ガラスの絆
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夏樹静子の第二短編集。単行本初刊は1973年。本作品集刊行前には長編『喪失 ―ある殺意のゆくえ―』が、後には短編集『砂の殺意』が刊行されている。 【収録作品】 「ガラスの絆」 彩場治子は人工授精によって、子供・信之を授かった。夫・弘之とドーナー(外部の精子提供者)の混合した精液によるものだったが、果たして、信之は成長するにつれ、夫の面影からは遠ざかっていったのだった。そんな中で、自らドーナーだと明かす武藤という男から電話が……。一方、弘之には、妻がドーナーと親密な間柄になっているとの匿名の手紙が舞い込む。 「暗い玄界灘に」 久美子の婚約者・白井が、出張先の福岡で持病がもとで入院することになった。ところが、白井は手術時の麻酔によるショックで死亡。久美子は、白井の幼馴染で福岡での案内役を務めてくれた新聞記者の峰岸とともに、病院での婚約者の急死の真相を探り始める。峰岸によると、この病院にはニセ医師疑惑があったのだった。 「見知らぬ夫」 石崎との結婚を来月に控えた絹江は、帰宅した直後を刑事に急襲され、あろうことか自分の夫が殺されたという告知を受ける。どうやら、絹江のことを一方的に見初めた豊島という男が、勝手に絹江との婚姻届を役所へ提出したらしかった。ところが、豊島には相続対象になる財産があったことから、絹江は警察に疑われる破目になる。 「破滅が忍びこむ」 皮膚科クリニックの院長である私は、ホテルで秘密の逢瀬を楽しんでいる時に、向かい側のマンションから女が墜落する現場を目撃してしまう。そのままホテルをあとにした私は自宅へ戻るが、そこでは娘の淳子が待ち受けており、自分の車が盗まれ、それで轢き逃げ事件を起こされたと、淳子は訴えてきた。淳子に自己防衛のためのアリバイ偽証を頼まれるが、その後でマンション墜落事件の容疑者の妹がクリニックにやってきた。私に墜落時の証言をさせるために。 「孤独のなかみ」 主婦のリツ子は暇を持て余している昼間に、孤独な生活を送っている老女・久めの身辺の世話を見てやっているが、久めの息子である村端に疎ましがられている。久めの家には娘の佐枝子もいたが、久めの再婚相手の鎌谷が家に移ってきて間もなく、佐枝子が家出して、そして鎌谷もほどなく失踪してしまった。以来、十五年の年月を久めは独りで過ごしていた。 「殺意をあなたに」 私は、自ら起こした自動車事故を譴責する視線にまだ耐えかねているなか、自宅にかかってきた一本の不審な電話から、一週間前に新聞に出ていた轢き逃げ事件の犯人だという告白を、夫から受けた。夫は脅迫者を始末するつもりで、私はあのときの夫の車に同乗していたという青年と一緒に、アリバイ工作をするのだが。 | ||||
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夏樹静子さんのファンです。 ほとんどの作品を読んでいます。 自分の体調のこともあり、長編をじっくり読み進めることが疲れてしまう、そんなときに出会ったのがこの短編集です。 女性ならではの心の微妙な動きや、感じ方などを丁寧に書かれていて、とても読みやすく、読み終わったあと、いやな気分になることもありません。 もっと読みたい、と思わせる最高の作品集です。 | ||||
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