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(短編集)

嗤う闇



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嗤う闇の評価: 3.91/5点 レビュー 23件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全23件 1~20 1/2ページ
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No.23:
(4pt)

これはこれで面白い

長編のような、緊迫感、スピード感は少ないが、4つの短編、これはこれで面白かった。音道貴子の人柄が伝わってくる。それにしても様々な事件があるものだ。表題でもある「嗤う闇」では、バイクに乗る音道貴子が出てきてカッコ良かった。面白かった。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.22:
(4pt)

人間の心の闇を浮き彫りにしたミステリー。

乃南作品としては2冊目。大長編「鎖」が印象深く、たまたま本屋さんで見かけたのが本作品。本当は単行本が良かったが文庫本しかなく、やむなく。とはいえ音道シリーズの短編集。下町情緒あふれる隅田川近辺を舞台に、切り取った景色を鮮やかに文字で描写したあたりはイメージも沸きやすく物語の世界に溶け込みやすかった。一篇一篇が人間の持つ心の闇が浮き彫りにされており、ミステリーとしての完成度も高かった。また読んでみたい、そう思えた作家さん。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.21:
(5pt)

等身大の音道貴子は身内のように感じる

女刑事音道貴子さん、少し昇進しました。大人のナイスガイのパートナーとの関係も、理想的に見える。でも、彼女は一抹の不安も隠さない。相方の男性陣の見方も極めて納得のできる厳しい中にも暖かい目線で心地よい。いつものようにあっという間に読んでしまいました。事件の結末はステレオタイプの犯人が出てこないところが良い。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.20:
(3pt)

まあまあ

アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.19:
(5pt)

オーディブルで「嗤う闇」を楽しみました!

音道貴子さん、どの事件も、大して豊かな推理力を発揮するというわけではないが、不思議と、事件の核心に迫り、事件を解決していくという、女性刑事を描いたシリーズの、中間期にあたる作品だと思います。
バツイチ貴子さんにも恋人ができ、その恋人が事件の犯人ではないかという役割で登場してくるあたりは、最近のサスペンスものの常道だとは思いますが、少し設定にリアリティーがないのが玉に瑕です。
しかし、夜の大型ワンルームマンションに住む住人を描かせると、まるで、マンションの入口だったり、廊下だったりに二分がいるような、既視感が乃南アサ先生の筆力なのだと思います。
そんな、テンポの良い作品に、松谷 有梨さんの爽やかな声質が輝きをプラスし、素晴らしい短編に仕上がっています。
素晴らしい作品をありがとうございます。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
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No.18:
(4pt)

この主人公のシリーズは…

この主人公の作品はすべて読んでいますが面白いです。普通な感じが親近感を覚えてストーリーに入り込みやすいのかもしれません。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.17:
(4pt)

リアルな感じが良かったです

音道貴子シリーズを順に読んでいます。
これも良かったです。
一番印象に残ったのは”嗤う闇”です。
刑事と恋人が遭遇する事件への反応にリアルさを感じました。
他の作品も面白かったです。

ただし、リアルなだけに、意外さを感じない部分がありました。その分、マイナス1ポイントです。次の長編に期待します。

嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.16:
(4pt)

日本の将来を憂う4篇

 本作と前作『未練』を読んだときに共通して感じたことがある。
 それは、「日本の将来はどうなってしまうだろう」ということだ。
 本作の2番目に収録されている『残りの春』に登場する三方孝三郎が「いったいこの国はどうなっていくんだ」というニュアンスの言葉を多く発している。
 前作『未練』そして本作『嗤う闇』を読んでいると「その通りだな」と思わされるばかりだ。
 
 普段から「日本の将来はどうなるだろう」と考えるほうだが、『未練』『嗤う闇』を読むことでより強く思うようになった。
 普段そのことを意識していない人でも、読めばきっと考えてしまうと思う。
 政治や経済、そしてこの国の行く末をあまり考えない人には読んでもらいたい。
 そうすればきっとこの国はもっと良くなり、強くなる。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.15:
(4pt)

