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モンスターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 101~118 6/6ページ
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整形女の狂気とでもいうのか。 まぁ、この手の話は大好きだ。醜い女が誰もが振り返る美女になると いう設定は、女にとって悲劇でおわろうとなかろうと、 立ち止まらせる力をもつ。 整形、畸形的な醜さ、完璧な美しさ なんて言葉を全面に書かれていたら、そりゃ、手にとってしまう。 この本は そんな女が大好きな「要素」をこれでもかってほど始めから 終わりまで巻き散らかされていて だからこそ一気に読んでしまったんだけれども、 心にはなんの波動もおこさせてはくれなかった。 言ってみれば、 「芸能スクープ!!!特ダネ!!誰々と金銭争い。痴話喧嘩」 みたいな見出しでお昼の暇な時間を持て余してる奥様達を惹きつける 番組のたぐいというか。 人の不幸は蜜の味。だと言わんばかりに、おもしろおかしく書き立てる大衆週刊誌的な匂いというか。。。。 そんな感じが最後まで拭いきれなかった。 。。 そして、 読み終えて、ふと頭に浮かんだのは、 「木嶋佳苗」のふてぶてしい顔と躰だった。 木嶋容疑者が、もし誰もが振り返る完璧な美女だったら、 あんな事件をおこしたのだろうか。 もっと悲惨な事件に発展していたんだろうか。 そんなことをずっと考えてしまった。 | ||||
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「プチ整形」とかそんな生易しい話ではなく 心に深い闇を持った女性の狂気ともいえる整形。 壮絶であわれな話です。 具体的な整形について医師と話す部分などは なかなかリアルで、本当にこうなんだろうなーと 感心したのですが、なんだか薄味の本でした。 文体から人物の鬼気迫る感じが伝わってこなくて 棒読みのお芝居を見てるみたい。 整形のHOW TO本ではないのだから そこに物語を色濃く存在させてほしかったです。 復讐の理由も「え?」って感じです。 あと人物同士の会話の言葉づかいが 昔のドラマみたい。違和感というか古臭さを感じました。 女ってこういう生き物じゃないと思う…。 | ||||
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主人公の心の移り変わりに矛盾があったり(前半では「これだけ苦労してお金かけてたんだから、この美しさは当たり前」といいつつも、後半では「これだけいじったのだから、いつかは付けが回ってくると思っていた」と書いてあったり)、初恋の男への執着の仕方にもぶれがあったり。初恋の男を思い出し執着するに至る過程があまりにも軽かったり(過程なんてなく、突如初恋の男を思い出す、ていう流れ・・・)、ブスだった頃の和子の亡霊がいきなり出現するあたりも、浅すぎる・・・。特に和子の亡霊は、主人公がああいうエンディングを迎える上で、徐々に頭をもたげてくるような繊細な描写が欠かせないはずの、作品のポイントともなる存在のはずなのに、全然そんな重みがなかった。 主人公の偏った視点による一人称なので、ページを軽快にめくらせるだけの面白さはあるが、読み終わってみたら、面白いのはそれだけだった・・・。あと、整形手術に関しては、やたらと取材して勉強したんだなあ・・・というのは感じた(笑)。 読後としては、女性読者には特に、「それ、ちょっと違うでしょ・・・」というような違和感の残る作品だった。作者が男だからなのかな? と思ってしまう。 話は変わるが、解説を中村うさぎが書いているのだが、かの有名な連続結婚詐欺・殺人事件のK被告について触れている。その触れ方が、名誉毀損にあたるんじゃないかというくらいひどいんですけど、そこが気になった方、いませんか・・・? 本編より解説のほうが衝撃的で、しかも読んでいて気分悪かった・・・。 | ||||
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整形した女の物語だから、読みながら何となくストーリーが読めてしまいます。 これを面白いというのかは別として、テンポ良く読めるので新幹線に乗る人などは最適な時間潰しとなると思います。 | ||||
