猫鳴り

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評判

猫鳴りの評価:

3.92/5点 レビュー 88件。 D ランク

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平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全167件 101〜120 6/9ページ
No.67
(3pt)

おすすめときいて

読ませていただきましたが、ねこ好きとしては少しリアルあまり感情移入できませんんでした。
いい年して子供な私でごめんなさい。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.66
(3pt)

まとまりがない

猫らしくない猫のモンと、その周りの人々の人生を綴った作品といった感じだろうか
二章のラストの父親の行動や、三章の人生の終わりを感じさせる淋しげな雰囲気など、
悪くない部分も多いのだが、一章と三章はモンとその家族の話なのに二章だけ別の親子の話、
一章、二章で不思議な雰囲気をかもし出していたアヤメが三章で全く出てこない、
二章の主人公も三章で出てこないと、一つの話としてまとまってるとはどうにも言い難い作りに
なってしまっており、作品のできとしてはいまいち
三章はただ猫の介護をするだけの内容だけじゃなく、もう少し何か変化をつけて欲しかった
そこそこは楽しめたが、満足はできない一冊だった
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.65
(3pt)

まとまりがない

猫らしくない猫のモンと、その周りの人々の人生を綴った作品といった感じだろうか
二章のラストの父親の行動や、三章の人生の終わりを感じさせる淋しげな雰囲気など、
悪くない部分も多いのだが、一章と三章はモンとその家族の話なのに二章だけ別の親子の話、
一章、二章で不思議な雰囲気をかもし出していたアヤメが三章で全く出てこない、
二章の主人公も三章で出てこないと、一つの話としてまとまってるとはどうにも言い難い作りに
なってしまっており、作品のできとしてはいまいち
三章はただ猫の介護をするだけの内容だけじゃなく、もう少し何か変化をつけて欲しかった
そこそこは楽しめたが、満足はできない一冊だった
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.64
(5pt)

あくまでも人目線

猫が何かをするわけではなく、人目線で話が綴られます。我が輩は猫である的な話ではありません。
それだけに、とても自然にストーリーに入ることが出来ます。
健全なお涙頂戴です。実家で飼っていた犬を思い出しました。ペットが亡くなるのはやはり切ないですね。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.63
(5pt)

あくまでも人目線

猫が何かをするわけではなく、人目線で話が綴られます。我が輩は猫である的な話ではありません。
それだけに、とても自然にストーリーに入ることが出来ます。
健全なお涙頂戴です。実家で飼っていた犬を思い出しました。ペットが亡くなるのはやはり切ないですね。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.62
(5pt)

「生きる」ということ、そして「猫鳴り」とは?謎解きは最後に。

「沼田まほかる」という妙なペンネームからして、若い人かと思いきや、実は60代のの女性だった。
裏表紙の惹句(これはあまり良くないと思う)より、よくあるペットロスストーリーだろうなと読み進めたところ、さにあらず。
結果、今年出会った小説ベスト1はドリアン助川さんの「あん」だろうと思っていたのに、この作品は、アッサリとそれを抜いた。

という具合に、こちらの予想を裏切られ続ける快感を、存分に味わうことができた。
作中で終始極めて重要な役割を果たすにも関わらず、猫はいわば小道具というか、人の心の奥底の機微を映し出す触媒のような存在であり、邪悪な部分まで含めた人間というもの、また、「生きる」ということについて、執拗なまでに描ききった傑作だと思う。
「生きる」ことの終わりがすなわち死であると、私は単純に考えているのだが、きっとそれでいいのだろうなとも感じた。
それに、どんな小さな生命にも、それなりにそれぞれ「生まれてきた意味」、更に言えば、「そのタイミングで生を終える意味」のようなものがあるのではないかということも。
僧侶の経験があるという作者も、そのような気持ちでこの作品を書いたのだとしたら、「それでいいのだ」と言われたようで、なんだかホッとする。

オムニバス風の三部構成なのだが、第二部の半ばまでは、とりわけ動物好きの優しい方々にとって、読み進むことがかなりキツく感じられることだろう。
けれどもどうか、第三部まで頑張っていただきたい。
そうすれば、生を終えつつある老人と猫との、不思議に平和で幸せで充ち足りた世界を知ることができる。
そこでやっと明かされる、「猫鳴り」という奇妙な造語の巧みさにも感服。

この言葉を信じて最後まで読んでみたけれど、もうひとつピンと来なかったという方がいらっしゃるとすれば、それは、その方のヒトとしての経験値が少ないためだと断言したい。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.61
(5pt)

