幸福な朝食

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

幸福な朝食の評価:

3.81/5点 レビュー 16件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.81pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21〜33 2/2ページ
No.13
(4pt)

狂気の先に見え隠れするひとつの崩壊。

昔から読んでみたいと思っていた一冊。
タイトルに惹かれることも然ることながら、表紙のまたなんとも言えない少女の絵にやられました。
本を選ぶとき、僕は表紙とタイトルに釣られることが多いのです。
これはまさに -狂気- でした。
冒頭の“襖を開けると、ぬらぬらとした光を放つ、真っ赤な海”という表現が印象的で忘れられません。
映像が脳にダイレクトに浮かんでくるようでよかったです。
内容としては心理サイコサスペンス、なのかな?
一人の美しい少女が夢を持って上京し、挫折を経て大人の女になり、
失ったものと叶わなかった夢との間で心を揺らし、そして徐々に壊れていく話。
全体的な感想としては、導入部分に退屈を感じるものの
中間部分まで読むと本から手を離せなくなりそのまま一気に……という感じでした。
登場人物の心情が丁寧かつ巧妙に描かれていてよかったです。
人が美化されることなく本当に“人臭く”書かれている本。
主人公が崩壊していく様は恐怖を呼び、圧巻を抱かせ、そして哀しくもありました。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.12
(3pt)

若いワインといった作品

読み始めてまず気付くのは、独特の時間感覚によるストーリー展開です。説明も無しに登場するミカ。読み手の潜在意識にこっそり不安の種を植え付けます。そしてルームメイトの弓子の壮絶な死で、不安の陰は確実に延びてきます。その不安は、終盤の主人公 志穂子の狂気と正常との間の揺らぎへの長い伏線になっいます。ストーリーにはさほど特別の山があるわけではありませんが、芸能界や演劇の世界でうごめく登場人物のそれぞれの心理描写、互いに相手の心の奥底を読むシーンが、緊張を生んでいます。人形のミカは、我が子供であり、解決できない自分自身の性格でもあります。ミカに象徴されるのは、人格の分裂でありながら、結末では自己回帰のための重要なポイントになっています。粗削りのような部分もありますが、
各所の意味合いに二重性を持たせているのも著者の魅力でしょう。秀作だが、若いワインといった印象で★3つ。
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.11
(3pt)

若いワインといった作品

読み始めてまず気付くのは、独特の時間感覚によるストーリー展開です。説明も無しに登場するミカ。読み手の潜在意識にこっそり不安の種を植え付けます。そしてルームメイトの弓子の壮絶な死で、不安の陰は確実に延びてきます。その不安は、終盤の主人公 志穂子の狂気と正常との間の揺らぎへの長い伏線になっいます。ストーリーにはさほど特別の山があるわけではありませんが、芸能界や演劇の世界でうごめく登場人物のそれぞれの心理描写、互いに相手の心の奥底を読むシーンが、緊張を生んでいます。人形のミカは、我が子供であり、解決できない自分自身の性格でもあります。ミカに象徴されるのは、人格の分裂でありながら、結末では自己回帰のための重要なポイントになっています。粗削りのような部分もありますが、
各所の意味合いに二重性を持たせているのも著者の魅力でしょう。秀作だが、若いワインといった印象で★3つ。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.10
(5pt)

どうしようもないスリル!

私は乃南さんの他の著書を読んでからこれを読んだんですけど、やっぱり乃南さんだなぁと読み終わってちょっとしてから思いました。直後は興奮で何も考えられないんですよ。読んでる時は頭フル回転なんで、その余韻が残ってる感じで。乃南さんの小説は頭使いながら読むんで、それが好きな人にとっては最高だと思います。嫌いな人は本当に無理だって思うような作品だと思いますけど。乃南さんは何といっても昔の短編だと思います。最近はハズレが多い気がします。私はですけど。本当に過去の短編は最高なんで、乃南さんファンで、まだ読んでいないなら、ゼヒ読んでみてください。
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.9
(5pt)

どうしようもないスリル!

