■スポンサードリンク
カウンセラー
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
カウンセラーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
嵯峨敏也シリーズとしては最も良かった作品。 最近読んだ作品で奥田英明著『沈黙の町で』というやはり13歳と14歳の犯罪では殺人であっても無罪と有罪に別れる少年犯罪の難しさをまざまざと見せつける。 この作品は両親、子供の4人を殺害された母親が銃でもって私刑を実行してしまうところだ。 内心よくやったと感心する自分もどうかと思うがすっきりしてしまった。 一般文学通算2566作品目の感想。2021/09/01 21:15 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ぜひぜひたくさんの方に読んで欲しい作品です。一気読みしちゃいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同じ臨床心理士ものでも、「千里眼」シリーズとは一線を画している、臨床心理士嵯峨敏也シリーズ第三弾。 と言っても、私はこっちのシリーズは本作が初めてでした。 本作は、かなりしんどい少年犯罪がメインで話が進みます。 正直、相当しんどい犯罪。これは好き嫌いが分かれるかも知れない。 人生と言うのは、こうして暴力的に消し去られるのかなぁ、と。 もちろん犯罪に遭遇することはどのみち理不尽だけど、本作の理不尽さは尋常ではない。 私にはちょっときつかったなぁ。 面白いことに、本作は主人公臨床心理士の嵯峨敏也シリーズなのに。。。 彼以上に、奏でる音楽で演奏者の心理を分かってしまう小学校の女性教諭にして特異な才能を持つ 響野由佳里(ひびのゆかり)の人間としての描写がとてもとても深い。 嵯峨さんの影はすっかり薄くなっちゃって、私実は響野由佳里さんのシリーズなの?なんてトンチンカンなことを思っていたくらいです。 音楽療法と言うか、音楽心理学(なんて言葉は私の造語)と言うか、その方面からもとても興味深い作品です。 内容、ストーリー展開、等々サイコホラー、サイコサスペンスとしても一級ですが、それと同時に臨床心理、人間の行動心理、と言うものをたっぷり勉強できる。 二度美味しい作品と言えるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
裸電球、タバコの煙、臭気をともなった『闇』からストーリーは始まる。そのあとにくる 華々しい授賞式の『光』の世界。 この好対照な導入が これから起こるであろう事件の異様さと、人の心の『光』と『闇』を想起させる。日常であったはず の『人』や『こと』が日常でなくなる緊迫した瞬間と被害者の心理をみごとに描写しながらストーリーは進んでいく。 『事件』とその後を描いた前半の緊張感あふれる展開を描くペンは、後半に進むにしたがって ゆったりとした筆致に 変わる。事件の内容はエスカレートしていくが 描写は明らかに変わる。描写を抑えることで『事件』と『こころの深層』 の関係をみごとに描ききっている。ストーリーの途中に被害者?加害者?の心理背景が挿入され、これがストーリーを締め くくる。冗長とも思える描写だが、これは著者の『人のこころ』は丁寧に扱わなければならない、 『魂(心の深層)』 は救済されなければならない との信念によるものからかもしれない。 ストーリーも、ペンタッチも堪能してみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一向に衰えないリーダビリティを発揮し続ける松岡氏に今回も脱帽です。 現実離れした千里眼シリーズも良いですが、社会問題となっている、犯罪の 低年齢化に正面から向き合った真摯な作品もまた素晴らしい出来でした。 まあ、少年への制裁の加え方と警察の対応は非現実的なんですが。 でもリアリティとアンリアリティのバランスが非常にうまくとれています。 今回も嵯峨先生の役回りは非常においしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリー、サイコサスペンスの妙味がたっぷり詰まった作品で、とにかく飽きさせません。ラストの嵯峨の優しさは感動的です。冒頭に「本作は陰惨な殺人が描かれているので注意してください」というコメントがあるのですから、気の弱い人は読むべきではないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心理サスペンスとして第一級の出来です。このシリーズの1作目である「催眠」がサイコホラー映画にされてしまったせいで、なんかホラー小説っぽいので損をしてると思います。実際にはここまでカウンセリングの世界をミステリーに昇華させている作品は、そうはありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもおもしろく、映画をみているようなハラハラドキドキ感で一気読みしました。嵯峨先生、かっこいいですね★ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「催眠」シリーズの第三弾ですが、前作を読んでなくてもテレビを観ていなくても十分楽しめる一冊です。実際にこんな臨床心理士がいるかどうかの問題でなく、嵯峨敏也は文句なしのヒーローです。長く続くシリーズもののヒーローは独自のスタイルを持っているものが多いですが(古くから眠狂四郎シリーズ、黒豹シリーズなど)、三作目にして嵯峨敏也も独自のスタイルを確立したといえると思います。平和な親子の姿から予感させる結末・・ストーリーとしてもまさに一気にひきこまれる展開です。お勧めの一冊です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
5年前のドラマ「催眠」で稲垣吾郎さん演じた嵯峨がそのまま帰ってきたという感じです。あるいは原作の「催眠」の嵯峨に、「サイコドクター」的要素も加わったというような・・・とにかく知的でかっこいいです。教師の鑑のようなピアノの先生の変貌ぶりに途中ぎょっとしますが、最後に救いがあって、ほっとして心が温まります・・・この話は岬美由紀さんと別れたあとの嵯峨先生の、単独主演作ということですね。おかえりなさい嵯峨先生。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は「催眠シリーズ」の第三弾です。よって岬美由紀の「千里眼シリーズ」とは関係なく、嵯峨敏也のカウンセリングが中心の、リアルな物語が展開します。実はハードカバーのほうも読んだんですが、朝比奈博美が出てきたり、最後もちゃんとカウンセリングしていたり、いろいろ変わってます。嵯峨の真摯な姿勢と少年犯罪への問題提起、考えさせられる内容のうえ、最後はとても感動しました。千里眼シリーズだけでなく、マジシャンシリーズ、この催眠シリーズとどれも面白いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この著者には珍しくエグい描写はあれど、本作は上質かつ美しいサスペンスとして成功している。嵯峨がピアノが弾けるようになるのが早すぎるというのはシリーズ読者ではない。彼はピアノが趣味だと「催眠・特別篇」の巻末の履歴にある。嵯峨は由香里を油断させるために初心者を装っただけである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作の舞台は恐らくH15年~16年。根拠は…読んでみてのお楽しみということで。それはさておき。嵯峨が大活躍する本作の見所はずばり後半。起承転結でいう「転」の部分が松岡作品の中でも上位を争う素晴らしさだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松岡圭祐さんの最高傑作と思う。理由は、この作品が初めての「現実を主眼においた」サイコミステリーだから。過去に松岡さんは、「催眠」のように殺人などいっさいない理想郷としてのフィクションか、凶悪犯罪は存在するが物語自体が現実を超越した活劇主体の娯楽作である「千里眼」かのいずれかの作品しか書いておらず、ある意味ではサイコミステリーの真の問題の中核を避けてきた印象がある。が、この作品は違う。少年犯罪に甘い現代社会に鉄槌。復讐に走る女教師、そこに興奮を覚え出す彼女を誰が否定できようか。その心理も余すところなく描ききったこの作品、凡百なうわべだけの「癒し」主体の作品などとはまるで違う、ミステリーの体裁はとっていても、真の意味での人間が描かれた文学だ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!