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タカタソン さんのレビュー一覧

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レビュー数44

全44件 21~40 2/3ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.24:
(7pt)

興奮のスポ-ツ自転車世界

名作「サクリファイス」の続編。
主人公白石(愛称はチカ)がプロロ-ドレ-サ-としてツ-ル・ド・フランスに挑む。
ビジネスとしての自転車競技の世界や、レ-サ-側からのレ-ス視点は興味深くそこが面白さでもあった。
前作に引き続き「アシスト」が物語のキモになっていて、主人公のチカが誰をアシストするか、自分の進む道について悩む。
ミステリ-というよりスポ-ツ小説で、文量に対してその世界観の広がりは素晴らしかった。

エデン
近藤史恵エデン についてのレビュー
No.23:
(7pt)

埋もれた傑作

著者の初期作品の傑作のひとつと間違いなく言える程、面白い。
主人公は元ヤクザで田舎で老人と手を組んで裏金強奪の裏稼業をしていて、その場面をヤクザ時代の知り合い女実業家に見られ、3億円の強奪を強要される。ただ単純に脅迫するような女実業家ではない事を知っていて調べていくと彼女もヤクザに狙われ死んでしまう。主人公もヤクザ時代に自分の組を仲間と共に幹部を殺すことで潰していて、その仲間との因縁も全て3億円強奪に集約していく。
3億円をどのように強奪するかを主人公達が考えるところも読みごたえがあるし、潰した組の組長娘とも関係や魅力的な登場人物も良い。

ノワ-ルとはいっても、著者の優しさがあって主人公が悪になりきれず、読み易く多少展開の強引さはあるが中だるみがなく一気読み間違いなし。
ただ去るが如く (角川文庫)
香納諒一ただ去るが如く についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

天と地

この小説の前半と中盤以降の話の展開の違いは凄すぎる。
警察小説だと読んでいると、後半は犯罪?ノワ-ル?と思わせる展開。

始まりの軽いノリと違って、テ-マは重い。
国益のために何をしても許されるのか、憎しみは正義を変えてしまうのか。

主人公津原の純粋さと汚れていく様は、あまりに切ない。

ハング (中公文庫)
誉田哲也ハング についてのレビュー
No.21:
(7pt)

働く女性のほっこり小話

京料理屋の女将が主人公の客とのふれあいミステリ-?で、「ふたたびの虹」の続編。
一作目は女将本人の生い立ちがミステリ-として根底にあったが、本作は純粋な人間ドラマ。
前作同様短編集なのだが、同じ会社内での人間模様が違う短編で違う主人公、視点で描かれていて繋がりがあり、つい読み進めたくなってしまうだろう。

本作は、働く女性が主人公で仕事、恋愛の価値観や、病気など、働いている人にとっては身近に感じる話でまた、女将との会話の妙が素晴らしく本作も温かいものがあった。


竜の涙 ばんざい屋の夜 (祥伝社文庫)
柴田よしき竜の涙 ばんざい屋の夜 についてのレビュー
No.20:
(7pt)

短編で魅力感じるハ-ドボイルド

著者代表作の主人公達(鮫とか佐久間とかジョ-カ-とか)も活躍する短編集。
80年代とかにも書かれた短編もあったりして、どれも想像していたよりもよかった。

短編なのでひとつの会話だったりエピソ-ドなのだが、非常にハ-ドボイルドで個人的にいいなって思える短編がいくつもあった。

暇つぶしに最適かも。
鏡の顔 (トクマノベルズ)
大沢在昌鏡の顔 についてのレビュー
No.19: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

まさしくアメリカンって感じ。

本の題名からすると、歴史色の強い思考的ミステリ-かと思いがちだが、全くちがう。
中身はまさしく、古代財宝を巡るアメリカアクション映画そのもの。
善悪が分かり易く、しょっぱなからドカンドカンと派手です。歴史的大聖堂でも、銃撃戦+大爆破。
膨大な歴史的情報や先進科学は事実に近いとの事なので、へぇそうなのっていうところもあり。

ただ、古代の知識が現代科学を凌駕するのか、地中海内の七大不思議箇所での謎解きとか、ちょっと現実離れ感もあって中だるみはあるが、描写がうまくイメ-ジし易いので誰が読んでも楽しめるのでは。

最後も、アメリカ映画って感じの終わり方で上手くまとめている。

マギの聖骨 上 (シグマフォース シリーズ1)
ジェームズ・ロリンズマギの聖骨 についてのレビュー
No.18:
(7pt)

新時代警察小説の成功作

1作目のプラ・バロックでも高評価だったけど、この2作目も良かった。
一種独特の世界観のある刑事小説なので、合わない人はダメかも。
その世界観といのは、未来的というか主要人物がカタカタ表示だったり仮想空間(もちろんインタ-ネット上の)が重要な要素だったりするので、古典的な警察小説を望む方はちょっと違和感はあるでしょう。

