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ちんちろりん さんのレビュー一覧

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レビュー数17

全17件 1~17 1/1ページ

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No.17:
(8pt)

ラットマンの感想

この人の作品は、ミステリーの要素もさることながら物語としてもよく出来ているのが特徴だと思います。
騙されないぞと意気込んでページを捲っていても、気づいた時には物語の世界に引き込まれている。
今作もそんな不思議な魅力は健在でした。

▼以下、ネタバレ感想
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ラットマン (光文社文庫)
道尾秀介ラットマン についてのレビュー
No.16:
(8pt)

隻眼の少女の感想

ミスリードミスリード&ミスリード。
最後まで真相を見抜けなかったです、恐れ入りました。

▼以下、ネタバレ感想
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隻眼の少女
麻耶雄嵩隻眼の少女 についてのレビュー
No.15:
(8pt)

光媒の花の感想

それぞれが繋がりをもった連作短編集。
読み手の気分を、前半三編は落とし後半三編は上げるような構成。
前半の不幸っぷりでうっかり騙されそうになるが、じつは登場人物たちはたいして幸せになっておらず、最悪の状態は脱した程度までしか書かないところがこの作者らしいといえばらしい。
六編全てに登場する蝶が円環とバタフライエフェクトを案じさせる作品。
光媒の花
道尾秀介光媒の花 についてのレビュー
No.14:
(8pt)

花の鎖の感想

ミステリーによくある終盤に怒涛の展開が待っているというより、氷が解けるようにゆっくりと謎が明かされていく話。
『告白』ほどの派手さはありませんが、違うベクトルの面白さを感じられた作品。
花の鎖 (文春文庫)
湊かなえ花の鎖 についてのレビュー
No.13: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ゴールデンスランバーの感想

映画化もされているし高い評価も目にしていたので、ある程度ハードルを上げた状態で読み始めましたが予想以上に面白かった。
先の読めない展開と張り巡らされた伏線が読み手を飽きさせず、先へ先へと駆り立てるような疾走感を生み出している。
エンターテイメントの王道といえるような作品。
ゴールデンスランバー (新潮文庫)
伊坂幸太郎ゴールデンスランバー についてのレビュー
No.12: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

今はもうないの感想

シリーズ8作目。
これまでのS&Mシリーズが伏線になっているところもあるので、過去のシリーズを読んでからでないとこの作品を本当の意味で楽しめないと思います。

今作ではこれまでのシリーズで感じた理系らしさが薄れており、そのあたりは少し残念に思うところもありますが、それでも読み終った時には面白かったと感じたので、まあこれはこれでアリかなと。
他の人も書いていますが、読後にタイトルの意味するところがわかるようになっているところも面白いですね。
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)
森博嗣今はもうない についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

幻惑の死と使途の感想

シリーズ六作目。
動的な萌と静的な犀川の師弟コンビは相変わらずで、二人の絡みをマンネリと称するべきか安定感が出てきたと称するべきか迷うところ。
マジックをからめたストーリーは飽きずに読むことができたし、次巻へ含みを持たせる構成など個人的にはシリーズ中でも上位の面白さ。

▼以下、ネタバレ感想
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幻惑の死と使途―ILLUSION ACTS LIKE MAGIC (講談社文庫)
森博嗣幻惑の死と使途 についてのレビュー
No.10: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ハサミ男の感想

作者の仕掛けた罠は読み終わってみれば単純なんですが、読んでいる最中はそれに気づけませんでした。
話の設定も面白いですしオススメできる作品です。

作者は一年ほど前に亡くなられてたんですね。
そのことだけがとても残念です。
ハサミ男 (講談社文庫)
殊能将之ハサミ男 についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シャドウの感想

風呂敷を広げるのも畳むのも上手い作家だと思います。
この作品でもこれでもかと張り巡らせた伏線を、二転三転する展開の中見事に回収しています。
ただ、暗めの話を読み手に悪い方へ悪い方へと想像させるので、そのあたりは心しておいた方がいいかもしれません。

この人の作品は読後に妙な爽やかさが残るのも特徴ですね。
シャドウ (創元推理文庫)
道尾秀介シャドウ についてのレビュー
No.8: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

