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空の境界



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空の境界の評価: 3.89/5点 レビュー 314件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全215件 181~200 10/11ページ
No.35:
(4pt)

あれこれあるけど面白かった

よく指摘されているが、文章が下手だうんぬんは気にならなかった。むしろあのいびつな文章は味でしょう。話の構成も確かに分かりにくい。けれど分割された話が最後に統一されて謎が明かされる、と言う展開は好き。登場人物がだらだら話し出す、なんてことは他の純文学(「カラマーゾフ」等)に比べたら屁でもない。くどい事には変わりないが。ただ、惜しむらくは主役クラスのイメージが希薄なこと。コテコテの妹キャラ鮮花やマッチョ坊主の荒耶と比較すると、式や幹也の印象がどうしても弱い。解説では「そこらへんが新しい!」みたいなことを言ってるけど。ゲームだと絵がついているので、キャラの弱さはカバーできるだろうが、やはり字だけではつらい?と、作者の育ちに原因を求めるのは考えすぎだろうか?ところで、存在だけは匂わせている橙子の妹等々を考えると続編もあるのか?
空の境界 下 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 下 (講談社ノベルス)より
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No.34:
(4pt)

個人的には好み。

いろいろなところで、意見がかなり分かれているこの作品ですが、とにかく今売れている!!ということで、興味がある人は多いのではないかと思います。実際のところ、個人的にはいい作品だと思った。文章も別に読みにくくは無かったし。読みにくいと思った人は語彙力が足らないのでは??と思った。今流行のキャラクターノベルという物とは全く違う書きかたで、そっちの方ばかりを呼んでいる人には、意味のわからない単語が続いていると思う。しかし、一般レベル以上の単語を使うことはまれなので、基本的には多くの人が読めると思う。シナリオ的な話をすると、普通のサスペンスに専門的な解説をうまく入れている感じがした。ただ殺人が起きるのではなく、その殺人には細かい動機というか、さまざまな要素があって起きるのだということを、説明的ではなくあくまで会話の中での出来事として書いている。あまりうまく言えないが、とにかく読んで損は無かった。下巻も早く読みたいと思った。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.33:
(4pt)

この作品に"リアル"を求めるのはお門違いだ

まず,最初に,この作品の作者は,文学作家としても,ライトノベル作家としても生まれたのではない。"月姫"や"Fate"といった,現実では在り得ない"虚構"を取り扱ったゲームの市場に産まれ出でた作家なのだということを述べて置く。"現実臭さ"を求める読者にはこの作品は駄作以外なんでもないだろう。長ったらしい説明じみた台詞,まったく洗練されてない文章力,何よりその世界の異常さ…飽き飽きするであろう事は,この作品に好感的な私にも容易に想像できる。だがしかし,あくまでも作品内に散りばめられた"リアル"はおまけなのだ。作者や編集者も,おそらくそんな所を狙ってはいない。京極夏彦,清涼院流水,西尾維新,上遠野浩平など…異能で異色な,革新派ともいえる作家が作り出す"虚構”に魅入られた,数限りある者達だけが,この作品の味を理解し,魅了され,賞賛を贈るだろう。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
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No.32:
(5pt)

俺は好き。

叩かれてる理由として「文章が長ったらしい」というのが多いようですね。たしかに説明みたいな文章が多い気もしました。しかし、俺の場合は「読みたくないな~」って所は適当に読んでしまいました。文章のすべてを理解しようとすると、その量の多さでお腹いっぱいになってしまいます。わかりにくい所は適当に読んで、わかりやすいところだけしっかり読む!これだけでも十分楽しめる作品だと思います。また、この作品の登場人物は個性的で人によって好き嫌いがはっきりすると思います。私も最初は「両義式」が好きではありませんでしたが、読み進めていくうちに、それぞれのキャラの新しい一面を見つけることが出来ました。「両義式」も最後はお気に入りキャラになりましたし(笑)長ったらしい文章が嫌でも、とりあえず最後まで読む価値はあると思います。(飛ばしながらでも)
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.31:
(4pt)

僕てきには面白かったと思う

何度も同じ言葉をくり返していた事は☆ー1であるが内容はよっかた! けっこうグロテスクな表現があるけれどぜひ一度よんでもらいたい戸思うこの本は読み終わった後自分なりの色を考えてもらえたらいいなぁと思う 是非一度呼んでみて下さい(^ー^)/
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4061823612
No.30:
(4pt)

