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Hidezo さんのレビュー一覧

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レビュー数62

全62件 21~40 2/4ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.42:
(8pt)

この闇と光の感想

妙に惹きつけられる、ねっとりした感じの物語です。
出だしのレイア姫がどうとかを書店でちらみし、不安を感じながらも帯に惹かれて購入しました。
途中まで現実正解の話なのかファンタジーなのか、時代設定はいつなのか、すべてが謎のまま話は進みます。
真実が明らかになってからの展開も、良かったと思います。
こんな形の歪んだ愛情もありかもしれません。



この闇と光 (角川文庫)
服部まゆみこの闇と光 についてのレビュー
No.41: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

最後の証人の感想

この本には、いろんな仕掛けが組み込まれていました。
話も良く練られていて素晴らしく、「正当な裁き」の意味も納得です。
最後の証人 (角川文庫)
柚月裕子最後の証人 についてのレビュー

No.40:

友罪

友罪

薬丸岳

No.40:
(8pt)

友罪の感想

友人が犯罪者だったら。
この視点で話は進みますが、ところどころに気になる点が。
それは、自分の友人に対する罪。
「友人の自殺を止めれなかった」
これだけで、毎晩うなされるほど苦しめられるだろうか?
「友罪」という題名は、友人が犯した罪だけでなく、
友人へ犯した罪という意味でもあったのですね。
友罪
薬丸岳友罪 についてのレビュー
No.39:
(8pt)

ハケンアニメ!の感想

ミステリーではないですが、「目線が変わることによる考え方の違い」というものがうまく表現されています。
短編集のような構成ですが、それぞれが関連しているので、舞台裏を覗くような感覚が味わえます。
文庫本のおまけも良かった。
ハケンアニメ!
辻村深月ハケンアニメ! についてのレビュー
No.38: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

アイネクライネナハトムジークの感想

ウインストン小野を主役とした、スピンオフの短編集という感じでしょうか?
脇役でもそれぞれに物語があって、お互いに影響を受け、また影響を与えて世の中が成り立っている。
まさか、ラウンドボーイまでとは、関心しました。

アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)
No.37:
(8pt)

AX アックスの感想

大好きな殺し屋シリーズということで、本屋で見つけて飛びつきました。
今回の主人公「兜」は、もう「仕事」をやめて家族と幸せに暮らしたいと願う殺し屋で、
ストーリーも前作とは違って、殺し屋の仕事現場というより、仕事屋の表の顔を描いた作品といえるでしょう。
楽しめました。

AX アックス (角川文庫)
伊坂幸太郎AX アックス についてのレビュー
No.36: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

かがみの孤城の感想

予想外にファンタジー要素が強くて、ゲームを進めているような感覚でした。
学校や家庭の問題を抱えた子どもたち。制限時間がある中で、自分の現在、そして未来に向き合わなければいけません。
綺麗すぎて、やや期待を裏切られた感もあります。
でも、緊張なのか感動なのか体が震え、結局泣かされました。

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫 つ 1-1)
辻村深月かがみの孤城 についてのレビュー
No.35: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

満願の感想

ずっと読みたかった本です。短編集だったのですね。
短編集は結末部にキレが必要で、単なる謎の解答では物足りなく感じます。
その点で、この本のインパクトは期待した割に強くなかったです。

満願 (新潮文庫)
米澤穂信満願 についてのレビュー
No.34:
(8pt)

ナオミとカナコの感想

犯罪を犯してしまった女性たちが、追い詰められていく様子にハラハラ。
犯罪者なのに、なんとか逃れられるように応援してしまします。

ナオミとカナコ
奥田英朗ナオミとカナコ についてのレビュー
No.33:
(8pt)

モダンタイムスの感想

余計な話が多く長すぎる感があるが、これも、「大事なことは、まとめてしまったら消えてしまう」ということなのかもしれない。
この本は読み終わって感じるのは、内容がどうというよりも、生きていくうえで考えさせられる事がたくさん詰まっていたということ。
社会のシステム、仕事の細分化、アリとコロニー、アドルフ・アイヒマンの話など、一度は目を通して今の自分と照らし合わせて欲しい。

モダンタイムス(上) 新装版 (講談社文庫)
伊坂幸太郎モダンタイムス についてのレビュー
No.32:
(8pt)

リバースの感想

なんだ、いい話なんだ・・っと思った瞬間!
米澤穂信さんの作品のような落とし方。

リバース (講談社文庫)
湊かなえリバース についてのレビュー
No.31:
(8pt)

盲目的な恋と友情の感想

この作品はブラック辻村が炸裂です。
作品は、蘭花が結婚に至るまでの経過が綴られた前編(恋)と、その裏で進行していたもう一つの物語(友情)の二部で構成されています。
「恋」を読み終わり、「友情」を読み始めて最初に感じたのは、「そっち?」
「恋」の終わり方が思わせぶりだったことから、「友情」では真相が語られるのだと分かり、話はダークなのに気持ちはわくわくです。
こんなに作品に引き込まれて夢中になるのは、彼女ならではなのでしょうね。
内容の好き嫌いは別れるかもしれませんが、文章、構成、どれをとっても傑作だと思います。

