風の歌を聴け

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評判

風の歌を聴けの評価:

4.07/5点 レビュー 370件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全922件 401〜420 21/47ページ
No.522
(5pt)

ついに電子化

村上春樹のデビュー作。
私が初めて読んだのは1982年夏。多分、初の文庫化で文庫版を旭川のキオスクで買った。因みに北海道に行ったのはその一度のみ。
当時はほとんどSFとか冒険小説しか読まなかったので何故この本を手にとったのかは未だに謎。
「なぁんか良いっちゃん」って友人に説明してたような記憶が有ります。
続編の「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の三部作は私にとって永遠に村上春樹の最高傑作です。
未熟な部分含めて、当時の自分の気持ちに見事にはまってしまった。
「羊をめぐる冒険」のクライマックスが北海道なのも、これってひょっとして運命の出会い?って思った一因です。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.521
(5pt)

良くも悪くも村上春樹

ハラハラ・ワクワクする話ではないし、ドキドキするような話でもない。一般的ではない一般人の淡々とした話が流れていくのだが、文章が気持ちよく、その流れに身を任せているとここちいい。何となく最後まで流されていってしまう(でも何も残らない)。というような印象です。学生の頃は全く村上春樹の本を読んでも楽しくなかったけど、40を過ぎてから読むと何か余裕を持って読めます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.520
(5pt)

良くも悪くも村上春樹

ハラハラ・ワクワクする話ではないし、ドキドキするような話でもない。一般的ではない一般人の淡々とした話が流れていくのだが、文章が気持ちよく、その流れに身を任せているとここちいい。何となく最後まで流されていってしまう(でも何も残らない)。というような印象です。学生の頃は全く村上春樹の本を読んでも楽しくなかったけど、40を過ぎてから読むと何か余裕を持って読めます。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.519
(5pt)

良くも悪くも村上春樹

ハラハラ・ワクワクする話ではないし、ドキドキするような話でもない。一般的ではない一般人の淡々とした話が流れていくのだが、文章が気持ちよく、その流れに身を任せているとここちいい。何となく最後まで流されていってしまう(でも何も残らない)。というような印象です。学生の頃は全く村上春樹の本を読んでも楽しくなかったけど、40を過ぎてから読むと何か余裕を持って読めます。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.518
(4pt)

不思議な空気感が好きです。

村上春樹さんの小説を読みたくなるのは
読んでいる時の不思議な空気感が好きだからです。不思議な空気感が何故あるのかわからないけどやっぱりこの物語の中にもあるんだよね
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.517
(4pt)

不思議な空気感が好きです。

村上春樹さんの小説を読みたくなるのは
読んでいる時の不思議な空気感が好きだからです。不思議な空気感が何故あるのかわからないけどやっぱりこの物語の中にもあるんだよね
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.516
(4pt)

不思議な空気感が好きです。

村上春樹さんの小説を読みたくなるのは
読んでいる時の不思議な空気感が好きだからです。不思議な空気感が何故あるのかわからないけどやっぱりこの物語の中にもあるんだよね
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.515
(5pt)

読み返したい

何度か読み返したがそれでもまた何度でも読み返すだろうなと思い購入した。
僕と鼠の流動的な日常描写がとても綿密に繊細にそして丁寧に表現され、特に物語性は無いがだからこそ日常という深みにはまっていってしまう作品
ラジオのシーンは斬新だと思う
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.514
(5pt)

読み返したい

何度か読み返したがそれでもまた何度でも読み返すだろうなと思い購入した。
僕と鼠の流動的な日常描写がとても綿密に繊細にそして丁寧に表現され、特に物語性は無いがだからこそ日常という深みにはまっていってしまう作品
ラジオのシーンは斬新だと思う
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.513
(5pt)

読み返したい

何度か読み返したがそれでもまた何度でも読み返すだろうなと思い購入した。
僕と鼠の流動的な日常描写がとても綿密に繊細にそして丁寧に表現され、特に物語性は無いがだからこそ日常という深みにはまっていってしまう作品
ラジオのシーンは斬新だと思う
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.512
(5pt)

文体の心地よさ + 後段で明かされる事実で前段を読み解く面白さ

この文章は一体何を意味するんだろう? と一読しただけでは疑問に思うが、再読してモチーフが見えてきた。九本指の女が子供を堕ろしたことが後のほうで明かされ、前段の行動の謎(一週間ほど「旅行」に行くというのは、堕胎手術を受けることを意味する)が解けるという構成になっている。彼女はその深い心の傷をかかえながら、「僕」の部屋に半ばアクシデント的に転がり込んでしまい、「僕」と淡いやり取りをする。「僕」への好意も多少なりとも芽生えるものの、それが深い傷の裏返しなのかどうか判然としない。堕胎という「死」と呼応するように、以前付き合った彼女の死などのエピソードが盛り込まれている。つまり堕胎というモチーフに沿って、以前付き合った三人の彼女の話や、産道の暗喩(火星)の話などが配置してある。