煙か土か食い物の感想

独特のリズムでひたすら突っ走ります。
ついていけない人は数ページで投げるような癖のある文章ですが、逆にそれは読者をこの作品の世界に引きずり込む、強烈な個性と言えるような気もします。
登場人物もアクの強い人間が揃っており、彼等の激しいぶつかり合いがスパイスのように物語を刺激的にしています。

ミステリーというよりはミステリーの皮を被った別の何かといった印象を受ける「こまけえこたあいいんだよ!!」的なノリに耐えられる方向け、なんでもアリなメフィスト賞らしい作品。
煙か土か食い物 (講談社文庫)
舞城王太郎煙か土か食い物 についてのレビュー
No.7: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

告白の感想

何人かの独白によってストーリーが進み、同じ場面もそれぞれの主観によって物事の見え方が違っていて面白かった。
モノローグのみで構成されているから「告白」、上手いタイトルだと思います。

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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊かなえ告白 についてのレビュー
No.6:
(8pt)

症例Aの感想

550ページを超える文庫本にしてはかなりの容量ですが、苦にならず最後まで読めました。
サイコ系というと猟奇的で現実離れしたモノが多いですが、この作品は地味ながら精神病とそれを取り巻く人々がリアルに描かれていて、その部分がこの作品の大きな魅力になっていると思います。
その後を読者に委ねる様な終わり方ですが、それをよしとするかどうかで評価に差がつきそうです。

▼以下、ネタバレ感想
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症例A (角川文庫)
多島斗志之症例A についてのレビュー
No.5: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

青の炎の感想

全編を通して主人公の心理描写が丁寧に描かれていて、前半分を読み終わる頃にはすっかり感情移入してしまいました。
物語の最初から最後まで、主人公の健気な姿に切なく心打たれる作品です。

▼以下、ネタバレ感想
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青の炎 (角川文庫)
貴志祐介青の炎 についてのレビュー
No.4: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

黒い家の感想

前半はテンポも悪く、ありきたりで無難な話だな、ぐらいにしか思わなかったのですが、物語の核心に近づく後半からは怒涛の展開でした。
特に終盤は手に汗握るシーンの連続で、続きが気になって最後まで一気に読んでしまいました。
犯人がわかってからの展開がこの作品の肝だと思うので、ミステリーというよりはサスペンス色の強いストーリーですね。
残虐的な描写も多くホラー要素も濃い作品なので、その手の話が苦手な人は心して読んだ方がいいです。

▼以下、ネタバレ感想
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黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志祐介黒い家 についてのレビュー
No.3: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

暗いところで待ち合わせの感想

視力障害者の家に殺人事件の容疑者が潜む、というシチュエーションが秀逸でした。
作者はよくこんなストーリーを思いついたものです。
アキヒロとミチル、それぞれの視点から話が進むと言う点も、お互いの心情がわかり良かったです。
少ない登場人物と限られた場所でのやり取りを、短めのページ数に上手くまとめた作品だと思います。
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一暗いところで待ち合わせ についてのレビュー
No.2: 5人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

占星術殺人事件の感想

冒頭の手記から物語がはじまるのですが、この手記が退屈というかなんというか……。
数ページで眠くなるような文章で、正直読むのがかなり苦痛でした。
手記が終わり本格的に話が進みだすと一転、冒頭のつまらなさが嘘のように楽しんで読むことが出来ました。
三十年以上前に書かれた作品ですが、ミステリ好きにオススメを聞くとこの作品を推す声が多いのも納得の傑作だと思います。

読み終わった後に改訂完全版があるのを知りました。
この作家は他にも改訂した作品があるみたいなので、そういうのが気になる方はその辺り気をつけた方がいいと思います。

▼以下、ネタバレ感想
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占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫)
島田荘司占星術殺人事件 についてのレビュー
No.1:
(8pt)

流星ワゴンの感想

三組の父子が登場し、それぞれの抱える問題に向き合っていく物語。
悩み、弱さ、後悔といった感情を巧みに描写しており、文章自体も読みやすかったです。
途中きわどい性描写があったりするので万人向けとは言い難いですが、子供を持つ父親にとっては感情移入しやすいオススメの作品だと思います。

読後すごく親孝行したくなりました。
流星ワゴン (講談社文庫)
重松清流星ワゴン についてのレビュー