私は乃南さんの他の著書を読んでからこれを読んだんですけど、やっぱり乃南さんだなぁと読み終わってちょっとしてから思いました。直後は興奮で何も考えられないんですよ。読んでる時は頭フル回転なんで、その余韻が残ってる感じで。乃南さんの小説は頭使いながら読むんで、それが好きな人にとっては最高だと思います。嫌いな人は本当に無理だって思うような作品だと思いますけど。乃南さんは何といっても昔の短編だと思います。最近はハズレが多い気がします。私はですけど。本当に過去の短編は最高なんで、乃南さんファンで、まだ読んでいないなら、ゼヒ読んでみてください。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.8
(4pt)

気を強く持って読んでください

 友人から、もう読まないからとこの本をもらいました。だから、何の情報もなくこの本を読み始めました。読み終わったとき、読まなければよかったと思いました。 主人公は周りに認めてもらえないことに常に不満を抱き続けてきた30代の女性。過去の事件に蓋をして、自分の心にも蓋をして生きています。そして訪れる精神の破綻。 こういう心理モノって苦手なんです。自分も壊れているのに、それに気がついていないだけなんじゃないだろうかって気になってくるから。もちろん、そう思わせるだけの力がある小説じゃないとそのようには感じないので、そういう意味ではこの小説は読者を惹きつけるすばらしいものと言えますが。 私が主人公にシンクロしてしまったのは、小説の力だけでなく、主人公が30代の未婚女性であり、子供がほしいなあと思っていて、仕事に対する思い入れが強いことなども重なってしまったからだと思います。取り戻せない過去への後悔、結婚に「成功」した人への複雑な感情など、身につまされました。30代の未婚の女性だったらきっと主人公に共感する部分が多いと思います。小説にシンクロすることはないという強い女性にはとってもお勧めします。でも、「最近心が弱っちゃって…」という人は決して開くべき本ではありません。
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.7
(4pt)

気を強く持って読んでください

 友人から、もう読まないからとこの本をもらいました。だから、何の情報もなくこの本を読み始めました。読み終わったとき、読まなければよかったと思いました。 主人公は周りに認めてもらえないことに常に不満を抱き続けてきた30代の女性。過去の事件に蓋をして、自分の心にも蓋をして生きています。そして訪れる精神の破綻。 こういう心理モノって苦手なんです。自分も壊れているのに、それに気がついていないだけなんじゃないだろうかって気になってくるから。もちろん、そう思わせるだけの力がある小説じゃないとそのようには感じないので、そういう意味ではこの小説は読者を惹きつけるすばらしいものと言えますが。 私が主人公にシンクロしてしまったのは、小説の力だけでなく、主人公が30代の未婚女性であり、子供がほしいなあと思っていて、仕事に対する思い入れが強いことなども重なってしまったからだと思います。取り戻せない過去への後悔、結婚に「成功」した人への複雑な感情など、身につまされました。30代の未婚の女性だったらきっと主人公に共感する部分が多いと思います。小説にシンクロすることはないという強い女性にはとってもお勧めします。でも、「最近心が弱っちゃって…」という人は決して開くべき本ではありません。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.6
(3pt)

あくまでも平均点

 高校時代、有名になったアイドルは自分そっくりだった。昔から人付き合いも少なかった志穂子は女優を目指し上京するが。思い通りに行かない日々。そしてその裏にあったのは成功者としての自分のそっくり人物の存在。所詮自分は彼女の偽物に過ぎなかったのか。 相変わらずのヒューマンサスペンス。これが処女作であるからここから乃南アサという存在は始まったわけでどうしても志穂子の描写は丁寧で上手い。それに加えて同期の存在や友人も手を抜かない。その協調性が毎回出てくると上手に演出できてくる。今回はどうだったかと言えば個人的にうーん、とややうねるんだけどな。 後半の展開は分からなかった。というか志穂子自身がもはや分からない。自分に似た女優の存在のせいでここまで落ちぶれてしまうとは。その為の何かは意味はあったのだろうか。 いやはや落ちぶれてしまうと言う言い方はあまりよくないかも知れないが。客観的に見る志穂子は明らかに以前とは違う存在になっている。ミカだけが頼りの存在。しかし何故そこまですがりたがる? 終わり方は、やはりこういう展開か。終盤にようやく方向性が見えてきたのだが、どうしてもこうなってしまうわけか。上手いと言っちゃ上手いが読み物としてはどうかとは思う。 ぞくっとした恐さは変わらない。ここでも切羽詰まる展開は志穂子を中心として周りに存在する。そのせいかどうだか視点が固定していないのが途中どうかと思った。如何せん読みづらさもあった。別に読めない訳じゃないんだが。 皮肉なまでの設定であるし、彼女自身それを持ってしてなのかも知れない。このストーリーは、小説は終わったが志穂子のストーリーはまだ続きそうだ。それはどうしてもどうしようもなさそうである。
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.5
(3pt)