本作だが、事件のインパクトは前作に劣らず良く、動画サイトにUpされた4つの残虐な殺人映像が本物なのか、偽物なのかというところから始まっていく。
中盤であっけなく容疑者が捕まり、若干、中だるみはあるが本作でも現実世界の闇部分の強引な引っ張りによって終盤まで持って行っている。

本作でもそうだが、現実世界と現実の闇世界、そして仮想空間が絶秒にそれぞれ事件に、物語に関与していて、そのバランスが個人的に面白くこのシリ-ズの良さになっている。

主人公のクロハの内面は詳細に描かれているが、外見的特徴が描写されてないので、イメ-ジがしづらいところと、自由に一人で捜査しすぎ?なところは疑問。

ただ、前作でも今作でも主人公の身内の話も織り交ぜてあり、ある種、巻き添えと葛藤が悲しくもあり、孤独なダ-クさを際立たせている。

エコイック・メモリ (光文社文庫)
結城充考エコイック・メモリ についてのレビュー
No.17: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

もはや古典王道警察小説

この作品が持っているキ-ワ-ド・イメ-ジと、実際に読んでみた感想はまるで違った。
あらすじの書き方(捉え方?)がおかしいのか、突然の人間発火やその遺体に獣の咬み跡があるなど、SFっていうか仮想現実っていうかおとぎ話っていうかオオカミ人間みたいな犯人像を想像してしまって手を引いていた。
読んでみると、これがまた王道中の王道というか警察小説そのものでした。

ただ、主人公刑事の音道と男刑事の滝沢の心理描写は見事で、滝沢が音道への男尊女卑的セクハラ言動は読んでて腹が立つのは上手い証拠。(今じゃありえない言動だけど。)

ミステリ-としてはちょっと弱いかもしれないけど、犬?好きは心に来るものがあるかも。

凍える牙
乃南アサ凍える牙 についてのレビュー
No.16:
(7pt)

傑作か駄作かこれも希少な山岳ハ-ドボイルド

物語の前半は歌舞伎町。台湾マフィアの殺し屋、マフィアを裏切り警察からも追われる功刀、同僚をマフィアに殺され地に落ちてでもマフィアを追う刑事の尾方。それぞれの置かれた立場を歌舞伎町を舞台に、残虐と宿命が無機質に描かれている。
物語はその後マフィアの金20億を積んだヘリがアルプスに墜落していたことで、なだれ込むように舞台はアルプスへ。ここまでは、はっきり言って満点評価だった。期待があり過ぎてどきどきしながらペ-ジをめくった。
しかし、中盤のアルプス登山の話に移っていくと、うそのように今までの雰囲気が一変し、和やか登山話になってしまった。その要因は裏切り者の功刀と功刀を何年も追って殺すためだけを目的に生きてきた尾方が山で出会い、目的を共にしてしまうのは良いが、その関係が安易すぎるというか重みがない。
じゃれあいがはっきり邪魔だった。尾方の無茶な登山も現実味がなくマイナスポイントだろう。

それでも終盤、殺し屋も参加し、ちょっとした想定外展開もあり、十分に楽しめる要素はあった。
最後のオチは、まぁ、突っ込みたいところはあるが、個人的には救われた感があって良かったと思う。
それにしても、山岳ハ-ドボイルドは希少なので大事にしたい。

男たちの十字架 (ハルキ文庫)
樋口明雄男たちの十字架 についてのレビュー
No.15:
(7pt)

理不尽な心の傷は誰も責められない

設定が阪神大震災直後からの話で、実は結構重いテ-マだったりするのですが、そこは結果論であって普通読めばそれは上質なミステリ-で引き込まれます。

ただ、主人公が主婦で震災で亡くした婚約者に似ているというだけで結婚し、その夫の癖が変わったということで別人と疑い、やがて事件の容疑者になるという展開でその捕まった夫は本当に自分の夫なのかというところから始まっていくので、単純に自分の好みの展開では無かったけど、好みの方はドハマりするでしょう。

逆に読み終わった後の、印象は全く違う。
話の中に、占い師や宗教など重要な要因でとして出てくるが、震災等で受けた心の傷はどのように癒せるのか、考えさせられます。
東北大震災があって1年半、ある意味旬な小説かもしれません。

PINK (文春文庫)
柴田よしきPINK についてのレビュー
No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

お約束を打ち破った好感作

このシリ-ズの中で、恐らくある意味異質であり賛否はあると思います。
まず、誉田氏の警察小説で見られるようなグロテスクな事件はありません。
本当に普通の事件です。
ただ、話のメインは事件を解決する事だけではなく、主人公「姫川」の話です。
過去作のような姫川班で事件を追い解決する展開はまるでなく、姫川一人で事件を追い、そこに出てくる人物と恋愛をし、最後に何かをなくします。

