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親指の恋人
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親指の恋人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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石田衣良さんの作品は、小説もエッセイも好きなので だいたい、買って読むんですが・・・・。 石田衣良さんの恋愛小説にしては、若い子向けのような。 レベルとしても、「ケータイ小説」のようにライトな内容で・・・ 結末も早い段階で読めてしまうところが物足りない。 それでも、読めばやっぱり、引き込まれて読めてしまうあたり。 石田衣良さんの作家としての面白いところですね。 | ||||
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これ読む前が「北斗」でしたので、物足りなく思いました。もちろん扱うテーマが全く違うので仕方ないのですが。 投資会社日本法人社長を父にもつ、スミオ。出会い系のサクラ、製パン工場で夜昼なく働く、ジュリア。 様々な困難が二人を翻弄します、やがて二人で選んだ事・・。 「余命一年の~」「北斗」このお話もそうですが、石田さんの性描写、お上手ですね。 嫌らしさを感じさせないのはさすがです。 | ||||
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全体としては面白い内容だったので買って損はなかったと思います。 しかし、澄雄の言動が現実離れしすぎており、共感しにくい部分が多くありました。 作中では携帯にスポットが当てられていますが、携帯やネットになじみのある若者世代であれば 澄雄ほど世間知らずにはならない気がします。就活に関する話の中でとりあえず給料の高い 会社へ、しかも簡単に入れる、などと考えている学生は多くないと思います。 共感できない部分も多くありましたが、最終的に押しつけがましいハッピーエンドに ならなかった点は良かったと思います。 | ||||
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テレビでの石田衣良のあのキザなキャラは知っているが、どんな小説を書いているかはわからない――そんな人に本作はぴったりかもしれない。本作は彼が書いた中編の恋愛小説。小学館の文芸誌「きらら」で連載されていたものの文庫化だ。 無気力で厭世的に日々をやりすごしていた主人公は、ひまつぶしでいじっていたケータイを通して出会い系のバイトをする女性と出会い、人生に潤いを取り戻していく。 なぜ主人公らはこんなダッセー名前なんだと思っていたが、読んでいてその疑問は氷解する。本作は「ロミオとジュリエット」のオマージュであり、その現代版をやろうという狙いが垣間見える。「ケータイ」はそんな「現代版」を演出するツールといえる。ただ、このケータイが効果的に使われているとは言い難い。二人の出会いこそメールだったが、実際に出会い付き合っていくうちにその重要性は薄まっていく。 原作は二人の家の対立が物語を駆動させる重要な因子になっていたが、本作で二人を引き裂くのは「格差」だ。この点は今日的なモチーフを使っているつもりなのかもしれないが、いかんせん描写が古すぎる。ヒロインは今どきこんなビンボーいねーだろという生活環境だし、腹が立つほどの超絶金持ちとして描かれる主人公の金持ちっぷりもあまりに類型的で、「ロミオとジュリエット」というより「昼ドラ」という印象が強い。 そして何よりもツッコミたくなったのは最後。先にオマージュであると書いたが、「ロミオとジュリエット」の悲劇性のピークは誰がどう見てもラストの「すれちがい」にあるはずだ。しかし、本作は肝心のそこが意外なほどあっさりとスルーしている。 主人公のとある葛藤が描かれて物語としてそれなりに退屈はしないが、石田衣良作品の中ではとりたてて評価のできる部類のものではないだろう。 | ||||
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大学三年生のスミオは、携帯メールの出会い系サイトで知り合ったジュリアと出会い恋に落ちる。 けれどスミオとジュリアには完璧な格差が… 幸せを掴みかけたジュリアだったけれど、ろくでもない父親が今度は脳出血で倒れ… これでもか、と言うくらいに不幸の波が押し寄せて来て途中読み進めるのが辛かった。 そしてあのラスト 幸せと不幸せはプラマイゼロと言うけれど2人の人生は悲しみの比重が多かった様に思える。 どこかしら救いが欲しかった。 | ||||
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ケータイが当たり前のように生活の一部になっていて、ただ過ぎゆく毎日を当たり前のように享受していて、物や金が溢れすぎ、夢とか目標とか、そんなものが曖昧になっている世界。そんな世界に生きる現代の10代に、受け入れられやすい作品だと思う。実際、人気が高い。ここ最近読んだ中で、一番面白かった、という声も聞く。恋愛小説ない?と聞かれこれを薦めれば、男も女もけっこうはまってくれる。 ドラマティックなストーリー。世相を反映した格差恋愛。若者同士の熱く純粋なセックス。 各所に配置される電子メール。これがあることでただでさえすらっと読める文が余計に手早く理解できてしまう。そんなふうに、魅力的な点はたくさんある。 けれど、なんとなく、物足りなく、薄っぺらい。 エンターテイメントとして、おもしろいけれど、後には何も残さないし、ましてや涙は流れない。 言葉が容易でも、すぐれた恋愛小説はあるものだと思うけど、内容として、なんとなく展開が都合よく、ありがちで、ストンと終わってしまう。 勢いよく最後まで読めた小説ではあるし、本当に読みやすいエンターテイメントだけれど、 もう少し深いメッセージがほしいと思った。 | ||||
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格差社会の頂点で育った澄雄、どん底でもがいている樹里亜、共に二十歳。 社会の両極端で生きる二人が出会った時、明るい未来はなかった。 樹里亜に襲い掛かる数々の不幸には目を覆いたくなる。本当に生きていくのがイヤになるだろう。 澄雄の過去(母親の首吊り自殺を発見)も同情を禁じえない。 でも、それでも、心中という形で終わらせてしまったら、あまりにもむなしい。 二人は今幸せだと何度繰り返されても、やっぱり死なないで欲しかった。 死という形で終わらせる恋愛を肯定してしまわないでほしかった。 作者のファンだからこそ。 | ||||
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影響力の大きいこうした売れっ子作家は、 死をこんなに軽く扱ってはいけない。 若い読者が多いのだから、なおさら。 じゃあ、お前は何で読んでるんだよ、と聞かれそうですが・・・ まあ、好きだからなんだけどね(汗) | ||||
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心中物の舞台を現代に置き換え 格差社会や出会い系といった記号を散りばめ 感情や思考やキャラクター分けや舞台装置が 読者の想像の範疇をまったく越えることなく どこまでも愚直に通俗的たらんとした小説。 唯一つ、都市風俗の描写は、 未来から見ると時制的価値が高いのだろう。 | ||||
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