「生きる」ということ、そして「猫鳴り」とは?謎解きは最後に。

「沼田まほかる」という妙なペンネームからして、若い人かと思いきや、実は60代のの女性だった。
裏表紙の惹句(これはあまり良くないと思う)より、よくあるペットロスストーリーだろうなと読み進めたところ、さにあらず。
結果、今年出会った小説ベスト1はドリアン助川さんの「あん」だろうと思っていたのに、この作品は、アッサリとそれを抜いた。

という具合に、こちらの予想を裏切られ続ける快感を、存分に味わうことができた。
作中で終始極めて重要な役割を果たすにも関わらず、猫はいわば小道具というか、人の心の奥底の機微を映し出す触媒のような存在であり、邪悪な部分まで含めた人間というもの、また、「生きる」ということについて、執拗なまでに描ききった傑作だと思う。
「生きる」ことの終わりがすなわち死であると、私は単純に考えているのだが、きっとそれでいいのだろうなとも感じた。
それに、どんな小さな生命にも、それなりにそれぞれ「生まれてきた意味」、更に言えば、「そのタイミングで生を終える意味」のようなものがあるのではないかということも。
僧侶の経験があるという作者も、そのような気持ちでこの作品を書いたのだとしたら、「それでいいのだ」と言われたようで、なんだかホッとする。

オムニバス風の三部構成なのだが、第二部の半ばまでは、とりわけ動物好きの優しい方々にとって、読み進むことがかなりキツく感じられることだろう。
けれどもどうか、第三部まで頑張っていただきたい。
そうすれば、生を終えつつある老人と猫との、不思議に平和で幸せで充ち足りた世界を知ることができる。
そこでやっと明かされる、「猫鳴り」という奇妙な造語の巧みさにも感服。

この言葉を信じて最後まで読んでみたけれど、もうひとつピンと来なかったという方がいらっしゃるとすれば、それは、その方のヒトとしての経験値が少ないためだと断言したい。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.60
(3pt)

題名に誘われて

題名と読者評価に誘われて読みました。皆さんが文章力の凄さを評価していたことは大賛成。細描写がとても素晴らしく、1章は何だかイライラしながら読み、2章の途中で「作者の術中に嵌った」と思いました。
ただ、後半の老猫に対する飼い主の心のひだを表現するページが余りにも長くて、前半の結末もはっきりしないまま終わったのは残念。第1章の女の人が最後まで登場したら猫との関わりがどうなったのだろうかと思い、不完全燃焼で終わりました。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.59
(3pt)

題名に誘われて

題名と読者評価に誘われて読みました。皆さんが文章力の凄さを評価していたことは大賛成。細描写がとても素晴らしく、1章は何だかイライラしながら読み、2章の途中で「作者の術中に嵌った」と思いました。
ただ、後半の老猫に対する飼い主の心のひだを表現するページが余りにも長くて、前半の結末もはっきりしないまま終わったのは残念。第1章の女の人が最後まで登場したら猫との関わりがどうなったのだろうかと思い、不完全燃焼で終わりました。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.58
(4pt)

猫を通しての共にあるく

本屋で見かけて買うか迷っていました。今回Amazonで安かったので購入しました。
猫を通して、猫と共にある生活。切なさもあり、温もりもある。読み終えた時には、猫が側に感じます。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.57
(4pt)

猫を通しての共にあるく

本屋で見かけて買うか迷っていました。今回Amazonで安かったので購入しました。
猫を通して、猫と共にある生活。切なさもあり、温もりもある。読み終えた時には、猫が側に感じます。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.56
(2pt)

序文は期待が持てたし・・・

私なりに盛り上がって行ったんですが、最後の方はなんか消化不良みたいに終わっちゃった感じ。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.55
(2pt)

序文は期待が持てたし・・・

私なりに盛り上がって行ったんですが、最後の方はなんか消化不良みたいに終わっちゃった感じ。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.54
(5pt)

涙が止まりませんでした

まわりの猫好きに、少しばかりの違和感を覚えてきた私ですが、この物語に登場する猫と人間とのかかわりには、涙が止まりませんでした。まほかる本のなかで、私的にはナンバーワンの本です。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.53
(5pt)

涙が止まりませんでした

まわりの猫好きに、少しばかりの違和感を覚えてきた私ですが、この物語に登場する猫と人間とのかかわりには、涙が止まりませんでした。まほかる本のなかで、私的にはナンバーワンの本です。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.52
(5pt)