会話、音楽、ビールなどを組み合わせてスタイリッシュに書いている。文章はリーダブルで心地よい。でも心地よさの中に悲しみが隠されており、作品の奥は深い。村上春樹自身、「どれだけスタイリッシュに小説を書いていこうと前もって決心していても、書いているうちに内部から否応なく湧き出てくるものというのはやはりあるんですよね。それが設定されたスタイルを内側から突き崩していく。それこそが小説の与える基本的なスリルです」と『若い読者のための短編小説案内』で述べているが、このデビュー作で見事にそれを実現している。

また、エッセイ『職業としての小説家』で、このデビュー作『風の歌を聴け』は、当初書いたものに納得できず、冒頭一章分ほどを英語で書いてみてそれを再度日本語に翻訳した――「翻訳といっても、がちがちの直訳ではなく、どちらかといえば自由な「移植」に近いものです。するとそこに必然的に、新しい日本語の文体が浮かび上がってきます。それは僕自身の独自の文体でもあります。僕が自分の手で見つけた文体です。(中略)とにかく僕はそうやって新しく獲得した文体を使って、既に書き上げていた「あまり面白くない」小説を、頭から尻尾までそっくり書き直しました。小説の筋そのものはだいたい同じです。でも表現方法はまったく違います。それが今ある『風の歌を聴け』という作品です」(同書)と、この作品が生まれた経緯を紹介している。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.511
(5pt)

文体の心地よさ + 後段で明かされる事実で前段を読み解く面白さ

この文章は一体何を意味するんだろう? と一読しただけでは疑問に思うが、再読してモチーフが見えてきた。九本指の女が子供を堕ろしたことが後のほうで明かされ、前段の行動の謎(一週間ほど「旅行」に行くというのは、堕胎手術を受けることを意味する)が解けるという構成になっている。彼女はその深い心の傷をかかえながら、「僕」の部屋に半ばアクシデント的に転がり込んでしまい、「僕」と淡いやり取りをする。「僕」への好意も多少なりとも芽生えるものの、それが深い傷の裏返しなのかどうか判然としない。堕胎という「死」と呼応するように、以前付き合った彼女の死などのエピソードが盛り込まれている。つまり堕胎というモチーフに沿って、以前付き合った三人の彼女の話や、産道の暗喩(火星)の話などが配置してある。

会話、音楽、ビールなどを組み合わせてスタイリッシュに書いている。文章はリーダブルで心地よい。でも心地よさの中に悲しみが隠されており、作品の奥は深い。村上春樹自身、「どれだけスタイリッシュに小説を書いていこうと前もって決心していても、書いているうちに内部から否応なく湧き出てくるものというのはやはりあるんですよね。それが設定されたスタイルを内側から突き崩していく。それこそが小説の与える基本的なスリルです」と『若い読者のための短編小説案内』で述べているが、このデビュー作で見事にそれを実現している。

また、エッセイ『職業としての小説家』で、このデビュー作『風の歌を聴け』は、当初書いたものに納得できず、冒頭一章分ほどを英語で書いてみてそれを再度日本語に翻訳した――「翻訳といっても、がちがちの直訳ではなく、どちらかといえば自由な「移植」に近いものです。するとそこに必然的に、新しい日本語の文体が浮かび上がってきます。それは僕自身の独自の文体でもあります。僕が自分の手で見つけた文体です。(中略)とにかく僕はそうやって新しく獲得した文体を使って、既に書き上げていた「あまり面白くない」小説を、頭から尻尾までそっくり書き直しました。小説の筋そのものはだいたい同じです。でも表現方法はまったく違います。それが今ある『風の歌を聴け』という作品です」(同書)と、この作品が生まれた経緯を紹介している。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.510
(5pt)

文体の心地よさ + 後段で明かされる事実で前段を読み解く面白さ

この文章は一体何を意味するんだろう? と一読しただけでは疑問に思うが、再読してモチーフが見えてきた。九本指の女が子供を堕ろしたことが後のほうで明かされ、前段の行動の謎(一週間ほど「旅行」に行くというのは、堕胎手術を受けることを意味する)が解けるという構成になっている。彼女はその深い心の傷をかかえながら、「僕」の部屋に半ばアクシデント的に転がり込んでしまい、「僕」と淡いやり取りをする。「僕」への好意も多少なりとも芽生えるものの、それが深い傷の裏返しなのかどうか判然としない。堕胎という「死」と呼応するように、以前付き合った彼女の死などのエピソードが盛り込まれている。つまり堕胎というモチーフに沿って、以前付き合った三人の彼女の話や、産道の暗喩(火星)の話などが配置してある。

