天使

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評判

天使の評価:

4.28/5点 レビュー 25件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全38件 1〜20 1/2ページ
No.38
(2pt)

解説のありがたみ

文春文庫版で読んだのだが全然面白くならないので豊崎由美の解説を読んだら、美少年が貴族的美青年に成長してゆくさまを女性読者が読んで淫するというそういう少女漫画的小説らしい。それでは私が何も感じないのは当然だと思った。解説はありがたい。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.37
(2pt)

解説のありがたみ

文春文庫版で読んだのだが全然面白くならないので豊崎由美の解説を読んだら、美少年が貴族的美青年に成長してゆくさまを女性読者が読んで淫するというそういう少女漫画的小説らしい。それでは私が何も感じないのは当然だと思った。解説はありがたい。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.36
(2pt)

天使

第一次大戦前夜、天賦の「感覚」を持つジェルジュは、オーストリアの諜報活動を指揮する顧問官に拾われ、その配下となる。混迷の欧州で繰り広げられる、選ばれし者たちの闘いの結果は!? 堕天使たちのサイキック・ウォーズ。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.35
(2pt)

天使

第一次大戦前夜、天賦の「感覚」を持つジェルジュは、オーストリアの諜報活動を指揮する顧問官に拾われ、その配下となる。混迷の欧州で繰り広げられる、選ばれし者たちの闘いの結果は!? 堕天使たちのサイキック・ウォーズ。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.34
(5pt)

圧倒的、彼女を読まずして何を楽しむというのか・・・

佐藤亜紀の小説をよんでしまったら自ら小説など書こうと志すことは
ためらってしまうだろう。
畸形的な想像力という面だけみれば、大江やその他もろもろ個性的な
作家はいるかもしれない。
しかし、文字をおうというただそれだけの快楽に忠実になれ、かつ、
エンターテイメントの極限へ導いてくれるこんな妙ちきりんな作家はまれだ。
「バルタザールの遍歴」でもそうだったが、ライトノベルばりの超能
力てんこもりの意匠も描写の多重性や纏いつくような感覚描写をなすための
方便かと思えるほどだ。
村上某も井坂某も彼女の作品の前では、色褪せてしか見えず、どうでも
いい作家にしか思えなくなってしまう。
今時の存命作家の小説の中で、暇つぶし以外の理由で読む価値がもし
あるとするなら、山尾悠子と佐藤亜紀のもの位だろう。
芥川賞はさておき、直木賞も本屋大賞もこのライトノベルがすごい!も
いったい何をみているのだろうか。類稀なる作家、感嘆。☆×10個。

不遜な言い方をすれば、この作品がメジャーにならないような日本の
小説界など、紙ゴミを消費する読書とともに消滅してしまってもなんら
惜しくないと思う。ホイホイと映像やほかのメディアに変換可能な物語
などに存在価値なんかもうほとんどないのだから。
参考資料としてでもなく、貴重な時間を割いて小説として文字を追う行為
にまだ何かの価値があるとすれば、この作品を読むようなところにしかな
いだろう。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.33
(5pt)

圧倒的、彼女を読まずして何を楽しむというのか・・・

佐藤亜紀の小説をよんでしまったら自ら小説など書こうと志すことは
ためらってしまうだろう。
畸形的な想像力という面だけみれば、大江やその他もろもろ個性的な
作家はいるかもしれない。
しかし、文字をおうというただそれだけの快楽に忠実になれ、かつ、
エンターテイメントの極限へ導いてくれるこんな妙ちきりんな作家はまれだ。
「バルタザールの遍歴」でもそうだったが、ライトノベルばりの超能
力てんこもりの意匠も描写の多重性や纏いつくような感覚描写をなすための
方便かと思えるほどだ。
村上某も井坂某も彼女の作品の前では、色褪せてしか見えず、どうでも
いい作家にしか思えなくなってしまう。
今時の存命作家の小説の中で、暇つぶし以外の理由で読む価値がもし
あるとするなら、山尾悠子と佐藤亜紀のもの位だろう。
芥川賞はさておき、直木賞も本屋大賞もこのライトノベルがすごい!も
いったい何をみているのだろうか。類稀なる作家、感嘆。☆×10個。

不遜な言い方をすれば、この作品がメジャーにならないような日本の
小説界など、紙ゴミを消費する読書とともに消滅してしまってもなんら
惜しくないと思う。ホイホイと映像やほかのメディアに変換可能な物語
などに存在価値なんかもうほとんどないのだから。
参考資料としてでもなく、貴重な時間を割いて小説として文字を追う行為
にまだ何かの価値があるとすれば、この作品を読むようなところにしかな
いだろう。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.32
(4pt)

私たちの周りにもメザーリが..

