(短編集)

奇術探偵 曾我佳城全集

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評判

奇術探偵 曾我佳城全集の評価:

4.35/5点 レビュー 26件。 B ランク

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平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全31件 21〜31 2/2ページ
No.11
(5pt)

発表順の配列ではないので注意

単行本版を《秘の巻》《戯の巻》に二分冊したもの。
純粋にミステリとしてみた場合、出来にばらつきがあり、作者の他作品と比べ、
若干落ちるという評価は否めませんが、“奇術とミステリの融合”という、作者
ならではの世界観を堪能できる貴重なシリーズであることは間違いありません。
※各短編については、「コメント」をご参照ください。
奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫)より
4062737604
No.10
(3pt)

手品の趣向

 2000年に出た単行本『奇術探偵曾我佳城全集』を、「秘の巻」と「戯の巻」の2冊に分け、文庫化したもの。
 『天井のとらんぷ』、『花火と銃声』に収録されていたものがほとんどである。
 「空中朝顔」「花火と銃声」「消える銃弾」「バースデイロープ」「ジグザグ」「カップと玉」「ビルチューブ」「七羽の銀鳩」「剣の舞」「虚像実像」「真珠夫人」が入っている。このうち文庫未収録だったのは、「真珠夫人」のみ。
 引退した美貌のマジシャン・曾我佳城を探偵役とするミステリで、さまざまな奇術が題材として取り入れられている。消える弾丸のはずが実弾になっていて助手を撃ち殺してしまったり、カップと玉に暗号が仕掛けられていたり、趣向としてはなかなか面白い。
 しかし、ミステリとしてはどれもパッとしない。「花火と銃声」が、やや優れているといったくらいか。ほかのはどれも感心しない。
奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫)より
4062737604
No.9
(3pt)

ヒロイン曾我佳城に尽きる

主人公である、元女性奇術師の曾我佳城が、奇術にちなんだ事件に遭遇、
または事件で知り合った警察官に請われて、事件を解決に導く・・・
簡単に言うとこういう内容です。
どの短編も雰囲気があり、どこか浮世離れした独特の趣があります。
佳城が超然とした雰囲気をまとっているせいでしょう。
殺人事件であっても、佳城が登場することで殺伐とした感じが消え、華やかな
空気を吹き込んでしまうところが、キャラクターとして素晴らしいところです。
ただ、ミステリーとしてのサプライズは弱めなので、あまりトリックに期待は
しない方が良いかもしれません。どちらかと言うと人間ドラマの方に軸足を
置いています。
どうやらラストを最初に決めてから連載開始したようですが、ファンの期待に
応えたとは言い難いラストなのが残念です。
また、泡坂妻夫さんが少し前に他界されました。読んだ直後だっただけに驚き
ましたが・・・偉大な作家にご冥福をお祈りします。
奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫)より
4062737612
No.8
(3pt)

佳城ファンのみが楽しめる作品

本職のマジシャンでもある作者が、元花形女性奇術師、曾我佳城を探偵役として様々な人生模様を綴った短編集。勿論、事件を扱ってはいるのだが、ミステリと言うよりは男女の機微を中心とした心模様を描きながら、佳城が彩りを添えると言う形式である。作品には色々な形で佳城が登場する。全集と言う性格上仕方が無いのかもしれないが、雑誌への掲載順と収録順が異なるので、佳城の境遇が一貫しておらず読む者を混乱させる。
作品の出来としては冒頭の「空中朝顔」のように事件が起こらない物の方が良い。上述したように男女の機微に花作りと言う艶やかさが加わり、更にそれに佳城が華を添えるというシャレた創りである。一方、私が期待した奇術を応用したミステリの方は出来が悪く興醒めである。佳城の推理力を強調する余り、死体移動に警察が気付かないとか、奇術師が本物の銃弾を使うとか、指輪を咥えて飛んで行ったカモメが偶然船に舞い降りるとか無茶が多過ぎる。奇術のネタを巧みにミステリのトリックに昇華する手腕に欠けている。その癖、マジックに関する作者の知識をひけらかすので読む方はウンザリである。読む方は、元花形女性奇術師が探偵役を務めるのだから、さぞかし華麗なミステリ・ショーが展開されると思って期待するのは当然で、それが完全に裏切られる。本全集は本巻と「戯の巻」の二部構成だが、両方とも同様の出来である。
結局、佳城の魅力に頼り切ってしまって、肝心なミステリとしての面白さにまで気が回らなかった残念な作品。佳城ファンのみが楽しめる作品と言って良いだろう。
奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫)より
4062737604
No.7
(3pt)

