(短編集)

貴族探偵

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評判

貴族探偵の評価:

3.64/5点 レビュー 61件。 B ランク

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平均点3.64pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全67件 41〜60 3/4ページ
No.27
(5pt)

麻耶雄嵩がわからん人は不幸だと思う

麻耶雄嵩の短編には、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」という名作があるが、
これに収録されている「こうもり」も、歴史に残るといっても過言ではない名作だ。

読み終わったあと、あまりの凄さに放心状態となり、次の作品へ進む気になるまで数日間の休憩を要したほどだった。

僕は騙されたのだろうか?
いや、騙されたのは登場人物のはずだ。
勘違いした僕が悪いのだろうか?
いや、もちろん麻耶雄嵩の企てに見事にはまったことは間違いない。

叙述トリックとは何かという根源的な問題に、シンプルな短編で歴史に残る問題提起をさらりとやってのける麻耶雄嵩に感服である。

貴族探偵という設定も、長年ホームズ・ワトソン関係の探求に時間を費やしてきた彼による、(あるいはアンチテーゼ的な意味も含めた)新たな安楽椅子探偵像の提案、そして挑戦であるといえる。

ライトな読者層には目もくれず、人間ドラマや純文学的な要素は頑なに排除し、ストイックなまでに純粋なミステリにこだわり続け、常に新しいミステリの構築に情熱を傾け、おそらく時間をかけて納得したものしか発表しない(したがって寡作であると思われる)、麻耶雄嵩は日本ミステリ界の至宝である。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.26
(5pt)

麻耶雄嵩がわからん人は不幸だと思う

麻耶雄嵩の短編には、「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」という名作があるが、
これに収録されている「こうもり」も、歴史に残るといっても過言ではない名作だ。

読み終わったあと、あまりの凄さに放心状態となり、次の作品へ進む気になるまで数日間の休憩を要したほどだった。

僕は騙されたのだろうか?
いや、騙されたのは登場人物のはずだ。
勘違いした僕が悪いのだろうか?
いや、もちろん麻耶雄嵩の企てに見事にはまったことは間違いない。

叙述トリックとは何かという根源的な問題に、シンプルな短編で歴史に残る問題提起をさらりとやってのける麻耶雄嵩に感服である。

貴族探偵という設定も、長年ホームズ・ワトソン関係の探求に時間を費やしてきた彼による、(あるいはアンチテーゼ的な意味も含めた)新たな安楽椅子探偵像の提案、そして挑戦であるといえる。

ライトな読者層には目もくれず、人間ドラマや純文学的な要素は頑なに排除し、ストイックなまでに純粋なミステリにこだわり続け、常に新しいミステリの構築に情熱を傾け、おそらく時間をかけて納得したものしか発表しない(したがって寡作であると思われる)、麻耶雄嵩は日本ミステリ界の至宝である。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.25
(4pt)

高雅な趣のシリーズ短編連作。1冊単体の満足度◎。

“推理? どうして私がそんな面倒なことを?
 労働は、家人に任せると先ほど話したばかりでしょう。
 それが貴族というものです”
とか言い切ってしまう、本名不詳・やんごとなきお家柄の貴族探偵。

事件の捜査〜真相披露は、執事:山本、メイド:田中、運転手:佐藤にお任せ。
でもって、関係者が発する当然のツッコミに、平然と

「あなたは家を建てるときに、自分で材木を削りますか。
 貴族が自ら汗するような国は、傾いている証拠ですよ」

なんか“妙に説得力ある気もする言”を返してくださるのだった。

貴族探偵氏、優秀すぎる使用人たちより思考回路が悠長なだけで、
「実は充分聡明なんじゃないか?」って気も・・若干。

.
“皇室御用達:常磐洋服店のオーダーメイドに身を包み…”
ってヴィジュアルと、身分の高さ、優雅な振る舞いから、
遠野春日さん『茅島氏の優雅な生活』の茅島氏を彷彿しちゃってましたが、
貴族探偵には「口髭がある」んですよね。。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.24
(4pt)

高雅な趣のシリーズ短編連作。1冊単体の満足度◎。

“推理? どうして私がそんな面倒なことを?
 労働は、家人に任せると先ほど話したばかりでしょう。
 それが貴族というものです”
とか言い切ってしまう、本名不詳・やんごとなきお家柄の貴族探偵。

事件の捜査〜真相披露は、執事:山本、メイド:田中、運転手:佐藤にお任せ。
でもって、関係者が発する当然のツッコミに、平然と

「あなたは家を建てるときに、自分で材木を削りますか。
 貴族が自ら汗するような国は、傾いている証拠ですよ」

なんか“妙に説得力ある気もする言”を返してくださるのだった。

貴族探偵氏、優秀すぎる使用人たちより思考回路が悠長なだけで、
「実は充分聡明なんじゃないか?」って気も・・若干。

.
“皇室御用達:常磐洋服店のオーダーメイドに身を包み…”
ってヴィジュアルと、身分の高さ、優雅な振る舞いから、
遠野春日さん『茅島氏の優雅な生活』の茅島氏を彷彿しちゃってましたが、
貴族探偵には「口髭がある」んですよね。。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.23
(4pt)

