仮想儀礼

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

仮想儀礼の評価:

4.43/5点 レビュー 102件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.43pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全173件 61〜80 4/9ページ
No.113
(3pt)

面白い反面あまりに非科学的

確かに面白いが、健全な精神の方が読むと何ともあまりに宗教臭くドロドロしたおはなしで馴染めません。宗教は否定はしませんが、心の弱さを突き暴利をえている輩があまりにも多く感じられ、この作品はうまく宗教世界を燻りだし読ませますが、私個人はあまりにも非科学的過ぎて消化できませんでした。しかし読んで損はありません。
仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫)より
4101484171
No.112
(3pt)

面白いが、劇画調です。

デッサン力もあり、宗教界を良く調べて丁寧に書かれてはいますが現実を分かっている大人には頭で書いた本だとわかり、こんなに現実は都合よく宗教は作れません。ただ、「悩める人間心理はあらがち的外れではありません」娯楽ものとして読めば確かに面白く、少しだけ得るところもあり無きにしも非ずです。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.111
(3pt)

面白い反面あまりに非科学的

確かに面白いが、健全な精神の方が読むと何ともあまりに宗教臭くドロドロしたおはなしで馴染めません。宗教は否定はしませんが、心の弱さを突き暴利をえている輩があまりにも多く感じられ、この作品はうまく宗教世界を燻りだし読ませますが、私個人はあまりにも非科学的過ぎて消化できませんでした。しかし読んで損はありません。
仮想儀礼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉より
4103133627
No.110
(3pt)

面白いが、劇画調です。

デッサン力もあり、宗教界を良く調べて丁寧に書かれてはいますが現実を分かっている大人には頭で書いた本だとわかり、こんなに現実は都合よく宗教は作れません。ただ、「悩める人間心理はあらがち的外れではありません」娯楽ものとして読めば確かに面白く、少しだけ得るところもあり無きにしも非ずです。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.109
(4pt)

巨大マーケットと化した宗教法人で、ニセ教団を立ち上げて金儲けをしようと思ったところ、信者達が暴走して制御不能に。

篠田節子さんは「女たちのジハード」が大変おもしろかったので、評価の高い「仮想儀礼」を読んだのですが、この作品はとにかく600ページの上下巻なので大変な長編です。

ストーリーは、脱サラで作家になりそこねた男、正彦と社会の落伍者的存在の矢口の二人がなんとかうまい金儲けはないかと考えた挙句に宗教団体を立ち上げるという話です。上巻では信者がどんどん集まってきて正彦は教祖「桐生慧海」となり、企業のスポンサーもつき一大教団への道を歩みだします。お約束どおり、うまくいかず、問題が発生して堕ちて行くのが下巻という流れです。

長編なのでいろんな登場人物がでてきます。とくに家庭や社会で「生きずらい」問題をかかえた人たちが信者として教団に入信してくる様子をかなりな現実的なタッチで詳細に描きます。パートナーの矢口はフレンドリーな対応で彼らの話を聴く一方、女癖の悪さが高じて失敗したりもしますが、正彦はあくまで教祖として正統な仏の教えを誠実に説こうとします。

しかしながら、正彦は所詮エセ教祖なので、心の中では仏の救いなど全く信じていません。それにもかかわらず、救いをもとめる信者たちはそんな教祖の言葉にどんどん教団にのめり込んでいってしまうのがこの話のおもしろいところです。

長編のエセ教団のストーリーと言えば、強烈な印象を与える新堂冬樹の「カリスマ」があります。「カリスマ」は新堂の代表作ともいっていい程の完成度を誇り、美しい家族や夫婦愛が、とんでもない教祖のせいでもうこれ以上のないほどのドン底に落ちていくドロドロな小説でしたが、めちゃくちゃ面白かったです。それに対して「仮想儀礼」は「カリスマ」のようなマンガチックさはなく、社会小説といっていいほどのリアリティを追求しています。

乃南アサの「風紋」も上下巻で同じくらいのボリュームで、非常に評価も高く、犯罪の被害者、加害者の家族がいかに辛い思いをするかというテーマを描ききった大作ですが、「風紋」が好きな人にはこの「仮想儀礼」は絶対ハマルのではないかと思います。

私個人の趣味でいえば、起承転結が明確で、ストーリーに直接関係ない部分はあまり要らないので、正直、「風紋」も「仮想儀礼」も長すぎる割りに、盛り上がりに欠け、もう一回読もうなどとは全く思いません。

