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不等辺三角形



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不等辺三角形の評価: 4.15/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

箪笥に隠された秘密とは?

宮城県奥松島の井上箪笥店に仙台箪笥の修理依頼が愛知県名古屋市からあり、名古屋から奥松島までそれは運ばれた。それは幽霊箪笥といわれ、依頼者が名古屋で殺害された。それがあったのは古い屋敷である陽奇館。そして奥松島の運河でまた殺人遺棄事件が。その持ち主の正岡家から、知り合いであった浅見の兄へ調査の依頼が、舞い込み浅見が調べることになった。箪笥を巡り、意外な過去が明らかとなっていく。これは内田の力作である。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
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No.20:
(5pt)

大切に読みたい、丹精こめた秀作!

最初の頃の情熱あふれた作品も好きですが、今作では作者の年季と、格段に洗練された作風に驚きました。このシリーズは人々や地域の歴史も描きますが、初期の頃のそれともまた違う文章のさりげなさやこなれ感に、この箪笥と同じ味わいを感じました。
遠く離れた仙台との結びつきや、学問性ある謎解き、代々家財道具を大事にする土地柄も盛り込まれています。私が関心のある先祖の出生の秘密や、身内はもちろん途中で枝分かれした、寒い地方の親戚のことにも思いを馳せました。
奥が深く、作者が遺してくれた単純なサスペンス以上の小説は、もっとゆっくり読みたい作品です。ここに作者自身とシリーズ自体の歴史をも、垣間見える風情を感じることができ、宝物にしたい本です。
大好きな浅見光彦シリーズで、超地元の物語を、調査に5年費やして書き上げて頂いたことに、心から嬉しく感謝しています。地元民でも「陽奇荘」(もちろんこれはフィクションですが)について知らない人も多いなか、さらに地元や先祖に愛着が湧きました。
改めて浅見光彦シリーズはいいなと思い、でも仙台や名古屋以外の人も、読んでみて下さい!!
不等辺三角形 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (幻冬舎文庫)より
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No.19:
(4pt)

歴史の香りのする格調高い作品

内田作品はほとんど読んでいたのですが、これは漏れていた作品でした。残念なことに先生が逝去され、もう新作は出ないので、こんなふうに未読のものを発見するととてもうれしいです。先生の作品は旅情ミステリがほとんどと思いながらのんびり読んでいたら、時々これはと思う密度の高いものに当たることがありますが、この「不等辺三角形」もそのひとつでした。(あ、決して旅情ミステリを下に見ているのではありません。なんせ、なんだかんだ言いながら内田作品はほとんど購入してしまってますので・・)。

舞台は名古屋と宮城県東松島市。実際に先生が訪問し、実在のものを取材して書かれているので臨場感があります。名古屋で財閥と言われていた昔からの名家、正岡家と、そこへ嫁に来た先々代の奥様の実家である宮城県丸森町の旧家を繋いで、嫁入り道具として持参されたりっぱな仙台箪笥がありました。なぜその箪笥は幽霊箪笥と呼ばれるようになったのか、そして起きる2つの殺人事件。最初に殺されたのは正岡家の忠実な執事とも言うべき柏倉氏でした。かつて正岡家に逗留、そこで太平洋戦争中に病死した中国国民党の重鎮で孫文の側近だった汪兆銘に関する実話もからんでくるので、お話はどこか歴史的で格調高い雰囲気に仕上がっています。

東松島市沿岸の風景が詳細に描かれているので、あれ?これはあの大震災前の作品か?それとも後か?と思って調べたら、1年前の作品でした。よって今ではもう見られないその頃の風景がなんだか郷愁を帯びて感じられてしまいます。このことについて、内田先生もあとがきで感じたところを述べていらっしゃいます。あとがきの後に書かれている山前譲氏の解説もまた名文です。
ただ、実在の素材や史実を丸ごとそのままに使いすぎていて、考えて創作されていない感もあり、その分だけ星1つ減らしました。が、内田作品の中で出色の出来に違いないと思います。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.18:
(5pt)

内田ワールド

史実とフィクションを織り交ぜた作品は秀逸でした。物語の世界に引き込まれてあっという間に読み終えてしまいました。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.17:
(5pt)

古本内田康夫の「不等辺三角形」

内田康夫のファンです。近所に本屋さんがないのでネットで買ってみました。到着した本がとても古本とは思えないほど美しくしかも申し訳ないほど安価で感激しました。又次も欲しいです。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.16:
(5pt)

久しぶりの内田康夫

以前は新刊が出るたびに読んでいたのだが、しばらく離れていた。出張が続くことになり、移動時間に気軽に読める本を探していた。やはり、浅見光彦はいいですね。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.15:
(5pt)