音道貴子シリーズ短編集

女刑事 音道貴子シリーズ。
この作品は短編集で、4作品が収録されています。
以前のレビューにも書いたことがありますが、このシリーズは長編作品と短編作品で趣が異なります。
長編が緊迫感を持ったサスペンス作品であるのに対して、短編は事件を絡めながらも、主人公の日常を描いた作品が多いようです。
本作の中でも、音道の恋人昴一や、かつてコンビを組んだことがある滝沢刑事、クセのある同僚たちとの関係の中で、時には刑事としての強さを、ある時は女性としての繊細さを、描いています。
緊迫感やスピード感が弱い分、サスペンス作品としての面白さには欠けるかもしれませんが、人間味のあるドラマとして楽しめる作品が並んでいます。
「木綿の部屋」では、滝沢刑事の違う一面が垣間見えたりするので、このシリーズのファンの人には、別の楽しみ方もできるかもしれません。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.14:
(3pt)

やはりこのシリーズは長編か?

あの「凍える牙」のシリーズ。
短編。面白くはあるのだけど、やはり長編の「凍える牙」に比べると迫力に欠ける。
「その夜の二人」 主婦殺人未遂事件
「残りの春」 女性ばかりの家に対するストーカー事件
「木綿の部屋」 前の相棒の滝沢の娘の離婚問題に巻き込まれる
「嗤う闇」 連続レイプ事件の犯人に恋人が間違えられる
この4編。「木綿の部屋」が中では一番好きかな?
長編では主人公音道貴子の迫力、情熱、そして女の部分など人間性が印象深く描かれているのに、この作品だとなんだか「仕事頑張ってるバツイチのかわいい女」程度にしか見えてこない。短編の限界か?
乃南アサの短編は凄くいいのもあるんだけど、このシリーズはやはり長編のほうが人物が生きてくる。
「凍える牙」が衝撃的に好きだっただけにちょっと残念。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
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No.13:
(5pt)

人間くさい

音道貴子シリーズ短編集第三弾は、貴子が小さな警察署に移動になったため痛快な大事件では無くとても人間くさい事件になっています。
連続レイプ犯、ストーカー被害の主婦、滝沢刑事の娘夫婦、善良な主婦を逆恨みなど、後ろからケリ入れたくなるような奴ばかり。
それを、等身大の女性の目で見ている貴子がとても好きです。
忙しい中、彼氏ともうまく行っているのですが、「このままでいいわけない・・・。でも、もし結婚しようと言われたら困る」と、
前に進めそうで進めないでいる所も“仕事をしている普通の女性”でいいですね。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.12:
(4pt)

派手さはないけれど

 音道貴子シリーズの短編です。長編は大きな事件を扱っているのと対照に、短編は小さな事件や日常の出来事なんかを描いたものが多いですが、今回も、直接事件とは関係ないものあって、貴子の日常が垣間見える作品です。
 今までの機動捜査隊からショカツの刑事となった貴子。場所が隅田川の周辺とあって、事件も派手ではないけれど、すごく人間くささが感じられます。
 印象に残ったのは『その夜の二人』。目が見えにくくなったから老眼鏡を作ろうかと言う恋人・昴一の言葉に、栄養面などであれこれ世話を焼こうとする貴子。そんな彼女に、俺はお前の息子じゃないし、お前は俺の母親じゃない、世話を焼くとかそういうの、やなんだよな、という昴一。一般的には料理や洗濯をして男性の世話を焼きたがる女性が多いと思うし、それを喜んで受け入れる男性が多いんじゃないかと思うけれど、私自身がそういう感覚があまりないので、昴一の気持ちはよくわかる。逆に、どうして私が世話を焼いちゃいけないの?と憤る貴子が意外でした。彼女はもう少しドライで、自分のことは自分でやってよというタイプなのかと思っていました。そういう意味では彼女もフツウの女性なんですね。また、それが魅力的ではあるのですが。
 小説やドラマの女刑事は強すぎる。怖いもの知らずだし、家庭円満かもしくは独身貴族でかっこいいか。ちょっとできすぎでしょ。貴子はバツイチ、結婚には二の足を踏んでいるし、職場では女だというだけでいまだに嫌な思いをすることも多々ある。つまらない挑発にカッとすることもある。刑事だろうが何だろうが、怖いものは怖い。だから「私は刑事よ!」なんていきがってない。すごく”かっこよくない”のだけれど、そこがいい。
 『木綿の部屋』で再びひょんなことから滝沢刑事と再会する貴子。刑事としては一目置いていながらも、生理的に好きになれない彼との微妙な関係がおもしろい。ぜひ『風のエピタフ』を読んでみたいです。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.11:
(3pt)