本のなかに出てきましたが、日本には宗教法人が18万もあり、教祖と呼ばれる人は140万人もいるんですね。文化庁のサイトをみるとそのほとんどが都道府県所轄の神道系と仏教系だということで、ものすごいマーケットだということがわかります。それだけにその実態を描いたこの本は価値があるといっていいのではないかと思います。

最後の正彦の言葉が興味深い。「私は金のために宗教を作り、人の心を操ろうとしました。大して悪いこととは思っていなかったのです。悪事を働くつもりなど毛頭なかったのです...。しかし世間は人の心を操る装置を利用しようとします。操ろうとしたつもりが操られ、操られたはずの女たちが、私を陵辱して支配していきました」。

「カリスマ」とちがって、「仮想儀礼」の正彦は本当に悪事を働くつもりはないのだけれど、問題が発生すると世間はカルト集団でやりたい放題の教祖だと決め付けて攻撃する。こういった冤罪的な要素も描かれているのも面白いところです。実際18万の宗教法人のほとんどが人の心を救いたいという思いで運営されていることだとは思うが、やはりオウム真理教の影響は大きいんでしょうね。

正彦が作り上げた虚像の宗教が実存しはじめて、もはや教祖をやめられなくなってしまうのがすごいです。ただ普通の女が5人いるとはいえ、70キロもある男を暴力で封じ込めるのは無理だとは思いました。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.108
(4pt)

巨大マーケットと化した宗教法人で、ニセ教団を立ち上げて金儲けをしようと思ったところ、信者達が暴走して制御不能に。

篠田節子さんは「女たちのジハード」が大変おもしろかったので、評価の高い「仮想儀礼」を読んだのですが、この作品はとにかく600ページの上下巻なので大変な長編です。

ストーリーは、脱サラで作家になりそこねた男、正彦と社会の落伍者的存在の矢口の二人がなんとかうまい金儲けはないかと考えた挙句に宗教団体を立ち上げるという話です。上巻では信者がどんどん集まってきて正彦は教祖「桐生慧海」となり、企業のスポンサーもつき一大教団への道を歩みだします。お約束どおり、うまくいかず、問題が発生して堕ちて行くのが下巻という流れです。

長編なのでいろんな登場人物がでてきます。とくに家庭や社会で「生きずらい」問題をかかえた人たちが信者として教団に入信してくる様子をかなりな現実的なタッチで詳細に描きます。パートナーの矢口はフレンドリーな対応で彼らの話を聴く一方、女癖の悪さが高じて失敗したりもしますが、正彦はあくまで教祖として正統な仏の教えを誠実に説こうとします。

しかしながら、正彦は所詮エセ教祖なので、心の中では仏の救いなど全く信じていません。それにもかかわらず、救いをもとめる信者たちはそんな教祖の言葉にどんどん教団にのめり込んでいってしまうのがこの話のおもしろいところです。

長編のエセ教団のストーリーと言えば、強烈な印象を与える新堂冬樹の「カリスマ」があります。「カリスマ」は新堂の代表作ともいっていい程の完成度を誇り、美しい家族や夫婦愛が、とんでもない教祖のせいでもうこれ以上のないほどのドン底に落ちていくドロドロな小説でしたが、めちゃくちゃ面白かったです。それに対して「仮想儀礼」は「カリスマ」のようなマンガチックさはなく、社会小説といっていいほどのリアリティを追求しています。

乃南アサの「風紋」も上下巻で同じくらいのボリュームで、非常に評価も高く、犯罪の被害者、加害者の家族がいかに辛い思いをするかというテーマを描ききった大作ですが、「風紋」が好きな人にはこの「仮想儀礼」は絶対ハマルのではないかと思います。

私個人の趣味でいえば、起承転結が明確で、ストーリーに直接関係ない部分はあまり要らないので、正直、「風紋」も「仮想儀礼」も長すぎる割りに、盛り上がりに欠け、もう一回読もうなどとは全く思いません。

本のなかに出てきましたが、日本には宗教法人が18万もあり、教祖と呼ばれる人は140万人もいるんですね。文化庁のサイトをみるとそのほとんどが都道府県所轄の神道系と仏教系だということで、ものすごいマーケットだということがわかります。それだけにその実態を描いたこの本は価値があるといっていいのではないかと思います。

最後の正彦の言葉が興味深い。「私は金のために宗教を作り、人の心を操ろうとしました。大して悪いこととは思っていなかったのです。悪事を働くつもりなど毛頭なかったのです...。しかし世間は人の心を操る装置を利用しようとします。操ろうとしたつもりが操られ、操られたはずの女たちが、私を陵辱して支配していきました」。

