風の歌を聴け

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風の歌を聴けの評価:

4.07/5点 レビュー 370件。 C ランク

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平均点4.07pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全922件 361〜380 19/47ページ
No.562
(5pt)

死者からのメッセージ

この小説は主人公の「僕」の内面世界の自己対話と小指のない女の子との交流が同時進行で描かれます。
ところがその境目があいまいなためにとても幻想的な雰囲気を作り上げています。
その後の村上作品から登場人物の背景が明らかになっていくのですが、
ここは本作に敬意を払って深読みは慎みたいところです。

作者は人の生と死を意識しながらこの小説を書いていきます。
8年間抱き続けた想いに答えを出すために。あるいは自己療養のささやかな試みとして。
「もう何も考えるな。終わったことじゃないか。」

この小説のクライマックスは何といっても鼠との対話のシーンです。

山の手のプールで遊んだ後に鼠が胸の内を語り始めます。
「時々ね、どうしても我慢できなくなることがあるんだ。自分が金持ちだってことにね。逃げ出したくなるんだよ。」
「時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。」

そして小説に対する思い。
「書くたびに自分自身が啓発されていくようなものじゃなくちゃ意味がないと思うんだ。」
「蝉や蛙や蜘蛛や、そして夏草や風のために何かが書けたらどんなに素敵だろうってね。」

最後に鼠の彼女について。
「世の中にはどうしようもないこともあるんだ」「誰が慰めてくれたって痛みが止まるわけじゃない。」

鼠の存在と彼の語る言葉は依然として謎に包まれています。
仏文科の女の子についても、何故彼女が死んだのかは誰にもわかりません。
それでも彼らは「僕」の心の中にとどまり続け、その後の「青春3部作」を導く原動力になっていきます。
私も鼠の謎に引き込まれてしまった読者の一人です。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.561
(5pt)

死者からのメッセージ

この小説は主人公の「僕」の内面世界の自己対話と小指のない女の子との交流が同時進行で描かれます。
ところがその境目があいまいなためにとても幻想的な雰囲気を作り上げています。
その後の村上作品から登場人物の背景が明らかになっていくのですが、
ここは本作に敬意を払って深読みは慎みたいところです。

作者は人の生と死を意識しながらこの小説を書いていきます。
8年間抱き続けた想いに答えを出すために。あるいは自己療養のささやかな試みとして。
「もう何も考えるな。終わったことじゃないか。」

この小説のクライマックスは何といっても鼠との対話のシーンです。

山の手のプールで遊んだ後に鼠が胸の内を語り始めます。
「時々ね、どうしても我慢できなくなることがあるんだ。自分が金持ちだってことにね。逃げ出したくなるんだよ。」
「時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。」

そして小説に対する思い。
「書くたびに自分自身が啓発されていくようなものじゃなくちゃ意味がないと思うんだ。」
「蝉や蛙や蜘蛛や、そして夏草や風のために何かが書けたらどんなに素敵だろうってね。」

最後に鼠の彼女について。
「世の中にはどうしようもないこともあるんだ」「誰が慰めてくれたって痛みが止まるわけじゃない。」

鼠の存在と彼の語る言葉は依然として謎に包まれています。
仏文科の女の子についても、何故彼女が死んだのかは誰にもわかりません。
それでも彼らは「僕」の心の中にとどまり続け、その後の「青春3部作」を導く原動力になっていきます。
私も鼠の謎に引き込まれてしまった読者の一人です。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.560
(5pt)

村上春樹の原点、ここにあり

出色の青春小説といっていいだろう。
「青春」の定義は曖昧だが、『<夢・野心を持ち、疲れを
知らぬ>若い時代』と、辞書にあるのであながち
間違いでもないだろう。
「青春」というと恥ずかしげな印象だが、愛だの恋だの
スポーツだのという内容ではもちろん、ない。
むしろ対極にあるのではないか。
なぜなら、以降の作品に付いて回る「死」が色濃く
出ているし、女の子は出てくるが彼女たちは名前もない。