希望という光を失ったすべての人へ

大切なことは猫が教えてくれる。
本作は三部構成で、一部はようやく授かった子を亡くし内部に虚無を抱えた女が仔猫に出会うところから始まる。
何度捨てても戻ってくる猫。信枝はついに、執拗にまで生きようとするその命を迎え入れる決心をすると共に、我が子を失った悲しみをこれからも抱えて生きていくことを決意する。

二部は親子関係が希薄で、衝動的かつ攻撃的な行き場のない絶望を内包する少年の話。
小さな他者への破壊願望を募らせ、ブラックホールと名付けた絶望を抱える行雄は、一匹のか弱い命と向き合うことによって静かに確かな変貌を遂げる。
ペンギンの死と直面した彼は思う。
こんなに小さいまま死ぬくらいならなんでわざわざ生まれたのか。と。
その答えはきっと見つかったことだろうと私は思う。

三部は、一部で信枝の夫に救われた猫が晩年になり最期の時を迎える話。
信枝はとうに亡くなり、残された夫が一人で猫と暮らしていた。
死を恐れる藤冶はモンの死をもまた恐れるが、懸命に死に向かって生きていくモンを見て、全てを受け入れる覚悟を固める。
この死へ向かっていくモンの描写とそれを見届ける藤冶の葛藤、心の揺れが繊細かつくっきりとした輪郭をもって書かれていて素晴らしいです。
「モンのヤツが行けたんだから俺だってちゃんと行けるだろう」
「ダイジョウブ、スベテ、ダイジョウブ」
「見事な別れを果たしきった猫をやんやと褒めそやしてやりたい」
心に残る言葉がたくさんあります。

人を救うのは哲学書でも宗教でもない。
ただの一匹の猫である。(猫や動物を飼っている人なら、彼らに学ぶことがどれほどたくさんあるかご存知のことでしょう)
動物であればすべてのものがごく自然に成し遂げていることなのに、人間には到底受け入れがたい苦悩がつきまとう死(生)
死というものに人は特別な感情を持つ。おそらくそれは生物の中で人間だけが持つものだろう。
それに反し、死ぬことをいとも軽やかに見事にやってのけるのは言葉を持たないただの小さな猫。
死が決して特別なことじゃないことを猫は知っているのだ。
その猫の死にざま(生き様)を見て人は教えられる。
ただ生きてただ死んでいくことがどれほど素晴らしいことなのかと。
(ただそれだけのことに意味を見出そうとする人間はやはり滑稽かもしれない)

治療を施され自然とは言えない死に方をした妻の死に際して藤冶が気付きえなかったことを、猫のモンは教えてくれたのだ。
これは希望という光を失った人々が再生する物語だ。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.51
(5pt)

希望という光を失ったすべての人へ

大切なことは猫が教えてくれる。
本作は三部構成で、一部はようやく授かった子を亡くし内部に虚無を抱えた女が仔猫に出会うところから始まる。
何度捨てても戻ってくる猫。信枝はついに、執拗にまで生きようとするその命を迎え入れる決心をすると共に、我が子を失った悲しみをこれからも抱えて生きていくことを決意する。

二部は親子関係が希薄で、衝動的かつ攻撃的な行き場のない絶望を内包する少年の話。
小さな他者への破壊願望を募らせ、ブラックホールと名付けた絶望を抱える行雄は、一匹のか弱い命と向き合うことによって静かに確かな変貌を遂げる。
ペンギンの死と直面した彼は思う。
こんなに小さいまま死ぬくらいならなんでわざわざ生まれたのか。と。
その答えはきっと見つかったことだろうと私は思う。

三部は、一部で信枝の夫に救われた猫が晩年になり最期の時を迎える話。
信枝はとうに亡くなり、残された夫が一人で猫と暮らしていた。
死を恐れる藤冶はモンの死をもまた恐れるが、懸命に死に向かって生きていくモンを見て、全てを受け入れる覚悟を固める。
この死へ向かっていくモンの描写とそれを見届ける藤冶の葛藤、心の揺れが繊細かつくっきりとした輪郭をもって書かれていて素晴らしいです。
「モンのヤツが行けたんだから俺だってちゃんと行けるだろう」
「ダイジョウブ、スベテ、ダイジョウブ」
「見事な別れを果たしきった猫をやんやと褒めそやしてやりたい」
心に残る言葉がたくさんあります。

人を救うのは哲学書でも宗教でもない。
ただの一匹の猫である。(猫や動物を飼っている人なら、彼らに学ぶことがどれほどたくさんあるかご存知のことでしょう)
動物であればすべてのものがごく自然に成し遂げていることなのに、人間には到底受け入れがたい苦悩がつきまとう死(生)
死というものに人は特別な感情を持つ。おそらくそれは生物の中で人間だけが持つものだろう。
それに反し、死ぬことをいとも軽やかに見事にやってのけるのは言葉を持たないただの小さな猫。
死が決して特別なことじゃないことを猫は知っているのだ。
その猫の死にざま(生き様)を見て人は教えられる。
ただ生きてただ死んでいくことがどれほど素晴らしいことなのかと。
(ただそれだけのことに意味を見出そうとする人間はやはり滑稽かもしれない)