会話、音楽、ビールなどを組み合わせてスタイリッシュに書いている。文章はリーダブルで心地よい。でも心地よさの中に悲しみが隠されており、作品の奥は深い。村上春樹自身、「どれだけスタイリッシュに小説を書いていこうと前もって決心していても、書いているうちに内部から否応なく湧き出てくるものというのはやはりあるんですよね。それが設定されたスタイルを内側から突き崩していく。それこそが小説の与える基本的なスリルです」と『若い読者のための短編小説案内』で述べているが、このデビュー作で見事にそれを実現している。

また、エッセイ『職業としての小説家』で、このデビュー作『風の歌を聴け』は、当初書いたものに納得できず、冒頭一章分ほどを英語で書いてみてそれを再度日本語に翻訳した――「翻訳といっても、がちがちの直訳ではなく、どちらかといえば自由な「移植」に近いものです。するとそこに必然的に、新しい日本語の文体が浮かび上がってきます。それは僕自身の独自の文体でもあります。僕が自分の手で見つけた文体です。(中略)とにかく僕はそうやって新しく獲得した文体を使って、既に書き上げていた「あまり面白くない」小説を、頭から尻尾までそっくり書き直しました。小説の筋そのものはだいたい同じです。でも表現方法はまったく違います。それが今ある『風の歌を聴け』という作品です」(同書)と、この作品が生まれた経緯を紹介している。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.509
(4pt)

風のように色あせない本

こちらがいまは押しも押されもせぬ大作家である村上春樹の処女作であり、青春三部作とも言われる内の第一作でもある。ここではこれから村上春樹をあるいはこの本を読もうかどうかまずはレビューを見てみようという方々に向けて書こうと思います。
まずはじめにこの作品をオススメするかと問われれば答えはNOです。ストーリーは希釈を誤ったカルピスのように夏のノスタルジーな風景と状況の描写がソリッドな語り口で延々と綴られる「ぼく」の日常である。突拍子もないことが自然に起こり、かと思えば場面や時間軸がいきなり飛び越えて、行ったり来たりの意味ありげな文章の羅列を2時間ほど脳に叩きつけられた頃にはこの風に吹きつけられてただただ立ち尽くしていることでしょう。
評価の基準をエンターテイメントに依るならこの作品の価値はきっと常に地面スレスレをさまようはずです。ですがあらためて、しかし想像するよりもっとフランクに文学性というものに目を向ければこの本の良さを感じていただける思います。この本の全ては感じです。筆者はおそらくこの本に記された隠喩やテーマや筆者の主張なんかが風の歌にかき消されるようにさらさらと読み進められることこそを望んでいるのでしょう。なので難しく考えず、ただただ村上春樹の文章が織りなす人生的浮遊感、潔いまでの諦観を楽しみましょう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.508
(4pt)

風のように色あせない本

こちらがいまは押しも押されもせぬ大作家である村上春樹の処女作であり、青春三部作とも言われる内の第一作でもある。ここではこれから村上春樹をあるいはこの本を読もうかどうかまずはレビューを見てみようという方々に向けて書こうと思います。
まずはじめにこの作品をオススメするかと問われれば答えはNOです。ストーリーは希釈を誤ったカルピスのように夏のノスタルジーな風景と状況の描写がソリッドな語り口で延々と綴られる「ぼく」の日常である。突拍子もないことが自然に起こり、かと思えば場面や時間軸がいきなり飛び越えて、行ったり来たりの意味ありげな文章の羅列を2時間ほど脳に叩きつけられた頃にはこの風に吹きつけられてただただ立ち尽くしていることでしょう。
評価の基準をエンターテイメントに依るならこの作品の価値はきっと常に地面スレスレをさまようはずです。ですがあらためて、しかし想像するよりもっとフランクに文学性というものに目を向ければこの本の良さを感じていただける思います。この本の全ては感じです。筆者はおそらくこの本に記された隠喩やテーマや筆者の主張なんかが風の歌にかき消されるようにさらさらと読み進められることこそを望んでいるのでしょう。なので難しく考えず、ただただ村上春樹の文章が織りなす人生的浮遊感、潔いまでの諦観を楽しみましょう。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.507
(4pt)