不等辺三角形

浅見光彦シリーズです。
安心して読めます。
小説に出てくる場所を旅するのも楽しみにしています。
なかなかいけませんが。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.14:
(5pt)

良い作品です

内田康夫氏の作品は大好きですが、みなプロットが多彩で、場所の選択が秀逸だと思います。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.13:
(5pt)

暗号と宝探しと歴史が大好き

久振りで、ポーの「黄金虫」高橋克彦「猿丸幻視考」を彷彿とさせる、作品に遭遇。作者がこの様な作品を書くとは驚いた。文句無く面白い。最近は海外作家(ウイルバースミス、D・トマスン、K・カッスラー Jロリンズ)などを読んでいたが和書もなかなか。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.12:
(4pt)

一気に読み切りました。

最初は流れが掴みにくかったが、読み込んでいくうちに引き込まれていった。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.11:
(4pt)

宝探しのわくわく感

殺人の犯人捜しもさることながら、箪笥に込められた願いがなんだったのか?宝物とはなんだったのか?? 答えが何も書かれていない分だけそれに対する思いが私の頭の中にいろいろ形を変えて現れてきました。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.10:
(4pt)

一気に読んでしまいました!!

東北と名古屋など色々な地方の風景・様子や、時代考証がとても面白かったです。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.9:
(4pt)

陽奇荘と野蒜築港跡と岩理屋敷

本書は1934年生まれのベストセラー作家が、講談社創業100周年、デビュー30周年の記念に、2010年に刊行した浅見光彦シリーズの一冊(109番目の事件)の文庫化である。名古屋の大富豪「正岡家」(「正塚屋百貨店」社長家)の別荘「陽奇荘」にあった「幽霊箪笥」が、奥松島の野蒜築港跡付近に住む仙台箪笥職人井上孝夫に修理に出された直後、注文主「中沢茂夫」=柏倉哲が名古屋市中川運河の松重閘門で、また井上家への訪問者「小林」が築港跡付近の運河で、遺体で発見された。醜聞を恐れる「正岡佑直」は友人の弟浅見光彦に、事件の早期解決を依頼する。その調査は、箪笥の隠し棚にあった汪兆銘の漢詩と、宮城県丸森(「岩理屋敷」)出身の佑直の祖母雅子をめぐる謎をめぐって展開していく。事件の真相の解明のされ方にやや納得できないものを感じるが、それはさておき、「あとがき」にあるように、物語そのものは虚構であるとはいえ(梅の木や防空壕の位置なども実際とはずれる)、その舞台となった三地点にはそれぞれ実在のモデルが存在しており(揚輝荘、野蒜築港跡、齋理屋敷)、著者自身がそこで取材をしているため、土地勘のある人にはその点でも楽しめる読み物となっている。この翌年に奥松島が被災したことで、本書は別の意味をも持ったことも述べられている(「あとがきのあとがき」、「解説」)が、やはり私としては「陽奇荘」に目が行ってしまう(というより、そこで話を聞いたからこそ本書を読んだのだが)。ついでに、小説類を殆ど読まない私には、これが浅見シリーズで通常のことなのかどうかもよく分からないが、本書の随所に作家自身への自己言及があることも興味深かった。浅見光彦の家なんてものもできたんですな〜。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.8:
(5pt)

親しみやすいミステリー

以前から浅見ファンでほとんど読んでますが、この作品は初期の頃の浅見作品を彷彿させる読み易い作品です。何より登場人物が暖かみのある魅力的な人物ばかりです。内田ファンなら途中で犯人が想像つくかも知れませんが、推理小説というより旅情人間ドラマの作品として十分満足できる作品でお勧めです。今回も浅見さんのお嫁さん候補になりうる魅力的な女性が3人も登場し、どなたかと進展があるかと期待しますが・・。
内田作品を読むといつもですが、物語の舞台となる愛知、宮城それぞれ訪れたくなりますが、この作品を出されてから1年後におこったあの震災。奥松島の風景はどうなってしまったか心が痛いです・・。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.7:
(4pt)

内田康夫らしい、いい作品

この作者の描く若い女性は、いずれも魅力的な美しい人に思えてくるから不思議だ。特別にそういう描写がなくても、会話文からそういう印象を持ってしまう。これがこの作者の魅力なのだろう。他の作者ではこういうことはあまり無いように思う。特にミステリー関係では。

この作品の珍しいところは、新作にもかかわらず作者のあとがきがあることだ。作品を読むと、モデルになっていのは名古屋の松坂屋や伊藤家ということがわかるが、それらとはまったく関係なく作者の空想の産物であるとことわっている。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.6:
(4pt)