最高か最低か

読む人によっては最高の評価にもなり最低の評価にもなるでしょうまず著者の作品には独特のクセがありますし、文章力もそれほど上手いという訳でもありません、ただ著者の思考(狙い?)と見事にマッチした方には最高の一品ではないでしょうか?反面、日ごろから様々な本を読んでいる人や、文章力を気にする人、基本的にこういったある種電波な思考についていけない人は全く楽しめないと思います、ただこの本はあくまで過去の同人詩に加筆修正を加えたものなので、現在の著者が一から練り直して作ればそれなりの作品が出来るのではないかと思います。本職がゲームシナリオライターの著者も小説はゲームと違って文章で全てを構成しなければならない、だから難しい、というようなことを発言していました、だからこそ今後この著者がどのような「小説」を書けるように成長するのか、それが気になります
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
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No.29:
(5pt)

真っ二つに分かれます

ずばり言います。個人的にはマジで面白い作品でした。……ですが何か、いろいろと叩かれている作品のようですね。……たしかに文章力や感動はないかもしれません。というかないです。同人小説が企業化しただけのものです。これ。率直に言うと、読みづらい人には「こんなん読めるかー!!!!!」って感じです。文章だらだらで長いだけです。ですが、この本の凄さは「スリリング」にあります。人を殺めたり、陵辱をしたりという何気ない日常にはありえない事だらけです。この本はこの「スリリング」を理解できるか、できないか、で面白い、面白くないが真っ二つに分かれます。文章力や言語力、後に残る感動などを一切抜いて「一時のスリリング」を求める人にお勧めします。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.28:
(4pt)

確かに好き嫌いは分かれるでしょうが

私は好きです。面白かった。ブギーポップシリーズを読んでる人なら慣れるのは早いカモ凝った言葉の使い方をしているのでそれもなかなか興味深かったです。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.27:
(5pt)

私は好きです

私も多くのレビューにあるようにこの本では1つ1つの題材に関する説明が長いとは思いました。でも,その文はとても深くて,違った人の考え方に触れられたような気がします。私はこのような系統の本を読むのは始めてでしたが,一度読み始めると止まらなくて,この本に出会えて良かったと思いました。理解するには何度も読み返しましたが,私はとてもおもしろかったです。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.26:
(5pt)

華麗に美しい、猟奇的な新ヒロイン

 普通の小説だと思って読むと、読みにくいですが、これはゲームのシナリオライターさんが書いたものなので、ゲームノベルといった感じだと思います。常識や枠組みにとらわれずに読めば、とてもスリリングだし、キャラクターも卓越しています。 まず主人公の両儀式。その容姿は勿論美しく、出で立ちは着物にブルゾンという妙なもの(コスプレが増えそうです)、そしてその中身は二重人格、しかも彼女はその片割れの織を失うという物語の展開。 少々読みにくいのは、時系列で書かれているわけではないから。その歪みも、この小説の中身そのものだと思います。  その他、黒桐幹也に妹・鮮花のその関係やキャラクターは、本当にゲームやアニメそのもの。特に鮮花は正統派の美少女ながら、その子悪魔的な性格や、兄を異常に想うというすごいキャラクタです。  文面を追うごとに、キャラが飛び、跳ね、切り、舞い、呪う。瞳を閉じ、笑む、その瞬間の一つ一つ……。その鮮やかな様を一字足りとも見逃せません。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.25:
(5pt)

これは、いいものだ。

ゆっくり読みましょう。まずこれが大事。それから理解する。言ってしまえばこれだけ。あとは個々の好き嫌いに別れます。好きな人はもっと先が読みたいと思い、もっと好きな人は病みつきになります。もちろんその逆もあります。とりあえず買って損はありません。愛蔵版と違いお手軽な値段ですしね
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.24:
(4pt)

うーん・・・

すんごい賛否両論に分かれてますね。私には、そこまで駄作には感じられませんでした。とはいえ、あまりこの作品の良さも理解できませんでしたけど・・・。台詞がなんだかダラダラと続く説明みたいに感じられ、回りくどく、だから簡単に言うと何なの?と思うところがあります。ただ、圧倒されて一気に読ませてしまう興味深い内容・・・奈須氏には独特な才能が感じられて感服・・・。文章もきれいに書かれています。しかし、なぜ、これが新伝奇ムーブメントなのか分かりません・・・。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.23:
(4pt)

