ブラディ・リバー・ブルース
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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まだ2作目だが、映画のロケーションスカウトであるジョン・ペラムのシリーズはその職業の特異性から常に見知らぬ町を舞台にし、そこで彼が”A Stranger In The Town”という存在になり、町中の人間から注目を集め、忌み嫌われて四面楚歌になる状況下で物語が繰り広げられるといった内容になっているのが特徴だ。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ロケハンを生業とするジョン・ペラム シリーズ第二弾。 暗殺事件との偶然の接点から、FBI特別捜査官、連邦捜査官らから犯人隠匿を疑われるペラム。強引に暗殺犯を指すよう強要する警察当局に加え、暗殺犯からも命を狙われる羽目になる。犯人を目視できていないペラムへの理不尽かつ執拗なプレッシャーに、読み進めながら怒りが込み上げる。 本作のペラムはどちからか言えば防戦一方。暗殺犯に撃たれ半身不随となった警官との友情物語(?)や、お約束のラブアフェアが続き少々退屈。友人が誤って暗殺犯に殺害されたことから物語が大きく動くか!、と思いきや、期待通りとはならず…。 暗殺犯とその黒幕は早々に分かっているので、サプライズが殆どない。暗殺犯と対峙するクライマックスとその顛末は、おっ!となるもののこれまでペラムが受けた嫌がらせを跳ね返すようなカタルシスが味わえない。 ディーヴァー作品の中では、珍しく凡庸である。全作品を読破したいマニア向けでしょ? | ||||
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軽いミステリータッチ。作者、相変わらず本線とは離れたところに焦点を向けさせるのがうまい。他作品では学習障害の児童であったり、ペラムシリーズの前作では映画業界の裏、この作品では脊髄に障害を負った人の病症に深く突っこんでいる。おそらく、これがライム誕生に繋がったのだろうが──。伏線というより、そちらにほうに「なるほど」と感心してしまう。もちろん、それらうまいからライムシリーズも長く続いているのだろう。この作品は、どんでん返しを楽しむというより、途中から、それらの「知識」を堪能するつもりで読んでしまいました。というか、この作品にディーヴァー流の「どんでん返し」といえるものはなく、「そうだったのか」とある女性の正体が明かされるくらいか。 p301最後行〈ピーター・クリミングスは顔をしかめたが〉は〈ロナルド・ピーターソン〉の間違いでしょう。p319〈百五十ドル、調達できるか?〉は〈百五十万ドル〉でしょう。わざと〈百五十ドル〉と言っているなら、そこを描写しないと、読んでいるほうは〈?〉となってしまう。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーの<ジョン・ぺラム>シリーズ3部作の第2作。’93年の作品である。 今回はミズーリ州の寂れた町マドックスが物語の舞台に選ばれている。ミズーリ川の流れるこのあたりはタイトルにあるようにブルース・ミュージックが盛んな土地でもある。 本書は、全編に渡ってそんなブルージーな雰囲気を漂わせながらも、前作『シャロウ・グレイブズ』よりも複雑なストーリー展開で、サスペンス度もアクション度もアップしている。 そもそもペラムが目撃もしていない殺人事件の目撃者とされてしまうという、典型的な“巻き込まれ”型の物語である。彼は地元警察の刑事や、連邦検察官、FBIの特別捜査官の取調べと称する追及や、殺し屋からも狙われ、何者か正体のわからない男からも脅迫される羽目になる。それらは渾然一体となって入り乱れ、いったい誰が敵なのか見方なのか分からない。 加えて、殺し屋を雇った黒幕の動機は最後まで分からないし、偶然に知り合った美女にせよ、その真の正体はまったく不明なのだ。 ストーリーは、事件の際、銃弾を受けて半身不随となった巡査とペラムとのさりげない友情のドラマや、映画撮影のスタントマンや監督との関わりを織り交ぜながら、やがて劇的に進展していく。 本書は、“息もつかせぬ疾走感” あふれる 近年のディーヴァー作品に比べると、やや落ち着いた仕上がりである。それでもツイストやひねりや驚きもあり、派手な銃撃場面や過激な殺人シーンも描かれていて、伝統的なミステリーのなかに西部劇的アクション・ヒーローの要素を加えた快作である。 | ||||
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ジェフリー・ディーヴァーの<ジョン・ぺラム>シリーズ3部作の第2作。’93年の作品である。 今回はミズーリ州の寂れた町マドックスが物語の舞台に選ばれている。ミズーリ川の流れるこのあたりはタイトルにあるようにブルース・ミュージックが盛んな土地でもある。 本書は、全編に渡ってそんなブルージーな雰囲気を漂わせながらも、前作『シャロウ・グレイブズ』よりも複雑なストーリー展開で、サスペンス度もアクション度もアップしている。 そもそもペラムが目撃もしていない殺人事件の目撃者とされてしまうという、典型的な“巻き込まれ”型の物語である。彼は地元警察の刑事や、連邦検察官、FBIの特別捜査官の取調べと称する追及や、殺し屋からも狙われ、何者か正体のわからない男からも脅迫される羽目になる。それらは渾然一体となって入り乱れ、いったい誰が敵なのか見方なのか分からない。 加えて、殺し屋を雇った黒幕の動機は最後まで分からないし、偶然に知り合った美女にせよ、その真の正体はまったく不明なのだ。 ストーリーは、事件の際、銃弾を受けて半身不随となった巡査とペラムとのさりげない友情のドラマや、映画撮影のスタントマンや監督との関わりを織り交ぜながら、やがて劇的に進展していく。 本書は、“息もつかせぬ疾走感” あふれる 近年のディーヴァー作品に比べると、やや落ち着いた仕上がりである。それでもツイストやひねりや驚きもあり、派手な銃撃場面や過激な殺人シーンも描かれていて、伝統的なミステリーのなかに西部劇的アクション・ヒーローの要素を加えた快作である。 | ||||
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ロケーションスカウト(映画のロケ現場を探す人)ジョン・ペラムシリーズの第二弾。「青い虚空」のような反則スレスレのツイストを連発するのがディーヴァー節ではあるけれど,ジョン・ペラムシリーズは旧作ということもあり,抑制のきいた作品になっている。ペラムはある犯罪現場に居合わせてしまう。が肝心なことは目撃していない(ここ重要)。このため-FBIはペラムが犯人を目撃した上で金で黙らされていると思い -犯人は見られたと思い -"FBIが犯人だと思っている人物"はペラムを監視する必要があると思い三者三様の思惑でペラムに干渉してくる。皮肉なことにペラムは何も目撃していないのに,警察やらFBIやら犯罪者から追われる立場になってしまうのである。このシチュエーションが非常にうまく,その中でペラムがあがき回るのが物語の中心となる。ラストに向かってはややストーリーがまとまらないところも見られるが,あまりのどんでん返しの連続にリアリティのなさを感じてしまったら,このジョン・ペラムシリーズを読むといいでしょう。 | ||||
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