいできごとが少年を襲いますが,
言葉はおろか,自身でも消化できない中,それでも思い出されるのは旅のことばかりであり,
ふとしたきっかけからすべてを受け入れ,あふれ出る感情を爆発させる姿は強く胸を打ちます.
彼の受けた行為は許されないものであり,期待される結末とも少し違うのかもしれませんが,
それでもわずかな光が差し,決して旅の前では見られなかったであろう姿がそこにはあります.