世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの評価:

4.24/5点 レビュー 267件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 21〜40 2/3ページ
No.37
(2pt)

下巻も読んできましたが

読み終わってしばらく呆然としました。

ストーリーとしては何も解決していないし、何を捉えることもできませんでした。作品の後半に私の期待した(あるいは私の期待を裏切る)ような山場もないし結末もありませんでした。

文章としては、村上春樹さんの作品全体を通して見られることだと思いますが、一つの物事に用いられる文字数がとても多いです。
「文章」としてはとても優れているのかもしれませんし、村上春樹さんのファンの方はそういった特徴的な表現も魅力の一つと感じていらっしゃるのかもしれませんが、私は文章にはストーリーの展開を期待して読む傾向があるらしく、お酒や料理、主人公の性に対するこだわり等についての描写は、後々ストーリーの展開に関わってくるのかと思って読んでいました。
しかし全てはその場面限りの情景描写であり、心象描写でしかありませんでした。
読み終わってしまった今となっては、ただただ村上春樹さんの物事に対する知識や考え方を読まされていただけのように感じて、とてもショックを受けました。
私が読みたかったのは登場人物の言葉や考えであり、それを取り巻く環境の静寂や喧騒であり、物語の始まりと変化です。
表現に作家さんの個性が出るのは当たり前ですが、この本には村上春樹さんの人格自体が出てきてしまっているように思えてなりません。

私は本屋さんに行った時、最初に好きな作家さんの棚を一通り眺めてから、店中の本棚の間をグルグル回って、気になるタイトルや表紙の本を手に取って、最初の3〜5行を読んで気に入れば買うようにしています。
この本も同じようにして買いました。

読み終わって最初に考えたことは「次からは10〜15行読んでから買うか買わないかを決めることにしよう」ということでした。

私がこの本を読み返すことは恐らくないでしょう。文と文の合間に作者の顔が登場人物の如くちらついてしまい、私が文の中に入り込むのを阻まれてしまうからです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.36
(1pt)

有名作家なので読んでみましたが

表現がまわりくどい、しつこい、上から目線の文章。
エレベーター一つになにくどくど書いてんの?って感じでした。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.35
(1pt)

・・・・・;

つまり 小説の素晴らしさは、こういう事です。

例えば技術職なら、素晴らしいアイデアを持ってても形にならないと商品に成らない。

が、小説は どうでも良いんです、本にしてしまえば。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.34
(3pt)

テーマが限定されている割には大ゲサな創りで、もっと簡潔に描き切れたのではないか

「ノルウェイの森」を読んで、アンチ・ハルキストとなった私だが、本作を読んでも作者に対する印象は余り変わらなかった。「ノルウェイの森」よりは多少マシかなという程度。全体構成に工夫を凝らしてはあるが、結局、様々な不満や束縛はあるものの<自我>が存在する世界と、ユートピアの様に完全ではあるものの<心>が存在しない世界とでは、読者はどちらを選択しますかという問い掛けをしただけの作品である。それにしては、大ゲサな創り。

計算士(人間暗号・復号器の様なもの)の「私」の視点から描いた冒険譚(Alice in Wonderland)と、壁に囲まれた謎の街(カフカ「城」を想起させる)に閉じ込められた謎の「僕」の視点から描いた幻想譚(End of the World)の章がカットバックで描かれる。しかし、普通に読み進めれば、「私」と「僕」の関係は明白で、何のためにこのような構成を採っているのか理解に苦しむ。ちなみに、冒険譚の中に出て来る「中央研究所」のモチーフというのは、日立の(中研)の由で、冒頭でエレベレータのシーンが出て来る理由は日立の関係者にしか分らないというお粗末さ。また、「ノルウェイの森」でも感じたのだが、セックスの扱いに関する作者のお手軽さが生理的に好きになれない。食事(というか料理法)に関して描写がクドイのも、作者の趣味だけに留めて欲しい所で、作品に反映させて徒に頁数を増やすのは止めて欲しいと思った。読者層にもよるが、引用される映画、音楽が古過ぎるのも如何なものか。

