大洞窟
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珍しく日本人が主人公のストーリーですが、なぜ絶版になったかわからないくらい面白い洞窟遭難アドベンチャーです。 | ||||
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一種のサバイバル小説です。 地底深くの洞窟に地震で閉じ込められてしまった研究者グループが、地上への生還を試みるという話です。 光の射さない洞窟で、食料や燃料、電池といった物資がいつかは枯渇してしまうという緊張感 「たぶん地上に戻ることはできないだろう」という絶望感 人種や年齢、性別や性格もバラバラな一行に発生するすれ違い 極限状況下におかれた人間が若い女性をどう扱おうとするか(人間の醜さ) 死生観 希望を捨てないということ といった問題がときに冷酷にも描写されています。 翻訳の文章も素晴らしく、翻訳小説にしばしば見られる文体の鬱陶しさを感じられません。 私はこの小説の中で、ところどころ挿入される「ハン」のエピソードが物語を非常にドラマティックなものにしていると思いました。 実は一行がこの洞窟でサバイバルを始めるよりもずっと昔の時代、先史時代に、同じくこの洞窟に閉じ込められたネアンデルタール人がいました。 このネアンデルタール人「ハン」は、一人で洞窟内を徘徊し、孤独と戦い、光の射さない洞窟から地上への脱出を試みてサバイバルしていました。 現代で主人公一行が置かれている状況は、この「ハン」の追体験なのでしょう。 そして最終的にハンはどうなってしまったのか。胸が熱くなります。 主要登場人物に一人の日本人中年男性がいます。 主人公級の存在です。暴走しがちな一行の中にあって際立って理知的で最も尊敬すべき人物のように描かれています。高得点です。 | ||||
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