スト-リ-展開は普通ですが、今までに無いような濡れ場があったり、最後の姫川の置かれた環境は、このシリ-ジが本当に何でも有りになったということで、今後が非常に楽しみになりました。

これがもし、今まで通りの展開で、グロ事件と同班の菊田との関係で続くのであれば、マンネリでいつかは飽きられると思います。
この4作目でこの展開を書ききった今作は好感が持てます。

インビジブルレイン (光文社文庫)
誉田哲也インビジブルレイン についてのレビュー
No.13:
(7pt)

大沢版正義の定義とは

非常に興味深いし、アイデアとして面白いと思った。

外国人犯罪者の逮捕とか外国人組織を取り締まるとか国によって法も違うので、そういうのって何か国際警察みたいなので取り締まれないの?と誰しもが一度は思ったはず。

この物語はそういった国際犯罪組織を撲滅するための法を超えた捜査をする民間組織の話なのだが、まずその組織の在り方自体が面白い。民間であるがために、維持には金が必要になる。大きい犯罪を取り締まるために小さい犯罪を見逃していいのか、法を超えた金の得かたをしていいのか、正義の在り方を投げかけられる。

ただ、終わり方が残念。
せっかく面白い設定なのだから、何篇かは続編があってもいいと思ったが、この終わり方だと、ひとつの結論を出してしまっている。
あと、主人公がいまいち魅力が無かった。

ブラックチェンバー
大沢在昌ブラックチェンバー についてのレビュー
No.12: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

大人にはちょいとツライ?

ほんと、超大作ですね。ペ-ジ数も凄いです。
SFという事でその世界観の説明にあたる導入部分が長い。慣れるまで結構大変でした。
ただ、そこはさすがの貴志先生という事で、ただのSFではなく、恐怖を含める様なホラ-テイストの展開で思わず引き込まれます。

物語は呪力(魔法みたいな力)を得た人間が、その力に慢心し支配とコミュニティを形成した世界で、権利と自由を求め下剋上ならず良く言えば知恵と対峙する、結構人の本質というか歴史を思わせる深い話であります。

しかし、登場人物が呪力を使う人間と奇形生物だったりするので、もう感受性も乏しい大人にはさすがにツライかも。

ただ、ここまでのSFはなかなか無いので、若い方は是非。
新世界より(上) (講談社文庫)
貴志祐介新世界より についてのレビュー
No.11:
(7pt)

期待より良いのでは。

全く期待せずに読んで見ると、これが読み易くてスト-リ-も意外と良い感触。
謎の集団自殺を巡って、主人公警察官のクロハが捜査していくのだが、当然疑問が出ますよね?
なんで、名前がカタカナなのか?
それは、カタカナなんです。ほかにも主要な登場人物はカタカナだったりします。
時代背景はどうなんでしょう?近未来っぽいけど、現在と変りない感じです。

話の筋は、意外にダ-クで人の闇に踏み込んだ猟奇的な犯人像は良かったし、色々と投げかえられる謎も
主人公クロハがハマっているネットの仮想空間にリンクしていたり、最後の結末も呆気ない気もするが
個人的には「あり」だと思う。

次回作も読んでみます。
プラ・バロック (光文社文庫)
結城充考プラ・バロック についてのレビュー
No.10: 6人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

誰が読んでも面白い。

今までの貴志小説と比べると、かなりエンタテインメント色が強い、敷居を下げて間口を広げた内容ではないだろうか?(初読みの方はグロいと思うかもしれないが。)
内容の精度や満足度は別にして、普通に読んでいて次の展開が気になるし、気づけば夢中になっているのはやはり流石は貴志作品と言える。

読むと展開が上手く、前半は主人公教師のエピソ-ドが章ごとに展開され、章が進むごとに主人公のクレイジ-さ・凶悪さが露呈していき、恐怖・緊張度が最高潮に達した後半には校舎という閉鎖的空間での残虐、生徒たちの逃走劇。

また、視点の使い方もうまく前半は主に主人公視点でその狂った考え方に恐怖し、後半は生徒視点に切り替わって追われる恐怖・迫りくるスリルに思わず手に汗を握る。

ただこれが貴志ファン、サスペンス・ミステリ-ファンが読むと何か不満が残る。
それは、主人公の設定と行き当たりばったり感ではないだろうか。
主人公は京都大学法学部を1年で退学しアメリカに留学しMBAも取得、精神心理学にも精通した天才でかっこよく面白く・・・と。
ただ、その主人公の天才ぶりが緻密さや計算高さぶりが全体を通して見えてこない。
どちらかというと、行き当たりばったり感があって、そこがコアなダ-クさよりも軽さ・軽快さを取ったんだなと貴志ファンは思ってしまう。

が、そこは何も考えず深読みせずに、そういう世界感なんだと思って読めば面白いのは間違いない。
悪の教典 上
貴志祐介悪の教典 についてのレビュー
No.9: 8人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

今更、評価しなくてもいい?

