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ももか さんのレビュー一覧

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レビュー数170

全170件 161~170 9/9ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.10: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ジェフリーファンの方には是非!

ジェフリー作品を殆ど読破しているものとしてお薦めします。

内容云々、なにこれ?的な個所もありますが
それでも「過去の追憶」と共に楽しんで頂きたい。

軽い小説ばかり読んでいると、たまにこういう緻密に計算された小説を読みたくなります。
今回は、その願望を(なにこれ?的なものは置いといて)満たしてくれるものになっていました。

構想から八ヶ月、そして書き始めたという・・・
こういう練っている(練り上げている)時間って、作家には堪らないんだろうな~。



スキン・コレクター 上 (文春文庫)
No.9:
(7pt)

野球が熱い!

野球そのものを全くみないので、ここまで熱く語られるとちょっとは見てみようかな?となるぐらいリアルでした。

風土も民族も歴史も全く違う日本にいる私が読んでも、親子の感情・思いというのがひしひしと伝わってくる良い小説でした。
親子間にある言葉では言い尽くせない愛情は、何処に住んでいようとも、いつの時代であっても変わらないのだと、この点は嬉しいものがありました。

今度は野球抜きの本格化ミステリーが読みたいな~。
文章が上手い!
もちろん、翻訳も素晴らしいです。



約束の道 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
ワイリー・キャッシュ約束の道 についてのレビュー
No.8:
(7pt)

長編で是非読みたい

日頃長編ものばかり読んでいると、短編は物足りなく感じてしまう。
始まったかと思うと、すぐに捕まってジエンド。
焦点を当てた犯罪そのものは面白いのだから、この集の一つでもいいから長編ものとして読みたかった。

短文が多いせいか、日本語の文章としては味気なく感じてしまった。
あともう一ひねり翻訳家の方には頑張って欲しかったなあ~。
訳し方次第では、短文でも光るものがあると思うのですが・・・。






罪悪 (創元推理文庫)
No.7:
(7pt)

夜長を楽しむ時

何もすることがない夜
ぼんやりと時を過ごすには勿体ない夜。
そんな時は是非ディバインの小説を読んでみてください。

この作品は多少ユーモアがあって、ドキドキ感もほんのちょっぴりあって
あとは謎解きというよりも、文章や会話を楽しめるものでした。
私は主人公の生き方や価値観に全く同意できませんが、まあーこういう人が世間一般からすると魅力的なのかも??

海外ミステリーの楽しみは、登場する食事やお酒がどんな風に表現されているかという点もあります。
食べたことのないメニューなら、一度は食べてみたいと思うし
聞いたことのなかったお酒なら、ネットで検索したり・・・。
ディバインの小説にはそういう場面が余り登場しないので、ちと残念ですね。


五番目のコード (創元推理文庫)
D・M・ディヴァイン五番目のコード についてのレビュー
No.6:
(7pt)

犯罪者と追う者とのバランス

ミステリー、刑事物、サイコパス
などなど、追う者と追われる者とのバランスが(ページ数的に)保たれている状態だと、最後まで楽しめると思う。

初めて読んだリンゼイ物でしたが、最後まで楽しめた小説でした。
途中、??と思う個所はありましたが、小説的には及第点ではないでしょうか。

ジェフリーディーバーが同じ作品を書くとすると、この倍は長くなるのだろうな~みたいな
余計なことを考えながら、小さくまとまって、時間つぶし?退屈しのぎには打って付けの小説だと思います。

ただ難点は主役に魅力がなさ過ぎ・・・・男女とも。
どうしてなんだろう・・・ハリーボッシュは登場するだけで魅力満載なのに・・・この違いは・?




覇者〈下〉 (講談社文庫)
ポール・リンゼイ覇者 についてのレビュー
No.5:
(7pt)

終わらない

物語が終わっても何一つ終わるものがない。
悲しい小説でした。

小説の大半は悲しみであったり喜びであったり、それぞれの終わり方があるのに
この話は読んだ後取り残されてしまったような、独り冷たい川の中に残されてしまったような寂しさがあるだけ。
映画も撮られているようなので、一度見てみたいと思いました。

ミスティック・リバー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
デニス・ルヘインミスティック・リバー についてのレビュー
No.4: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ハリーボッシュ、9冊目

ボッシュシリーズで一番好きな小説は?と聞かれたら
「ラスト・コヨーテ」「夜より暗き闇」「暗く聖なる夜」・・・・迷って迷って、「ラスト・コヨーテ」!
二番目に「ブラック・ハート」か「夜より暗き闇」
(ボッシュシリーズ以外なら、「ザ・ポエット」!これは何も迷うことなく決定なんですけどね。)

今回の作品は、ボッシュシリーズの中では「定番」といわれる流れだったと思います。
ハラハラドキドキしながら、順調に話が進んでゆく。
丁寧なボッシュ?サラリーマンじゃないけど、サラリーマン的なボッシュだったと思います。

最後に、タイトルの「ブラック・ハート」。
何の面白みも魅力もない・・・
私だったら「ドールメイカー」あるいはタイトルそのものの「コンクリート・ブロンド」

コナリーは背後から襲うこともなく?真正面からぶん殴るタイプ?だと思うので
ガツン!と直球でタイトルつけませんか?





ブラック・ハート〈上〉 (扶桑社ミステリー)
マイクル・コナリーブラック・ハート についてのレビュー
No.3:
(7pt)

繋ぎ止めるものは

レオの最後の物語です。
どこまでいっても辛い。
終わりはあるのか・・・幸福という終わり方はあるのだろうか。

どこまでも深い、そして冷たい。









エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)
トム・ロブ・スミスエージェント6 についてのレビュー
No.2:
(7pt)

耐性の問題

痛みに耐えられる人はどうぞお読みください。
耐えられそうも無い人は最初から手に取らないでください。

ソビエト、ソ連、クレムリン、KGB。
スターリンの巨像が倒されたのは何年前だったのか。
テレビニュースで見たことは記憶にあるのだが、周りの人々、広場にいた人々の記憶はない。

あの時インターネットが今のように世界に通じていたら、どんな映像が見られたのだろう。
ふと、そんなことを思いかけて、でも、知らない方がいいことも沢山出てきただろう・・・
と、そこで思考をやめた。

グラーグを読み終えた今、もう一度スターリンのことを調べてみようと、映像で見られるのなら、探してみようと、そう思わざるを得ない小説だった。


グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)
トム・ロブ・スミスグラーグ57 についてのレビュー
No.1: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

タイトルと表紙の大切さ

この内容なら、「その女アレックス」や「ミレニアム」より売れる・売れたはずなのに。
まずタイトルの昭和感。表紙の魅力のなさ。
内容がいいだけに残念ものでした。

警察物は、やっぱり相棒が大事。
主役のカールはジャンレノのようなイメージ。
相棒は(なぜか浮かんだのは)オバマ大統領でした。
 
しばらく特捜部Qを読み続けます。

特捜部Q ―檻の中の女― 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