内田康夫らしい、いい作品

この作者の描く若い女性は、いずれも魅力的な美しい人に思えてくるから不思議だ。特別にそういう描写がなくても、会話文からそういう印象を持ってしまう。これがこの作者の魅力なのだろう。他の作者ではこういうことはあまり無いように思う。特にミステリー関係では。この作品の珍しいところは、新作にもかかわらず作者のあとがきがあることだ。作品を読むと、モデルになっていのは名古屋の松坂屋や伊藤家ということがわかるが、それらとはまったく関係なく作者の空想の産物であるとことわっている。
不等辺三角形 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (100周年書き下ろし)より
4062159511
No.5:
(4pt)

理想的家族像

殺人事件が2件起こりますが、登場する人々が好ましい人物ばかりで、ゆったりと楽しく読めます。

浅見光彦と名古屋と宮城県奥松島の家族との思いやり豊かな交流が楽しく描かれています。
東京の浅見家と名古屋のセレブと仙台箪笥職人の理想的な家族それぞれの美点がみごとに描き分けられていて、感心もし、うれしくもなりました。

事件は急転直下解決します。
謎解きにはもう一ひねりほしいところですが、
隠された財宝の正体は納得がゆくものでした。
最後のエピローグでほっとして終わります。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258
No.4:
(4pt)

理想的家族像

殺人事件が2件起こりますが、登場する人々が好ましい人物ばかりで、ゆったりと楽しく読めます。
浅見光彦と名古屋と宮城県奥松島の家族との思いやり豊かな交流が楽しく描かれています。
東京の浅見家と名古屋のセレブと仙台箪笥職人の理想的な家族それぞれの美点がみごとに描き分けられていて、感心もし、うれしくもなりました。
事件は急転直下解決します。
謎解きにはもう一ひねりほしいところですが、
隠された財宝の正体は納得がゆくものでした。
最後のエピローグでほっとして終わります。
不等辺三角形 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (100周年書き下ろし)より
4062159511
No.3:
(4pt)

3ヵ月連続刊行、全部読んでみました

冒頭から、『幽霊箪笥』を主役に据えた展開が面白く、
まずは数十ページばかり引き込まれました。
東松島市の説明やら、探偵登場シーンやらを経て、
いよいよ『不等辺三角形』の謎の提示。
物語も煮詰まってきた後半、第九章の畳み掛けるような緊迫感も、いい感じ。
東松島市以外の主な舞台は名古屋です。
千種区にある陽奇荘という元別荘。レトロ感たっぷりの建物です。(実在する建築物がモデル)
この建物と汪兆銘との浅からぬ縁が、ストーリーに深い影を落とすことに・・・
物語が煮詰まってきた後半、第9章は緊迫感をはらんで畳み掛ける展開。
そして最終章、浅見は例によって真犯人の ○○○ を ○○○ することなく・・・
・・・と、まぁこれぐらいにしときましょうか。
ただし、最後の最後の10ページまで目が離せませんよ。尻尾まであんこ入ってる
ただねぇ、犯人の正体にもうひとつ意外性が無かったのと、
初版一刷ゆえなのか、謎解きの肝心要の部分である"不等辺三角形の解説" (192ページ)
が思い切り間違って・・・ると思います。
かなり大事な部分だけに、これじゃちょっとなぁ。
(もし私の勘違いならゴメンナサイなんですが・・・)
て事でとりあえず星2つ減。
でも冒頭の引き込まれ感や、クライマックスのテンポと緊迫感、
そして浅見クンの『大好物』である美人メイド萬来澄恵ちゃん作の巨大オムライスが、
(あ、大好物ってのはオムライスの方ね) 実に美味しそうに描写されてたり・・・
等等の合わせ技で星1つ増。
今回の内田先生の"デビュー30周年記念3ヵ月連続刊行"シリーズの3作品中、
これがいちばん面白かったです。 (他の2作は『教室の亡霊』『神苦楽島』)
不等辺三角形 (100周年書き下ろし)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (100周年書き下ろし)より
4062159511
No.2:
(4pt)

ちょっとレトロなミステリー

内田さんの本はもちろん大好きでついつい読んでしまいます。幽霊箪笥に、殺人事件、資産家豪邸と、レトロな雰囲気満載の、ミステリーです。地元名古屋が半分舞台なのも(もう半分は、仙台)、興味をそそられます。ただ、最近内田さんは、政治や歴史がからんでいたり、現代の社会問題をからめた作品が多くなっていますので、それを期待すると期待はずれかも。古典的な娯楽ミステリーと、割り切って読めば楽しめます。
不等辺三角形 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:不等辺三角形 (講談社ノベルス)より
4061828258

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