テーマが限定されているので、半分以下の頁数で全てを簡潔に描き切れたのではないか。ワザワザSF的設定まで用意して、長々と語るべき程の内容ではないと感じた。こうした構成を"文学的"だと錯覚してしまう読者が多いのかなぁ~と残念に思った。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.33
(2pt)

まぁ、値段相応

表紙が思ったよりくたびれてましたが、中身は問題なくきれいでした。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.32
(3pt)

夢の中の世界

これは村上春樹がバドワイザーかなんかを飲み過ぎて酔っ払って、ベッドの中で見た夢をもとに小説に書いたものだろう。
夢の中だから誰ひとりとして名前がない。
あれだけ危機を共にしたというのに最後まで「ピンクの服の太った女」だし、何度も寝たというのに最後まで「図書館の女」でしかない。
ケイコだのハルミだのという名前があってはいけないのだ。

確かにおもしろい、夢の中の心と命の物語だから。
長いけど一気に読むことができた。
縦横無尽の空想力を駆使して、何でもかんでも書きたいように書けばいいんだから。
でも正直な感想は、わかんね~よ、だ。
科学小説でも哲学小説でも宗教小説でもない。
どんなに好意的に考えてもつじつまが合っているとは思えない。
筋を追えばほとんどデタラメと言って言えないこともない。
そのデタラメなストーリーに難解な生死と人間の心の世界をこれでもかと理屈っぽく織り交ぜて書いてゆく。
なんだかよくわからないユーモアつきで。
大方の素直な読者はダマサれる。
村上春樹ってすごいんだな、人間ってものを知ってるんだろうな、たいしたもんだな、と。

村上春樹は「なんだかよくわかんない小説を書いたからみんなそのわかんない不思議な世界を楽しんでよ」と言っているだけだろうと思う。
決して人間の精神世界を解き明かす、なんてことは考えてはいない。
ワンダーランドを書いただけなんだ。
まともな常識的神経で読んだら腹がたつかもしれない。
勝手なことばっかり書きやがってフザケルナ!という人だっているだろう。
不思議な世界を直感力みたいなものだけを使って読める人だけがこの小説を楽しめるのだ。
この小説を傑作だなんて言ってる人も、すべてを理解しているわけじゃない。
だってわかるようにはできていないのだから。
作者はダンボールの中のガラクタをぶちまけるように物語を書いて、さあみんなで好きなように考えてと言っているだけだ。
読者は自分なりに作者の意図を考えて、たぶんこういうことなんだろうと思っているのだ。
そしてこの作品の風景や空気みたいなものを感じて「すばらしい」と言っているのだと思う。
で、結局どうなったの?と誰もが思っているはずなんだけど。

それにしても村上春樹はこれでも本当に日本人かね。
出てくる食べ物、酒、服、音楽、小説、なにもかも全部洋物だ。
主人公は大量にビールばかり飲んでいるが、場所は東京だっていうのにキリンやアサヒを飲んだためしがない。
何もかもが横文字の西洋モノだ。
そうでもしないとなかなかノーベル賞にひっかることはできないんだろうな。

海辺のカフカほか5作ほど読んだけど、もう村上春樹はよくわかった、これが最後だ。
良くも悪くも唯一無二の小説家だな。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.31
(3pt)

うーん、なんとも言えないこの感じ

村上春樹歴的には、1Q84を4年前に読んだだけで、そのときは、なん
だかよくわからないけどもぐいぐい引き込まれる!と思いました。
面白いっちゃ面白いなーと思いました。

そして、時を経て、評価の高そうなこの世界の終わりと~を読んで
みました。
なんだか、斬新な小説だなー、、という感想。
面白いような気はするんだけど、いまいち素直に入り込めないこの感じ。

