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TOKYO BLACKOUT
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TOKYO BLACKOUTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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大停電を引き起こしたのは、個人的テロ。 個人的テロを引き起こした安西とベトナムの青年たち。 全く接点のないように思われる彼らが、別々の恨みと望みのために手を結び、テロを引き起こした背景が実によく描かれています。 作者が調査された膨大な情報をもとに描いているので、電力会社の復旧の過程が実にリアルで、作品に厚みを加えている。 テロ犯を追い詰める警察、復旧に必死になる電力会社の社員、テロの犯人、ある警察官とその家族、病院関係者とあちこちの視点から描きだされ、たった一日に事件が濃密に描かれている。 多くの視点から描きだそうとした作者のアプローチは良かったのだが、やや散漫になって各々が深く描ききれなかった感じが残念。 また、多くを描くことによる散漫さを排除するためなのか、都民のパニックの様子があまり描かれなかったが、その為、東京大停電という未曽有の大災害さが伝わりにくく感じた。 安西の最後の望みは、わりと早い時点で分かったしまったが、ここは必要だろうが、やや尻つぼみの印象もあり。 しかし、膨大な情報を調査され、描いたこの力作、充分に称賛に値すると思います。 今後の活躍を期待します。 | ||||
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現代のわれわれ日本人の暮らしにおいて、電気はライフラインの中でもっとも 重要でありながら、非常に緻密な計算と、人々の複合的な努力によって供給されている。 そこを狙ったテロが起きたとき、警察、電気会社、医者など社会を守る立場の男たちはどう動いたか…… 未曾有の危機がリアルに描きだされます。 冒頭の電気の需要供給をめぐるトリビアが面白くて、ぐいぐい引き込まれるうち 物語が次々展開して、あっという間に読了してしまいました。 たぶん高村薫読者はとても楽しめるのではないでしょうか。 難を言えば、もう少し人間描写が濃いほうが個人的には好みでしたが、 むしろ壮大なオペラのような背景を描くにはこちらのほうがよかったのかも。 | ||||
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平均を3点として... 長所 膨大な取材量に裏打ちされた緻密な情景描写が醸し出す臨場感(+1点) 後半の展開の軽快なスピード感(+1点) 涙腺が緩まずにはいられないラスト1ページ(+1点) 短所 登場人物の個性が薄く誰が誰だかわからなくなる(-1点) 心理描写の表現が単調(-1点) ---東京が大停電を起こしたらどうなるのか? 前半でその様々な混乱の様子が描かれ、 後半で一気にそれらの情景が一つの物語へとリンクしていきます。 停電の起こるメカニズム、停電の様々な被害が緻密に描かれることで 体験したことの無い大停電という事態が私たちに何をもたらすのか 生々しいリアリティとなって読む人の心を引き付けます。 前半部分は状況説明が多く退屈かも。しかしラスト数ページの 感動がその弱点を十分にカバーします。 今後の活躍に期待します。 | ||||
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