天使

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評判

天使の評価:

4.28/5点 レビュー 25件。 A ランク

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平均点4.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全38件 21〜38 2/2ページ
No.18
(4pt)

非常に面白く、非常に不親切な小説

佐藤亜紀の小説を読むのは初めてだ。難解という評を読んで、ある程度は覚悟していたが、非常に面白かった。
何と言っても、「感覚」の描写は素晴らしい。他人の頭の中を読み取り、支配し、殺しさえできる、この常人にはない能力を「見る」「触る」「突く」「撫でる」等、アクションを意味する動詞を駆使して表現する。SFは随分読み散らしてきたが、超能力に関してこんなに独創的で見事な表現を読んだのは初めてだ。
感傷のない、ドライな文体は、初めとっつきにくく感じられたが、慣れればすらすらと流れるように読める。伏線は縦横に張り巡らされ、キャラクターは魅力的だ。面白い。
ただ、これだけ面白い小説なのに、一方で物語がよくわからないのだ。世界史の授業を受けてから何年もたっている。正直言って、この時代の、この地域についてはほとんど何も知らない。ジェルジュがウイーンからベオグラードへ向かった、と言われても頭に浮かぶイメージは何もない。ベオグラードがどこにあるのか知らないからだ。「汽車でどこかへ行ったんだな」でしかない。それがわかる人向けにしか書いてないと言われればそれまでだが。
隣の部屋から聞こえてくるテレビの、音声だけ聞いてるような感じだった。面白い話なのはわかるが、映像がないのでちゃんと理解はできない、といったような・・。
この忙しい時代、読書を中断して背景知識を検索する読者が何人いるだろう。
せめて、第一次大戦当時の、この地域の地図が一枚ついていれば、と思った。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.17
(4pt)

非常に面白く、非常に不親切な小説

佐藤亜紀の小説を読むのは初めてだ。難解という評を読んで、ある程度は覚悟していたが、非常に面白かった。
何と言っても、「感覚」の描写は素晴らしい。他人の頭の中を読み取り、支配し、殺しさえできる、この常人にはない能力を「見る」「触る」「突く」「撫でる」等、アクションを意味する動詞を駆使して表現する。SFは随分読み散らしてきたが、超能力に関してこんなに独創的で見事な表現を読んだのは初めてだ。
感傷のない、ドライな文体は、初めとっつきにくく感じられたが、慣れればすらすらと流れるように読める。伏線は縦横に張り巡らされ、キャラクターは魅力的だ。面白い。
ただ、これだけ面白い小説なのに、一方で物語がよくわからないのだ。世界史の授業を受けてから何年もたっている。正直言って、この時代の、この地域についてはほとんど何も知らない。ジェルジュがウイーンからベオグラードへ向かった、と言われても頭に浮かぶイメージは何もない。ベオグラードがどこにあるのか知らないからだ。「汽車でどこかへ行ったんだな」でしかない。それがわかる人向けにしか書いてないと言われればそれまでだが。
隣の部屋から聞こえてくるテレビの、音声だけ聞いてるような感じだった。面白い話なのはわかるが、映像がないのでちゃんと理解はできない、といったような・・。
この忙しい時代、読書を中断して背景知識を検索する読者が何人いるだろう。
せめて、第一次大戦当時の、この地域の地図が一枚ついていれば、と思った。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.16
(5pt)

難解だがとても面白い小説

第一次世界大戦期のヨーロッパで「感覚」を持つ青年ジェルジュの戦いを描いた小説。
ひどく難解でした。ジェルジュの持つ超能力を「感覚」として理解するのが大変。しかも作者の性質で、時代背景を一切説明しないので世界史の知識が必須。佐藤亜紀の小説を読んでいると高校で世界史をとっておくべきだったと後悔する。第一次世界大戦前後の世界史を読む前に勉強しておくといいかもしれない。
難しい背景を理解しきれなくともこの小説は面白い。主人公のジェルジュが才能を開花させていく過程は読んでいて面白いし、ジェルジュを育てる顧問官のかっこよさも読んでいて楽しい。佐藤亜紀作品は美男美女ぞろいなので豪華な小説を読んでいる気分になる。顧問官に命令されそれに従うジェルジュの構図はすごくつぼにはまるので呼んでいて本当に楽しいのだ。
ジェルジュが行うのは諜報活動なのでスパイ小説さながらのスリルも味わうことができる。感覚を使ってピンチを切り抜けるジェルジュは本当にかっこいい。感覚を持つ敵と対峙したときの描写は非常に難解だが、雰囲気だけでも楽しめないことは無い。ちゃんと理解できて読むことができるのなら、最高に面白いところだと思う。
読むのが大変な小説ですが、読んだあとの達成感ときたらない。再読を重ねてちゃんと理解したい小説でした。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.15
(5pt)