まー面白かったような気がするけど、読まなくてもよかったかなー、という
なんとも言えない読後感。

村上春樹のこの独特な雰囲気が好きな人には面白いんだと思いますが、
個人的には、池井戸潤のわかりやすくてスカッとする作品を読んだ方が
面白いし、元気が出ると思います。
(余談かもしれませんが、普通にそう思いました。)
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.30
(3pt)

話題の村上作品を初めて読んでみた

世間で評判の村上作品。
気にはなっていたので読んでみました。

どの作品にするか迷いましたが、ピースの又吉さんがオ
ススメの一つにあげていたので本作品にしました。

感想。
自分には人気の理由がいまひとつ分かりませんでした。
10代の頃によく読んだ眉村卓や星新一のSF小説を思
い出しました。
あのころであれば、自分もハマった気がします。

藤沢周平作品などの簡潔明瞭な文章になじんでいるため
か、文章がスーっとはいってきませんでした。

しばらくしてまた読み直したら、かわってくるかもしれ
ません。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.29
(2pt)

わたしにとってもワンダーランドでした。

なかなか読むのが難しい。
ファンタジーなのかもとおもいました。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.28
(3pt)

ただ巻き込まれただけの主人公?

今まで村上春樹作品を食わず嫌いをしておりましたが
これ程話題になっているのに読まないのは勿体無いと思い
代表作とも呼ばれている本作を手にとりました。

やはり評判になるだけはあり、読みやすい文章、引き込まれる展開、
巧みな描写表現はさすがとしか言えませんでした。

ただ結局主人公は何のために動いていたのでしょう。
ところどころに書き込まれる主人公の主観的風景。そして有名なSEX描写。
ストーリーと関係が無い無駄な動きをする中で、彼の世界が終ってしまうと言われても
主人公は指示されたことをするだけ、受け身的に流されるだけでした。
周囲に何が起きても彼自身は頑なに日常を送り続け、
何かが解決されたり改善されることも無く話は終わってしまいます。

そしてラストは「世界の終り」と「ハードボイルドワンダーランド」という二つの平行するが
漸近し、交わるかと思った瞬間に話が終ってしまいました。
お互い主人公達は何のために、何を行って、どうなったのかも分からないままにです。

また何度も引用される難しい言葉や知らない音楽は読んでいて辛かったです。
これは発売された世代が違うのが問題だと思いますし、私自身の知識不足もあるかと思います。
ただ大半が知らないものなので全く共感できませんでした。
この本を楽しめる人は、そういう難しい言葉を最初から知っている人であり
後から難しい言葉の意味を調べて知ったところで多分楽しめないのだろうと思います。
それは格好良い人の服装だけを真似して、中身が伴わないようなものなのでしょう。
そういった意味では私にはこの本の面白みを感じることはまだ難しかったようです。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.27
(3pt)

セカイ系に繋がる問題構制

小説として面白いとは思えなかったが、本作が1990年代の旧エヴァを経てセカイ系に繋がる問題構制を1980年代に先取りし、アニメやゲームなどのポップカルチャーに影響を与えた点は注目に値する。

安倍吉俊監督のアニメ『灰羽連盟』は本作の「世界の終り」を範としている。またゲーム『AIR』『CLANNAD』の脚本を担当した麻枝准は、本作から強い影響を受けたと語っている。

日本文学の中で、必ずしも高い評価を受けてこなかった村上春樹が、なぜ世界中で読まれるのか。それは現象としては、日本製のアニメやゲームなどがオリエンタリズムとは無縁なポップカルチャーとして海外に輸出されている状況と連動していると見るべきだろう。翻訳上の問題が殆どない透明で平易な文体(これは吉本ばななも同様である)で書かれているということも大きい。