「カリスマ」とちがって、「仮想儀礼」の正彦は本当に悪事を働くつもりはないのだけれど、問題が発生すると世間はカルト集団でやりたい放題の教祖だと決め付けて攻撃する。こういった冤罪的な要素も描かれているのも面白いところです。実際18万の宗教法人のほとんどが人の心を救いたいという思いで運営されていることだとは思うが、やはりオウム真理教の影響は大きいんでしょうね。

正彦が作り上げた虚像の宗教が実存しはじめて、もはや教祖をやめられなくなってしまうのがすごいです。ただ普通の女が5人いるとはいえ、70キロもある男を暴力で封じ込めるのは無理だとは思いました。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.107
(5pt)

人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように

前に一度読んでたんだけど、もう一度読みたくなって。
上下でやたら長くても、一気に読めます。
登場人物がステレオタイプで多少鼻につくというか、
あざといんだけど。
宗教と神秘と女の厭らしさと男の情けなさをミックスして、
発酵させて。
似非パウダー振り掛けてはいできあがりぃって。
まあ、冗談でなくやばいですよ。
多少時間はとられますが読んで損はないと思います。
正直なところ、魅力的な人間は一人も出てこないのですが、
そんな人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように
読み進むうちにいつの間にかなってました。
仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫)より
4101484171
No.106
(5pt)

人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるようになります

前に一度読んでたんだけど、もう一度読みたくなって。
上下でやたら長くても、一気に読めます。
登場人物がステレオタイプで多少鼻につくというか、
あざといんだけど。
宗教と神秘と女の厭らしさと男の情けなさをミックスして、
発酵させて。
似非パウダー振り掛けてはいできあがりぃって。
まあ、冗談でなくやばいですよ。
多少時間はとられますが読んで損はないと思います。
正直なところ、魅力的な人間は一人も出てこないのですが、
そんな人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように
読み進むうちにいつの間にかなってました。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.105
(5pt)

人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように

前に一度読んでたんだけど、もう一度読みたくなって。
上下でやたら長くても、一気に読めます。
登場人物がステレオタイプで多少鼻につくというか、
あざといんだけど。
宗教と神秘と女の厭らしさと男の情けなさをミックスして、
発酵させて。
似非パウダー振り掛けてはいできあがりぃって。
まあ、冗談でなくやばいですよ。
多少時間はとられますが読んで損はないと思います。
正直なところ、魅力的な人間は一人も出てこないのですが、
そんな人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように
読み進むうちにいつの間にかなってました。
仮想儀礼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉より
4103133627
No.104
(5pt)

人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるようになります

前に一度読んでたんだけど、もう一度読みたくなって。
上下でやたら長くても、一気に読めます。
登場人物がステレオタイプで多少鼻につくというか、
あざといんだけど。
宗教と神秘と女の厭らしさと男の情けなさをミックスして、
発酵させて。
似非パウダー振り掛けてはいできあがりぃって。
まあ、冗談でなくやばいですよ。
多少時間はとられますが読んで損はないと思います。
正直なところ、魅力的な人間は一人も出てこないのですが、
そんな人間の情けなさと弱さそして馬鹿さが少しだけ許せるように
読み進むうちにいつの間にかなってました。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.103
(4pt)

人間の業、宗教と人間との関係を映し出した読み応えのある力作

2人の失業者(後に教祖とNo.2となる)がゲーム感覚で始めた非カルト系の新興宗教団体の創設、発展期、一時の隆盛及び破綻の描写を通して、人間の業、宗教と人間との関係を映し出した力作。勿論、オウム事件を意識しているが、9.11が執筆の契機となった様である。教祖は元公務員であり、これが非カルト系という常識的な線に沿っている理由であり、教団は宗教団体というよりは、倫理観や癒し系のサービスを提供する企業という体裁である。実際、上巻はある種の企業小説としても読める。また、作者が宗教団体の経営について丹念に事前取材している様子も良く窺える。

そして、教団に集まって来る人間を、ある事情があって宗教にすがらざるを得ない人間、社会に上手く適合出来ない"生きずらい"人間(主に若者)、倫理観を必要とする社会的地位のある人間(企業経営者等)の3グループに色分けしている点が巧妙。教祖が欲しているのは勿論最後のグループの人間である。前者の2つのグループの人間を登場させている点に、作者の社会・人間観察眼の確かさと物語構成上の手腕が窺える。