難解だがとても面白い小説

第一次世界大戦期のヨーロッパで「感覚」を持つ青年ジェルジュの戦いを描いた小説。
ひどく難解でした。ジェルジュの持つ超能力を「感覚」として理解するのが大変。しかも作者の性質で、時代背景を一切説明しないので世界史の知識が必須。佐藤亜紀の小説を読んでいると高校で世界史をとっておくべきだったと後悔する。第一次世界大戦前後の世界史を読む前に勉強しておくといいかもしれない。
難しい背景を理解しきれなくともこの小説は面白い。主人公のジェルジュが才能を開花させていく過程は読んでいて面白いし、ジェルジュを育てる顧問官のかっこよさも読んでいて楽しい。佐藤亜紀作品は美男美女ぞろいなので豪華な小説を読んでいる気分になる。顧問官に命令されそれに従うジェルジュの構図はすごくつぼにはまるので呼んでいて本当に楽しいのだ。
ジェルジュが行うのは諜報活動なのでスパイ小説さながらのスリルも味わうことができる。感覚を使ってピンチを切り抜けるジェルジュは本当にかっこいい。感覚を持つ敵と対峙したときの描写は非常に難解だが、雰囲気だけでも楽しめないことは無い。ちゃんと理解できて読むことができるのなら、最高に面白いところだと思う。
読むのが大変な小説ですが、読んだあとの達成感ときたらない。再読を重ねてちゃんと理解したい小説でした。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.14
(5pt)

すごい作品!

一読して、ひれ伏した。こういう書き方もあるんだと素直に感心した。
本書は、第一次大戦を挟んだ混迷に満ちたヨーロッパを舞台にしている。そこで暗躍する異能者たちの攻防が硬質な文体で描かれるのだが、ぼくはこの作品ほど読者に媚びない本を読んだことはない。佐藤亜紀は、読者を顧みない。世界を構築しそこで物語を動かすのだが、彼女はいっさいの説明的記述をすっ飛ばしてフルアクセルで加速していくのである。歴史的背景、登場人物たちの思惑、そして彼らの具え持つ『能力』について普通ならなんらかの配慮がされるところを彼女は一切関知せず、どんどん話をすすめてしまう。そのスタンスは一貫していて、まったく揺らぐ事がない。ここで、ぼくはシビれてしまった。ストリート・キッズのようなボロ屑同然のジェルジュが顧問官にひろわれて、生まれもった能力を統御する術を叩き込まれ、腕利きの諜報員として成長し、混迷に満ちた世界に翻弄される。本書のストーリーを要約すれば、たったこれだけで済んでしまう。だが、その簡単な骨組みに肉付けされたこの豊かな世界の情報量はどうだ。それは驚くべき手腕であり、稀に見る才能だと言わざるを得ない。ぼくが感嘆したのは、その『能力』の描写である。かつてこれほどサイキックを感覚的に描いた本があっただろうか。これはまったく未知の体験だった。彼女のあやつる言葉の奔流は、未知なる感覚をそこにあるが如くにページに縫い付けていく。読者はそれに翻弄され、天地を逆さまにするような酩酊感に巻き込まれ、絡めとられる。これは読んでみなくてはわからないのだが、読書をしていてこういう体験をしたのは初めてだった。言葉を連ね、こういう芸当ができるということに正直驚いた。まったく素晴らしい。この作者はまったくもって化物である。すごい作家がいたものだ。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.13
(5pt)

天才の業績にひれ伏す。

一読して、ひれ伏した。こういう書き方もあるんだと素直に感心した。
本書は、第一次大戦を挟んだ混迷に満ちたヨーロッパを舞台にしている。そこで暗躍する異能者たちの攻防が硬質な文体で描かれるのだが、ぼくはこの作品ほど読者に媚びない本を読んだことはない。佐藤亜紀は、読者を顧みない。世界を構築しそこで物語を動かすのだが、彼女はいっさいの説明的記述をすっ飛ばしてフルアクセルで加速していくのである。歴史的背景、登場人物たちの思惑、そして彼らの具え持つ『能力』について普通ならなんらかの配慮がされるところを彼女は一切関知せず、どんどん話をすすめてしまう。そのスタンスは一貫していて、まったく揺らぐ事がない。ここで、ぼくはシビれてしまった。ストリート・キッズのようなボロ屑同然のジェルジュが顧問官にひろわれて、生まれもった能力を統御する術を叩き込まれ、腕利きの諜報員として成長し、混迷に満ちた世界に翻弄される。本書のストーリーを要約すれば、たったこれだけで済んでしまう。だが、その簡単な骨組みに肉付けされたこの豊かな世界の情報量はどうだ。それは驚くべき手腕であり、稀に見る才能だと言わざるを得ない。ぼくが感嘆したのは、その『能力』の描写である。かつてこれほどサイキックを感覚的に描いた本があっただろうか。これはまったく未知の体験だった。彼女のあやつる言葉の奔流は、未知なる感覚をそこにあるが如くにページに縫い付けていく。読者はそれに翻弄され、天地を逆さまにするような酩酊感に巻き込まれ、絡めとられる。これは読んでみなくてはわからないのだが、読書をしていてこういう体験をしたのは初めてだった。言葉を連ね、こういう芸当ができるということに正直驚いた。まったく素晴らしい。この作者はまったくもって化物である。すごい作家がいたものだ。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.12
(5pt)