はじめから最後までとことん乾いた文体。
日本が舞台ながら、この国特有のじめっとした
感覚がまったくない。
外国が舞台なんじゃないかと、錯覚に陥る。
軽快でスマートな文体、しかし奥行きもある。

ウイットとユーモアに富んだ会話や文章、
形容詞などは既に「村上春樹」的である。
例えば「僕は21歳になる。まだ充分に若くはあるが、
以前ほど若くはない。もしそれが気にいらなければ、
日曜の朝にエンパイア・ステート・ビルの屋上から
飛び下りる意外に手はない。」など。

村上作品ではなんらかの比喩的な人物がよく
登場する。
指が4本の女の子、他作品では耳のモデルをしている
女の子、「羊」、性同一性障害の司書など挙げれば
キリがない。
メタファーだって少なくない。

すらーっと読んでしまうと、すぐに終わってしまうで
あろう本作品。じっくりと読んでもらいたい。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.559
(5pt)

村上春樹の原点、ここにあり

出色の青春小説といっていいだろう。
「青春」の定義は曖昧だが、『<夢・野心を持ち、疲れを
知らぬ>若い時代』と、辞書にあるのであながち
間違いでもないだろう。
「青春」というと恥ずかしげな印象だが、愛だの恋だの
スポーツだのという内容ではもちろん、ない。
むしろ対極にあるのではないか。
なぜなら、以降の作品に付いて回る「死」が色濃く
出ているし、女の子は出てくるが彼女たちは名前もない。

はじめから最後までとことん乾いた文体。
日本が舞台ながら、この国特有のじめっとした
感覚がまったくない。
外国が舞台なんじゃないかと、錯覚に陥る。
軽快でスマートな文体、しかし奥行きもある。

ウイットとユーモアに富んだ会話や文章、
形容詞などは既に「村上春樹」的である。
例えば「僕は21歳になる。まだ充分に若くはあるが、
以前ほど若くはない。もしそれが気にいらなければ、
日曜の朝にエンパイア・ステート・ビルの屋上から
飛び下りる意外に手はない。」など。

村上作品ではなんらかの比喩的な人物がよく
登場する。
指が4本の女の子、他作品では耳のモデルをしている
女の子、「羊」、性同一性障害の司書など挙げれば
キリがない。
メタファーだって少なくない。

すらーっと読んでしまうと、すぐに終わってしまうで
あろう本作品。じっくりと読んでもらいたい。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.558
(5pt)

村上春樹の原点、ここにあり

出色の青春小説といっていいだろう。
「青春」の定義は曖昧だが、『<夢・野心を持ち、疲れを
知らぬ>若い時代』と、辞書にあるのであながち
間違いでもないだろう。
「青春」というと恥ずかしげな印象だが、愛だの恋だの
スポーツだのという内容ではもちろん、ない。
むしろ対極にあるのではないか。
なぜなら、以降の作品に付いて回る「死」が色濃く
出ているし、女の子は出てくるが彼女たちは名前もない。

はじめから最後までとことん乾いた文体。
日本が舞台ながら、この国特有のじめっとした
感覚がまったくない。
外国が舞台なんじゃないかと、錯覚に陥る。
軽快でスマートな文体、しかし奥行きもある。

ウイットとユーモアに富んだ会話や文章、
形容詞などは既に「村上春樹」的である。
例えば「僕は21歳になる。まだ充分に若くはあるが、
以前ほど若くはない。もしそれが気にいらなければ、
日曜の朝にエンパイア・ステート・ビルの屋上から
飛び下りる意外に手はない。」など。

村上作品ではなんらかの比喩的な人物がよく
登場する。
指が4本の女の子、他作品では耳のモデルをしている
女の子、「羊」、性同一性障害の司書など挙げれば
キリがない。
メタファーだって少なくない。

すらーっと読んでしまうと、すぐに終わってしまうで
あろう本作品。じっくりと読んでもらいたい。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.557
(5pt)