治療を施され自然とは言えない死に方をした妻の死に際して藤冶が気付きえなかったことを、猫のモンは教えてくれたのだ。
これは希望という光を失った人々が再生する物語だ。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.50
(1pt)

文学的?でも不快になった

たまには違った傾向の、新しい作家の本も読んでみようかと、本屋で手に取ったこの本。「女子ブンコフェア」の帯になんとなく手を出したのだが、正直言って買ったのを後悔。新しい本を開拓するのなら、もっとリサーチしておくべきだった。まず、特に猫好きでもない私がこんな題名の本を選んだこと自体間違いだったのだ。しかし、こんなにもストーリーがなく、ここまで読者を不快にさせる小説は珍しい。ストーリーではなく、全体として描写に重きが置かれている感じだ。これが、文学的、ということになるのだろうか。1部は猫を拾った経緯、3部は老いたその猫が死んでいく様で、途中にあまり関係のない、暗い少年についての話が挟まっている。全体を通して雰囲気が暗く、淀んでいる。感情移入できる登場人物もなく、最後の第3部に至ってはだれが老猫の介護や死に様について延々と読みたいものかと思ってしまう。

さんざんこき下ろしてしまったが、文章自体は悪くない。特に、心の負の部分を表現・描写するのがとても巧みだと思う。ただ、それが延々と続いたために、私は辟易してしまったが、これでメリハリのある、希望のあるストーリーが展開するならば、この文章をまた読んでみるのも悪くはないかと思う。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784
No.49
(1pt)

文学的?でも不快になった

たまには違った傾向の、新しい作家の本も読んでみようかと、本屋で手に取ったこの本。「女子ブンコフェア」の帯になんとなく手を出したのだが、正直言って買ったのを後悔。新しい本を開拓するのなら、もっとリサーチしておくべきだった。まず、特に猫好きでもない私がこんな題名の本を選んだこと自体間違いだったのだ。しかし、こんなにもストーリーがなく、ここまで読者を不快にさせる小説は珍しい。ストーリーではなく、全体として描写に重きが置かれている感じだ。これが、文学的、ということになるのだろうか。1部は猫を拾った経緯、3部は老いたその猫が死んでいく様で、途中にあまり関係のない、暗い少年についての話が挟まっている。全体を通して雰囲気が暗く、淀んでいる。感情移入できる登場人物もなく、最後の第3部に至ってはだれが老猫の介護や死に様について延々と読みたいものかと思ってしまう。

さんざんこき下ろしてしまったが、文章自体は悪くない。特に、心の負の部分を表現・描写するのがとても巧みだと思う。ただ、それが延々と続いたために、私は辟易してしまったが、これでメリハリのある、希望のあるストーリーが展開するならば、この文章をまた読んでみるのも悪くはないかと思う。
猫鳴り Amazon書評・レビュー: 猫鳴りより
457523589X
No.48
(5pt)

猫嫌いだが唸った。「猫の話」ではないと思う、これは。

タイトルも猫、あらすじを書いたとしても猫、内容も猫の描写ではあるが、これは猫の話ではない。
ある程度の年齢(それは老人期まで迎えていなくても、多分大人びた子であれば高校生くらいか)からは時々考えることがあると思う人生の終焉の時期を、これほど書ききっているのは本当にすごい。さみしいとか怖いとか、そういうものを超越した、静かな、静かな人生。

動物を飼ったことがあればよりこの手法で書かれると胸に迫るものがあるとおもうが、それだけではない。

他人にこの本を薦めるとき、なんの本と言えばいいだろうか。青年期特有の狂気?女性の怖さ?違うとおもう。この本の全てはこの第3章にあると思う。人生の様々なできごとは、スパイスでしかないと、いつか歌で聞いた歌詞が思い出された。

人生の先輩が、人生のある年齢でいたるであろう境地を、若輩者にわかるように伝えてくれたように思う。私の両親は、沼田氏より年上であるが、でも多分このように人生をとらえているのだろうな、と考えさせられた。怖い、怖い本。年上の方の心の深層を覗いたような読後感。
猫鳴り (双葉文庫) Amazon書評・レビュー: 猫鳴り (双葉文庫)より
4575513784