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この男性作者は女性心理の理解力が欠如している。 いかにも女性心理を理解していない男が書いた駄作である。 所詮この作者にはこの題材で作品を書き上げるのには力不足だったのだ。 男性の作者でも女性心理を実に正確に描写している作品もあり、脱帽する。 しかし、この本は女性読者には「お笑い」である。 女性心理の理解力のない男が無理してこんな作品を書くと、こんな駄作が出来上がるのだ。 百歩譲って、女性主人公の行動を「あり」と想定したとしても、彼女の「心理の動き」はどう考えても不自然すぎる。 いくらフィクションでも、ありえない事の連続では読者は興醒めするものだ。 女性読者には「これはあえりえない!!」の一言である。 作家が女性だったら、この作品はまったく違ったものになっていただろう。 百田尚樹は、この作品を書くにあたって、リサーチ不足だ。 動物行動学者、心理学者、女性の心理カウンセラー、そして実際に美容整形を繰り返す女性や、醜く生まれて深く傷ついている女児や女性などの多くと直接会ってインタビューを繰り返し、もっと理解を深めてから書くべきだった。 おそらくそんな努力はしないで書いたのだろう。浅はかな想像の世界で書いた大衆マンガ程度の駄作である。 あるいはリサーチをしても理解する能力には欠ける人なのだろうか。 百歩譲って、主人公の行動を「あり」としても、彼女の「心理の展開」は絶対にありえない「非現実」である。 主人公が精神異常者という想定ならば、彼女の心理描写も「あり」と言えるだろう。 しかし、彼女は精神異常者ではない正常な行動もしている。この矛盾が更にこの作品を駄作にしている。 現実にはありえない矛盾だらけ登場人物がいると、作品には現実味がなくなり興醒めする。 作者は、主人公を男性にするべきだったのだ。主人公が男性ならば、行動も心理も十分にありえる。 屈辱を味わって大人になった男は、この作品の主人公のようなモンスターになる場合が多い。 復讐のみに生きる男になってしまう実例は多々ある。 しかし、女性の場合は復讐のみに生き続け、それを長い歳月継続していくには無理が生じる。 屈辱をうけて大人になった女性もモンスターになるが、その恨みの発散は男性とは全く違う形で表面化するものだ。 この作品を男性が読めば、それなりに面白いだろう。 男の思考回路で理解すれば、すんなりと受け入れられるだろう。 「こういう女は、こういう行動をとり、こういう考えを持つものなのだ」と信じ込んで受け入れ、興味深く読めるのだろう。 女性は綺麗になりたい。それは事実だ。しかし「なぜ」綺麗になりたいのか?その理由を作者が理解していないから、こういう駄作を書いてしまうのだろう。 この作者も「女性心理を理解できない男」のひとりに過ぎないと自ら暴露してしまった。 作家の名前が売れてくると、こんな駄作でも出版されてしまうのだから、あきれたものだ。 | ||||
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整形して美しくなり過去の恋人と結ばれる。 ようはそれだけだが、あまりに「ブス」にこだわり過ぎて辟易します。 たしかに人は見た目で判断するからきれいなのに越したことはないけど ちょっとその表現がドロドロしていて、、、 あこがれの恋人が幼稚園の時の、それもたった一度会っただけの男の子なんて、、 なんか最近 特に陳腐化してきた新堂冬樹の作品みたいでした。 | ||||
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これは小説というよりも、整形日記と言ったほうがいいだろう 小説としてはかなり陳腐 心情のゆれの描き方。キャラクタの立て方も後半はいまひとつ。 前半の濃厚な心情心理、整形とともに弾んでいく心 これはよかったのに。 こういうネタで小説を書くと、どうしてもこんな話になってしまうのかもしれない。 男たちへの復讐も大それたものではない。 ヤクザを使う部分も軽い感じがするし、復讐もさほど憎悪はない。 決定的なのは、 好きだった男とのやりとりが後半のクライマックスになるけれど、 男のことがずっと好きだったことを飲みすぎた翌日にある日突然布団のなかで思い出すという設定は、 プロットとして弱すぎる。 このあたりからなんとか小説のラストを結論付けるために、予定調和な展開になるし、 主人公は、泣く場面がやたら増えてくるし、 前半とのキャラクターの整合性という点でぴんと来ない部分を感じることがあった。 強い女か弱い女かわからない。 というわけで、小説としては、いまひとつ。 日記ならよくできました。 おそらく、この小説を書くために作者は整形について一生懸命取材はしただろことは分かる。 まあプロの物かきとすれば当然の作業だろうけどね。 | ||||
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(ネタバレ注意) 不美人に生まれたからによる理不尽な扱いのくだりはとても悲惨で 読むのもつらいのですが、でもぐいぐいと引き寄せられました。 笑っちゃったのが、女は中身だって言っておきながら外見重視だった先生。 (男女関係なく中身って公言しながら激しい面食いって結構いるよなぁと納得しました。) しかしながら過去数々の整形復讐小説と同じ様な結末にシラケました。 ブスに生まれる → いじめ → 容姿が劣るが故に起きた悲惨な失恋 → 整形 → 復讐(まずは雑魚から)→ 復讐(本命)→ 死(逆恨みor自殺) 結局は天然で美しくなく、性に奔放な女は最後は死すべしという従来のお決まりの パターンだったなぁという感想です。 (男性目線だからかな。好きでブスでも奔放にもなった訳じゃないのにね。) たまには死なない(天罰を受けない)顛末が読みたいと思いました。 途中までよかったのに非常にもったいない。 | ||||