装飾を削ぎ落とした無愛想な文体こそが・・・

 装飾を削ぎ落とした無愛想な文体こそが、佐藤亜紀の真骨頂だ。文章が凝縮されており、情報量が非常に多い。それでいて、無駄が少ないのである。無駄が少ないから、ストーリーの展開も速い。そのため、漫然と読み流せるような読み物として、この『天使』に向かうと、読みにくいのである。
 しかし、一旦その凝縮された文章に頭の波長を合わせると、目に次々と情報が飛び込んできて、目まぐるしく進むストーリーとともに、読者は眩暈の様な興奮を味わう。 それこそまさに、超能力のように。
 最初は読みにくいので、とっつき難く感じる読者も多いだろうが、独特の香りに嵌まれれば病み付きになる。日本語の文章としての一つの到達点であろう。設定には、少女マンガ的なモチーフも盛り込まれており、エンターテインメントとして楽しめる。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.11
(5pt)

文字による映画

現実離れした要素を扱っているにも関わらず、この小説には圧倒的なリアリティがある。それを成立させるのは、状況説明など作品世界を外から俯瞰する視点を排除した書き方だ。事物を視覚的に記述する文章を追っていく間に、まるで映画を見ているように、読者の眼前に世界が立ち上がって来る。しかし読者は読みながら頭の中で再現するのだから、自分で映写機の役割も果たさなければならない。それだけ読むのに苦労するが、それに見合う快楽を与えてくれる小説だ。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.10
(2pt)

あらら

 三国協商、サラエボ皇太子暗殺事件。なつかしいですねえ。いや、もまったく覚えてないんですけど、第一次世界大戦だっけ?
 壮大な歴史プラス幻想小説の傑作ぽい雰囲気がぷんぷんなんですけれど、背景がまったく理解できず。キャラクタが誰が誰だかまったくわからず。悲しいことになってしまった。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.9
(5pt)

活字が苦手な人にも

端正で熱のない文体は、最初に読むのをためらってしまうくらい。
「え?俺読んでもいいの?」と実際に思った。
けれど、この突き放されてる感覚は、物語を読み進めてく内に大きな錯覚であったと気付く。
一つ一つは目を留めて見るほどのものではないんだけれど、
それを丁寧につなぎ合わせていったら、いつの間にか凄く綺麗なオブジェが出来上がってた。
そんな感じがした。
僕は頭も悪く、趣味もヲタク丸出しな文学とは程遠い所にいるダメ人間ですが、
そんな自分でも最後まで読むことが出来ました。
分からない単語や読めない漢字、第1次世界大戦時の欧州の様子など、気になったところは調べてでも読みました。(プロイセンなどという国は聞いたことがなかった
物語が硬派なファンタジーであること、何より著者から語られる登場人物達の描写が
とてもとても美しかったことが、最後まで読ませる力を与えてくれたのだと思います。
とてもよい作品だと思います。大好きな小説です。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.8
(5pt)

こういうものはどうでせうか?

 小説としてしか表現できない形でもって超能力者を描ききった傑作である。ちょっと漫画や映像で表現するのは不可能だろう。作品世界で描かれている超能力である「感覚」の描写は抽象語のオンパレードなため、その点で読者は骨が折れるかもしれない。まあ、それも仕方なし。そういう能力なんだから。
 しかし、これもまた芸事として文芸を捉えれば、この作品はまさに至芸である。生半可な「純文学」よりも遥かに文学的である、というよりもこの作品のほうが真っ当な文学である。
 ただし、である。読者を選ぶ。ライトノベルしか読まない人間はやめて置いた方がいいだろう、というか古典作品をあらかた読んでから手を出した方がよろしい。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.7
(5pt)

