■スポンサードリンク
(短編集)
シンデレラ・ティース
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
シンデレラ・ティースの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『青空の卵』をはじめとする「ひきこもり探偵シリーズ」から著者の作品のファンで、『切れない糸』や『先生と僕』など新作が出版される度に読んできました。登場人物がみんな中学生かのように純粋すぎるのも、語り手があまりに自分語りをしすぎることも、非常に主観的で時に稚拙すぎる文章も、読んでいて苦しいなと思っても、それ以上にストーリーに力があったので目をつぶってきました。 でも、この作品に関してはあまりにひどい。何がひどいって女子大生である主人公の独白の表現がすべて古い。いまどき、こんな話し方や表現をする女子大生はいません。まるで、20年前のコバルト文庫のようです。40過ぎたおじさんが頑張って女子大生のふりして小説を書いています、という感じ。坂木さんって、こんなに下手だったのか!とびっくりしたし、読み通すのが辛かった。 著者のファンだからあえて書きます。もう若い女性が主人公の小説を書くのをやめてもらいたいです。別に主人公は若くなくていいし、女性でなくていい。坂木さんには坂木さんにしか書けない世界があるのだから、無理しないで自分の世界を突き進んでほしい。 あと、ファンは量産することは求めていません。それより、きちんとした小説を書いてもらいたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学の夏休みをそれぞれアルバイトにいそしんで過ごす主人公サキと、姉妹編「ホテルジューシー」の主人公ヒロちゃん。私はヒロちゃんのほうがずっと好感がもてました。しかしそれはサキの性格などによるものではなく、置かれたシチュエーションの問題です。 サキは一人っ子のお嬢様育ちで、そのサキを溺愛している父親と、しっかりものの母親。その母親のコネですんなり決まってしまった、都心にありながら自宅から30分程度で行けてしまう歯科医院の受付嬢のアルバイト。医院の受付嬢なんてまともに探したらすごい倍率だろうに。医院のスタッフもすべて善人、患者さんたちもほとんどすべてが善人。何か起きても、必ず両親が助けてくれる、スタッフが救ってくれる。 その中でサキはあっさりと、理想の王子様、四谷さんを手に入れる。この恋の行方を阻むかに見えたのは唯一、品川知花ちゃんだけだが、それもほんのつかの間のこと。 そして、四谷さんと知花ちゃんのキスシーン(実際はそうではなかったのだが)をサキが目撃したのは「偶然」。ホテルジューシーでも気になっていたのだが、この作者のストーリーには偶然が多すぎる。 私はシンデレラじゃない、待っているだけでは理想の王子様なんて現れない、四谷さんに自ら告白して受け身の人生をちょっとだけ変えたといいながらも、サキは結局ほとんど何の苦労もなしに自分の欲しいものを手に入れている。 うらやましいなあ、こういう人。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!