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空の境界
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空の境界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全215件 101~120 6/11ページ
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とても面白かったです。文章が読みづらいという指摘がありますが、確かにそうですね。少しくどすぎたかな、と。でもそれがほとんど気にならないくらい奈須さんの文章は読者を引き込む力がありました。 上巻はひたすらわかりにくく書かれてます。作者の意図があるようです。好みにもよりますが、本好きなら特に問題はないかと。 自分は読んでて、すぐ感情移入しちゃうタイプなので、読みにくいことすら忘れてました。 下巻からは黒幕が表立ってでて来ますし、クライマックスに向けての勢いづけでとてもリズム良く読めます。 異能として生まれたが故に、自らの内に破壊衝動を持つ主人公兼ヒロインの両儀式、彼女はそれ故に普通に生きるという希望すら持たず、孤絶されたまま生きていこうとしていたんですが、黒桐幹也という純粋な少年と出会うことで持ってしまったんですね、幻想(ユメ)を。幹也と一緒に居たい、普通に暮らしたいと。そんな彼女が怪異に出会い、その経験の中で自分の中にある葛藤に決着をつけて行くお話です。 ファンの方には怒られるでしょうが、極論としては殺人考察(前) 殺人考察(後)以外はおまけといってもいいかもしれません。 最近の恋愛物では珍しく、イチャイチャもせず、二人の間に不思議な緊張感がある小説です。なんかこう、すぐにでも崩れそうな、失ってしまいそうな感じですかね。そういうのが好きな人はいいかも。 この作品では個人的には黒桐幹也が一番好きです。とても優しくて純粋で、特に奈須さんの書く男性主人公は皆、誰にでも優しくて、それ故に孤独というタイプが多いです。 黒桐幹也が式を愛することで式を非日常から日常へ、孤独から救うというイメージが強いですが、黒桐幹也自身も、式に出会うことで、『誰にでも平等である故に誰一人として愛せない』→『一人を愛する』という風に救われてるんです。誰も傷つけまいと、誰の特別にもなろうとしなかった彼が、初めて何か特別になろうとした瞬間でした。 ジャンル的にはファンタジーを源流にした伝奇小説だと思います。興味あるかたは是非。 | ||||
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こうゆう雰囲気の物語は好きな方なので読んでいておもしろかったです。 最後はどうなるのだろうと気になっていて、個人的には良い終わり方で良かったなと。 劇場版として映像化されるのでそちらも期待しています。 | ||||
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文章が下手だなんてとんでもない。ライトノベルやゲームに慣れきっている人が読めば、期待しているものと違って戸惑うのかもしれないが、文芸的にはむしろ上質。 設定の説明が長いというが、あれは必要なもの。あれが長くて苦痛と言うなら京極堂はただの本屋になるしかない。 また逆に情景や人物の描写などが足りないという声もあるが、そうは感じなかった。登場人物同士のからみもきちんとあり、人となりは十分伝わる。読者の想像力に委ねる部分のない作品などむしろ稚拙に感じられそうだが。 ファンタジーノベル大賞などでデビューしていれば、少数でも質の高い読者に恵まれたのかもしれない。もし文学的評価を望むのであれば、著者の出自はこれからもずっと正当な評価を妨げるネックになってゆくのかもしれない。もっともそんなものは望まないのかもしれないが。 | ||||
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私が読んだ限り、もの凄く良い作品だと思いました。登場人物の思想、価値観、意識などが細かくかかれている為、読みづらいなどと思い低い評価をつける方々もおられますが、私的にはもの凄く読んでて惹きつけられる感覚がありましたし、ライトノベルの範疇で収まらない存在感がしっかりと出ていたと思います。ただ良いと思った点の中に私個人の思想と似た寄った思想がいくつも書かれてた為、勝手に親近感が湧き読みやすく感じただけなのかもしれませんいずれにせよ素晴らしい作品である事には変わりはありません | ||||
