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学ばない探偵たちの学園
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学ばない探偵たちの学園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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非現実的すぎます。 千枚通しの刺さった人間が、ツツジの植え込みで1mバウンドするなんて… 高校で殺人事件が立て続けにおこって、教師と生徒が淡々と事件を語っていく。 このシリーズでは生徒が探偵部として活躍しますが、淡々と殺人事件(しかも自分の学校でおこってる事件)を話し合っている様子は、想像できません。 二つの密室トリックもそうですが、 日常からかけ離れすぎているところが、 好みのわかれるところかと思います。 個人的には、リアリティーのあるミステリー、 現実と非現実の境がわからず迷えるような世界観の中でこそ、 ミステリーは大威張りで、最後の種明かしをできるのだと思います。 文章自体は面白い。 東川氏の他の作品もそうですが、最後まで読ませるだけの、面白さはあります。 今までの烏賊川市シリーズのそれよりも、かなり洗練されテンポもよくなっている印象はあります。 ミステリーの非現実性を許容できれば、あるいは楽しめる作品かもしれません。 | ||||
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2004年に実業之日本社からジョイノベルスの一冊として出たものの文庫化。 とある高校の「探偵部」の面々が活躍する学園ミステリである。 著者の持ち味である、なまぬるいユーモアは健在。思わず笑ってしまう。しかし、トリックがちょっと残念。バカミスっぽさを狙ったのであろうが、空振りしている。 キャラクターものとして楽しむなら、それなりに。 | ||||
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芸能クラスのアイドルを盗撮しようとしていたカメラマンが、 夜の私立鯉ヶ窪学園の保健室で死体となって発見される。 現場となった保健室は、中庭に面した窓だけが開けられていたのだが、 それまでに降った雨で地面が濡れていて、人が出入りした形跡はない。 そして、この密室殺人の後、事件当夜に補習を受けていた人気アイドルが失踪する。 事件との関連が疑われるなか、第二の密室殺人が起こり……。 第一の事件の密室には、偶然が大きく介在しており、非現実的と言われたら、 それまでなのですが、“振り子”というモチーフに基づいて、密室が構成されて いく過程のヴィジュアルが秀逸で、 個人的には好みです。 また、第二の事件でも、密室構成のプロセスが 楽しげな、面白いトリックが用いられています。 解明の手がかりとなるのは、隣人が聞いていた笛吹きケトルの音ですが、それ 以外にも、現場の見取図に描かれた、ある不自然な点に気づく必要があります。 | ||||
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04年01月のノベルスの文庫化で,『鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ』の1作目になります. ミステリマニアで名探偵気取りの高校生3人が事件に遭遇,解決までの数日が描かれ, いかにも学生といったグダグダなやり取りやユーモアがおかしく楽しませてくれます. ただ,トリックがちょっと非現実的過ぎにも思え,ユーモア要素の強い作品とはいえ, 学園という『現実』のイメージが強い本作では,今ひとつスッキリできずに違和感が…. その為,この後に用意された真相への印象も少し弱くなってしまったように感じられます. とはいえ,何気ない会話や学園生活などに織り込まれた伏線とその回収は気持ちがよく, 思い込みからの転換,畳まれていく多くの『なぜ』など,ロジックについてもなかなかで, それでいて最後はいわゆる『天丼』,ユーモアで締めるあたりはこの作家さんならではです. | ||||
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(本書より引用) 「ははは、そいつはいい。真犯人はオランウータンだったりしてな」 「そんなばかな。そんな話は、仮にミステリとしても三流ですよ。 そんな小説書く人がいたら、みんなの笑い物ですね、きっと」 「……」久保はふと笑うのを止めた。「つかぬことを聞くが、君、本当に探偵小説研究部なのかね」 「え、ええ、そうですよ」 あれ? おれ、なにかマズイこといったのかな。 (引用終わり) この一文で笑えるあなたは、全文読みましょう。 ミステリと笑いの混合比のセンスが光る東川さんの作品です。 | ||||
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~探偵部の部長と先輩、という非日常的な大ボケコンビが登場することもあってか、これまでの東川作品よりも石崎幸二により近いテイストになっています。ただ、そのせいかどうかは分かりませんが、真相は新本格的なちょっと現実的とはいいがたいものになっているのが残念です。なにしろ、2つ登場する密室の、両方ともがそうなんですから…。い~~ちおう「密室そのものが非現実的なのだから、その真相も非現実的たらざるを得ない」という説明はなされてはいますが…。でも、本作の真骨頂はミステリのパロディを含めたお笑いセンスにあります。ギャグミスとしては充分堪能できると思います。~ | ||||
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私立高校・鯉ヶ窪学園の保健室の密室で男の他殺体が発見され、その日から芸能科の女生徒が謎の失踪を遂げる。学園の探偵部の三人組が顧問と共に調査に乗り出した。 こう書くと、探偵部が物凄く優秀な感じを受けますが、「えっ、こんなに緊張感なくていいの」と思わず突っ込んでしまうほど、お気楽です。(しかも、そのお気楽さが、学園の校風でもあるようです)一応、事件を解いてやる、という気持ちはあるのですが、何故か、場の雰囲気が違う方へ違う方へと流れていきます。 普通に、この年代の男の子達がじゃれあっている感じがして微笑ましいです。事件の凄惨さも霞んでしまいます。これなら、ミステリってなんか怖そう、難しそう、なんて感じてらっしゃる方でも気楽に読めること請け合いです。 謎解きの方は、「これでいいのかな~」って感じるところもありますが、割と楽しめました。 読む時は、出来れば公共の場を避けてください。笑ってしまって、周りの人から変な目でみられないように。 | ||||
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