村上春樹は英語圏ではスリップストリーム(主流文学とSF・ファンタジー等の通俗文学との境界解体)やアヴァン・ポップ(前衛文学とポップカルチャーの融合)の枠組で捉えられているが、そういう観点から見た無国籍的で匿名的な日本文学としては、安部公房の系譜に連なるものともいえるかもしれない。

村上春樹の場合は、1960年代の学生運動の挫折という社会的背景もあったのだろうが、社会関係への参与を拒絶し内面性に引きこもること(村上春樹がいう「デタッチメント」)、現実を見ないことで傷付くことを避け、自己を防衛するという傾向があり、本作で描かれる「世界の終り」はその産物である。

それは主人公が潜在意識内で作り出した一種の仮想世界であり、外界から壁で隔てられたその街は、快楽も苦痛もない、アパシー(無感動)の、不死の安らぎの世界である。しかしそこでは主人公は心を、つまり自分自身を喪失せざるを得ない。本作はそのようなジレンマを幻想的な物語として表現しているが、総じて自閉的な独白に終始しており、そこには旧エヴァのような内在的な批評性も希薄である。結局、資本制のグローバル化による生活環境の均質化を背景に、孤独な個人が抱える喪失感を自己愛的な物語に解消しようとする癒しと慰めの装置でしかないのではないか。

東浩紀(『クォンタム・ファミリーズ』)や宇野常寛(『リトル・ピープルの時代』)は、かつての蓮實重彦や柄谷行人等による村上春樹批判に抗い、特に本作に着目して村上春樹をポップカルチャーの文脈で再評価し、かつ批判的に乗り越えようとしている訳だが、彼等の春樹評価は、柄谷・蓮實以降の批評が春樹を文学的にdisってきたことの反動で過大になっており、かなり無理があるように感じられる。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.26
(3pt)

我々は、お互いに気持ち悪い存在なのだ

タイトルが大袈裟だ。個人的な小さな世界に、このタイトルとは!自惚れが過ぎる。

村上春樹の小説をいくつか読んで、いつも思うことがある。主人公は、いつも被害者意識を気取っていて、自分が加害者になることには極めて鈍感でいる。自分の命はとても大切で重たいが、他人の命はコピー用紙1枚のように薄く軽い。その上、いつも女性にもてることを自慢する。世間はバカにするためにあり、人生はファッションだと思う。無意味にレトリックを連発し、ブルックナーの交響曲もBGMとして聞き流し、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」までお洒落のパーツとして飾ろうとする。ふざけているのか?と思うと、意外と真面目に悩んでいるように振舞う。この感覚が気持ち悪い。

しかし、文章は読ませる。まるで大きく膨らんだ柔らかい食パンのような文章だ。原材料は少ないのに、食べ応えがある。独特の風味がある。そして、食べやすい。この文章力は、イースト菌の力なのだろう。発酵させる力で長編小説をものにする。
「世界の終わり」には、冷たい詩的な世界があり、「ハード〜」には、等身大の30代の男性がいる。「海辺のカフカ」のような、中年女性がセーラー服を着てアイドルを気取るような違和感はないし、「ねじまき鳥クロニクル」のような悪趣味も比較的少ない。但し、悪役の演出は、難解というよりも稚拙だと思う。企業の本質もまるで理解していない。

村上春樹は、世界で多くの読者を獲得しているらしい。作家として大成功だろう。しかし、自分の趣味に合わないものを冷淡に批判するから、作用・反作用の法則が働いて、愛読者以外の読者から反感も買う。私のように。我々は、お互いに気持ち悪い存在なのだ、ということにもっと想像力を働かせていただきたいものだ。他人に対してだけではなく、自分に対しても。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.25
(2pt)

