冷たい校舎の時は止まる

評判

冷たい校舎の時は止まるの評価:

3.62/5点 レビュー 174件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全317件 301〜317 16/16ページ
No.17
(4pt)

素晴らしいが、不満点も多い。

 学校という狭くて小さな社会の中で、高校生らが抱える不安や真剣な悩みを丁寧に、見事なまでにみずみずしいタッチで綴った学園ファンタジー。悩み多き10代を生きる若者に限らず、過去に対するしがらみ、現在の悩み、未来への不安を抱える全ての人に共感を呼ぶ秀逸な異色作品だと思います。 しかし不満点も少なからずあり、手放しで賛同というわけにはいきません。登場人物を8人も登場させる必要があったでしょうか。しかもその8人の事情を個別に回想していく場面が、幾らなんでも長すぎる。文章は短くても個々の人物を書き分けたり、心情を掘り下げる技術を身につけてほしいです。 細部にも目を配った用意周到な文章や構成から、作者が実に頭のいい人で、じっくり時間をかけて丁寧にこの小説を編み上げていったことが分かるのですが、その割にもっと大きな枠で重大な過ちを犯している気がします。例えば主人公の名前と性格。この本の主人公は非常に後ろ向きな子で、読んでいて嫌悪感を感じる場面も多かったのですが、その主人公の名前が作者と同じなのはどうかと。本には作者の写真まで載せられているので、それと本の内容とを切り離して読めず、混乱しました。現実の作者はこの主人公のような人なのか?じゃあこの話は作者の自己投影なのか?という考えにとらわれ、他人の自意識の固まりを見せつけられるような生々しさを感じたからです。この主人公と、管原や景子のようなタイプの子の、いったいどこに友達になるような接点があるのか…。いくら学級委員だろうと、幼馴染だろうと、これほどタイプの違う彼女たちの間にこんな友情が成立するとは思えないんですよね。その接点は最後まで書かれていませんでした。深月に向けられた周囲の目や心配は、まるで弱い子を必死でかばおうとする保護者のようで、これが果たして友情と呼べるものかどうかは大いに疑問です。 これほど素晴らしいものが書ける人なのに、本当にもったいない!今後に期待です!
冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)より
4061823825
No.16
(5pt)

切ない青春時代。

 誰にでも苦いけどでも振り返ると懐かしさで胸が熱くなる時代があったと思う。それを不思議にやさしく思い出させてくれた作品。 中間での伏線が下巻でひとつに結ばれるところでは鳥肌が立ちました。なので途中疲れたと思っても最後まで飛ばすことなく読むことをおすすめします。きっとやさしい感動に包まれます。 残酷な感情に支配されやすい人間のささくれだった心が小さな火花となりやがて大きな出来事となって取り返しのつかない事態になったとき人間は何とかその現象を忘れようとする。自分の「弱さ」に向かい合い残酷なまでに体をいじめる深月。乗り越えることの大切さ。受け入れることの強さを手に入れるために読み手も一緒になって考えることが出来る作品です。不安定な時代はけっして過去の汚点では無いです。そこから学ぶことの大切さを今一度噛み締めることが出来ました。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.15
(5pt)

新鮮なホラーに作者の愛着を感じます。

作者は、大学を卒業して間もないからこんな新鮮な文章を書くことができたのか。また、かなりたくさんの資料を調べてまとめた、この作品に関しての思い入れが伝わってきました高校3年の男女8人の失われた記憶。クラスメイトの誰かが自殺したがそれが誰なのか思い出せない。「記憶が削りとられている」「8人しかいない校舎である時間になると一人づつ消えていく謎」「8人8様の悩み」すべてがうまくリンクして謎は深まる。本編がかなり長く「上、中、下」しかも2段という文字の長さにはじめは躊躇しましたが、読み進むうちに気にならなくなり、未読のページが減ることを寂しく感じました。一人づつ消えて行くまでの描写は、ホラーの醍醐味が伝わってきます。最近では、ジャパンホラーと言われ海外でも評価の高い日本映画、この作品も映画化されたらかなりの恐怖を伝わるでしょう。これだけの内容を理路整然にまとめ共感を呼ぶこの作品は「メフィスト賞」を超えていると言えます。まだ未読の方は是非ページを開いてください。
冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)より
4061823825
No.14
(5pt)