上巻が終わった段階で、教団は綻びを見せ始め、下巻の冒頭で、教団はほぼ破綻しているのにも関わらず、この後何を描くのかと不思議に思ったのだが、ここからが幻想・ホラー味を持ち味とする作者の本領発揮である。まさに<カルマ>と呼ぶに相応しい人間の業を浮き彫りにする下巻の中終盤の描写は圧巻であり、恐怖そのものである。ここに到って、作者が登場人物達を用意周到に準備していた事が良く分かる。また、宗教に関してやや通俗的な扱いをしている様に見えたが、実は、宗教と人間との関係を真摯に追及していた事も良く分かる。読み応えのある力作だと思った。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.102
(4pt)

人間の業、宗教と人間との関係を映し出した読み応えのある力作

2人の失業者(後に教祖とNo.2となる)がゲーム感覚で始めた非カルト系の新興宗教団体の創設、発展期、一時の隆盛及び破綻の描写を通して、人間の業、宗教と人間との関係を映し出した力作。勿論、オウム事件を意識しているが、9.11が執筆の契機となった様である。教祖は元公務員であり、これが非カルト系という常識的な線に沿っている理由であり、教団は宗教団体というよりは、倫理観や癒し系のサービスを提供する企業という体裁である。実際、上巻はある種の企業小説としても読める。また、作者が宗教団体の経営について丹念に事前取材している様子も良く窺える。

そして、教団に集まって来る人間を、ある事情があって宗教にすがらざるを得ない人間、社会に上手く適合出来ない"生きずらい"人間(主に若者)、倫理観を必要とする社会的地位のある人間(企業経営者等)の3グループに色分けしている点が巧妙。教祖が欲しているのは勿論最後のグループの人間である。前者の2つのグループの人間を登場させている点に、作者の社会・人間観察眼の確かさと物語構成上の手腕が窺える。

上巻が終わった段階で、教団は綻びを見せ始め、下巻の冒頭で、教団はほぼ破綻しているのにも関わらず、この後何を描くのかと不思議に思ったのだが、ここからが幻想・ホラー味を持ち味とする作者の本領発揮である。まさに<カルマ>と呼ぶに相応しい人間の業を浮き彫りにする下巻の中終盤の描写は圧巻であり、恐怖そのものである。ここに到って、作者が登場人物達を用意周到に準備していた事が良く分かる。また、宗教に関してやや通俗的な扱いをしている様に見えたが、実は、宗教と人間との関係を真摯に追及していた事も良く分かる。読み応えのある力作だと思った。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.101
(5pt)

「下」は、やや新興宗教者らしさが厳しすぎるかも。

新興宗教ものだが、「上」は社会派小説の範疇に収まっていたような気がする。
「下」は、やや新興宗教者らしさが厳しすぎるかも。

参考文献

実践 チベット仏教入門
クンチョック・シタル, 斎藤 保高, ソナム・ギャルツェン・ゴンタ
春秋社

宗教法人ハンドブック―設立・会計・税務のすべて
実藤 秀志
税務経理協会

税務重要計算ハンドブック〈平成24年度版〉
中央経済社

まるごとわかる「法人税」―仕組みを押さえて大きく節税! (基本&実践BOOK)
北村 義郎
かんき出版

宗教法人法はどこが問題か
弘文堂

新宗教事典〈本文篇〉
弘文堂

新宗教事典
弘文堂

性差別する仏教―フェミニズムからの告発
大越 愛子, 山下 明子, 源 淳子
法蔵館

カルト資本主義 (文春文庫)
斎藤 貴男

発行年の記載がないため、最新または当時のもののand/orを掲載した。
仮想儀礼〈下〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉より
4103133627
No.100
(5pt)

「下」は、やや新興宗教者らしさが厳しすぎるかも。

新興宗教ものだが、「上」は社会派小説の範疇に収まっていたような気がする。
「下」は、やや新興宗教者らしさが厳しすぎるかも。

参考文献

実践 チベット仏教入門
クンチョック・シタル, 斎藤 保高, ソナム・ギャルツェン・ゴンタ
春秋社

宗教法人ハンドブック―設立・会計・税務のすべて
実藤 秀志
税務経理協会

税務重要計算ハンドブック〈平成24年度版〉
中央経済社

まるごとわかる「法人税」―仕組みを押さえて大きく節税! (基本&実践BOOK)
北村 義郎
かんき出版

宗教法人法はどこが問題か
弘文堂

新宗教事典〈本文篇〉
弘文堂

新宗教事典
弘文堂

性差別する仏教―フェミニズムからの告発
大越 愛子, 山下 明子, 源 淳子
法蔵館

カルト資本主義 (文春文庫)
斎藤 貴男

発行年の記載がないため、最新または当時のもののand/orを掲載した。
仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈下〉 (新潮文庫)より
4101484171
No.99
(5pt)