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「永遠の0」で泣き、「風の中のマリア」でこのようにスズメバチという、昆虫の視点でも説得力を持って読ませられたことにうなり、と百田さんの作品だけに期待して読みました。が、正直がっかりしてしまいました。ストーリー的には昔読んだ五木寛之氏の「晴れた日には鏡を忘れて」と似ていて、顔は醜いがスタイルは良い女性が整形をして、誰もが認める美女に生まれ変わるが・・・という内容で、私的には五木氏の作品の方が作品にのめり込むことができました(私の読んだ年齢によるものもあるかもしれません)。百田氏の作品にのめり込めなかった理由として、主人公が私と同世代の時代設定にも関わらず、会話(言葉遣い)が違和感あること、冒頭から白い帽子に紫のコート、なんてそんな服装はないだろう、と突っ込みたくなってしまったこと。いくら何でも4歳という幼児の時の初恋をずっと引きずるには無理があり過ぎる、とこれまたまったく共感できず冷めてしまっとことです。肌だけはすごく綺麗だったというのも都合良すぎるし、体も骨格ががっちりしていのでは?ととにかく文章が同じ百田氏とは思えないほどでした。ただ整形については詳しくリアルティーにあふれて書かれていて、「へぇ〜」と思わされましたが。 | ||||
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百田氏は「読者に夢や希望を与えない本の存在を私は認めない!」 と宣言しているので、毎回期待して読んでいますが、本作には陰鬱とした気持ちしか湧きませんでした。 初めの1/3までは気持ちよく読めたのですが、後半に入り主人公の風俗産業の生々しい描写には、このような 仕事をしている方には当たり前のことでしょうが、かなりひいてしまいました。 風俗で稼ぎ、整形を繰り返し、絶世の美女となり故郷へと戻り、今まで自分を見下してきた人々へ復讐していく…というストーリーですが、読んでいて愉快でも、爽快でもありません。 「美」に対する個人的な意識の違いかもしれませんが、若年の頃には「見た目の美」の比重が大きかったですが、年を経るにつれて「内面の美」が「見た目の美」を凌駕するようになりました。今では綺麗なだけの女性に何も魅力を感じません。 本書に登場する男性陣がこぞって美にイチコロになる…という単純な展開はちょっとコメディ漫画のようです。 「永遠の0」「影法師」「風の中のマリア」や「ボックス」などから比べるとハテナと思える作品ですが、最新作の「錨を上げろ」を読んだ後に、本書を振り返るとこれも百田氏の人生経験からきている内容なのかな?と思えます。 読者により好き嫌いが分かれる本ですが、ファンの方はとりあえず一読しても良いでしょう。 万人にお薦めかどうかは疑問です。 | ||||
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岡崎京子さんの同名の漫画の方がよりショッキングでした。 エンディングもうっすらハッピーエンドっぽくなってるあたり、 男性作者だなあと思いました。 詳細な整形の話と、復讐の話で分離しちゃったような…。 整形のネタは興味深かったけれど、復讐話としては もの足りません。 | ||||
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岡崎京子さんの同名の漫画の方がよりショッキングでした。 エンディングもうっすらハッピーエンドっぽくなってるあたり、 男性作者だなあと思いました。 詳細な整形の話と、復讐の話で分離しちゃったような…。 整形のネタは興味深かったけれど、復讐話としては もの足りません。 | ||||
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非常にもったいない。 何でこんなにつまんない作品なんだろうか。 この作品、あえて陳腐で軽い内容にしたのかな? もしかしてゴシップ系週刊誌に連載していた小説だったのかな? なんて思ったのだが、書き下ろし作品だった。 整形手術の内容や、美人に対する男の下心については くどくどしく書いてあって、それなりに読ませる。 好奇心もあってその辺りはついつい引き込まれて読んでしまったが、 セックス描写や風俗産業の描写も、なんだかものすごく手抜き感があるので、 結局この小説は何をポイントししたいのかよくわからない。 復讐劇にしては薄味だし。 なにしろ主人公の心理と行動は、ばかばかしいとしか言いようがないし、 他の登場人物たちも陳腐で薄っぺら過ぎる。 ラストなんか「ああ、三文小説だなぁ」と脱力してしまった。 唯一、面白くなりそうだったキャラの崎村も、中途半端に数回登場して終わり。 とっても残念。 もしかして、 主人公の美容整形した女(頭は良くないという設定)から見た世界だから、 あえて薄っぺらいのだと解釈するべきなのか。 | ||||
