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凍える島
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凍える島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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鮎川哲也賞と、嵐の孤島、密室で、普通に考えればミステリ小説なのだが、 ミステリ要素は極めて薄く、ミステリ作品とジャンル分けするのに強い違和感があるほどに薄い。 密室はほとんど名ばかりの、トリックとはいえないような「工夫」レベル。 けれどもアンチミステリで日本三大奇書ともいわれる『虚無への供物』に作中で言及している点や、 自分たちが小説の登場人物だったなら、のようなメタ発言もあることから、 作者自身がミステリの皮を被った青春小説を指向していると思われる。 ただその作中人物たちが、選民思想にのぼせているのがイタイのだけれど、 このあたり良くも悪くも村上春樹っぽいナルシシズムを彷彿させる。 この後もずっと作品を出し続ける作家なのでデビュー作から引き出しの多さが伝わってくるが、ミステリ小説を期待して読むなら肩透かしになることは必至だと思う。 | ||||
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近藤史恵さんは歌舞伎をテーマにしたものと猿若町捕物帳が気に入っています。ビストロ・シリーズや女清掃員探偵などは軽すぎるような気がして読んでいません。 こちらはデビュー作ということで、やはり読んでおこうと思いました。第四回鮎川哲也賞受賞作だそうですが、新人作品ということでやはり突っ込みどころは多いですね。 まず、他の方もおっしゃっていますがカタカナ表記の仕方がすごく違和感がありました。「アルコオル」「テエブル」「ジインズ」などはまだわかるけれど、「ホオク」=フォークはさすがに”は?”となってしまい一瞬何のことかわかりませんでした。著者なりの美学だと思いますがこうする必要があったのでしょうか。 島へ向かう船の中で「バスケットに入った食べ物を並べてワインを開けたところで「コップは?」「この食事には回し飲みがふさわしい」その厳粛な言葉に誰も反論しなかった」というシーンも”いやそれはないでしょ、気持ち悪・・”と思ってしまいました。初対面の男女がいる場でそういうことをするでしょうか・・。全般に”何を気取っているのか?”と感じてしまうところが多かったです。登場人物もみんな変わった人間ばかりで正直誰も好感を持てる人がいませんでした。 「見せる芸術作品」的な殺人はいかにも新本格ですが、現実味がありません。動機も普通こういうことで殺人はしないでしょうというもので、その流れに飲み込まれてしまうヒロインもなんだかなあという感じでした。みんなが精神的に不安定だったということなのでしょうが。 この方の作風をキーワードで言い表すとしたら、軽く楽しいシリーズは別として、耽美、幻想、少女漫画的、詩的な文章、陶酔、哀惜などか、と。 この作品は雰囲気としては「ガーデン」や「薔薇を拒む」に近いです。私は「薔薇を拒む」は気に入ったのですが「ガーデン」はだめでした。作者が1人で自己陶酔している感が強く白けてしまいました。そして残念ながらこの作品も同様になってしまいました。よくも悪くも好みが分かれる作品だと思います。 | ||||
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気取った心理描写やせりふ回し、頭の弱い主人公のナルシスティックな言動にイライラしたが、読後は妙に爽快感、満足感があった。 | ||||
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先人の皆様がおっしゃる通り古典派を装うための表記「グレエプフルウツ」「チイズ」「ビイル」となぜか「サンドウイツチ」ではなくふつうに「サンドイッチ」?などわざと「ー」「小さいカタカナ」を使わない単語に違和感が先行するのも事実です。 「よくある」密封地での密室の連続殺人に人間の体温というかぬくもり、感情を巧みに埋め込んだ構成となっており代表作である「プロ自転車ロードレース」シリーズの「全員いいひと路線」からは大きく変化しています。書き分けられる著者の力量を感じる作品でした。 | ||||
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孤島ものは色々ありますが、この展開はまた魅力的でした!他の作品も読みたくなりました! | ||||
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それぞれの登場人物を一行ずつで紹介したらそれぞれ個性的に見えるであろうキャラ作りはされてます。 (話し手、同僚、その彼、優男、長身マッチョ、KY女、不倫相手、その奥さん) ですが作中で各人の印象が全然残らず薄いままなのです。 そんな人たちがいろいろやって何となく話が進んでいって、 特に思い入れも持てないまま殺されたり殺されなかったりし始めるので、こちらもすっかりおいてけぼり状態。 これってキャラが動いてくれない状態じゃないですかね。 きっと最後の展開を最初に思いついてから序盤・中盤を足していったのかなぁとか そんな感想を抱いてしまうくらい取ってつけたような話の流れになっています。 例のカタカナ表記に関しては賞への投稿作ということでインパクト出すためにやったのかなと思いつつ 通常流通版では普通の表記に直してほしかったというのが正直なところです。 読む前にちょっと期待しすぎたのかも | ||||
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こんな読みにくい本は初めてです カタカナの表記もおかしいですし、特徴的な言い回しや文章でイライラして内容が全く頭に入ってきません この方の本は金輪際もう読まないです 皆さんも購入前に一度サンプルを読まれることをお勧めいたします | ||||
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多数の人が指摘している文章の読みづらさ。 コオヒイカップ、ジインズ、モォタァボォト・・・。 なぜこんな読みにくい表記をするのか?と。 それについて一考を呈したいのだが、 著者は大阪芸大芸術学部卒という、おそらく生粋の文学好きであり、 明治~昭和初期に至る近代文学作品は当然読んでいるだろう。 かの文豪たちの古めかしい文体や雰囲気を蘇らせてみたかったのではないか、と想像できる。 さらに、舞台設定も孤島もの、連続殺人ものといったミステリの古典的な手法を用いているし、 殺人の凶器が「日本刀」ってのもいかにも古風な道具立てだ。 この作品で面白かった点は、寄り集まった男女の複雑な恋愛関係を描きながら、 意表を突く事件解明がされているところだろうか。 フェアかアンフェアかギリギリな印象もあり、決して万人が絶賛するとは思えないが。 総じて、必読とは言わないが一読の価値はある。 | ||||