東野氏は売れすぎてるから読まないって言うか、好きではないと思い込んでいる作家。そのくせ、【秘密】とか【白夜行】とか読んで、う~んって一筋縄ではないなとは思ってもいる。この本も、まさしくそう。

この作品は当然基本的にミステリ-なのだが読んでいる内に事件の真相よりも、その人間ドラマに引き込まれていく。
そして、忘れた頃にぽ-んって真相を放り込んでくるから、それがまた衝撃的で心をえぐってくる。

意外なことは、
(ガリレオ)シリ-ズを読むのはこれが初だが、主人公?の湯川がメインで登場するわけではなく、どちらかと言えば控えめでちょろちょろと出てくる程度で、探偵・探偵しているわけでもなく、メインはあくまで石神であり、靖子だった。

これだけの文量でこれだけの表現は、もう認めざる得ないだろう。

容疑者Xの献身 (文春文庫)
東野圭吾容疑者Xの献身 についてのレビュー
No.8: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

独特の世界観に酔い痴る

それにしても、なんていうペ-ジ数。文庫で1000ペ-ジ超。
その長い理由がなんとなく姑獲鳥の夏を読んでいるから分かります。

読んでみて、やはり。
京極堂(主人公)の語り、相変わらず興味深く分かりやすいけど・・・宗教・歴史・妖怪・哲学など多少難しい解釈が入り、このあたりが好き嫌いが分かれるところだろう。

ただ、話自体は非常に興味深く読めた。
ハコ・隙間・歪な愛に固執した人間が織り成すどちらかというとサイコ的な話が、そう思わせない構成ですんなり読み進める。

あと、このシリ-ズを読んだ事ない方に・・・妖怪が出てきて陰陽師とのバトルとかはありません。
あくまで人間の仕業による事件の推理小説です。
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫)
京極夏彦魍魎の匣 についてのレビュー
No.7: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]   ネタバレを表示する

難しいテーマを読みやすく

企業小説、しかも談合の話なんて捉えると堅苦しい小説と思ってしまうが、決してそうではない。
入社3年目で会社に慣れ、自分の考え方を持ち学生の頃とは明らかに世の中の見方が変わり、彼女とすれ違って行く。社会人の皆さま、結構身に覚えないですか?
この小説はそんな話で、相変わらずテンポが良く分かり易い構成で、読み始めたら止まらない。
ただ、会社を存続させる為には談合が必要なのかとか業界のフィクサ-と合ったりとか入社3年目の主人公にはちょっと無理があるというか・・。(まるでサラ〇-マン金〇郎?)
まぁこれにはオチはありますけど。
終わり方も意外に広げた風呂敷がそのままだったり、どうなったの?という事があり、物足りない方もいるかも。
鉄の骨 (講談社文庫)
池井戸潤鉄の骨 についてのレビュー
No.6:
(7pt)

敷居は低いが満足度高

柴田氏の著作を読むのは2作品目。1作品目は満点評価をつけた「聖なる黒夜」。
当然そういう期待は持ちつつも、あらすじを読むとそれ程重く・濃くは無いなと気楽に読んだ。

設定舞台が、聖なる黒夜と同じで闇医者の奈美、山内、韮崎など話に出てくる。
特に奈美(殺された韮崎の元愛人)と主人公との関係や活躍ぶりは興味深く楽しめた。

またこの作品のキモは、主人公が元刑事で保育園を経営していて、金を稼がなければ保育園を維持できい事で正義感と金を手に入れることに悩み、最後に辿り着くところはどこなのか。
また、当然子供ネタもあり、話を展開はさすがにうまく終わりの収め方は誰もが満足するでしょう。

フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
柴田よしきフォー・ディア・ライフ についてのレビュー
No.5:
(7pt)

ぶっ飛んだ父親の過去が逆に面白い

突然父親が行方不明になり、車が見つかった場所で霊媒師?(オババ)の命令により出会うヒロイン。
一緒に主人公の父親を探すなかで、とんでもない自分の家系を知っていくというスト-リ-。

ノリは結構重いが、父親や祖父の過去を判明してくるとあまりにぶっ飛んでいる生い立ちに
ありえねぇだろって逆にハマる。
オババとかトンチとかTRICK(ドラマ)に出てきそうな登場人物もいて、変にリアリティを
求めなければ面白いと思う。
作家はもう亡くなっているそうなので、希少な作品をぜひ。
サイレント・ブラッド (角川文庫)
北林一光サイレント・ブラッド についてのレビュー