貴族探偵を読んで

続刊がこのミステリーがすごいにランクインしたので,こちらから読んでみましたが、ユーモラスでおもしろい。
麻耶先生の小説にしては、ヒネリがあまりないと思いますが、これだけ人を喰った、見た目で何もしない探偵がいると,楽しいのでしょう。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.22
(4pt)

貴族探偵を読んで

続刊がこのミステリーがすごいにランクインしたので,こちらから読んでみましたが、ユーモラスでおもしろい。
麻耶先生の小説にしては、ヒネリがあまりないと思いますが、これだけ人を喰った、見た目で何もしない探偵がいると,楽しいのでしょう。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.21
(4pt)

発送は早い

新品だから、美品なのは当たり前だが、商品の到着がとても速くて驚きました。
今日到着したのでまだ読んでません。読んでまた感想を書き込みます。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.20
(4pt)

発送は早い

新品だから、美品なのは当たり前だが、商品の到着がとても速くて驚きました。
今日到着したのでまだ読んでません。読んでまた感想を書き込みます。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.19
(4pt)

タイトルが全てを物語る

面白かったです。けど途中で二度読むのを辞めようと思ってしまいました。
隙間時間に少しずつ最後まで読みましたが途中で辞めても良かったかもしれません。
設定のおもしろさはありますが、それだけで、登場人物については特に愛着もわかず
印象に残るような情景描写は無く、事件に至ってはどうでも良い物が多かったです。
ミステリとしては、別にそれで良いのかもしれませんね。
けどこれで話も面白かったら最高なのにと少し残念に思いました。
それくらい、貴族探偵の設定は面白かったです。完全に出オチですが(笑)
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.18
(4pt)

タイトルが全てを物語る

面白かったです。けど途中で二度読むのを辞めようと思ってしまいました。
隙間時間に少しずつ最後まで読みましたが途中で辞めても良かったかもしれません。
設定のおもしろさはありますが、それだけで、登場人物については特に愛着もわかず
印象に残るような情景描写は無く、事件に至ってはどうでも良い物が多かったです。
ミステリとしては、別にそれで良いのかもしれませんね。
けどこれで話も面白かったら最高なのにと少し残念に思いました。
それくらい、貴族探偵の設定は面白かったです。完全に出オチですが(笑)
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.17
(5pt)

この作品は非常に面白いです。

主人公は貴族探偵なのに、実際に事件を解決するのは召使で本人は何もしない、本当に奇抜な作品で面白いです。すごい発想だなあと感心しました。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.16
(5pt)

この作品は非常に面白いです。

主人公は貴族探偵なのに、実際に事件を解決するのは召使で本人は何もしない、本当に奇抜な作品で面白いです。すごい発想だなあと感心しました。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.15
(5pt)

誰でも楽しめる麻耶雄嵩入門に最適の一冊

癖のある作風で相当のミステリマニアが読んでも釈然としない作品も多い麻耶雄嵩氏だが、2000年代初頭からの単発で連載された短編を集めた本作は純粋な論理的解決を重視した本格推理短編が楽しめ、初心者でも全く違和感なく最後まで読める麻耶入門版として最適な一冊。
一種の安楽椅子探偵もので、貴族探偵と大きく出た割にややキャラが立ってないような感もあるが、キャラ先行というよりもいずれもコンパクトな事件を最後に論理で落ちをつけるのに重点が置かれていて短編ながら読み応えはかなりのもの。
好評のため続編も出るようである。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.14
(5pt)

誰でも楽しめる麻耶雄嵩入門に最適の一冊

癖のある作風で相当のミステリマニアが読んでも釈然としない作品も多い麻耶雄嵩氏だが、2000年代初頭からの単発で連載された短編を集めた本作は純粋な論理的解決を重視した本格推理短編が楽しめ、初心者でも全く違和感なく最後まで読める麻耶入門版として最適な一冊。
一種の安楽椅子探偵もので、貴族探偵と大きく出た割にややキャラが立ってないような感もあるが、キャラ先行というよりもいずれもコンパクトな事件を最後に論理で落ちをつけるのに重点が置かれていて短編ながら読み応えはかなりのもの。
好評のため続編も出るようである。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.13
(5pt)

これぞ貴族

面白かったの一言。麻耶雄嵩は読者を裏切らない。
不思議な世界観に引き込まれた頃には貴族探偵の虜になっていることうけあいだ。
人を食ったようなキャラクターたちは魅力にあふれている。
気に入った脇役が多くいて、困ったほどだ。
テレビドラマにも出来そうだが、珠玉の本格短編集なだけに難しいかも。
続編を強く希望したい。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.12
(5pt)

これぞ貴族

面白かったの一言。麻耶雄嵩は読者を裏切らない。
不思議な世界観に引き込まれた頃には貴族探偵の虜になっていることうけあいだ。
人を食ったようなキャラクターたちは魅力にあふれている。
気に入った脇役が多くいて、困ったほどだ。
テレビドラマにも出来そうだが、珠玉の本格短編集なだけに難しいかも。
続編を強く希望したい。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.11
(5pt)

貴族ともなると探偵も推理しない!!