終わりなければすべてよし

まるでハゲをカツラでかくしたような小説だ。ハゲとカツラのパラレル・ワールド?
それにしても、自然描写がへただな。「世界の終わり」の方は、もともとまったく現実的じゃないのだけど。
両方の主人公が、3人の女の子から好意をもたれ、いい人だと思われ、簡単に性交したり、誘われたりするのには、鼻が白む。もう勝手にしろって感じ。
それでも、「世界の終わり」は『ギバー』の作者に影響を与えたんじゃないかと思う。
これだけぐだぐだと長い物語を書いたことに敬意を表して星一つプラスした。
「やれやれ」、Oh, my God!
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.24
(3pt)

混沌としたリアリティー

どうも村上春樹氏は短編から拡張させて長編を創作しているようである。

そのせいか初期の長編のこの作品においても、良くも悪くもツギハギ感がある。
そのせいだと思うが、面白い箇所と面白くない箇所がはっきりわかれる。

また伏線っぽい箇所が、結局はあまり発展しないことが他の作品でも時折指摘されているが、そのせいではなかろうか?

普通の小説は起承転結等の技法で一本筋を通すことによってリアリティーをつくりあげるが、それに比べるとツギハギ的で、コラージュ的な要素がある村上氏の小説は、一見散らばっているようにも見える。けれどもよく考えてみると、我々の生活というか人生は普通の小説のような起承転結は通常ではありえない。あたりまえのように複数のことが同時進行するし、自分にとっては重要でないことが突然起こる。

この小説での小便の描写に、それが良く現れていると思う。どんな素敵な恋愛をしていても、どんな緊迫した場面でも、人間は小便をするものだ。その他にも、命をねらわれているかもしれないという状況で、待ち合わせの暇つぶしでポスターを観察していたり、インディージョーンズさながらの暗闇の脱出劇中にまったく関係ないことを考えていたりする。そういう感覚において、村上氏の作品には真のリアリティーが宿ることもある。(逆にバラバラになりすぎて失敗していることもある。)

この作品はSF的な土台に、そういう混沌としたリアリティーを盛り込んでいるんだと思う。この作風は僕と鼠のシリーズの初期の三部作にも見受けられます。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.23
(3pt)

混沌としたリアリティー

どうも村上春樹氏は短編から拡張させて長編を創作しているようである。

そのせいか初期の長編のこの作品においても、良くも悪くもツギハギ感がある。
そのせいだと思うが、面白い箇所と面白くない箇所がはっきりわかれる。

また伏線っぽい箇所が、結局はあまり発展しないことが他の作品でも時折指摘されているが、そのせいではなかろうか?

普通の小説は起承転結等の技法で一本筋を通すことによってリアリティーをつくりあげるが、それに比べるとツギハギ的で、コラージュ的な要素がある村上氏の小説は、一見散らばっているようにも見える。けれどもよく考えてみると、我々の生活というか人生は普通の小説のような起承転結は通常ではありえない。あたりまえのように複数のことが同時進行するし、自分にとっては重要でないことが突然起こる。

この小説での小便の描写に、それが良く現れていると思う。どんな素敵な恋愛をしていても、どんな緊迫した場面でも、人間は小便をするものだ。その他にも、命をねらわれているかもしれないという状況で、待ち合わせの暇つぶしでポスターを観察していたり、インディージョーンズさながらの暗闇の脱出劇中にまったく関係ないことを考えていたりする。そういう感覚において、村上氏の作品には真のリアリティーが宿ることもある。(逆にバラバラになりすぎて失敗していることもある。)

この作品はSF的な土台に、そういう混沌としたリアリティーを盛り込んでいるんだと思う。この作風は僕と鼠のシリーズの初期の三部作にも見受けられます。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.22
(3pt)

2回読めばあるいは・・・。

有名な村上春樹に初めてチャレンジしたのがこの作品。

2つの物語が交互に進行して行きますが、読み終えても両者のつながりは
自分にはよく分かりませんでした。「ハードボイルド〜」の物語が終了後、
その主人公の精神が作り出した世界が、「世界の終り」につながるような
気はしましたが。