同じ著者の「1809」に対し、その舞台である19世紀初頭のウィーンにおいてウストリツキ公爵は20世紀的人物であるという趣旨の評がありました.それに倣ってこじつけると「1809」からおよそ100年経ち、そうした20世紀的人物がうようよしている本作のなかで、主人公ジェルジュの最強の敵メザーリこそがいわゆる21世紀的人物ではないでしょうか?メザーリの気持ち悪さの描写は凄まじく、本作の登場人物たちが備える「感覚」は、彼を描写したいが為に設定されたのではないかと穿ってしまうほどです(公爵なら内面を独白しもするでしょうがメザーリが自身の内面を他人にしゃべるとは考えられませんから).個人的にはフリッツラング監督の映画「M」の殺人犯と少しイメージが重なりますが、メザーリの方がかなり強そうです.21世紀の現在、世間にはメザーリ的人物がうようよしている。。というのは言い過ぎかもしれませんが、一定数が生息しているのは確実と思います。図式的な誤読ついでにいえば、本作でのジェルジュ、ダーフィット、フローラの関係は、「バルタザールの遍歴」におけるメルヒオール、バルタザール、マグダの三角形と相似を成しているように思え、著者のいちファンとしてなんだか嬉しいです.
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.31
(4pt)

私たちの周りにもメザーリが..

同じ著者の「1809」に対し、その舞台である19世紀初頭のウィーンにおいてウストリツキ公爵は20世紀的人物であるという趣旨の評がありました.それに倣ってこじつけると「1809」からおよそ100年経ち、そうした20世紀的人物がうようよしている本作のなかで、主人公ジェルジュの最強の敵メザーリこそがいわゆる21世紀的人物ではないでしょうか?メザーリの気持ち悪さの描写は凄まじく、本作の登場人物たちが備える「感覚」は、彼を描写したいが為に設定されたのではないかと穿ってしまうほどです(公爵なら内面を独白しもするでしょうがメザーリが自身の内面を他人にしゃべるとは考えられませんから).個人的にはフリッツラング監督の映画「M」の殺人犯と少しイメージが重なりますが、メザーリの方がかなり強そうです.21世紀の現在、世間にはメザーリ的人物がうようよしている。。というのは言い過ぎかもしれませんが、一定数が生息しているのは確実と思います。図式的な誤読ついでにいえば、本作でのジェルジュ、ダーフィット、フローラの関係は、「バルタザールの遍歴」におけるメルヒオール、バルタザール、マグダの三角形と相似を成しているように思え、著者のいちファンとしてなんだか嬉しいです.
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.30
(5pt)

読書の愉悦

なんて緊張を強いられる小説だろう。

正直なところ、読むのはとてつもなく疲れる。脳の運動神経をフル稼働させることを要求されているようだった。

ジェルジュ・エスケルスは「一世代に精々一人か二人だ」という程、天賦に恵まれた“感覚”と呼ばれる能力を持っている。果たして“感覚”とは何か。それを超能力のように明らかに表現することは佐藤亜紀にとって屈辱でしかないだろう。佐藤亜紀は“感覚”をリズミカルな文体で感覚的に、艶かしい筆致で表現する。読者は努力さえ怠らなければ、ジェルジュや他の人物の“感覚”を共有することができる。感情の飛躍や揺れを小説という形式で、これ程までに映像的・音楽的に現すことに成功した作品があっただろうか。

