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    初公開日(参考)2005年11月
    分類

    長編小説

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    ゲスト (角川ホラー文庫)

    2005年11月10日 ゲスト (角川ホラー文庫)

    相川尚史はゲームソフトのシナリオライター。最近、相川の身の回りでは原因不明の暴力事件が相次いで発生している。何が人々を暴力に駆り立てるのか、なぜ自分の周りでだけ暴力の連鎖が起きるのか。調査をはじめた相川は、事件の関係者は誰もが奇妙な「卵の夢」を見ていることを突き止めるのだが―。日本ホラー小説大賞出身の実力派作家がおくる、傑作ホラーサスペンス。 (「BOOK」データベースより)




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    No.5:
    (2pt)

    長ったらしい文章とヘタレ主人公

    301ページという分量を長ったらしく感じさせるのはある種の才能だ。
     主人公の目線から描かれる物語の内容は『呪怨』や『リング』、『残穢』と同様だ。本作は目に見えるわけがない「呪い」を同じく肉眼では捉える事のできない「ウイルス」に例えて、「呪い」が人の手から人の手に渡され、「呪い」の感染が拡大していく様を描いている。
     この設定は読者を楽しませる試行に溢れている。人はいつだって、自分の人生や世界で起きている不幸、もしくは不穏な出来事に自分の経験や根拠を用いて解明したがる。今、世界で起きている不幸で不穏な出来事はもしかしたら何かの因果が原因で起こっているのかも知れない。そんな風に思うとこの小説は先見の明を持った作品だと評する事ができる。要するに、怖いのだ。もしかしたらこの世界には人を凶暴化させる「呪い」が伝播していて既に取り返しがつかないところまで来ているのかも知れない、と考えるだけで。
    「呪いだぞ? ウイルスじゃねえんだぞ? それは土地から人、そしてまた人にうつるんだぞ? もう止められねえんだぞ?」
     そこまで考えさせ、背筋に鳥肌を立たせられればこの小説は成功している。なんといっても恐怖劇の必須要素、「呪い」と「感染」を盛り込んで調理したのだ。この二つの食べ合わせが悪い訳がない。
     難点をあげるのなら一つ。主人公があまりにもヘタレすぎる。内心描写が長ったらしく、あまりにもヘタレで「早うせんかいボケェ!」と怒鳴りたくなる。
     執拗に執拗に、繰り返し繰り返し、描かれる心境描写や似たような説明に付き合うのを、「克明かつ、細部まで極めて観察が行き届いている。また、執拗な描写は神経症的に人の感情を逆なでして恐怖を煽る」と評するか、たった一言「長ったらしい。同じ文言が繰り返されるだけ」と評するのでは雲泥の差がある。時には長く描写したい部分を削り、思い切って読者に投げ渡して想像力に任せるのも方法論の一つだ。
     例えば本作の様な設定であれば主人公が感染を疑い、神経症的になっていく、という展開があれば恐怖を倍増できた。無論、省略や描写という技法を用いて読者の想像力に任せる事は必須だ。だがそれがなく、うんうん悩み続けるヘタレ主人公を見せられるだけでは前述したような罵声が喉元までせり上がってくることもあるのだ。ひょっとしたらこの主人公は作者の投影、分身なのではないか、と考えたくもなった。だとすれば時には己以外の主人公を想像し、ボキャブラリーを磨く必要がある。人物像が物語にマッチする様に練り上げ、物語のピースとして機能させられなくては退屈な話を卒業できない。小説上の人物とは、確かに創作主=作家の分身である。隅々まで描写するのは大いに結構だ。だが本作の描写はあまりにも長ったらしく、主人公がヘタレすぎた。
    ゲスト (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ゲスト (角川ホラー文庫)より
    4043728034
    No.4:
    (3pt)

    スピードはあるけれど…

    ホラーものを、直接的に感覚を刺激するスプラッター的ホラーものと実態や本質がつかめず曖昧で不確かな存在が、じわじわといつのまにか近づき、気がついたときにはどうにも逃げられない底なしの世界に引き込まれてしまうものの2種類に分けるとすればこの作品は間違いなく後者に入る。
    「リング」、「感染」に限りなく近い作りである。ゲームデザイナーの周辺で巻き起こる暴力という名の連鎖。悪意の正体を消滅されたあとに始まるさらなる恐怖の連鎖。ベースとなる仮想世界は、その演出の効果をさらに高めているともいえよう。あとがきにもいかにも現代を象徴したような物語の作りだと書いているが、確かに私もそう思う。物語の展開はスピード感があるし読みはじめるとどんどん進んでゆけるが、ここまでのボリュームにする必要があったのかどうか…物語の波に乗るまで若干の時間を要する。好き嫌いが別れる点でも星3つ。
    ゲスト (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ゲスト (角川ホラー文庫)より
    4043728034
    No.3:
    (4pt)

    感染ものの面白み

    感染する呪いの話としては、「リング」の強い印象が残っているため、二番煎じのように感じつつ読みましたが、どうしてどうして面白い。直ちに死に直結する呪いではなく、単に凶暴化して他者を傷つけさせる呪い。それ故に呪いの存在は証明しにくく、感染して人を傷つけたら直ちに犯罪者として社会的に抹殺されてしまう。このような感染ものも確かにホラーになりますね。
    ゲーム業界の舞台裏話にも興味が持てます。大変お得な買い物でした。

    ゲスト (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ゲスト (角川ホラー文庫)より
    4043728034
    No.2:
    (4pt)

    じわじわとくる恐怖

    前半で主人公(相川)の周りで次々と起きる暴力事件の原因が解明され、
    その後は、相川がそれに対し、
    解決に向けて動き出すが、相川も何かに蝕まれていくという展開でした。解明されてもその恐怖は終わらず、
    最後まで恐怖を味わえました。しかし、主人公や事件に関係する人の同じような心理描写が何度も書かれているように思えたのが残念でした。
    ゲスト (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ゲスト (角川ホラー文庫)より
    4043728034
    No.1:
    (5pt)

    読み応え充分

    ゲームシナリオライターの主人公の周りで次々と起こる不可解な事件。隣の夫婦、近所の学校、ついには自分までもが巻き込まれる衝動的な殺意には意外にも過去の事件が関わっていた。「感染」をキーワードに展開されるサイコホラー作品。
    私もプログラマなので、本作で描かれているIT企業の人間関係の複雑さや、大作を世に送り出す苦労や緊張感が痛いほど伝わってきました。科学ではとても解明することのできない人間の感情的な繋がり。
    厚い小説ですが、読み応えは充分です。
    ゲスト (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ゲスト (角川ホラー文庫)より
    4043728034



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