何も起こらない、でも

数ある村上春樹の作品のなかで、やっぱりこの『風の歌を聴け』が一番好きな作品です。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.556
(5pt)

何も起こらない、でも

数ある村上春樹の作品のなかで、やっぱりこの『風の歌を聴け』が一番好きな作品です。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.555
(5pt)

何も起こらない、でも

数ある村上春樹の作品のなかで、やっぱりこの『風の歌を聴け』が一番好きな作品です。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.554
(4pt)

文学史に残る一冊

日本の小説は二葉亭四迷の「浮雲」以来、文体の革新、創造の歴史でもある。その文脈で言えば村上春樹は、大江健三郎以来の日本語の新しい文体をもった作家として、この作品とともに日本の文学史に位置付けられると思う。
英米文学の翻訳調のその文体で描かれる戦後の米国文化の影響を強く受けて価値観を形成した世代の心象風景は、どこか空虚でありながら自己主張を恥じない、従来の日本的な小説作法からすると、とくに私小説の伝統的価値観からすると、嘘の多い、軽薄な作品ということになるのではないだろうか。
すぐれた作家はその生きる時代雰囲気を描きだすものだ。村上春樹もその時代の断片を見事に捉えているからこそ、多くの読者の共感を得たのに違いない。
歴史的な価値は認めつつも、あまり好きになれないので四つ星。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.553
(4pt)

文学史に残る一冊

日本の小説は二葉亭四迷の「浮雲」以来、文体の革新、創造の歴史でもある。その文脈で言えば村上春樹は、大江健三郎以来の日本語の新しい文体をもった作家として、この作品とともに日本の文学史に位置付けられると思う。
英米文学の翻訳調のその文体で描かれる戦後の米国文化の影響を強く受けて価値観を形成した世代の心象風景は、どこか空虚でありながら自己主張を恥じない、従来の日本的な小説作法からすると、とくに私小説の伝統的価値観からすると、嘘の多い、軽薄な作品ということになるのではないだろうか。
すぐれた作家はその生きる時代雰囲気を描きだすものだ。村上春樹もその時代の断片を見事に捉えているからこそ、多くの読者の共感を得たのに違いない。
歴史的な価値は認めつつも、あまり好きになれないので四つ星。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.552
(4pt)

文学史に残る一冊

日本の小説は二葉亭四迷の「浮雲」以来、文体の革新、創造の歴史でもある。その文脈で言えば村上春樹は、大江健三郎以来の日本語の新しい文体をもった作家として、この作品とともに日本の文学史に位置付けられると思う。
英米文学の翻訳調のその文体で描かれる戦後の米国文化の影響を強く受けて価値観を形成した世代の心象風景は、どこか空虚でありながら自己主張を恥じない、従来の日本的な小説作法からすると、とくに私小説の伝統的価値観からすると、嘘の多い、軽薄な作品ということになるのではないだろうか。
すぐれた作家はその生きる時代雰囲気を描きだすものだ。村上春樹もその時代の断片を見事に捉えているからこそ、多くの読者の共感を得たのに違いない。
歴史的な価値は認めつつも、あまり好きになれないので四つ星。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.551
(5pt)

原石の村上春樹

村上春樹の後の作品に見られる魅力が高密度の原石のように散りばめられています。また、ずば抜けた比喩表現とユーモアは、このデビュー作で十分楽しむことができます。今回、30代を過ぎて読み直してみて、20代前半ではよく分からなかった部分がたくさんあったことが分かり、自分のその頃の稚拙さを感じました。これから先、40代になって読み直すと、また違った感想を持つのかも知れません。村上春樹の作品が好きな方であれば、一読の価値はあると思います。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.550
(5pt)

原石の村上春樹

村上春樹の後の作品に見られる魅力が高密度の原石のように散りばめられています。また、ずば抜けた比喩表現とユーモアは、このデビュー作で十分楽しむことができます。今回、30代を過ぎて読み直してみて、20代前半ではよく分からなかった部分がたくさんあったことが分かり、自分のその頃の稚拙さを感じました。これから先、40代になって読み直すと、また違った感想を持つのかも知れません。村上春樹の作品が好きな方であれば、一読の価値はあると思います。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.549
(5pt)

