退職刑事〈2〉
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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ
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評判
退職刑事〈2〉の評価:
7.00/10点 レビュー 1件。 C ランク
退職刑事〈2〉の総合評価:
9.00/10点 レビュー 5件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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『遺書の意匠』遺書を書いて自殺した男が何故か前日に決行当日の芝居の切符を買っていた。遺書の筆跡は間違いなく当人の物で偽造でないとしたら一体どう考えたら良いのか?著者は小道具を上手に使いながらちょっと普通では考えられない複雑な人間ドラマをこしらえるのが本当に巧いですね。『遅れてきた犯人』建築業界誌の編集人が射殺された事件を自分がやったと電話で自供した男の来てくれという指定に従ってホテルの一室に赴くと男の愛人が殺されていた。暴力団の組長の殺人依頼が絡んで立証が難しいかなと思っていたら著者は話のスケールを大きくせずに一連の事件の流れを別の角度から見て見事に組み立て直してくれましたね。『銀の爪きり鋏』殺された被害者の女は何故か右手の爪だけを切っていた。右利きの人は最初に左から切り始めるのが普通なのにどうしてか?今回は謎の答自体は明かされると割合に平凡でしたが、殺人の動機が思いも寄らず悲劇的な風情でしたね。『四十分間の女』下り列車と上りの終列車の間隔が四十分間で一週間の間毎夜来て帰るを繰り返していた女が最後に朝方駅のレール付近の場所で死体となって見つかる。珍しく息子が骨折事故で入院した病室が舞台で、友人と三人で話し合い途中から知らない患者が話に横槍を入れるという異例のサービス振りです。推理にはかなりのこじつけと想像力の飛躍がありますが、殺害動機と無理なくスムーズに結びつける構成がお見事です。『浴槽の花嫁』新婚旅行中の妻がホテルの浴槽で殺され一方外出中の夫には明確なアリバイがない所から事件は簡単に片付くと思えたが・・・・。本編には魅力的な謎がなくそれ程に悩みはしない何時もと違うパターンですが、大勢の容疑者を登場させてその中で飛び切りの意外な動機を暴き読者の盲点を突いて驚かせます。『真冬のビキニ』冬のさなかの海岸で季節外れにも水着をつけた女が殺された。これも普通では絶対に考えられない状況ですが著者は何とかそうならねばならない場合をこしらえて読者を上手く納得させていますね。『扉のない密室』結婚式の新郎控え室で花婿の男が三人の友人達が見ている前で不意に短剣によって背中を刺し貫かれて殺される。もしかして透明人間による殺人か?と思わせる魅力的な謎の答はやや肩透かしではありましたが、ありきたりでなく想像もつかない複雑な人間ドラマを思いつく才能は著者ならではだなあと今回もいたく感心させられましたね。