盲目的な恋と友情 (新潮文庫)
辻村深月盲目的な恋と友情 についてのレビュー
No.30:
(8pt)

ヒポクラテスの誓いの感想

フィクションなのでありかと思います。
話の展開が早く、といえば聞こえがいいですが、情景描写が稚拙なのか、まだ背景が固まっていないのに話がどんどん展開していく印象。
また、会話にメリハリがないのか臨場感が今ひとつ。棒読みのセリフが聞こえてきそうな感じ。
法医学の内容なので、とっつきにくいかもしれませんが、内容は面白かったです。

ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)
中山七里ヒポクラテスの誓い についてのレビュー
No.29: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

犬はどこだの感想

非常にわかりやすいシンプルな作品。面白かったです。
探偵事務所を開き、成り行きで引き受けることとなった2つの依頼が、思わぬ方向へ進んでいきます。
とこどどころに貼られた伏線は、丁寧に解説付きで回収されていきます。
最後の終わり方は、作者さんらしいと思いました。

犬はどこだ (創元推理文庫)
米澤穂信犬はどこだ についてのレビュー
No.28:
(8pt)

この鴛鴦茶がおいしくなりますように: 珈琲店タレーランの事件簿5の感想

ミステリーマニアの方にはつまらないかもしれませんが、軽い謎解きをからめたライトノベルならではの面白さがあります。
今回の事件のネタは浮気・不倫ということで、源氏物語が絡みます。そう来たか!と、少し感心してしまいました。
終始、浮気や不倫、そして裏切り、裏切られ・・といったものが出てきますが、全部伏線だったのですね。
平安時代から読み物として定番のネタだったわけですから、人間の本性なんでしょうね。
珈琲店タレーランの事件簿 5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように (宝島社文庫)
No.27: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

暗幕のゲルニカの感想

ゲルニカの絵は何度も目にしたことがありますが、そのなかに描かれているものについては考えたことはありませんでした。
物語は9.11テロから始まります。負の連鎖はアメリカをイラク攻撃へと追い立てるわけですが、暴力に対して暴力で対抗することが正しいのだろうか?
それに他する、著者の回答が「ゲルニカ」なわけです。
「ゲルニカ」誕生の話が回想のようにはさまれていますが、歴史教科書なみにスペインの内乱やナチスの侵攻のことが盛り込まれており、なかなか進まない展開にちょっと飽きてくるかもしれません。また、おまけのようにピカソのハトの話が出てきますが、個人的にはこちらの方をもっと盛り上げてほしかったかな。
ちょっと欲張りすぎたかもしれない。

暗幕のゲルニカ
原田マハ暗幕のゲルニカ についてのレビュー
No.26:
(8pt)

チーム・バチスタの栄光の感想

今更ながら読みました。
面白かったです。読みやすいけど、専門用語や医学部事情が多く、一般人が理解できるのかは疑問。
次の作品を・・とまでは感じなかったので8点。

新装版 チーム・バチスタの栄光 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
海堂尊チーム・バチスタの栄光 についてのレビュー
No.25: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ジヴェルニーの食卓の感想

印象派と呼ばれる画家の名前が次々と出てくることに、わくわくします。
考えてみると、いま世界で評価されている画家たちが、同時期に現れ、集い、作品を作っていたことは、ある意味奇跡なのかもしれません。
彼らははじめから評価が高かったわけではなく、この物語は、印象派の画家たちに感銘を受けて彼らを支えていた脇役たちの物語です。
絵を見ながら読んで下さい。

ジヴェルニーの食卓 (集英社文庫)
原田マハジヴェルニーの食卓 についてのレビュー
No.24: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

クリーピーの感想

殺人事件の話って大体ありきたりで、2時間ドラマを見た気分にしかならない。
読み終わったら、「あー面白かった。じゃあまた次の事件の話を・・・」って感じで、悪くないけど満足もしない。
でもこれは違う。
同じ2時間でも映画を1本見た気分。内容が濃いのです。
展開は二転三転し、真相は最後まで分かりません。
隣人が事件に絡んでくる展開は「火の粉」を思わせますが、こちらのほうが複雑で巧妙です。
映画化も納得。
クリーピー (光文社文庫)
前川裕クリーピー についてのレビュー
No.23:
(8pt)

ジグβは神ですかの感想

この本は、「すべてがFになる」で始まる長いシリーズの一部ということで、この作品だけ読んでも楽しめないかもしれません。
また、後書きでもあるように、ミステリーのお約束的な展開はありませんので、ミステリー作品としても意見がわかれるかもしれません。
私的には、スマートで綺麗な作品に満足です。
ジグβは神ですか JIG β KNOWS HEAVEN (講談社文庫)
森博嗣ジグβは神ですか についてのレビュー