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(短編集)
青空の卵
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青空の卵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
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この作品はきっと好き嫌い分かれると思う。ネットで調べたりすると、そんな良い人ばかりいるはずないとか、依存関係が気持ち悪い、と言った批判も少なくないし。でもそんな小説は沢山ありますよ?確かに短篇の冒頭に、毎回鳥居さんと主人公の簡単な説明が入っているのはクドイ気もするし、たまに読み手に悟らせるような書き方は、んーと思うけれど。でも次の「仔羊の巣」では、文章能力上がった感じで気になりません。読んで色々不満に思う人もいると思いますが、私は暖かくて優しいこの本が好きです。優しい気持ちになりたい方、また、理解ある寛容な方、読んでみて下さい。えー、最後に、鳥居さんは口悪いですがたまに可愛くてステキです(笑) | ||||
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2002年の単行本の文庫化。 ミステリとしての出来は決して良くない。主眼はむしろ様々な人間の関係を描くことにある。それも、きわめて現代的な。ひきこもり、同性愛、ハーフなど、いまの世の中が抱え込み、うまく解決できないでいる問題に切り込もうとしている。面白い試みだと思う。 著者が解答として示すのは優しさと共存である。それが現実的な答えであるかはともかく、小説全体がものすごく柔らかな雰囲気で満たされている。はまる人ははまるだろう。 連作短篇だが、登場人物が使い捨てにされないところにも好感。 | ||||
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ひきこもり探偵鳥井真一(探偵は仕事ではないけど・・・)とその友人坂木司の織り成す物語。 彼らの身のまわりにおける事件を通じて、様々な社会問題を描くとともに、事件解決役の鳥井を中心とした登場人物たちの成長や生き様を描いている。 とてもおもしろい。文学的な表現の巧みさetcを楽しむという感じでほとんどないが、ストーリー展開がおもしろいと感じた。 今作品を読んでこんなの偽善だよ、って思う人もおそらくたくさんいると思う。 だが、自分はとてもいいと思ったし、作者の伝えたいことに共感した。 世の中の見方が少し変わった気がした。 | ||||
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残虐性があるような事件は起きないので安心して読むことができる。 最終的に心あたたまる人間のつながりでもってオチがつくあたりもほっとできるような・・・。 しかし、一見健全そうな登場人物にもゆがみがあり、読後もやもやとした感じがのこる。 そこが読み解けると、現代の人間関係に足りないものも見えてくるのかも知れない。 | ||||
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全体的に、今一歩な作品です。 まず、ミステリ小説とは考えないで読むことをおすすめします。 トリックというトリックもないし、人間関係、家族関係を 主眼と捉えることで、読みどころが見えてくるように思います。 読後の感想としては、鳥井と坂木の関係性は決して嫌いではない、 むしろ愛情のある心地いいものとして見られるのですが、鳥井と 鳥井の母の具体的なエピソードを読むまでは、坂木の感情の揺れに 対する鳥井のあまりの変貌ぶりに正直、笑ってしまうことも ありました。 鳥井の母子関係のエピソードが一話目に出てきて、だから鳥井は こんなに坂木の感情にシンクロしてしまうんだな、と分かった上 で読み進めていたら、もうちょっと感じ方は違っていたと思います。 そこが残念。 しかし、鳥井のキャラクター、私は好きです。 せっかく続編も文庫になっていますし、これを理由にこちらも 読むだけ読んでみようと思います。 | ||||
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ミステリとしての出来は正直イマイチというか、キャラの名前やアイテムの種類で謎が読めてしまえる場合もあり、ミステリの華たる毒々しさやケレン味や奇妙さを求める方向きではない気がするので「ライトミステリ」とでも言うべきか。 ただ、よく考えれば職も才能もあり手のかかる家族もおらず(作者的に)見た目の良いが故に奇行を許されてしまうというイヤミな設定の探偵や、その探偵にボーイズラブすれすれのレベルで惚れ込む今風なナルシストと言えそうな助手、異様なほど軋轢の生じないひきこもりの周辺らしくない人間関係を、もしかしたらこういうのがリアルな世界もこの世のどこかにはあるかもしれないと思わせてしまう「箱庭」の作り手としての作者の技量は相当なものだと思う。 読み手の「乙女」度が性別関係なく測れる試験紙的な役割も果たすであろう作品、と言う意味で星4つ。 | ||||
