アンダーリポート

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アンダーリポートの評価:

4.29/5点 レビュー 21件。 C ランク

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平均点4.29pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全46件 41〜46 3/3ページ
No.6
(3pt)

うーん・・・

これはミステリではないですよね。
最後まで「何か」があるのか、ミスリーディングがあるのかと思いながら、
とうとう「そのまま」最初の想像のまま終わってしまったという印象です。
普通の小説としても、登場人物の心理描写など消化不良の感がありました。
ごめんなさい、どこがおもしろいのか正直よくわかりませんでした。
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944
No.5
(5pt)

これは佐藤正午が私につきつけた宿題ではないか

 検察事務官の古堀は19歳の村里ちあきの訪問を受ける。ちあきはかつて古堀とは隣人の間柄で、15年前に父を殺害されていた。第一発見者でもあった古堀は、この訪問をきっかけに犯人探しの調査を始めるが…。
 この物語の殺害トリックは、ある登場人物が明確に指摘するように、ヒチコック映画で取り上げられた著名なものです。ですからこの小説はそもそもトリックの巧拙を求める物語ではないといえます。
 では佐藤正午は何を意図したのでしょう。
 私はこの物語が冒頭と終幕に同じ場面を描いている点を重視します。読者は最終ページにたどりつくと同時に物語の最初のページに引き戻される仕組みになっています。終幕と冒頭の接合によって生まれる円環関係から脱出することのできない読書体験。この物語の中で読者は、閉じた系の中に永遠に閉じ込められることになります。
 そしてその循環し続ける物語の中で私は考え続けるのです。15年前に殺害事件にいやおうなくかかわらざるをえなかったかもしれない女たちの、やむにやまれぬ思いについて。
 「もし戒める力がどこにも見つからなければ、いまあなたがやろうとしていることはあやまちではない。」
 「人が、人と、なるべく出会わないように注意して生きていけば、不幸に見舞われる確率も下がるに違いない。」
 「あなたが、あなたの人生を賭けて、その男を殺したのはわかる。」
 殺害に関わったかもしれない女たちの言葉は、あらまほしからざる哀しい真実を言い当てていて、心に添うのです。だからこの言葉を前に私は抗する力を失い、茫然とし、息苦しさを感じないではいられません。この閉じた系から出るために、私は人生の中でどう考え、何をなすべきなのか。
 その答を探すこと、そしてこの閉じた系を断ち切ること、それこそが、この小説で佐藤正午が突きつける私への宿題であるような気がしてならないのです。
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944
No.4
(5pt)

推理未満のミステリー

推理小説が読みたいなら危険
慣れたあなたの勝ちだから
普通の動機に手法に展開
素晴らしいのはそこではなくて
主人公のヤブヘビからの近づく新たな危険をお題に
ヒトヒトの因果
そんなに細かい日記書くか?
記憶力よすぎ
そこまで他人に干渉するか?
突っ込みどころの多い主人公
佐藤正午が初めてなら別作品で入ったほうが無難
これは入門編ではない
細かすぎるカキカタは読む人にとって好みが分かれる
しかしはまってしまえばこの話にはそのカキカタがピッタシだと理解できるんだ
読み返ってこんなに面白かったっけ?
と思える二回目の読みが本当のオイシイところ
ジャンプの後に読んでもらえればきっと
最高
と思ってもらえる
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944
No.3
(3pt)

推理小説としては読んではいけない

推理小説として読んでしまうとつまらない。犯罪がありきたり。犯人捜し、殺人動機、トリ
ックも平凡だ。人間心理を追求した小説としてもありきたりの感じがするが。匂いの記憶が
犯人探しのポイントは面白いか。主人公が真相を追究することで実は自分自身も窮地に追い
込まれることになるのだが。新たな殺人につながる危険性が・・・人との関わり、距離感、
記憶の誤差、物語の展開は作者独特の世界だが、ジャンプと比べると・・・?
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944
No.2
(4pt)

佐藤正午らしい作品だが、評価は分かれるのでは。

 今年7年ぶりの新作「5」で500ページを超える長編傑作をモノにした佐藤正午、1年も経たないうちに早くも新作が刊行、躊躇なく購入、一読した。主人公は中年に差し掛かった検察事務官、堅実だが平凡な公務員生活を過ごす彼が唯一遭遇した若き日の劇的な出来事が、ある人物との再会を契機に、15年の歳月を遡り検証されていく。主人公の終始一人称で物語は展開し、“真実”にたどり着こうとする出来事が殺人であるため、探偵小説を読んでいるような感覚になるが、ミステリーと呼ぶにはいささか脆弱。これ、ある有名なミステリー映画、フィクションの世界では常套のトリックがそのまま生かされているのだけれど、“荒唐無稽で、絵空事で、説明がつかない”と称されている割には拍子抜けしてしまうほどヒネリがない。かと言って、その運命を手繰り寄せた者たちのドラマ性が過剰に押し出されることもない。検察事務官との職業柄なのか、主人公は努めて冷静に事実をたどり、決して“真実”の裏に隠された当事者たちの情緒的な想いに迫ることはないのだ。そつなくまとまっているものの、ここら辺が評価の分かれる処だと思う。他のレビュアーの方同様、意味ありげに設定される冒頭のシークエンスが、真相に行き渡った主人公が鍵を握る人物と対峙しに向かうラストに連環し、何気なく読み始めたフレーズに新たな意味を持たせるのは、相変わらず巧いと唸ったが。
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944
No.1
(5pt)

過去に何があったのか? 気になって寝食忘れる

日記(主人公は恐れ入るほど筆まめ)と記憶(と主人公の職業ならではのあるもの)を頼りに15年前のある事件の真相の闇に分け入っていく。そのきっかけとなる依頼の範疇を超える彼ののめり込み様にあなたは冷ややかな狂気を感じるかも知れない。佐藤正午特有の緻密な文体がぴったりマッチングしている。読了後一日経ってから気がついたのだが、主人公を除くと主要登場人物が全員女性である、というのも珍しいだろう。冒頭から2章ほどは、いったい何がどう進行しているのかまるでわからない。固有名詞も出てこないし。そこからじわじわと「ああ、そういうことか・・・」の連発で読み手の目線は釘付けである。最後の章まで読み終えてから、一息つく前にそのまま冒頭の2章ほどを読み返すのは、まさに至福の瞬間。「はい、はい、はい、はい」と過剰に納得しながらページをめくる。今年一番面白かったミステリ小説。
アンダーリポート Amazon書評・レビュー: アンダーリポートより
4087748944