ある意味短編の教科書ともいえる

 出来不出来の激しい短編4篇が収められている。
どういう短編が良くて、どういうものがだめなのかよくわかる短編集である。
ただ、どの編も著書の切れのある文章で気持ちよく読める。
この人の文章って結構きれすぎていて、「きれはあるけど、こくがない」って常々思っている。だから、音道貴子にしても、この子との結婚生活はきついだろうなぁと思わせられるところが多々ある。ということは、逆に弱い音道貴子など読みたくない私には、魅力的な一冊であるのだが。
あまりにも不出来な短編があるので星は3つとしました。
「風のエピタフ」に期待です。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.10:
(4pt)

淡々とした日常描写に味わいあり

直木賞を受賞した長編「凍える牙」で活躍した女性刑事・音道貴子を主役とした短編集。
このシリーズの長編は<深夜のファミレスで男が炎上、さらに獣に噛み殺された死体が発見される。音道は気の合わない相棒の中年刑事とともにこの二つの事件をつながりを追う>(凍える牙)、<占師夫婦と信者の惨殺事件を捜査していた音道は、何者かに拉致され、監禁される>(鎖)と、サスペンス色が強いのですが、短編集の方は、筆者が得意とする心理描写が冴え、淡々とした女性刑事の日常の中から、音道貴子の人間らしい魅力に触れることが出来るようになっています。
今回の「嗤う闇」での音道は、警視庁の機動捜査隊から、下町にある墨田川東署に異動になったため、さらにその色が濃くでています。事件のスケールも小さいし、手に汗握るような展開もありませんが、音道貴子ファンならば、楽しめるはずです。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.9:
(4pt)

踊り場的一篇

直木賞受賞作『凍える牙』の主人公、音道貴子シリーズ。短編4篇が収められています。
機動捜査隊員として活躍していた彼女が、「生活様式が変わってるのに、その無防備さだけが、昔の下町感覚」というなかなか厄介な場所を管轄する墨田川東署に異動になり、事件に挑みます。犯人逮捕後もすぐにには動機が推し量れない犯罪が綴られ、最後に犯人の口から語られた犯行の真相によって、それぞれに異なる余韻が残る短篇集です。
その中で異彩を放っているのが、『凍える牙』でコンビを組んだ滝沢刑事が登場する一篇。彼と音道、彼の娘夫婦の一夜が描かれています。音道は行きがかり上、滝沢の私生活の一端を覗くことになるのですが、うーん、この作品は読みたくなかったな・・・というのが初読の感想。音道と滝沢は、確かな絆が存在するにもかかわらず、お互いあくまで一定以上の距離には決して踏み込まず、その距離感が詰まったり伸びたりする関係性の妙が読みどころのひとつであっただけに、今回、一線を超えてしまった(もちろん男女の一線ではありません、念のため)のをどう考えるか・・・ 「弱々しく、情けない滝沢など、出来ることなら見たくはなかった」という音道の心の声など聞きたくなかった。あくまで意地を張り通す二人を眺めていたかった。
ところが、すでに『風の墓碑銘』という長編で、二人は再びコンビを組んでいるんですね(うっかりしていて、解説で初めて知りました) 一線を超えた二人がどんなコンビぶりを見せるのか、確かに読みたい! そう考えるとこの一篇は、第二ステージへの踊り場とも言える作品なのかも知れません。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.8:
(4pt)

進化する音道貴子!