うーむ。

正直自分は、この作品を「理解すること」はできていない。そもそも、この作品を設定や言葉の意味、全て含めて理解することが出来る者がいるのならば、それこそ作者が作り出そうとした「魔術師」なのである、と考える。そもそもこの手の作品(いわゆるライトノベル)を読むときには、ある程度の受容は最低限のスキルとなってくる。向こうの世界は向こうの世界、そう割り切って読まなければ、これらの作品を読むことは出来ない。かといって、あまりにも突飛過ぎると作品に読者がついてこない。「空の境界」は、微妙な「リアル」を作品にちりばめているため、読者がついてきている。まだ上巻しか呼んでいないが、期待を含めての星四つ。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.22:
(5pt)

読みにくい本ではない

活字に染まった私にはとても面白く読めた彼方此方で相当に叩かれているが、もうもうと埃が出てくるほど酷くは無いと思うただ、文学に近い本を読んでいる方には耐えがたいほど文章が軽いしライトノベルしか読んでいない方には面白く読めない難解さではある文学には文学の、ライトノベルにはライトノベルの面白さがあるとは思うが、『ライトノベルか文学、片方しか面白く読めない』という方にはお薦めできない活字があればとにかく読むという、好き嫌いの無い雑食性の方に向けられた作品であることは間違いないでしょう明らかに現代的なごちゃ混ぜ作品なので、今までの批評家視点から語るのは国語辞典を手に持ち英語作品を翻訳するぐらい骨折り損だと思います
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.21:
(5pt)

束縛のない世界

 この本の最大の魅力は奈須きのこという若い才能が好き勝手に書いたところにある。彼の独特の文体は私たちを独特の世界へと引きずりこんでくれる。この評価をつけている以上、私も彼の世界に引きずり込まれた一人です「空の境界」は食品のカテゴリーで分類するのなら間違いなく珍味だ。珍味は好き嫌いの分かれる代物であり、嫌いな人はとことん嫌いになる。 彼の独特の台詞回し、無駄としか思えない文章に嫌悪感を感じる人も多いでしょう。本屋で十分も立ち読みしてみればこの本がどんな本なのかなんとなくわかると思います この本には人生で大切なことも恋人の死もありません。ただのエンターテイメントです。それがすごく面白い。私は彼の世界でただ夢中になって読み、読み終えるのがもったいないと感じながら読み終えました。感想はただ一言、「素晴らしい」 余談ですが解説が笠井潔というのも話題になりましたが、彼の解説はこの本が嫌いな人には良い解説に、この本が好きな人には悪い解説のように感じられる気がします。私は悪く感じました。もう少しこの作品に触れろよ
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.20:
(5pt)

読むにあたって必要なのは

いろいろな評価があるようですね、私としてはこの作品が良いものだと感じました。何人かの人のレビューについて勝手ながら書かせていただきます。まず「文章がとても読みずらかった、構成が悪い」これは本当に良いのを呼んだことがある人にはそう思うでしょうし、語彙力が足らない人、頭でその場面を創造できない人、もそう感じたことでしょう。「長い文が多々続いており息苦しい、キャラクターも突然一人でだらだらと説明的な喋り方をはじめる」これについては読む人の考え方がそうなのだとしか言えません。私はこの説明的な話をするというのが、「青い髪の所長」のキャラクター性であると思います。この所長のこういう台詞は、ほとんど「一般人」から質問されての答え、です。「質問に対しての答え」という方法を用いての「世界観の説明」、「説明が長い」+「一般人には理解しにくい」という所長のキャラクター性を出しているのは逆に評価すべきだと思います。小説中の「一般人」はほとんどこの「所長」の説明を理解できていません。それは「一般人」と「そうでない者達」との差異をあらわしているのではないでしょうか。この作品を読むにあたって必要なのは数%の「理解」と数十%の「受け入れ」だと思います。この小説の世界を理解しようとしても作者自身が「一般人」にはわからないと作中で示してますので(それでも読む人にはできる限りわかるようにしていますね)数%理解できればそれで読むのに、想像するのに充分過ぎると思います。小説には「理解」のいる推理・考察系、「受け入れ」のいる創造・想像系、他にも何個かの系統があるでしょう。系統の全く合わない人にとって、その作品は何よりも面白くなくなってしまうのです。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.19:
(5pt)

文学…?

