ボビーZの気怠く優雅な人生
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
ボビーZの気怠く優雅な人生の評価:
7.50/10点 レビュー 2件。 B ランク
ボビーZの気怠く優雅な人生の総合評価:
7.85/10点 レビュー 20件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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300頁余りの長さしかないのに、豪快な詰め込み具合である。
これに対するティムは、掛け値なしに学のないコソ泥にすぎない。
一時期海兵隊員としてクウェートに派遣され、一度は英雄的行為で勲章を貰ったことがあるというのが、この絶対的窮地から抜け出すのに役立つかもしれないスキルである。
兵隊経験とは言っても一般兵で、特殊部隊でもないのにそんな戦術を考えたりトラップをしかけたりする技能なんて、身につかないでしょと思わないでもないが、デッドウェイトを抱えながらなかなか頑張って逃走する。
しかしそれだけでは生き残るにまったくの不十分。
あとは結局、敵同士の潰しあい。
つまり著者のプロットの妙である。
ここは『用心棒』を思い起こすところだが、ティムは三船敏郎と違って、計画して敵同士を克ち合わせるわけではない。
ずるがしこい奴等ゆえに疑心暗鬼に襲われ、必要以上の手を打った挙句、タイミングが悪くて自ら破滅するといった感じか。
まぁ特に隠す必要はないだろうから書いてしまうが、最終的にティムが生き残るのは、彼の能力というわけではなく、著者たる神の贔屓の賜物ということ。
しかしそこが徹底されているわけではなくて、ティムはそこそこの、いやかなりの戦闘能力があるし、人を殺すのは好かないとしながらもそこそこ殺しもしている。そこが若干の中途半端に感じた。
そんな感覚があるので、②が雇ったスナイパーとティムに過去にの縁があるというせっかくの設定が何の触媒にもならないという事まで、すれ違いの妙とは思わずに中途半端に感じた。もう要らんやん。そんな設定。
グルーザの隠し玉については、プロットの根幹からして、そらそー来るでしょと驚きはしなかったし。
まぁ頁を繰らせる力は十分で、あっという間に読み終わったのだが、今ひとつ夢中になれなかった所以である。
夢中になれなかったのは、別の要因かもしれない。
本作も軽快な語り口である。ニール・ケアリーシリーズの終盤のようなおふざけではないので、それはもちろん売りにもなるのだが、登場人物のほとんどが人殺しOKな奴等の抗争なので、ユーモラスな活劇と楽しむには、血なまぐさく死体が多い。
個人的に、ユーモアミステリでの殺人さえ、若干感覚のズレを感じてしまうのでなおさら。
時代劇やファンタジーなら、ばっさばっさ敵が屠られてもおそらく流せるので、自分との距離感が近くなる現代劇において大量殺人+軽快な語り口の組み合わせが肌が合わないのだろう。
決して本作はふざけているわけではないのだが。