風のように色あせない本

こちらがいまは押しも押されもせぬ大作家である村上春樹の処女作であり、青春三部作とも言われる内の第一作でもある。ここではこれから村上春樹をあるいはこの本を読もうかどうかまずはレビューを見てみようという方々に向けて書こうと思います。
まずはじめにこの作品をオススメするかと問われれば答えはNOです。ストーリーは希釈を誤ったカルピスのように夏のノスタルジーな風景と状況の描写がソリッドな語り口で延々と綴られる「ぼく」の日常である。突拍子もないことが自然に起こり、かと思えば場面や時間軸がいきなり飛び越えて、行ったり来たりの意味ありげな文章の羅列を2時間ほど脳に叩きつけられた頃にはこの風に吹きつけられてただただ立ち尽くしていることでしょう。
評価の基準をエンターテイメントに依るならこの作品の価値はきっと常に地面スレスレをさまようはずです。ですがあらためて、しかし想像するよりもっとフランクに文学性というものに目を向ければこの本の良さを感じていただける思います。この本の全ては感じです。筆者はおそらくこの本に記された隠喩やテーマや筆者の主張なんかが風の歌にかき消されるようにさらさらと読み進められることこそを望んでいるのでしょう。なので難しく考えず、ただただ村上春樹の文章が織りなす人生的浮遊感、潔いまでの諦観を楽しみましょう。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.506
(5pt)

中学生のころに読んで、村上春樹にはまりました!

なつかしい1冊です!
中学生のころに読みました!
村上春樹の独特の文体。独特の世界観。独特の男性・女性像。
そのどれもにはまりました!
「あるいはそうかもしれない」
村上春樹が好きなら、一回は口ずさんだでしょう。
私も一時期はまりました。
こればっかり言っていました。
友達との会話でも。
相当うざいやつだったでしょうね!
最近の本は読んでいませんが、この本はまた読み直したいなと思いました。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.505
(5pt)

青春という時代のしじま

ハートフィールドのSF作品「火星の井戸」の中で、宇宙をさまよう地球人である主人公がもはや肉体を捨て風となった火星人の最後の声を引用したシーンがある。
青年は火星の井戸をさまよい眠り、抜け出てみると年老いた太陽が中空に弱々しく漂っている。青年は火星の井戸の中で15億年を浪費してしまったのだ。火星人の声は安らかでどこか達観した隠者のようでもある。15億年という月日に一体彼は何を学んだのか
そう風に聞かれるくだりがある。風は15億年の達観をまとっていたのだろう。青年は何も学ばなかった。そして最後に自殺する。
風の歌、その風の歌を題にしたこの小説には静かな宇宙の中空に漂うようなしじまがある。小説の主人公はたった十数日で獣じみた子供という時代を終える。しかし子供という時代の最後の濃密な時間が、この小説に流れる。無茶をやらかしても誰にも怒られないで、誤ればそれで済んだ時代…。この小説の時間は火星人のいう15億年よりも、大切な時間だろうと僕は思う。もう過ぎ去ってしまったら永久に帰ってこない。しかしそれがいつなのかぼくたちにはわからない。この大学の夏休みに帰省で帰ってきた港町は、この十数日間はすべてここに出てくる登場人物のためだけにあるのだ。それを掬い取ったのがこのウォッカにも似たこの小説なのだ。愛すべきこの小説を僕は最初に読んだ時の感動は、もう二度と味わえないのだ。なんと悲しむべきか!
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.504
(5pt)

中学生のころに読んで、村上春樹にはまりました!

なつかしい1冊です!
中学生のころに読みました!
村上春樹の独特の文体。独特の世界観。独特の男性・女性像。
そのどれもにはまりました!
「あるいはそうかもしれない」
村上春樹が好きなら、一回は口ずさんだでしょう。
私も一時期はまりました。
こればっかり言っていました。
友達との会話でも。
相当うざいやつだったでしょうね!
最近の本は読んでいませんが、この本はまた読み直したいなと思いました。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.503
(5pt)

青春という時代のしじま

ハートフィールドのSF作品「火星の井戸」の中で、宇宙をさまよう地球人である主人公がもはや肉体を捨て風となった火星人の最後の声を引用したシーンがある。
青年は火星の井戸をさまよい眠り、抜け出てみると年老いた太陽が中空に弱々しく漂っている。青年は火星の井戸の中で15億年を浪費してしまったのだ。火星人の声は安らかでどこか達観した隠者のようでもある。15億年という月日に一体彼は何を学んだのか
そう風に聞かれるくだりがある。風は15億年の達観をまとっていたのだろう。青年は何も学ばなかった。そして最後に自殺する。
風の歌、その風の歌を題にしたこの小説には静かな宇宙の中空に漂うようなしじまがある。小説の主人公はたった十数日で獣じみた子供という時代を終える。しかし子供という時代の最後の濃密な時間が、この小説に流れる。無茶をやらかしても誰にも怒られないで、誤ればそれで済んだ時代…。この小説の時間は火星人のいう15億年よりも、大切な時間だろうと僕は思う。もう過ぎ去ってしまったら永久に帰ってこない。しかしそれがいつなのかぼくたちにはわからない。この大学の夏休みに帰省で帰ってきた港町は、この十数日間はすべてここに出てくる登場人物のためだけにあるのだ。それを掬い取ったのがこのウォッカにも似たこの小説なのだ。愛すべきこの小説を僕は最初に読んだ時の感動は、もう二度と味わえないのだ。なんと悲しむべきか!
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776