あくまでも平均点

 高校時代、有名になったアイドルは自分そっくりだった。昔から人付き合いも少なかった志穂子は女優を目指し上京するが。思い通りに行かない日々。そしてその裏にあったのは成功者としての自分のそっくり人物の存在。所詮自分は彼女の偽物に過ぎなかったのか。 相変わらずのヒューマンサスペンス。これが処女作であるからここから乃南アサという存在は始まったわけでどうしても志穂子の描写は丁寧で上手い。それに加えて同期の存在や友人も手を抜かない。その協調性が毎回出てくると上手に演出できてくる。今回はどうだったかと言えば個人的にうーん、とややうねるんだけどな。 後半の展開は分からなかった。というか志穂子自身がもはや分からない。自分に似た女優の存在のせいでここまで落ちぶれてしまうとは。その為の何かは意味はあったのだろうか。 いやはや落ちぶれてしまうと言う言い方はあまりよくないかも知れないが。客観的に見る志穂子は明らかに以前とは違う存在になっている。ミカだけが頼りの存在。しかし何故そこまですがりたがる? 終わり方は、やはりこういう展開か。終盤にようやく方向性が見えてきたのだが、どうしてもこうなってしまうわけか。上手いと言っちゃ上手いが読み物としてはどうかとは思う。 ぞくっとした恐さは変わらない。ここでも切羽詰まる展開は志穂子を中心として周りに存在する。そのせいかどうだか視点が固定していないのが途中どうかと思った。如何せん読みづらさもあった。別に読めない訳じゃないんだが。 皮肉なまでの設定であるし、彼女自身それを持ってしてなのかも知れない。このストーリーは、小説は終わったが志穂子のストーリーはまだ続きそうだ。それはどうしてもどうしようもなさそうである。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.4
(4pt)

『幸福な朝食』と言うタイトルはアイロニー

芸能人を目指していた高校生の沼田志穂子であるが、彼女にそっくりな柳沢マリ子というアイドル歌手が先にデビューして人気を博してしまう。志穂子もそれに続こうとするが、あまりにもそっくりなため、断念せざるを得ない。そして時は過ぎ、人形使いとなっている34才の志穂子は、再び柳沢マリ子に出会う。マリ子より先に志穂子がデビューしていれば、マリ子と志穂子が似ていなければ、結末はどうなったであろうか?
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.3
(4pt)

『幸福な朝食』と言うタイトルはアイロニー

芸能人を目指していた高校生の沼田志穂子であるが、彼女にそっくりな柳沢マリ子というアイドル歌手が先にデビューして人気を博してしまう。志穂子もそれに続こうとするが、あまりにもそっくりなため、断念せざるを得ない。そして時は過ぎ、人形使いとなっている34才の志穂子は、再び柳沢マリ子に出会う。マリ子より先に志穂子がデビューしていれば、マリ子と志穂子が似ていなければ、結末はどうなったであろうか?
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116
No.2
(3pt)

乃南アサさんの作品は好きですが

この作品だけはいまいち好きになれませんでした。まだ文体が不安定という感じがしました。不用意に視点が飛び、ちょっと読みにくい気がします。内容も、どこかキャラを描ききれていないような…。他作品と同様の期待を抱いて読むと、ちょっと違うかもしれません。
幸福な朝食 Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食より
4103710012
No.1
(3pt)

乃南アサさんの作品は好きですが

この作品だけはいまいち好きになれませんでした。まだ文体が不安定という感じがしました。不用意に視点が飛び、ちょっと読みにくい気がします。内容も、どこかキャラを描ききれていないような…。他作品と同様の期待を抱いて読むと、ちょっと違うかもしれません。
幸福な朝食 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 幸福な朝食 (新潮文庫)より
4101425116