率直に言って非常に人を選ぶ作品だと思う。文学的な観点から見れば、評価が低くなるのもうなずけますが、んじゃ果たして文学とはいったいなんぞや?文学云々、小説云々、そういった「文章を読みたい」人よりは「物語を読みたい」人向けです。この作者の描く世界は非常に興味深いものがあります。いわゆる魔法、魔術。いかに上手く嘘をつくか、が伝奇モノを描く上での鍵だとするならば、この作者の右に出る者はいない。オタク文学みたいな言われ方をしてますが、ごく一部の人にしか受けない、そんな程度の作品ならば10万部は売れないです。本当に面白いモノとは何ぞや?でもどちらかというと10代20代の若い人向けでしょうかね。
空の境界 下 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 下 (講談社ノベルス)より
4061823620
No.18:
(4pt)

文章に関しては

確かによく言われるように、文章に癖はある。だが読みづらいというわけではない。文章の巧拙など読み手によって百八十度評価が変わるので何とも言えないが、読みづらいと言っている人は極端な時系列の前後を指しているのではないか。『何年前の作品だから』とか『同人誌だから』という理由で、安直に『文章は荒削りだが――』という評価を良く目にするが、これはこれで完成されているように思う。この作者の場合、しっかりとした文章が書ける上で、特徴を出すためにワザと(無理して)崩している感がある。少なくともこの作品がステレオタイプの文で書かれていたら、魅力の半分も伝わらなかったのではないだろうか。台詞が長いという指摘もある。だが、あれだけ特徴的な世界観を説明するのに、一々短い台詞で区切っていたのではそちらの方が長くなってしまう。京極夏彦は言うに及ばず、普通のミステリだって長いものは本当に長い。個人的に文章に関しては、全面的にとまではいかないまでも、充分合格点をあげられるものであると思う。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.17:
(4pt)

レビュー

他の方も書いているように、確かに読みにくいことは否めないのだろう。だが、読みやすいことが良い本の条件ではない。この本はそれを物語るものだ。まぁ個人的に、私はよく本を読むのでこのくらいの長い文章なら気にならなかった。読みにくかった人は語彙力が不足しているだけかと思われる。中身に関してはそこらへんの小説よりよっぽど良い。私は設定にこだわるタイプなので、きちんと説明されている(そこが長文なのだが)ことに好感が持てた。だいたいキャラが嫌いなら読まなければよいのだ。嫌いなキャラを中心に物語が進んでいくのに、それを面白く感じるはずがない。キャラが好きか嫌いかは人によるものなので、それを中心にレビューを書くこと自体が間違いである。私としては、・長い長文に耐えられる・読むための語彙が十分にある・時間があるこの三点を満たす人なら楽しめる本であると思う。言い方は悪いが、読み手を選ぶ本、と言えるかもしれない。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612
No.16:
(5pt)

個人的には傑作

 構成力、文章力ともに実に巧み。ボリュームは相当にあるが、与えられる充足感は相応だといえよう。京極夏彦氏の影響を受けていると感じた部分も幾つかあったが、むしろ良い影響といえるものである。 文章にクセがあるのは確かであるが、作家というものは往々にしてクセを持つものである。逆に、それが才を表すものとも言えるのではないか。京極夏彦氏の影響を受けていると感じた部分も幾つかあったが、むしろ良い影響といえるものである。 人物がライトノベル的であるのが否めないが、人物の個性を小説という形態で表現するとき、それはある種当然の結果だろう。読者に印象づけるべく人物を描く際、作家は大抵少々突飛な、風変わりな面を人物に持たす。 本作の良くもあり悪くもある点は、魔術や異能といった奈須氏の世界観である。『月姫』や『Fate』、更に言えば二次元的な作品に興味の全くない方が本作を読んだ場合、少々馴染みにくいと感じるのは必定であろう。だが、黒桐幹也という人物が我々一般の感性で描かれているため、読者が次第に馴染めるように考慮されている。 なお、これは小説としての批評であり、挿絵や表紙に対するものは一切評価に含めていない。 一言言うなら、一般の方が購入するには少し手を出しづらい表紙ではなかろうか。私は問題ないが。
空の境界 上  (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:空の境界 上 (講談社ノベルス)より
4061823612

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