三島由紀夫は「私には音楽が色に見える」という風な言葉を遺した。

「天使」では、紙というややもすれば乏しいメディアの上に印刷された黒い文字の羅列が最上の音楽や映画になるのだ。愉しみに溢れている。

しかし、気軽に天使を友人・知人に勧められるだろうか。結論否だ。「よくわからなかったから途中で読むのを止めた」と云われたらどれ程悲しいか。

だが、この作品をみんなに教えたい、“感覚”について皆と語り合いたい。けど、否定されたくない。私の独りよがりな我儘とはいえ、なんとも悲しいジレンマを私に感じさせる佐藤亜紀はとても罪深い小説家だ。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.29
(5pt)

読書の愉悦

なんて緊張を強いられる小説だろう。

正直なところ、読むのはとてつもなく疲れる。脳の運動神経をフル稼働させることを要求されているようだった。

ジェルジュ・エスケルスは「一世代に精々一人か二人だ」という程、天賦に恵まれた“感覚”と呼ばれる能力を持っている。果たして“感覚”とは何か。それを超能力のように明らかに表現することは佐藤亜紀にとって屈辱でしかないだろう。佐藤亜紀は“感覚”をリズミカルな文体で感覚的に、艶かしい筆致で表現する。読者は努力さえ怠らなければ、ジェルジュや他の人物の“感覚”を共有することができる。感情の飛躍や揺れを小説という形式で、これ程までに映像的・音楽的に現すことに成功した作品があっただろうか。

三島由紀夫は「私には音楽が色に見える」という風な言葉を遺した。

「天使」では、紙というややもすれば乏しいメディアの上に印刷された黒い文字の羅列が最上の音楽や映画になるのだ。愉しみに溢れている。

しかし、気軽に天使を友人・知人に勧められるだろうか。結論否だ。「よくわからなかったから途中で読むのを止めた」と云われたらどれ程悲しいか。

だが、この作品をみんなに教えたい、“感覚”について皆と語り合いたい。けど、否定されたくない。私の独りよがりな我儘とはいえ、なんとも悲しいジレンマを私に感じさせる佐藤亜紀はとても罪深い小説家だ。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.28
(4pt)

真に貴族的な作家、佐藤亜紀。

佐藤亜紀は、真に貴族的な作家だ。
知識や理解の追いつかない読者などは、平然と置き去りにして走り去っていく。
しかし、かと言って高踏的な訳ではなく、通俗的なまでに(おそらく計算づくで)
読者の心を掴んで離さない(ところもある)。

スタイリッシュで躍動的かつ退廃的な登場人物に、スリリングな戦闘シーン。
細心の注意をもって短く刈り込まれた描写が生み出すリアリティと臨場感は、
異常なストーリーを違和感なく読者に受け容れさせる。

また、この小説の主眼たる超能力者の感覚に対する独自の表現は、説明が省略されすぎていて、
すぐには理解できない、けれど分かりたくなる、努力して少し分かる気になると、それが快感に転ずる。

でも、やはりちょっと待って欲しい。
高級レストランから出てきて、皆が皆、口々に美味しいと言い立てても、その味が
本当に分かっている人は、実は少ない。多くの人は、その格式に目眩まされて、
分かりませんとは恥ずかしくて言えないだけなのだ(かくいう私も...)。

ここで簡単なテストをしよう。
貴方は、「躱す」を辞書なしで読めますか。「頽れる」は読めなくても仕方がない。
また、「サラエボ事件」と聞いて、何のことか説明できますか。
もし、このテストに合格できないのであれば、悪いことは言わない。
貴方には、「天使」は早すぎる。

佐藤亜紀初めての人には、「バルタザールの遍歴」と「1809」を薦めたい。
「天使」は、その後でも遅くはないだろう。



天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.27
(4pt)

真に貴族的な作家、佐藤亜紀。

佐藤亜紀は、真に貴族的な作家だ。
知識や理解の追いつかない読者などは、平然と置き去りにして走り去っていく。
しかし、かと言って高踏的な訳ではなく、通俗的なまでに(おそらく計算づくで)
読者の心を掴んで離さない(ところもある)。

スタイリッシュで躍動的かつ退廃的な登場人物に、スリリングな戦闘シーン。
細心の注意をもって短く刈り込まれた描写が生み出すリアリティと臨場感は、
異常なストーリーを違和感なく読者に受け容れさせる。

また、この小説の主眼たる超能力者の感覚に対する独自の表現は、説明が省略されすぎていて、
すぐには理解できない、けれど分かりたくなる、努力して少し分かる気になると、それが快感に転ずる。