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死を視る瞳[直死の魔眼]を持つ少女『両義 式』彼女にかかれば神だろうと存在するなら[殺せる]と言われる死を視る力。どのような不死の肉体だろうと。切れるはずの無い物質だろうと。最終的には空間だろうと“殺す”反則なまでの力を持つ少女を中心に繰り広げられる現代の新伝綺物語。最強なまでの彼女、両義 式が、彼女の力を望む男、荒耶 宗蓮(アラヤソウレン)に拿捕され、仕事の上司とも言える世界に5人しかいない魔法使いの一人、蒼崎橙子は殺され、上下黒一色の服センスを持つフランスの詩人の様な男の事、黒桐幹也は魔術使いに両膝切られて後頭部を階段の角に数十回打ち付けられる敗北っぷり話は難しいが…とりあえず泣ける。難しすぎてアクビ連発で涙が止まりません(笑)一番の見せ場は、魔術師の荒耶宗蓮に殺された臙条巴(エンジョウトモエ【男】)との死闘である!毎日殺され続ける両親の嘗の愛を思い出し。嘗の自分だった者の、両親達の想いを糧に…勝てるはずの無い荒耶宗蓮との死闘― 荒耶宗蓮より造られたその肉体は限界を告げ、片腕はもげ始め…何の取り柄も無いただの人間が挑むのは、魔法使いを殺すまでの力を持った魔術師。その臙条巴の家族愛には心底心をうたれた…始めは[何?このアムロ似の男…]って感じにバカにしてたけど…物語中……一番カッケー!!メッチャ泣けるよもーコレ…にしても…ここまでコメント読んだ奴……暇人だね・∀・ | ||||
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「場面」として見るならば,台詞回しに非常に気を使っているのが分かり,時には爽快感を与えてくれるような切れのある台詞を見て取ることができる. 反面,「物語」として捉えた場合,やたらと概念の説明が多い(抽象的な箇所が多く,あまりうまい説明とは思えない),各場面との繋ぎが陳腐といった欠点が気にかかった. 結局のところ,この作品に関しては小説という発信方法のメリットは感じられない.映画化されているようだが,そちらのほうは多くの人に受け入れられるだろう. | ||||
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この作者は、異質な存在の人なんだと思う。 だから、好きな人は好きだし、嫌いな人は嫌い、そんな作品だと思う。 私的には、この人の感性が非常に衝撃的で、興味深い作品でした。 否定される理由はわかる、作者が未完成だから。 でも悪い所と良い所、そのバランスが自分にとってはとても好きな要因となった訳で。 | ||||
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文庫化したのを期に読んでみました。 上・中・下で1,000ページを越える読み応えのあるものでした。 文章は特につまることなくスラスラ読めましたよ。 一番気になったのは登場人物の思考が「くどい」こと。彼らの喋る台詞の ひとつひとつもそうだし、何より発想そのものが「くどい」。(「くどい」 ってどういうことだと言われると、なかなか説明がしにくいのですが、あ えて言うと、)自分の下す判断や行動のもとをたどっていくとその理由や 動機があるわけで、そこをこれでもかというぐらいネチネチと突き詰めて 判断・行動している類の人間かと。なぜそのような判断を下すのか(ある いは下したのか)、なぜそのような行動に出るのか(あるいは出たのか) を自問自答しているようなもんで、普通の人なら疲れるから適度に無視す る部分ですね。でも、そういうところがキャラクターの魅力だと思います。 人によっては気持ちが悪く感じたり、うっとおしいと思ったりするかもし れません。 ただ、きっとこの世界観を描くにはこういう類の人間を登場させなければ いけなかったんでしょう。ピッタリといえばピッタリ。 本作に対して「文章が稚拙」という評価がありますが、私はそうは思いま せんでした。「文章が稚拙」という人がどの部分を指しているのかわかり ませんが、必要以上に文法的な正しさを求めるのは無粋ですし、その逸脱 もまた作品の一部(さらには表現方法の一手段)なのだと思うからです。 | ||||