終わってしまったあの時代

こんな青春を過してみたかったと切に願う。透き通り、儚く、脆く、痛い。けれどそれ故に美しい青春。学園を舞台に進むストーリィは雪が降っている夜の如く静かだ。実際、雪は降り続き夢か現か判然としない。出てくるキャラクターたちも。誰もが持っているもうひとりの自分ではないだろうか。彼らの話が始まるたびに。あの時未熟だった自分を見せ付けられている気がする。馬鹿だったと笑える人も。それが直視できない人も。これからそこを歩む人も。一度、校舎に閉じ込められては如何だろうか。校舎から脱出できた時に。あなたの目に映るものは一体なんだろうか。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.13
(5pt)

爽やかだけど少し切ない学園ファンタジー

級友の自殺から2ヶ月、季節には早い雪の降った日に、8人の高校生が、他に誰もいない学校に集められます。外に出ることもできず、時間の止まってしまった校舎の中、色々と調べていくうちに、自殺した級友のことを、誰も覚えていないことが分かります。事件後に撮った写真に写っているのは7人、止まった時計の指している時間は自殺のあった時刻。この中の誰かが自殺した級友なのか?だとすると、誰が自殺したのか?どうして級友は自殺をしなければならなかったのか?そして、みんなを集めた理由は何なのか?記憶にカスミがかかったような状態で、謎を解くため、8人は、それぞれの視点で、事件を振り返ります。その過程で語られる彼らの過去や本音に、思わず、読んでいて、胸が熱くなります。ただ、設定がファンタジックなので、謎解き部分が、人によっては、ルール違反に感じるかもしれません。ミステリー部分は脇に置いて、軽めの青春群像劇として読むなら、秀逸な作品だと思います。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.12
(4pt)

学生時代を思い出す

続きが気になってしまい、3巻を一気に読んでしまいました。中巻は若干中だるみを感じましたが、結末を結ぶには必要な箇所でもあるし、タイプの違う高校生の心の中を描写していく著者はすばらしいです。学生時代なんてもう遠い昔ですが、あの頃を思い出しました。それは甘い思い出だけでなく、友達とちょっとしたきっかけで気まずくなったりして所属グループ(?)を変わったりしたこととか、いじめとは言わないまでもなんかみんなに溶け込めてない子がいて傍観していた自分がいたりとか。大人になってしまうとたいした事はないんですが、あの時代、すべてが一大事!って感じでした。謎の真相は。。。わたしは自殺した子は最初から見当がついていたのですが、そうすると別の箇所に矛盾が出る。。。うううむ、と思っていたのですが、最後はああああ、なるほど!と言った感じでした。読後感は悪くないです。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.11
(5pt)

パーフェクト!

第三一回メフィスト賞受賞作全三巻の第三巻。完結編。冷たい校舎に八人の生徒を閉じ込めたのは誰なのか?ミステリーの謎解きよりも、心理描写を楽しむのが僕の読書嗜好です。第三巻でも八人の生徒が一人一人消されてゆく毎に語られる、彼らが学校では見せない素顔、等身大の高校生が抱えるそれぞれの複雑な思いに期待を寄せて読み進みました。この下巻ではクールな生徒会副会長が失恋で受ける痛み-心の痛み、そのものよりもクールな自分が傷ついている事に気付く衝撃-に、思春期から歩を進めて青春の入り口に立つ、多感な時期の記憶を呼び覚まされた新鮮さを感じました。そして、謎が解かれてゆくわけですが・・・、トリックが明かされた時に感じた僕の感情は、驚きでした。上巻、中巻で構築された世界観が巧みにこのトリックに説得力を持たせており、僕が惹き付けられた八人の真剣さも、謎を解く鍵に用いられています。ミステリーとファンタジーの要素に加え、高校生たちの生との格闘までをも完璧に融合した、斬新な小説でした。
冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)より
4061823825
No.10
(5pt)