「ハードボイルド〜」では、お酒や音楽に関する記述が度々現れますが、
それらは作者の趣味・嗜好なのでしょう。地下から脱出する場面等では、
物語がそれなりに盛り上がりますが、引き込まれるほどのおもしろさは
感じられませんでした。

「世界の終り」は淡々と話が進んで行きます。終盤、主人公が、「心が
ない」とされる彼女の心を読み取って行く場面など、美しい描写がいく
つかありました。

冗長的な比喩表現などによって、読み終えるのに非常に長い期間を要し
ました。得てして、おもしろいと感じる物語は、ドンドン先に読み進め、
すぐ読了となりますが、本作品はそうは行きませんでした。
ですが、ところどころに、考えさせられる抽象的な表現があり、再度
注意深く読めば印象がガラリと変わり、名作になるのかもしれません。

しかし、自分にはその気力も勇気も今はなく、しばらくは本棚の飾り
となる見込みです。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.21
(3pt)

2回読めばあるいは・・・。

有名な村上春樹に初めてチャレンジしたのがこの作品。

2つの物語が交互に進行して行きますが、読み終えても両者のつながりは
自分にはよく分かりませんでした。「ハードボイルド〜」の物語が終了後、
その主人公の精神が作り出した世界が、「世界の終り」につながるような
気はしましたが。

「ハードボイルド〜」では、お酒や音楽に関する記述が度々現れますが、
それらは作者の趣味・嗜好なのでしょう。地下から脱出する場面等では、
物語がそれなりに盛り上がりますが、引き込まれるほどのおもしろさは
感じられませんでした。

「世界の終り」は淡々と話が進んで行きます。終盤、主人公が、「心が
ない」とされる彼女の心を読み取って行く場面など、美しい描写がいく
つかありました。

冗長的な比喩表現などによって、読み終えるのに非常に長い期間を要し
ました。得てして、おもしろいと感じる物語は、ドンドン先に読み進め、
すぐ読了となりますが、本作品はそうは行きませんでした。
ですが、ところどころに、考えさせられる抽象的な表現があり、再度
注意深く読めば印象がガラリと変わり、名作になるのかもしれません。

しかし、自分にはその気力も勇気も今はなく、しばらくは本棚の飾り
となる見込みです。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.20
(1pt)

春樹ワールド

村上春樹の突き抜けた世界観が惜しげもなく披露されていた作品。
凡人の私には到底、理解不能だった。

海外のメーカーやアーティストを事ある毎に埋め込んでくる、その意図。
自分の影を切り取られ、その影が自分自身に話しかけてきて、特にそれを疑問視しない主人公。
やみくろという、得たいの知れない物体の存在意義。

奇天烈な設定のオンパレード。純文学は難しい。





世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359
No.19
(1pt)

春樹ワールド

村上春樹の突き抜けた世界観が惜しげもなく披露されていた作品。
凡人の私には到底、理解不能だった。

海外のメーカーやアーティストを事ある毎に埋め込んでくる、その意図。
自分の影を切り取られ、その影が自分自身に話しかけてきて、特にそれを疑問視しない主人公。
やみくろという、得たいの知れない物体の存在意義。

奇天烈な設定のオンパレード。純文学は難しい。





世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)より
4101001340
No.18
(2pt)

これぞ自己満足 春樹の深層心理

全く意味のないものを、さも意味深なように脳内変換して受け取ることのできる人には面白いのかもしれない。
文体がオシャレだとか何とか言われているが、何をどう料理して何を作ったかとか、何という銘柄のウイスキーを飲んだかなんていうのを何種類も書き連ねることは小説として必要ない。
どんな女とセックスしたとか、こういう女とはセックスしたことがないとか、1回ならともかく、何度も何度も繰り返す必要性もない。
半分以上が無駄で構成された読み物で、上下巻に分割せずに1冊にまとめることも可能な内容。
どこかの一般人が書いたblogのようで、よくここまでどうでもいいことを延々と書き連ねられるものだと感心する。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)より
4101001359