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まず、ノベルス版より文庫版のほうが若干読みやすくなってますよ、といっておきます。 さて、もともと第一章:俯瞰風景は門前払いの話ですからねえ。 特に面白くしようとか、読者を物語に引きずり込もうとか、まったく考えていませんから。 むしろ全くの逆で大半の人間をここで叩き落すくらいの心意気でやっちゃったらしいですから。 好きな人が第二章も読んでくれればいい、とかそのていどの気分です。 だから「俯瞰風景」だけでこの作品は駄作だ、と考えてる人は見事に作者の意図に嵌ってしまっています。 全部読んで、この作品は好きじゃないと考えるなら、本当にそうなんでしょう。 でも俯瞰風景。この話で落ちて批判する人はなんだかな。 偉そうに持てはやす知識者気取りのオタク(僕)に、偉そうに批判する文学批評家きどりの忍耐力のない人。 だいたい傑作中の傑作と銘うったのは作者じゃないんだから、なにも作者を軽蔑しているような批評をしなくてもいいんじゃないでしょうか。 いっそ第二章から読んだほうが楽しめるかもしれませんよ。 俯瞰風景でこの作品を見捨てた人。本当にこの作品は自分に合わないかどうか、もう一度読んでみてください。 | ||||
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世界観の補足ではあるものの、ストーリー上あまり関連の無い文章が多すぎ。。。 しかも難解。(幹也にも「良くわからない」と言わせてるのが笑えますが) そんな橙子の「説明文」を理解しようとせず、たださらっと読んでいけば展開も早く、一気に読めます。 500ページ超ある文庫本ですが、あっというまでした。 | ||||
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正直言って、読み終わったあと感動しました。 レビューでは様々な意見が飛び交っていますが、読んで損をするような作品では決してないと思います。途中途中、抽象的な表現や硬質な文章に疲れてしまうこともあるかもしれませんが、投げ出さずに、ぜひ最初から最後までしっかりと読んでもらいたいです。 そうしなければ、この作品の本当のよさはわかりません! また、最後の笠井潔さんによる解説も必読です。 | ||||
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このジャンルでは、定番のキャラ設置がバンバン登場。 良くも悪しくも表紙のイラストそのままです。 でも、なんだかんだ言いながら結局次巻も買ってしまいそう。 | ||||
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まぁタイトル通り小説というよりは、活字を並べて話を作ったという感じまあそういうのを小説っていうんだけどこの『活字書』って意味が分かれば、多分この小説を楽しめます言葉や事象などを作者なりの私感で捉え、それがイマイチ分かりづらいこれが奈須きのこを天才たらしめている理由でしょうその矛盾理解など一割でいいおそらく作者も、そう考えているのではないでしょうか?ちなみに私は奈須さんファンです星が五個なのは、それが理由であることも忘れないでくださいつまり、これは人を選びに選ぶと、そういうことです | ||||
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何の予備知識もなしに読んだんですが 素直に面白かったですというかこういう表現が私自身が好きなので でもこの文章は人を選ぶと思います まわりくどいような表現が嫌いな人はちょっとダメかもしれませんね そういう意味で☆4つ | ||||
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映画公開で興味を持った方。 独特の世界観に挫折してしまうかもしれません。 映画公開で読み直そうと思った方。 表紙一新・挿絵追加でファンにはありがたいかと思われます。 どちらにしろ、興味をもたれたなら手に取ってみるのはどうでしょう。 ノベルスより安価。文庫サイズなので持ち歩きにも適しています。 ただ、ノベルスについていた栞がないのが残念 (時系列が分かりやすく表示されているものでした。残念) 内容については好き嫌いがかなり分かれる作品です。 ノベルスのレビュー(100以上)を読み比べてみるのも参考になると思います。 | ||||
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話題になっていた本だから興味があったので、文庫化されて手に取りやすくなって購入しました。 物語の進行が時間を追っていくのではなく、過去に戻ったり別の人物の視点だったりで謎を解いていく楽しみがあります。 全三巻でまだすべてが明かされていないので、今は星4つにさせてもらいました。 パズルみたいに各章の物語が繋がっていって、最後のピースに何が書かれているか今から楽しみです。 新書版から加筆修正もされているそうなので、興味のあった方はこの機会に読んでみてはどうでしょうか。 | ||||