こんな友情にちょっと憧れます。

思い出せない自殺したクラスメートの名前。誰もが 自分なのかもしれないと不安に思う。そんな中 御互いが励まし合っていくという 友情としては素晴らしいのにどこか悲しく、どこか切なくなってしまう そんな話です。8人の誰かに少なからず共感が持て、自分の生き方・性格について考えさせられた気がしました。久しぶりに買った本がこれで本当に良かったと思います。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.9
(4pt)

どうだろう。

総評としては、確かに面白い。だけど……という雰囲気はありますね。しかし、これだけの実力でデビューしているのは凄いと思います。閉ざされた校舎で8人は”自殺した誰かを思い出せない”けど……。どこかで読んだような感じはしますが、満足してお薦めできます。次回作に期待を。
冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (下) (講談社ノベルス)より
4061823825
No.8
(4pt)

さあ、後一冊。

そう思わせてくれる期待感が強い作風になっています。上巻に比べると物語としての動きは少なくなり、その分、心理的な面や回想によって書かれていますが十分に読ませる実力を持っています。期待できる新人として、残すは下巻のみ。誰もが期待してしまうでしょう。
冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)より
4061823787
No.7
(4pt)

この期待感!

時が止まり、閉じ込められた校舎の中で、それぞれの思いを交差させる高校生8人。不思議な世界観ながら、彼らの心理からリアリティを伝えてくれます。ミステリよりファンタジ、ファンタジより学園ミステリ。そんな印象ですが、続きを期待させる面白さは買いです。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.6
(5pt)

尋常ではない!

校舎に閉じ込められた、八人の生徒たち。誰が彼らを閉じ込めたのか?
もちろん、ミステリーとしてその犯人が誰なのかを追う楽しさもあるのですが、この第二巻(中)では登場人物たちが自殺したはずの犯人を思い出す過程で、現代の中高生が抱える共通の問題-大人にとっては些細な問題かも知れないが、彼らに取っては深刻な問題-が深く掘り下げられてゆきます。
学園もののミステリーと思って気軽に読んでいたのですが、テーマの深さと、八人の高校生が真剣に生きる姿に引きずり込まれている自分に気が付きました。尋常なミステリーではありません。いや、もちろん彼らが閉じ込められた冷たい校舎は尋常ではないのですが、そう言う意味ではなくて。
冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)より
4061823787
No.5
(4pt)

回想が多い中巻です。

 上巻に比べて回想シーンが激増します。だからと言ってつまらないわけではなく、話がより深くなってくるし、残された生徒も更に消えていきます。 早く下巻が読みたい、と思いました。
冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)より
4061823787
No.4
(4pt)
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誰が八人を呼んだのか?

雪が降る荒天の中、登校したただ八人の生徒たち。誰が八人を呼んだのか? この謎を中心に物語が進みます。「自分ではないのか?」自省によって語られる一人一人の素顔。日常の学校生活で級友たちには見せないそれぞれの事情。彼らの心理描写にリアリティーが感じられます。八人の中では地味な存在なのですが、僕は優等生「清水あやめ」の孤独感と罪悪感に共感を覚えました。特に彼女が他の七人との親交をスタートする、その時の彼女の感慨が秀逸です。僕が今まで読んだどの小説でも描かれなかった彼女のようなタイプを丁寧に描いてくれたことに感激しつつ、謎を追って、次巻を楽しみに読み進みます。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.3
(5pt)

早く次を読みたい

久々にぐいぐいと引き込まれる本に出会いました。ホストはいったいだれ?早く次が読みたい!
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.2
(5pt)

早く次を読みたい

久々にぐいぐいと引き込まれる本に出会いました。この続きはどうなっているんだ・・・・・早く次が読みたい!
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752
No.1
(5pt)

長さを感じさせない

いろんな要素がよい具合に混ざり合っているお話です。上巻だけしか読んでいないので、全体の感想ではありませんが、導入部という点ではなかなかでした。ミステリーあり、ホラー?あり、SFの部分もあり、次の巻が楽しみです。
冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ) Amazon書評・レビュー: 冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)より
4061823752