でも、やはりちょっと待って欲しい。
高級レストランから出てきて、皆が皆、口々に美味しいと言い立てても、その味が
本当に分かっている人は、実は少ない。多くの人は、その格式に目眩まされて、
分かりませんとは恥ずかしくて言えないだけなのだ(かくいう私も...)。

ここで簡単なテストをしよう。
貴方は、「躱す」を辞書なしで読めますか。「頽れる」は読めなくても仕方がない。
また、「サラエボ事件」と聞いて、何のことか説明できますか。
もし、このテストに合格できないのであれば、悪いことは言わない。
貴方には、「天使」は早すぎる。

佐藤亜紀初めての人には、「バルタザールの遍歴」と「1809」を薦めたい。
「天使」は、その後でも遅くはないだろう。



天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.26
(3pt)

前半は秀逸

第1次世界大戦の開戦前後、末期のハプスブルグ帝国(オーストリア)を舞台にした超能力者による諜報活動を描いた小説。とても面白く、特に前半、超能力(ESP)を持って生まれた少年の成長部分が秀逸です。中盤からどんどん通俗的、低俗な読み物になって行き残念。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.25
(3pt)

前半は秀逸

第1次世界大戦の開戦前後、末期のハプスブルグ帝国(オーストリア)を舞台にした超能力者による諜報活動を描いた小説。とても面白く、特に前半、超能力(ESP)を持って生まれた少年の成長部分が秀逸です。中盤からどんどん通俗的、低俗な読み物になって行き残念。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.24
(5pt)

『雲雀』も合せて読みましょう

今まで小説を読んできて面白い小説はたくさんありましたが、
ずっと心に残るもの、となるとそんなに多くはありません。
この作品はずっと心に残ると思います。
確かに難しいです。
第一次大戦前後のヨーロッパ史の知識は必要だし
登場人物の立場や人間関係の説明は殆ど無し。
しかし、それでも読まずにはいられない魅力が溢れています。
とにかく個性的な登場人物達。
そして美しい「感覚」の描写。能力者同士の戦い。主人公の力。
説明が無いのは、それだけ緻密に物語が創られているから出来る事だと思います。
あと、今まで超能力というのは「五感+α」だと思ってましたが、
生まれながらにそんな能力を持っていればその能力の方がメインになるのは当然だな
と感じさせられました。
最高の超能力もの。映画化されたらいいなと思うけど、無理でしょうね。
『雲雀』と2つで1つなのでこちらも必読。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.23
(5pt)

『雲雀』も合せて読みましょう

今まで小説を読んできて面白い小説はたくさんありましたが、
ずっと心に残るもの、となるとそんなに多くはありません。
この作品はずっと心に残ると思います。
確かに難しいです。
第一次大戦前後のヨーロッパ史の知識は必要だし
登場人物の立場や人間関係の説明は殆ど無し。
しかし、それでも読まずにはいられない魅力が溢れています。
とにかく個性的な登場人物達。
そして美しい「感覚」の描写。能力者同士の戦い。主人公の力。
説明が無いのは、それだけ緻密に物語が創られているから出来る事だと思います。
あと、今まで超能力というのは「五感+α」だと思ってましたが、
生まれながらにそんな能力を持っていればその能力の方がメインになるのは当然だな
と感じさせられました。
最高の超能力もの。映画化されたらいいなと思うけど、無理でしょうね。
『雲雀』と2つで1つなのでこちらも必読。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.22
(5pt)

やはり、稀に見る完成度を誇る傑作

単行本で何回も読みかえしているにもかかわらず
つい文庫本を衝動買いして読み耽ってしまった。
やはり、稀に見る完成度を誇る傑作である。
決して取っ付き易い小説では無い。
ライトな「サイキック・ウォーズ」を期待していた読者は
物語に唐突に差し込まれる「登場人物」や「時代背景」、
そして「感覚」に面食らい、立ち止まってしまうだろう。
まずそこに物語世界へ読者を誘おうとする親切心を
欠片も感じることができないからだ。
ページをめくれば、スタイリッシュかつ
贅肉をぎりぎりまで削ぎ落とした「高貴な」文体が
寄り道することなく物語を前に進めていってしまう。
放棄したくなる気持ちも判らないではないが、
読み慣れてくれば、これ程小気味良いスタイルも無い。
この作品の章毎の盛り上がりには、こういった外見的特長に加え
独特の感覚描写の巧みさが挙げられるだろう。
安く云えばエスパー同士の闘いが、幼稚な劇画に陥らないのは
肉体に結びついた確かな感覚描写があるからだ。
そういう意味でドライなスタイルは男性的だが
極めて女性的な作品であるとも云えよう。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.21
(5pt)