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挿入絵が入り、持ち運びもしやすくなり書き下ろしの表示。まさに完璧。本文にも修正を加えたとあとがきに書いてありました。まあオリジナルを読んでないので自分は分からなかったのですが(笑) ま…完全版と言ってもいいでしょうね。劇場化され注目作品、話題沸騰です。文庫化にあたり絶対に売れます。是非買ってみては? | ||||
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ストーリーや感想に関してはノベルスで相当書き込まれてますので割愛。 値段が文庫版という事で今までの奈須作品に比べて手頃なので未だに奈須作品知らないが、ちょっと読んでみるか的な人にはちょうど良い品。 表紙は当然武内氏の書き下ろしとなり、彩色にMORIYA氏が起用されています。原画はノベルスの上巻がポーズ、背景共にとても素晴らしいと思いますが、 これはこれで式が格好良い。それに僕はTYPE−MOONスタッフのグラフィッカーの中ではMORIYA氏の彩色が一番好みなので嬉しい限りですが。 そして今回文庫化にあたっての一番の見どころは何と言っても綾辻行人先生の解説でしょう。 奈須きのこ先生が綾辻先生に影響を受けたのは何かしらの関連雑誌などで知られてますが、その綾辻先生の奈須きのこ作品に対する解説、 これだけで買う価値ありです。しかも綾辻先生の解説はとにかく面白い。 まあこれは僕が綾辻先生の作品がとても面白いと思っているからかもしれませんが、ノベルスでの笠井潔先生の解説に比べて分かり易かったのは確かです。 笠井先生の解説は正直難しくて最後まで読めなかったです。 ノベルス持ってる人も気にいるかと思うのでこの解説は是非読んでみると良いでしょう。 しかしながら残りの(中)、(下)の解説には菊池先生、笠井先生と続くので、笠井先生の解説が文庫版ではどのようになるになるのか、出来ればノベルスの時より難しくない内容だと良いなと思います。 あとはノベルスには付属されていた栞が有ったら嬉しかったですね。 初めて読む人にはこの時間系列のややこしさは酷なので。 | ||||
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分かりにくいだの遠回しだのと言っている方も多いが日頃から推理小説や漫画を読んでいる人であればそこまで読みにくくはないと思う。複雑な語彙が多く、多少難解な部分はあるものの、奈須氏のそんな文体に惚れこんでしまっている私にはむしろそれが心地よかった。 これから読む人は式の持つ「直死の魔眼」や殺人衝動の裏に隠された意図を自分なりの解釈で読みとることができれば読み終わったときに涙が溢れそうになると思うし、2回目、3回目の人もそうだと思う。何回読んでも泣けそうにない人は月姫やFateの世界を知った後に読めば、式と幹也の何気ない会話にすら感動することだろう。この「空の境界」はここまで褒め称えても誇張ではないといいきれるほど完成度の高い作品だ。 この本に出合えてよかったと思えるほど感動する作品に出会えていない方は「空の境界」を手にとってもらいたい。なぜなら、私が知り得る本の中でこの作品だけが唯一私に涙を流させたからだ。 | ||||
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この方のノベライズはこの作品が初めてです。 Fate本編も月姫も読んでおりませんが(ホロウアタラクシアは読みましたが) これらの作品にも通じているという「世界観」は 予備知識がなくとも十分よめると思います。 純粋に「この人の作品を読んでみたい」と思って 購入してみたのですが 文体そのものに特に癖がある方だとは感じませんでした。 むしろ・・・世界観とそれに伴う説明文や講釈が「文学」というよりも 「物理」的なものを多く含んでいるので、此方の方になじめない癖を感じました。 この独特の世界観を全て解釈しようとするのは困難でしたので 頭で理解しようとはせず、素直に「こういう世界なんだな」と 感じる事にしました。 短編が何本か入っていて、その時系列がばらばらですが これは本の栞に時系列がきちんと示してありますので 特に問題はないと思います。 話の内容としては、この方の作風なのかどうしても 目を背けたくなるような展開が多く、苦手な方も多いでしょうが それでも、その世界に、自分の置かれた立場に しっかりと足をつけて立ち、したいことを素直に行って生きている そんな登場人物達には好感が持てます。 式と幹也 おそらくは、性格的に対極に位置するだろうこの2人の行く末がどうなるのか 下巻が楽しみです。 | ||||
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