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これは賛否両論別れる作品かなと思いましたが、私は好きです。 解決した後にほっと安心できる余韻が残ります。 語り手と探偵役の依存具合が、私にはツボだったけど、奇妙な感じを抱く人もいるかもしれません。でも、そのその奇妙な感じが良いんです。何より、ひとつ問題を解決するたびに彼らの世界が広がっていくところに救いを感じます。 最後に二人の世界はどうなっていくのかが気になるところです。 | ||||
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『日常の謎』的な内容なのですが,明るくはありません. 主人公やその家族との問題,また事件もお気軽とは言いがたく, むしろ,謎解きというよりは,物語性のほうが強いように思います. そのため,楽しみながらとか,ちょっとした気分転換には向きません. ただ,事件に悩む人物たちがみな単純でなんともしらけます. 簡単に論破され,あっさりと主人公たちと仲良くなるのには興ざめです. ハッピーエンドはよしとても『でき過ぎ』な感じが否めません. また,主人公の『引きこもり探偵』がプログラマというのもちょっと短絡的. 料理上手なシーンは多いのに,プログラマとして触れられないのも不自然です. なぜか著者と同じ名前の相棒も,社会人にしては考えや物言いが幼く感じますし, 作品全体をとおしても,甘いというか稚拙な表現が多いのが引っかかりました. あとは,連作短編にありがちな人物などの説明的な描写. 何度も読ませられてうんざりします. | ||||
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男同士で睦み合う二人がちょっと異色過ぎるし (これは依存というより、愛でしょう・・・) そもそも大の男がこんなしゃべり方をしてたら少々気持ち悪いし 鳥井の推理によって謎を解かれ心情を吐露する関係者たちのセリフたるや 今時人情芝居にもないようなベタぶりで赤面してしまうのですが それでも★は、3つ以下にはできませんでした。 殺伐としたこの世のどこかに、こんなふうに善良な人だけが集まった世界があるかもしれない。 そんな希望を抱いて、ちょっとホロリとしてしまいました。 ミステリーとしては、割と簡単な謎なので、 その分読者も一緒に謎解きを楽しめます。 | ||||
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表現が直接過ぎて、文体すべてに幼稚さが漂う。綺麗事を並べ立てていて、どうぞ感動して下さい!と言わんばかり..なんだかウンザリさせられました。坂木という登場人物は人がよさそうで実の所、弱者に対する異様なまでの偏愛者?それがかえって差別しているようにも感じました。本を読んでこんなに不快な気分になったのは随分と久しぶりです。 | ||||
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放り投げた本シリーズw とにかく文章、内容全てが陳腐。 キャラ立ちも録にしていない友人やらが現れて、 引きこもりでもない変人の探偵もどきが蘊蓄にならない自己主張を繰り返す。 するとあら不思議、周りが感心して話は大団円。 いまどき同人でさえお目にかかれないほどのお粗末な展開に唖然。 うっかり本屋の勧め広告で買ってしまった自分を責めました。 あれですね、本屋さんのレベルを探るにはいい作品かも。 逆に言えばそれ以上の価値はカケラもないんで。 | ||||
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本格推理を期待したわけではないが、論理形成が稚拙でミステリとしては読めなかった。 人物に奥行きが無くステレオタイプなのも気になる。 手洗潔のシリーズを劣化コピーしたような印象で、作中に清涼感が漂っていること以外は特筆すべき点はない。 | ||||
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読み終わった後に続きが読みたいっておもいました。 殺人事件なんて起こらない、日常の何気ない疑問。 それをさくさくっと解決する引きこもり探偵鳥井。 2人の関係に引いてしまう人もいるみたいだけど、 私は好きだなあ。 | ||||
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ミステリーといえば人が死んだり、傷つけられたり、するのがつきものです。 けれど、このミステリーはちがいます。 ひきこもりの鳥井が親友の坂木が持ち込む日常のちょっとした謎を解くというミステリー。 誰も傷つかず、それどころか、謎ときを通してその謎に関わった人(鳥井自身も)が癒され、成長していきます。 やさしい気持ちをくれるミステリーです。 | ||||