やはり、稀に見る完成度を誇る傑作

単行本で何回も読みかえしているにもかかわらず
つい文庫本を衝動買いして読み耽ってしまった。
やはり、稀に見る完成度を誇る傑作である。
決して取っ付き易い小説では無い。
ライトな「サイキック・ウォーズ」を期待していた読者は
物語に唐突に差し込まれる「登場人物」や「時代背景」、
そして「感覚」に面食らい、立ち止まってしまうだろう。
まずそこに物語世界へ読者を誘おうとする親切心を
欠片も感じることができないからだ。
ページをめくれば、スタイリッシュかつ
贅肉をぎりぎりまで削ぎ落とした「高貴な」文体が
寄り道することなく物語を前に進めていってしまう。
放棄したくなる気持ちも判らないではないが、
読み慣れてくれば、これ程小気味良いスタイルも無い。
この作品の章毎の盛り上がりには、こういった外見的特長に加え
独特の感覚描写の巧みさが挙げられるだろう。
安く云えばエスパー同士の闘いが、幼稚な劇画に陥らないのは
肉体に結びついた確かな感覚描写があるからだ。
そういう意味でドライなスタイルは男性的だが
極めて女性的な作品であるとも云えよう。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.20
(5pt)

電子辞書を握り締めて徹夜で読了

知識の足りない分を補いながらでも理解したい、この先どうなるのか知りたい、読みたいと思って進んでいたら、気がついたら朝でした。
読めない漢字がたくさん出てきました。何て読むのか分かりたい、筆者が何を描こうとしているのか理解したいと思いました。
読み終わった今は、時々取り出してDVDでお気に入りチャプターを繰り返し見直すように読み返しています。どこを取り出しても、私にはとても鮮やかです。
中学生の時にコバルト文庫のSFなんか読みましたが、超能力者が出てくるティーン向け娯楽テーマを最上級に高級にしたら、すごい作品になっちゃった、というのが私の読後感想です。読書家を自認する、10代20代ににぜひ読んで頂きたいです。面白くてやめられませんし、青春成長物語としていろいろなところで男女とも共感して読めると思います。
女子心が求める素敵な主人公描写、いいです♪とても上質でロマンティックな漫画に出てきそうな登場人物達。でもそんなすごい漫画は多分絵では描けない。それを小説にしたような感じです。しかし決して安くて簡単ではありません。重くて最高級です。電子辞書、要ります。漢検2級じゃまだ足りないかも。でも読んじゃう。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.19
(5pt)

電子辞書を握り締めて徹夜で読了

知識の足りない分を補いながらでも理解したい、この先どうなるのか知りたい、読みたいと思って進んでいたら、気がついたら朝でした。
読めない漢字がたくさん出てきました。何て読むのか分かりたい、筆者が何を描こうとしているのか理解したいと思いました。
読み終わった今は、時々取り出してDVDでお気に入りチャプターを繰り返し見直すように読み返しています。どこを取り出しても、私にはとても鮮やかです。
中学生の時にコバルト文庫のSFなんか読みましたが、超能力者が出てくるティーン向け娯楽テーマを最上級に高級にしたら、すごい作品になっちゃった、というのが私の読後感想です。読書家を自認する、10代20代ににぜひ読んで頂きたいです。面白くてやめられませんし、青春成長物語としていろいろなところで男女とも共感して読めると思います。
女子心が求める素敵な主人公描写、いいです♪とても上質でロマンティックな漫画に出てきそうな登場人物達。でもそんなすごい漫画は多分絵では描けない。それを小説にしたような感じです。しかし決して安くて簡単ではありません。重くて最高級です。電子辞書、要ります。漢検2級じゃまだ足りないかも。でも読んじゃう。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036