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自分にも読むの無理 読んでて腹が立って、本当に捨てた。 カタカナ、何のこだわり? 出てくる度、イライラ積もって、ストーリーどころでない。 | ||||
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昔、「ガーデン」という作品を読んだときも思いましたが、ストーリーが懲りすぎで作り物めいた感じが強くなってしまっています。 アイデア自体は面白く、読む価値はあると思うのですが、動機付けや展開の説得力が弱いのは弱点です。 | ||||
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デビュー作でしたよね。 この作品は作者の何作かあるクローズドサークルものの中で1番衝撃がありました。 1992年頃の作品ですから携帯電話とかありません。 その頃と現在の年齢の人の精神年齢もずいぶん違うから、この作品の登場人物で20代に思えない人も半分くらいいる。 他の読者が気になってイラついたカタカナの部分は、最後精神的に死んだ人の回想なのかと考えました。 なんて読者を引き込むのがうまいんだろう。と感心してしまう作家さんですが、デビュー作はやはり少しあらけずりで、でも強烈で読み終えてから、登場人物の一人に対し『そんなの愛じゃない』と思い涙が出ました。 | ||||
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これは文体だけでの評価です。 多くの指摘があるように、奇妙なカタカナ表記や間接的表現の多用のせいで、非常にくせのある文体になっています。とても読めないと感じる人もいるでしょう。 私はストーリーに入り込む前に本を閉じてしまいました。ストーリーがどうこういう前に、サンプルをダウンロードして自分で確認することを強くお勧めします。 | ||||
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多くの方がコメントしていますが、読みづらいカタカナ表記に意味があるのか不明。著者の作品は大好きですが、無理やり殺人事件仕立てにした印象が残ります。 | ||||
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最後の最後まで犯人がわからなくて楽しめました。 話の設定舞台も孤島というところが好みだったし、読みやすかったです。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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本作が受賞した第4回鮎川哲也賞はレベルが高く、一時予選通過作品に西澤 保彦の名前があったり、最終選考にはあの貫井徳郎氏のデビュー作の慟哭があったことで知られている。その中から受賞した本作であるが、個人的には慟哭の方がグランプリに相応しかったのでないかと思う。 本作も孤島での連続殺人というクローズドサークルものの定番の設定ながら、登場人物達の愛憎劇に焦点が当てられ、アリバイや密室などの定番の要素も出てくるが、あまり奇抜な物理トリックを駆使せず、心理的なトリックといわゆる叙述トリック落ちで魅せる作品。 最終選考で叙述トリックものが本作と慟哭と2作もあること自体が初期の鮎川賞では珍しいことである。 ちょっと変わった雰囲気のクローズサークルものを志向していることもあり、やや読後はすっきりしない感じも残し、奇抜なトリックなどは殺人事件のトリック自体にはないのであっさりしている感もある。 | ||||
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「サクリファイス」を先に読んで、感動して、さらに近藤史恵作品を、と思って手に取りましたが、、、。「無人島に遊びに来たグループに起きる連続殺人」を作者がどう料理してくれるかと期待して読み進めました。さすがに、古典(「そして誰もいなくなった」byアガサ・クリステイー)と同じ展開・結末ではなく、作者なりにひとひねり加えていましたが、心理的要因が大きすぎて説得力に欠けるのではないかという感想を持ちました。 | ||||
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サラッとした文章だけど、片仮名表記がとにかく苛つかせる作品。さらに海外小説……とくにハーレクィーン的な香りが臭いたつのは苦手でした。 クローズトサークルへの流れや、各人の行動などが些かご都合主義で強引なものでしたが、結末まで道筋が通っており出来上がりがすっきりした印象を持てました。 | ||||
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近藤史恵のサクリファイスやエデンと比べると推理物なので感覚が違います。 しかも展開が良く分からず”ふ~ん...”という感じでした。 | ||||
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近藤史恵さんのデビュー作。後期の作品群が気に入ったので、彼女の原点が知りたくて手にとってみました。 あま〜い男女関係から物語がスタートし、出てくる人物がそろいもそろって美形な描写が続いたので、これって少女小説なのかと勘ぐってしまいました。そんなお話が続き、なかなか事件が起きないので途中までは退屈でした。それでもページをめくる手を止めさせない技術はさすがですが。謎解きの部分は正直しょぼいです。人間味のあるドラマになっているんですが、個人的にはその部分は作りすぎていて嘘っぽく感じました。それこそ少女マンガみたいな人たちだなと。でもこういう部分が評価されてのデビューなのかもしれませんね。 サクサク読めて読後感も悪くないけど、最後に残るものはなにもなかったです。駄作ではないけど、後に出版される作品と比べると劣っている。そんなつまらなくはない物語です。 | ||||
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