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三毛猫ホームズの心中海岸
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【この小説が収録されている参考書籍】
三毛猫ホームズの心中海岸の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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十代になるかどうかの頃に夢中で読んでいたこのシリーズ。ふとなつかしくなり、自分がいまや主人公の年を越えかねなくなっていることに驚きつつも、読みました。 もしも最新刊が私の記憶にあるのとものすごく違っていたらショックなので、ちょうど中断したあたりであるこの本をチョイス。 こういう読み方ができるのも大人ならではというか、それはそれで味わい深い気がします。 そんな読者の期待を裏切らないのも、これだけ続いているシリーズにもかかわらず一冊一冊が安定しているおかげでしょう。 善人だろうが悪人だろうが、今の風潮ではフィクションでもとうてい受け入れられないほど裏表のないキャラクターたちは、もはや素直に好感が持てます。毎回毎回のおとぼけ捜査が、これほど心なごむものだとは。 殺害シーンのテンポよい語りも心地よく、ほどよく「なんかわかる〜」と思ってしまいます。読者の感情に訴えるような生々しさや、心情を掘り下げた部分はないけど、動機がストレートなあまり同情も疑問も抱かないですむ爽快感は、最近味わえなかった貴重な娯楽。 何も考えずにすらすら読める、というのはエンターテイメントとして大事な一要素だな、と再確認させられました。 ヘタに借り物みたいな深みがあるようなのが一番つまらない、というのは誰しも感じていることだと思います。 次の1ページのために読み、終わればそこで何も残らないけれど、でも読んでたとき楽しかったことはたしか。おなじみのキャラクターと共にこの明るいマンネリを楽しめるシリーズが今も続いているのは、歓迎すべきことではないでしょうか。 とはいえ結末は・・・とんでもない!! サプライズかといえばそうでもなく、これもまったく「いつもの通り」のひとつの形で、ただあまりにも徹底していてびっくり・・・。そこまでやるか!?とあきれながらもちょっと感心した、というと大体わかりそうなものですが。 最後までマンネリを追求する姿勢には、ある意味いろいろと考えさせられる部分もありました。そんなにまで、主人公たちは変化しない(させてもらえない)ものなのか・・・。 そうはいいながらも、次の一冊も読んでしまいそう。でも読まないかも。そういう態度をこころよく許してくれる、読者にやさしいシリーズといえます。 | ||||
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十代になるかどうかの頃に夢中で読んでいたこのシリーズ。ふとなつかしくなり、自分がいまや主人公の年を越えかねなくなっていることに驚きつつも、読みました。 もしも最新刊が私の記憶にあるのとものすごく違っていたらショックなので、ちょうど中断したあたりであるこの本をチョイス。 こういう読み方ができるのも大人ならではというか、それはそれで味わい深い気がします。 そんな読者の期待を裏切らないのも、これだけ続いているシリーズにもかかわらず一冊一冊が安定しているおかげでしょう。 善人だろうが悪人だろうが、今の風潮ではフィクションでもとうてい受け入れられないほど裏表のないキャラクターたちは、もはや素直に好感が持てます。毎回毎回のおとぼけ捜査が、これほど心なごむものだとは。 殺害シーンのテンポよい語りも心地よく、ほどよく「なんかわかる〜」と思ってしまいます。読者の感情に訴えるような生々しさや、心情を掘り下げた部分はないけど、動機がストレートなあまり同情も疑問も抱かないですむ爽快感は、最近味わえなかった貴重な娯楽。 何も考えずにすらすら読める、というのはエンターテイメントとして大事な一要素だな、と再確認させられました。 ヘタに借り物みたいな深みがあるようなのが一番つまらない、というのは誰しも感じていることだと思います。 次の1ページのために読み、終わればそこで何も残らないけれど、でも読んでたとき楽しかったことはたしか。おなじみのキャラクターと共にこの明るいマンネリを楽しめるシリーズが今も続いているのは、歓迎すべきことではないでしょうか。 とはいえ結末は・・・とんでもない!! サプライズかといえばそうでもなく、これもまったく「いつもの通り」のひとつの形で、ただあまりにも徹底していてびっくり・・・。そこまでやるか!?とあきれながらもちょっと感心した、というと大体わかりそうなものですが。 最後までマンネリを追求する姿勢には、ある意味いろいろと考えさせられる部分もありました。そんなにまで、主人公たちは変化しない(させてもらえない)ものなのか・・・。 そうはいいながらも、次の一冊も読んでしまいそう。でも読まないかも。そういう態度をこころよく許してくれる、読者にやさしいシリーズといえます。 | ||||
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