9.11を逆手に取って、世の中に進んでいくという道を小説の中で実現

やられた。9.11を逆手に取って、世の中に進んでいくという道を小説の中で実現してしまう。
篠田節子なら、小説を書くだけでなく、この手の団体を立ち上げられるかもしれない。

役所勤めという経歴といい、
「社会のシステムや精度についての正確な知識を持って折らず、そのために問題が解決できず、相談相手もいない状況に置かれている」「論点がはっきりせず、果てのない愚痴としてしか語られることのない彼女たちの悩みに、家族は本気で耳を傾けてくれない。家庭の中心にいて家族の生活を守っているはずの彼女たちが、その家庭の内で孤独に陥っている。」
という現状分析といい、的確だ。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.98
(5pt)

上巻だけではやめられない

綿密な取材を随所にうかがわせつつ、人間のどうしようもない本性を徹底的に描き出した本書は、エンターテインメントとして一級品だ。ただし本書の凄みはそこだけではない。

「偽教祖がビジネスとして宗教団体を設立したが、だんだんと手に負えなくなる」とあらすじをまとめてしまえば、信者の金を絞り取り、政治家と結託して肥大していく…という展開を想像される方も多いと思う。それはあながち間違いではないが、単行本版でも本文庫版でも上巻にすぎない。下巻では、ゼロから再出発した偽教祖の主人公とその相棒が、熱心な女性信者たち数名に振り回される、いわばカルト宗教の話が展開される。物語は確かにスケールダウンする。

しかし、ここからが本書の凄いところなのだ。なぜ古今東西、そして21世紀に入っても宗教はなくならないのか。宗教はどうしてひとをひきつけ、それでいて怪しまれる存在なのか。宗教を信じるとは一体どういうことなのか。信仰心とはそもそも何なのか。こうした根源的な問いかけを、オウム真理教の起こした戦慄する事件を経たあとでも、私たちは何とはなしに遠ざけている。本書は息つく間もないフィクションの体裁を取ることで、人間のよるべなさ、そして宗教の圧倒的な恐ろしさと表裏一体の必要性を有無を言わさず納得させてくれる。「宗教は人民の阿片である」というマルクスの有名な言葉はこの意味で解されるべきではないかもしれないが、それでもやはり思い浮かべずにはいられない。

長いからと読むのを躊躇されている方がもしおられれば、勿体ないと思う。宗教、そして人間に対する先入観をゆさぶられる体験が待っています。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.97
(5pt)

9.11を逆手に取って、世の中に進んでいくという道を小説の中で実現

やられた。9.11を逆手に取って、世の中に進んでいくという道を小説の中で実現してしまう。
篠田節子なら、小説を書くだけでなく、この手の団体を立ち上げられるかもしれない。

役所勤めという経歴といい、
「社会のシステムや精度についての正確な知識を持って折らず、そのために問題が解決できず、相談相手もいない状況に置かれている」「論点がはっきりせず、果てのない愚痴としてしか語られることのない彼女たちの悩みに、家族は本気で耳を傾けてくれない。家庭の中心にいて家族の生活を守っているはずの彼女たちが、その家庭の内で孤独に陥っている。」
という現状分析といい、的確だ。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.96
(5pt)

上巻だけではやめられない

綿密な取材を随所にうかがわせつつ、人間のどうしようもない本性を徹底的に描き出した本書は、エンターテインメントとして一級品だ。ただし本書の凄みはそこだけではない。

「偽教祖がビジネスとして宗教団体を設立したが、だんだんと手に負えなくなる」とあらすじをまとめてしまえば、信者の金を絞り取り、政治家と結託して肥大していく…という展開を想像される方も多いと思う。それはあながち間違いではないが、単行本版でも本文庫版でも上巻にすぎない。下巻では、ゼロから再出発した偽教祖の主人公とその相棒が、熱心な女性信者たち数名に振り回される、いわばカルト宗教の話が展開される。物語は確かにスケールダウンする。