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依存しあってる主人公二人という設定はまあ置いといて。 とにかく文章があまりにも幼い。稚拙な気がしました。 鳥井の自殺未遂のシーンなんて、 え。作者は真面目に書いてるんだよね?といった驚きがありました。 私はそんなに本格ミステリが好きなわけではないので ちょっと甘めでちょうどいいかも。と思い購入したのですが これはかなり普通の人(特に男性)にはこ恥ずかしい内容だと思います。 正直。BLの方がこれよりまだ読み応えのあるものがあるんじゃないかしら。 | ||||
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ストーリそのものよりも、二人の関係が怪しすぎ。 クールな探偵役の鳥井が、ワトスン役の坂木のことになると突然オタオタし始める。 さらに、他の登場人物含めて皆さんよく泣きなさる。 はっきりいって、野暮ったい、甘ったるい、出来損ないのココアみたいなミステリ。 そういうこってり味がお好みならどうぞ。 私はどん引きでしたが。。。 | ||||
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現代のホームズは煙草も吸わなければ、ロッキングチェアにも座らない。パソコンと向き合い、料理を振る舞ったりもする。 着想は面白い。展開する中で仲間が増えていくところも新感覚だと思う。ただ、料理の描写はもう少しあっても良いかな?主人公のこだわりがもう少し見えてくると、更に面白い作品になると思う。 | ||||
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ひきこもり探偵という帯に惹かれて読んだが、 イマイチ新鮮さに欠ける。 いい年して世間ズレしてないせいかやたら尊大で 口の利き方をしらない「探偵」と、 彼の世話を焼いてるつもりが依存している「ワトソン君」が、 ご近所に住む「ナイーブで繊細な」人々が巻き起こす ちょっとした事件をハートウォーミングに解決していくローカル話。 としかいいようがない。 全てがとても陳腐で、リアリティに欠ける。 まるで使い古された話をつぎはぎしたような感じがする。 特に主役級の男2人がベッタリ依存しあっているところなんて、 昔の少女漫画にありがちな設定だ。 繊細でナイーブな人間がちょっと感情が行き過ぎて罪のない事件を 起こし、探偵役に指摘されて反省して皆で泣いたりするところ なんて・・・もう読んでいてうんざりする。 昨今流行りのハートウォーミングな話をミステリ仕立てで書こうと して失敗してしまったような、なんとも言えない後味の悪さを感じた。 | ||||
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母親に捨てられたことがトラウマとなり、ひきこもりを続ける鳥井。彼がただ一人の心を開く友人である坂木。二人が出会うちょっとした事件を通じて、友情、夫婦愛、家族愛を描いていく。 優しい包み込むような文体。そして、登場人物達がみんなあたたかい。沢木と鳥井、二人を中心にやさしさに満ちた愛情の輪がすこしづつ拡がっていく。 ミステリーではあるが、謎解きは余興のようなもの。人を思いやり、幸せを願う心を描くことこそ坂木さんの主題であろう。 何かと世知辛い現代だからこそ、人間のやさしさや人を思いやる気持ちを力強く肯定し、僕たち読者に前向きな力を与えてくれる本作に、僕は純粋に感動しました。殺伐とした世間に疲れたときの一服の清涼剤。やさしさの補給にどうぞ。 | ||||
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最後のあとがきまで読んで、出版社はいったい どうやって、受賞もしたことのないこのような 才能のある作家を掘り起こしていくのかに興味 がわいた作品です。 またこの作者は作家としては、全くの素人だと 自分では語っていますが、それぞれのまえふり のポエムのような作品も含めて、充分本を書け る領域の実力の持ち主であると思われます。 ひきこもり探偵と主人公をとりまく人々の交流 を描く異色の作品ですが、読みどころは、やは り2人の主人公達の友情を描いた心理描写では ないでしょうか。 2人の友情を羨ましく思う読者や、自分達と良 く似ていると思って感情移入する読者も多いの ではないでしょうか。 その表現は、時には暖かく、時には鋭く、時に は哀しく描かれています。 3部作ということなので、この一作目を読んだ 読者はやはり3部まで読みたくなると思います。 | ||||
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