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非常にもったいない。 何でこんなにつまんない作品なんだろうか。 この作品、あえて陳腐で軽い内容にしたのかな? もしかしてゴシップ系週刊誌に連載していた小説だったのかな? なんて思ったのだが、書き下ろし作品だった。 整形手術の内容や、美人に対する男の下心については くどくどしく書いてあって、それなりに読ませる。 好奇心もあってその辺りはついつい引き込まれて読んでしまったが、 セックス描写や風俗産業の描写も、なんだかものすごく手抜き感があるので、 結局この小説は何をポイントししたいのかよくわからない。 復讐劇にしては薄味だし。 なにしろ主人公の心理と行動は、ばかばかしいとしか言いようがないし、 他の登場人物たちも陳腐で薄っぺら過ぎる。 ラストなんか「ああ、三文小説だなぁ」と脱力してしまった。 唯一、面白くなりそうだったキャラの崎村も、中途半端に数回登場して終わり。 とっても残念。 もしかして、 主人公の美容整形した女(頭は良くないという設定)から見た世界だから、 あえて薄っぺらいのだと解釈するべきなのか。 | ||||
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顔の醜さを笑われ、そしていじめられ虐げられてきた女性が完璧な美を手に入れ、かつて 自分を馬鹿にした者たちへの復讐を遂げる。どこにでもあるような題材を作者がどう料理 するのか?かなり期待して読んだが、内容はいまいちだった。美しく生まれ変わるまでの 過程はまあいいとして、それ以降の彼女の行動が理解できない。せっかく究極の美を手に 入れたのに、復讐の内容がお粗末だ。作者が手を抜いたわけではないと思うが・・・。 ラストも興ざめ。安易な2時間もののテレビドラマを見せられたようで、がっかりした。 作者には、もっとずっしりとしていて、深みもある、読み応えのある作品を期待したい。 | ||||
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顔の醜さを笑われ、そしていじめられ虐げられてきた女性が完璧な美を手に入れ、かつて 自分を馬鹿にした者たちへの復讐を遂げる。どこにでもあるような題材を作者がどう料理 するのか?かなり期待して読んだが、内容はいまいちだった。美しく生まれ変わるまでの 過程はまあいいとして、それ以降の彼女の行動が理解できない。せっかく究極の美を手に 入れたのに、復讐の内容がお粗末だ。作者が手を抜いたわけではないと思うが・・・。 ラストも興ざめ。安易な2時間もののテレビドラマを見せられたようで、がっかりした。 作者には、もっとずっしりとしていて、深みもある、読み応えのある作品を期待したい。 | ||||
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今回の作品は、手に取るのを躊躇した。 全く違うジャンルに挑戦しながらもどれもクオリティが高く、そこを評価してきた作家にしてはテーマも装丁も今いちな印象だった。 残念なことに予感は的中した。 読み進めながら、これは同じ名前の別人の作家なのかと何度も確かめたほど安易な作品だった。 文体も構成も段違いのレベルだし、なによりテーマの掘り下げ方があまりにも浅い。 なんだかテレビドラマ化を狙って書き飛ばしたようなチープさが感じられた。 主人公の人物像も緻密に練り上げられたものとは思えず、キャラの設定に難があり、醜さゆえに美容整形を繰り返す主人公にも感情移入ができなかった。 モンスターというタイトルもありきたりで新鮮味がなく、ご都合主義的な展開にはドラマ性が乏しい。今までの作品があまりに良すぎたから、その落差ばかりが目立ってしまったのかもしれない。 数少ない「次」を待ち望む作家である。 どの物語にも心の琴線をかきならされてきたのだが、これは待っていた物語ではなかった。 | ||||
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今回の作品は、手に取るのを躊躇した。 全く違うジャンルに挑戦しながらもどれもクオリティが高く、そこを評価してきた作家にしてはテーマも装丁も今いちな印象だった。 残念なことに予感は的中した。 読み進めながら、これは同じ名前の別人の作家なのかと何度も確かめたほど安易な作品だった。 文体も構成も段違いのレベルだし、なによりテーマの掘り下げ方があまりにも浅い。 なんだかテレビドラマ化を狙って書き飛ばしたようなチープさが感じられた。 主人公の人物像も緻密に練り上げられたものとは思えず、キャラの設定に難があり、醜さゆえに美容整形を繰り返す主人公にも感情移入ができなかった。 モンスターというタイトルもありきたりで新鮮味がなく、ご都合主義的な展開にはドラマ性が乏しい。今までの作品があまりに良すぎたから、その落差ばかりが目立ってしまったのかもしれない。 数少ない「次」を待ち望む作家である。 どの物語にも心の琴線をかきならされてきたのだが、これは待っていた物語ではなかった。 | ||||
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