しかし、ここからが本書の凄いところなのだ。なぜ古今東西、そして21世紀に入っても宗教はなくならないのか。宗教はどうしてひとをひきつけ、それでいて怪しまれる存在なのか。宗教を信じるとは一体どういうことなのか。信仰心とはそもそも何なのか。こうした根源的な問いかけを、オウム真理教の起こした戦慄する事件を経たあとでも、私たちは何とはなしに遠ざけている。本書は息つく間もないフィクションの体裁を取ることで、人間のよるべなさ、そして宗教の圧倒的な恐ろしさと表裏一体の必要性を有無を言わさず納得させてくれる。「宗教は人民の阿片である」というマルクスの有名な言葉はこの意味で解されるべきではないかもしれないが、それでもやはり思い浮かべずにはいられない。

長いからと読むのを躊躇されている方がもしおられれば、勿体ないと思う。宗教、そして人間に対する先入観をゆさぶられる体験が待っています。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163
No.95
(5pt)

上巻だけでやめることはできない

綿密な取材のあとが随所にうかがわれ、人間のどうしようもない本性を徹底的に描き出した本書は、エンターテインメントとして一級品だ。ただし本書の凄みはそこだけではない。

「偽教祖がビジネスとして宗教団体を設立したが、だんだんと手に負えなくなる」とあらすじをまとめてしまえば、信者の金を絞り取り、政治家と結託して肥大していく…という展開を想像される方も多いと思う。それはあながち間違いではないが、単行本版でも本文庫版でも上巻にすぎない。下巻では、ゼロから再出発した偽教祖の主人公とその相棒が、熱心な女性信者たち数名に振り回される、いわばカルト宗教の話が展開される。物語は確かにスケールダウンする。

しかし、ここからが本書の凄いところなのだ。なぜ古今東西、そして21世紀に入っても宗教はなくならないのか。宗教はどうしてひとをひきつけ、それでいて怪しまれる存在なのか。宗教を信じるとは一体どういうことなのか。信仰心とはそもそも何なのか。こうした根源的な問いかけを、オウム真理教の起こした戦慄する事件を経たあとでも、私たちは何とはなしに遠ざけている。本書は息つく間もないフィクションの体裁を取ることで、人間のよるべなさ、そして宗教の圧倒的な恐ろしさと表裏一体の必要性を有無を言わさず納得させてくれる。「宗教は人民の阿片である」というマルクスの有名な言葉はこの意味で解されるべきではないかもしれないが、それでもやはり思い浮かべずにはいられない。

長いからと読むのを躊躇されている方がもしおられれば、勿体ないと思う。宗教、そして人間に対する先入観をゆさぶられる体験が待っています。
仮想儀礼〈上〉 Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉より
4103133619
No.94
(5pt)

上巻だけでやめることはできない

綿密な取材のあとが随所にうかがわれ、人間のどうしようもない本性を徹底的に描き出した本書は、エンターテインメントとして一級品だ。ただし本書の凄みはそこだけではない。

「偽教祖がビジネスとして宗教団体を設立したが、だんだんと手に負えなくなる」とあらすじをまとめてしまえば、信者の金を絞り取り、政治家と結託して肥大していく…という展開を想像される方も多いと思う。それはあながち間違いではないが、単行本版でも本文庫版でも上巻にすぎない。下巻では、ゼロから再出発した偽教祖の主人公とその相棒が、熱心な女性信者たち数名に振り回される、いわばカルト宗教の話が展開される。物語は確かにスケールダウンする。

しかし、ここからが本書の凄いところなのだ。なぜ古今東西、そして21世紀に入っても宗教はなくならないのか。宗教はどうしてひとをひきつけ、それでいて怪しまれる存在なのか。宗教を信じるとは一体どういうことなのか。信仰心とはそもそも何なのか。こうした根源的な問いかけを、オウム真理教の起こした戦慄する事件を経たあとでも、私たちは何とはなしに遠ざけている。本書は息つく間もないフィクションの体裁を取ることで、人間のよるべなさ、そして宗教の圧倒的な恐ろしさと表裏一体の必要性を有無を言わさず納得させてくれる。「宗教は人民の阿片である」というマルクスの有名な言葉はこの意味で解されるべきではないかもしれないが、それでもやはり思い浮かべずにはいられない。

長いからと読むのを躊躇されている方がもしおられれば、勿体ないと思う。宗教、そして人間に対する先入観をゆさぶられる体験が待っています。
仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 仮想儀礼〈上〉 (新潮文庫)より
4101484163