設定そのものが非常にユーモラスで、
貴族ともなると、探偵といえども、推理は雑事、
そんなものは使用人に任せるんですねぇ。

肝心の中身は、緊密な構成の、無駄のない文章で綴られた
ロジカルな短編ミステリーです。
もちろん設定がおもしろいので、ちょっとしたギャグ描写はありますが
全体に無駄がないから引き立っています。

引き合いに出して申し訳ないですが、このミスとか文春とかのランキングで
上位に行った『叫びと祈り』に比べて、なんという無駄のなさか、と思います。
(あっちは作者が若いので仕方ないですが、文章にケレン味がありすぎて
 実にくたびれた。)

フォントがクラシカルであるところとか、ドイツ語の訳題が付されている
ところなども雰囲気があって、本全体の作りがひとつの空気になっています。

素晴らしかった。
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.10
(5pt)

貴族ともなると探偵も推理しない!!

設定そのものが非常にユーモラスで、貴族ともなると、探偵といえども、推理は雑事、そんなものは使用人に任せるんですねぇ。肝心の中身は、緊密な構成の、無駄のない文章で綴られたロジカルな短編ミステリーです。もちろん設定がおもしろいので、ちょっとしたギャグ描写はありますが全体に無駄がないから引き立っています。引き合いに出して申し訳ないですが、このミスとか文春とかのランキングで上位に行った『叫びと祈り』に比べて、なんという無駄のなさか、と思います。(あっちは作者が若いので仕方ないですが、文章にケレン味がありすぎて 実にくたびれた。)フォントがクラシカルであるところとか、ドイツ語の訳題が付されているところなども雰囲気があって、本全体の作りがひとつの空気になっています。素晴らしかった。
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520
No.9
(5pt)

フェアとは。

本格ミステリベスト10で隻眼の少女が1位になった麻耶だが、票が割れると思いきや本作も6位にランクイン。一般のネット投票では1位が隻眼、2位が貴族だというのだから麻耶という作家がいかにマニア好みかがよくわかる。しかし本作は非常に読みやすく、短編だが毛色が違っており、一般の方でも飽きずに十分楽しめる良作揃い。

名探偵から何を削ぎ落としても名探偵でいられるか、という本作のテーマについては皆さん言及しているので、ここでは「こうもり」について。「こうもり」はフェアかアンフェアかということが話題になっているが、私はむしろこの作品は、そもそも叙述トリックにおける「フェア」とは何か?という問題提起のように思える。みんな当たり前のように叙述トリックを使っているが、その本質、定義は何かということについてはあまり語られない。「こうもり」のこんな正直なトリックでも、読者は誰もわからない。今後、叙述トリックそのものに対する議論、研究が深まり、新たな分野が開拓されることを期待する。麻耶が常に新しく良質な作品を書き続けられるのは、彼の問題提起能力故だろうと私は思う。

トリッチトラッカポルカ、春の声なども非常に魅力的で切れ味抜群。ドラマ化したら面白いと思うんですけどね〜!
貴族探偵 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 貴族探偵 (集英社文庫)より
4087451267
No.8
(5pt)

フェアとは。

本格ミステリベスト10で隻眼の少女が1位になった麻耶だが、票が割れると思いきや本作も6位にランクイン。一般のネット投票では1位が隻眼、2位が貴族だというのだから麻耶という作家がいかにマニア好みかがよくわかる。しかし本作は非常に読みやすく、短編だが毛色が違っており、一般の方でも飽きずに十分楽しめる良作揃い。名探偵から何を削ぎ落としても名探偵でいられるか、という本作のテーマについては皆さん言及しているので、ここでは「こうもり」について。「こうもり」はフェアかアンフェアかということが話題になっているが、私はむしろこの作品は、そもそも叙述トリックにおける「フェア」とは何か?という問題提起のように思える。みんな当たり前のように叙述トリックを使っているが、その本質、定義は何かということについてはあまり語られない。「こうもり」のこんな正直なトリックでも、読者は誰もわからない。今後、叙述トリックそのものに対する議論、研究が深まり、新たな分野が開拓されることを期待する。麻耶が常に新しく良質な作品を書き続けられるのは、彼の問題提起能力故だろうと私は思う。トリッチトラッカポルカ、春の声なども非常に魅力的で切れ味抜群。ドラマ化したら面白いと思うんですけどね〜!
貴族探偵 Amazon書評・レビュー: 貴族探偵より
4087713520