巡査部長昇進に伴って隅田川東署に転勤した音道貴子の活躍を描く短編第三作目。
下町を舞台に展開する四篇の物語は、日常誰にでも起こりうる身近な事件でありながら、現代人の心の闇が生む何とも遣り切れない出来事を含んでいるものである。圧倒的迫力で魅せる長編シリーズのように事件捜査に視点を置いた作品というより、女性刑事ならでは感性が垣間見られ、細かな人間描写に冴えを見せる秀作を楽しみたい。主人公とコンビを組む個性的な同僚達も忘れてはならないけれど、肩肘張っていたような最初の頃に比べ、柔軟にそして自信に満ちた音道貴子に会えるのは嬉しい。
嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:嗤う闇―女刑事音道貴子 (新潮文庫)より
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No.7:
(3pt)

音道貴子の成長!

ご存知、音道貴子シリーズの第3弾。「凍える牙」「鎖」と違い、今回は4つの短編として描かれている。巡査部長に昇進した貴子が扱う事件に、派手さはない。どこにでも起こりうる事件を扱っている。だが、事件が派手であろうとなかろうと、そこには苦悩する人々が存在する。そういう人に向ける貴子の目は温かい。彼女自身、いろいろなことを経験し成長したという感じがする。以前コンビを組んだ滝沢とのエピソードも面白い。彼女にはこれから先も、もっともっと活躍してもらいたいと思っている。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
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No.6:
(4pt)

心の中の闇

音道貴子シリーズの5作目。今作では、これまでの立川の機動捜査から、隅田川東署へと異動となっている。音道シリーズは、長編では殺人などの大規模な捜査を主に、短篇集では小さな事件を中心とした刑事の日常を描く体裁となっているが、今作もそのパターンを踏襲している。今回の事件もそれぞれ、小さな事件であるのだが、今作に共通するのは、愛憎が絡み合った奇妙な形で起こる事件とも言える。「嗤う闇」は表題作のタイトルであるが、それぞれが人間の「闇」の部分を醸し出しているようで巧い名づけ方だと思う。また、今作から舞台になった隅田川周辺の下町という舞台(「木綿の部屋」は違うが)がまた、それにリアリティを出しているように思う。「未練」のときにも書いたのだが、音道貴子シリーズは、このような短篇により日常がしっかりと描かれているからこその面白さがあるのだと思う。地味な事件の中で、しっかりと心理が描かれているところが、最大の長所だろう。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
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No.5:
(4pt)

ドラマティックな展開ではないが・・・

直木賞受賞作である「凍える牙」の主人公、音道貴子シリーズ。長編の彼女のイメージよりは人間味のあり、茶目っ気もあるという印象を受けました。4つの短編があるが、それぞれ個性のある人物が登場してきて楽しませてくれる。中でも「残りの春」に出てくる沢木。キャリアで世間知らずのお坊ちゃまとで、かなりいい味を出している。今後のシリーズで再登場してほしい。「凍える牙」ほどドラマティックな展開はなく、ごくごく地味な事件を巡る短編ばかり。中には刑事事件ですらないものもある。しかし実際の刑事ってこんなもんなんだろうなあ。ごくごく小さい事件で自分の非力さを感じたり、自分自身の悩みとだぶらせたり・・・。このシリーズは長編は大事件。短編は小さな事件というスタンスで描かれていくのかもしれない。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
4106026570
No.4:
(3pt)

なぜ、これが音道シリーズではならないかというと・・・

超人気の音道貴子シリーズ。短編では3作目になるのでしょうか。機動捜査隊に所属していた貴子は巡査部長へ昇進し、隅田川東署へ移動になりました。その新しい職場で貴子が挑む4つの事件です。4つの事件はどれも事件としての規模は小さく、はじめは「なぜこれが音道シリーズである必要性があるのか?」と感じたのですが、いずれの事件も、女性刑事が主人公であることによってぐっと重みが増す事件のような気がします。母性や女心が皮肉にも裏目に出て、事件へと発展していくケースが描かれていることによりそれを感じました。まぁ、短編ということもあり、刑事モノにしては軽く読める作品でした。
嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)Amazon書評・レビュー:嗤う闇 (新潮エンターテインメント倶楽部)より
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