原石の村上春樹

村上春樹の後の作品に見られる魅力が高密度の原石のように散りばめられています。また、ずば抜けた比喩表現とユーモアは、このデビュー作で十分楽しむことができます。今回、30代を過ぎて読み直してみて、20代前半ではよく分からなかった部分がたくさんあったことが分かり、自分のその頃の稚拙さを感じました。これから先、40代になって読み直すと、また違った感想を持つのかも知れません。村上春樹の作品が好きな方であれば、一読の価値はあると思います。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.548
(5pt)

初めて自分で買った小説

雑誌で好きな女優がこの小説を紹介していて、村上春樹という作家の存在を知り、デビュー作「風の歌を聴け」を買って読みました。
中学生の頃のことです。
Tシャツの絵が載っていたり、文章の感じとか、国語の教科書に載っている小説とは違うな、と思ったのが最初の感想です。
それに、ビールやフライドポテトが美味しそう、と思いました。
色々と衝撃を受けた作品です。
今でもたまに読み返しています。
自分の中では大好きな作品の一つです。
当時好きだった女の子にオススメしたのに、「こんな20代はいないよ」と言われてしまいましたが・・・。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.547
(1pt)

面白くない

村上春樹のデビュー作ということで手に取ってみたが、全く面白くなかった。

淡々と語られるだけの薄っぺらい物語。そして、気取った会話の応酬の鼻に付きます。

読後、感想すら残らないほど薄っぺらく感じました。ハルキストには僕はなれそうにないみたいです。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776
No.546
(5pt)

初めて自分で買った小説

雑誌で好きな女優がこの小説を紹介していて、村上春樹という作家の存在を知り、デビュー作「風の歌を聴け」を買って読みました。
中学生の頃のことです。
Tシャツの絵が載っていたり、文章の感じとか、国語の教科書に載っている小説とは違うな、と思ったのが最初の感想です。
それに、ビールやフライドポテトが美味しそう、と思いました。
色々と衝撃を受けた作品です。
今でもたまに読み返しています。
自分の中では大好きな作品の一つです。
当時好きだった女の子にオススメしたのに、「こんな20代はいないよ」と言われてしまいましたが・・・。
風の歌を聴け Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴けより
4061163671
No.545
(5pt)

初めて自分で買った小説

雑誌で好きな女優がこの小説を紹介していて、村上春樹という作家の存在を知り、デビュー作「風の歌を聴け」を買って読みました。
中学生の頃のことです。
Tシャツの絵が載っていたり、文章の感じとか、国語の教科書に載っている小説とは違うな、と思ったのが最初の感想です。
それに、ビールやフライドポテトが美味しそう、と思いました。
色々と衝撃を受けた作品です。
今でもたまに読み返しています。
自分の中では大好きな作品の一つです。
当時好きだった女の子にオススメしたのに、「こんな20代はいないよ」と言われてしまいましたが・・・。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.544
(1pt)

面白くない

村上春樹のデビュー作ということで手に取ってみたが、全く面白くなかった。

淡々と語られるだけの薄っぺらい物語。そして、気取った会話の応酬の鼻に付きます。

読後、感想すら残らないほど薄っぺらく感じました。ハルキストには僕はなれそうにないみたいです。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4062748703
No.543
(3pt)

なんとなくという印象

村上春樹さんの本を読むのは2冊目なのですが、良く分からないというのが本音です。大学生が夏休みに帰省した一コマが淡々と描かれていたり、小説を書くということのきっかけが描かれていると言えばそのとおりなのですが、読み終えたところ、良いとも悪いとも言えないという印象です。ただし、いろいろなエピソードが複々線のように折り重なっており、一つ一つのエピソードが謎のまま残ることもあり、その謎を読後に考えるというのが村上作品の楽しみのような気がします。
風の歌を聴け (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 風の歌を聴け (講談社文庫)より
4061317776