天使のような悪魔のような

この稀有な作家の存在をつい最近知った。まだ文庫化されている3冊しか読んでいないが、そのどれもが異なる素材と主題を選びながら、全て日本の小説ではちょっとお目にかかれないような完成度を誇っている。凝りに凝ったプロット、魅力的な人物造型、歴史と政治への深い理解。そして何よりも、読むことの快楽を極限まで追求した、無駄の一切ない、それでいて密度の濃い文章。小説の世界にどっぷり浸ることが出来る。この『天使』は、そうした佐藤亜紀の魅力が頂点に達した作品だと私は思う。当然面白い。しかし、その分難解なのである。まだ佐藤氏の小説を読んでいない方は、『バルタザール』『1806』から読み始めることをお勧めする。他のレヴューにあるとおり、この小説は「説明」というものを理解不能になるぎりぎりのところまで削ぎ落としている。だが、氏の小説をある程度読みなれれば、この難解さは容易に快楽へと変わるだろう。というわけで、佐藤亜紀の小説を読んだことがあり、かつ面白いと思った方には、留保無しで胸をはってお勧めできる本である。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.6
(5pt)

感覚描写の傑作!

ドイツ語圏近代に徹底的にこだわる奇才、佐藤亜紀の、帯に拠れば「サイキック・ウォーズ」である。彼女の語り口は毎度極めてスタイリッシュにして難解、そのため完成度に比し、一般的知名度は高いとは言えないが、世界観の構築という意味では右に出る作家は少ないだろう。本作の特色はSF的世界観や舞台設定の緻密さで語られることが多いが私見では、感覚描写の巧みさにあると考える。安く言えばエスパーの戦いが、幼稚な劇画に陥らないのは肉体に結びついた確かな感覚描写があるからだろう。そういう意味では、舞台設定に反して、極めて女性的な作品である。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.5
(5pt)

キャラクタと文体にしびれましょう。

傑作。
文芸でも、かっこいい超能力/諜報モノはかけるんだ、という最高の証明。
作者は喜ばんだろうけど、推理作家協会賞とか星雲賞とかSFプロパも
賞をあげなきゃだめだよ。
超能力者同士の戦いの描写は、読んでいて頭が捻れそうになるし、
キャラも魅力的で、これなら大友や萩尾のコミックにも拮抗できる。
もちろん佐藤亜紀作品ですから、小中学生にもわかります。という
親切なエンタメ作ではないので、下記(ご亭主の解説)が参考になるでしょう。
http://home.att.ne.jp/iota/aloysius/someone/shelf/t_angel.html
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.4
(5pt)

やっとーーー

出ました!「天使」文庫版!!待ちかねてました。単行本買いそびれた方、単行本も文庫本も買って普段は文庫本で読む方、文庫本のみ買って愛蔵するぞ、という方。。皆様待ったかいがありましたね。雲雀も早く文庫になって下さい。
天使 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 天使 (文春文庫)より
4167647036
No.3
(4pt)

ボリス・ヴィアンを彷彿とさせます

ボリス・ヴィアンを思わせる繊細で少女的で潔い文体。まさにデューク・エリントンの音楽を聴いているかのような心地良さです。ただ、定義付けされていない”力”での戦いが些か分かり辛いところもありましたが。親子の掛け合いや兄弟との交流が情に流され過ぎず、しかし確かな繋がりも感じられさすがに上手いなあと思いました。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.2
(4pt)

この感覚を今から味わうのは最高の贅沢。

ぼきぼきと折れるような力強い文体と、ざわざわと首筋に這い寄るような異能の表現がいわく表現しがたい融合を見せている作品。もしあなたが「物語と文体の間に溺れる」という体験をしていみたいのなら、まさにうってつけの一冊。「あらすじ」などをカンテラにせず、この本へと飛び込まれたい。
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100
No.1
(4pt)

サイキック・ウォーズの新しい形

人の心に触れる事ができ、心の力で戦うことが出きる者達の闘い。表立っては書かれていないが、まさにサイキック・ウォーズ。しかし、「サイキック・フォース」や「幻魔大戦」の様ではなく、サイキック・ウォーズの新しい形を見せてくれます。一歩間違えれば、マンガっぽくなってしまいそうですが…冷静な筆致とムダをそぎ落とした構成がハードボイルドなムード。戦時下のウィーンを中心に繰り広げられるのは駆け引き、謀略、腹の探り合い…といったスリリングな展開。しかし、ラストは無駄を省きすぎたのか、物足りなく感じてしまった。この素っ気無さがハードボイルドなのかもしれませんけどね
天使 Amazon書評・レビュー: 天使より
4163214100