佳城の魅力に頼った内輪向けの作品

本職のマジシャンでもある作者が、元花形女性奇術師、曾我佳城を探偵役として様々な人生模様を綴った短編集。勿論、事件を扱ってはいるのだが、ミステリと言うよりは男女の機微を中心とした心模様を描きながら、佳城が彩りを添えると言う形式である。全集と言う性格上仕方が無いのかもしれないが、雑誌への掲載順と異なる作品順なので、佳城の境遇が一貫しておらず読む者を混乱させる。
「ミダス王の奇跡」、「シンプルの味」のように題名が事件解決に意外な形で係るという仕掛けも見られるが、大半は事件が平凡過ぎて、佳城の推理にも華が無い。ユーモア味を強調する話を挟んでアクセントを付けたり、佳城の登場のさせ方を作品毎に変える等の構成上の工夫もあるが、物足りなさは否めない。元花形女性奇術師が探偵役と言うからには、華麗な事件・トリックがあり、それを佳城が鮮やかに解決すると言う展開を期待していた私はガッカリである。作者は意図的に事件を小粒にし、佳城も敢えて慎ましく描いたのであろうか ? 確かに佳城をハデに描いては味消しなのだが、まるで佳城を忍ぶ追悼作のような趣きである。まあ、枯淡の味は出ているのだが...。また、作者が奇術のタネを次々に、これ見よがしに披露するのは悪趣味であろう。作者の立場からすれば"さりげなく"作品に取り入れるのが大人の態度だと思う。そしてそんな事より、奇術のタネをミステリのトリックに膨らませる努力が不可欠だろう。その努力の跡も少しは見られるのだが、発想の飛躍の幅が狭く、ミステリとして昇華されているとは言い難い。本作は佳城ファンの方が、彼女の清艶な姿を楽しむ物語と捉えるべきか。
結局、佳城の魅力に頼り切ってしまって、肝心なミステリとしての面白さにまで気が回らなかった残念な作品。佳城ファンのみが楽しめる作品と言っても過言ではない。それにしても最終作「魔術城落成」の強引な展開は他の作品と落差があり過ぎ、違和感を覚えざるを得なかった。最終作を意識し過ぎだろう。
奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫)より
4062737612
No.6
(4pt)

泡坂ワールド

泡坂妻夫の面目躍如といった一冊。亜愛一郎ものにも通じるような独特のロジックの展開も大変好みでした。しかしラストがもう一ついただけなかったので、星一つ減点。好みの分かれるところでしょうが・・・。
奇術探偵曾我佳城全集 Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集より
4062101890
No.5
(4pt)

奇術ファンにオススメ!

この書は、「謎」好きのあなたにオススメする。短編集のため、「謎」に飽きることがない。「謎」めく女にも惹かれる。まさに「謎」に満ちた1冊。古典の奇術を知るもよし、作者への興味で読むもよし、ファンならずともオススメしたい!
奇術探偵曾我佳城全集 Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集より
4062101890
No.4
(4pt)

逸品

曽我佳城全集2分冊の下巻にあたる。この2冊はとおして読むことを前提とされて編集されており、収録順に読むことで最後の余韻もまた深まるというものだ。以前に出ていた単行本と収録順を変更しているのもうなずける。じっくり楽しめる逸品である。
奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻 (講談社文庫)より
4062737612
No.3
(4pt)

佳城ものの集大成

20年にわたって書き継がれてきた短編を集大成した貴重な本。しかももう続編は書かれないからこれがほんとの全集。泡坂妻夫の短編のうまさは定評があるが、このシリーズでは主人公の佳城の登場の仕方にも工夫がされ、決してワンパターンになっていないところがいい。各編の配列が執筆順になっていないのだが、最初から順に読んでも違和感はない。というか順序通りに読むことをおすすめする。
奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集 秘の巻 (講談社文庫)より
4062737604
No.2
(5pt)

曾我佳城にふさわしい幕切れです

待望の曾我佳城全集。著者が20年の時をかけて書き紡いだ、ファン垂涎の名作が全集として出版されました。元マジシャン、現在は豊富な財力を生かして、マジシャンの卵たちのパトロエンヌとして活躍(?)する、美貌の未亡人「曾我佳城」。彼女の周囲では、何故か不思議な事件が起こるのですが…その謎を、鮮やかに解き明かします。アマチュアマジシャンとして、トリッキーな作品を作ること、また、人情味あふれる、しみじみとした物語を作ることでも知られる、泡坂妻夫。その作者が、20年かけて仕掛けた大仕掛け。1本、1本の短編を楽しませつつ、大仕掛けは、着々と完成に近づきます。鮮やかに読者を魅惑し、フィナーレ。若くしてすっぱりと奇術師としての人生を捨てた、曾我佳城にふさわしい幕切れです。
奇術探偵曾我佳城全集 Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集より
4062101890
No.1
(4pt)

読めば佳城女史ファンに、そして長い余韻が残る本

高い重い本で買うのをためらいましたが、『奇術』のタネにつられて思い切って買ってしましました。推理小説としては、玉石混合の短編集ですが、読み進むにつれて、佳城ファンになっていきます。そして、最終話で....最初からもういちどページをめくり直して..... 推理小説は、読み終わるとさっと忘れてしまうのが常ですが、何故か、読後かなりの日数を経ても余韻が残り忘れられない物語です。宝物を買った気がしました。
奇術探偵曾我佳城全集 Amazon書評・レビュー: 奇術探偵曾我佳城全集より
4062101890