追想五断章

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評判

追想五断章の評価:

3.78/5点 レビュー 98件。 B ランク

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平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全22件 21〜22 2/2ページ
No.2
(3pt)

楽しめる作品

叔父が営む古本屋でアルバイトをしている菅生芳光は、店を訪ねて来た女性の依頼を
報酬目当てで引き受ける。依頼主の北里可南子は、亡くなった父の書いた五つの結末の
ない小説を探していた。調べを進めていくうちに、芳光は22年前のある事件の存在を
知る。事件の真相は?そして、五つの小説に隠された謎とは?

依頼主の可南子のもとにある、五つの一行だけの結末の文章。そして芳光が捜す五つの
結末のない小説。全てが組み合わされたとき、そこから分かることは何なのか?作者が
この作品の中に仕掛けた謎にワクワクしながら読み進めた。作中の五つの小説は、本文と
結末の組み合わせが22年前の事件の真相に結びついていくように、かなり計算されて
書かれている。その仕掛けには、ただただ感心させられる。途中は「こうなのだ。」と
思い込ませておいて、最後には意外な真相を用意しておく。作者にすっかりだまされて
まった。真相のインパクトの弱さ、主人公の芳光の今後などに多少の不満はあるが、
全体的には面白い作品だと思う。
追想五断章 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: 追想五断章 (集英社文庫)より
4087468186
No.1
(3pt)

昨年いちばんのミステリー

 ことさらにたくさんのミステリーを読んだというわけで
はありませんが、昨年のミステリーでは奥田英明『オリ
ンピックの身代金』と並んで、本書が最も読み応えがあ
りました。
 主人公の古書店員の周辺の話題と彼が探す五編の
リドルストーリーの中身とが、あたかも楕円のふたつの
中心のごとくに設定されていて、両方が平行して進行
していく展開には、ワクワクするような期待感が拡がり
ました。
 しかし、寓話に託された母の死の真実を主人公が娘に
解き明かすという構成の妙が利いて後者の趣向が断然
勝り、前者の展開は次第に消え入ってしまったかのよう
でした。また、せっかく設定をバブルが弾けた直後として
あるのに、『オリンピックの身代金』ほどには時代の刻印
が感じられず、作者の意図が不発気味であったのは、い
かにも残念でした。
 他にミステリーというよりファンタジックホラーの趣きで
はありましたが、森見登美彦『宵山万華鏡』も面白く読
めました。本物の祇園まつりを見てみたいと思いました。
追想五断章 Amazon書評・レビュー: 追想五断章より
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