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少年計数機 - 池袋ウエストゲートパークII
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少年計数機 - 池袋ウエストゲートパークIIの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全46件 21~40 2/3ページ
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表題の少年計数機が一番好きです(≧∇≦) これでもうちょっと死人が少なかったら言うことないんだけどなぁ… 捜索の最中に知り合った人をどんどん懐に入れていくマコトの才能は、凄いです。 そして適材適所で協力を頼み、相手は快く引き受ける。 灰色の街が色付いていきます。 ドラマも見てみたくなりましたv | ||||
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今に至るまで発表されているIWGPシリーズの中でも、一番好きなのがこの「少年計数機」。本書4編の中でも、最も好きな一作がタイトル作の「少年計数機」だ。 もうこのシリーズの話の面白さは誰もがわかっているから、プロットがどうだのと、そんなことは毛頭述べる気はない。 なんでも「数」という“絶対的”なものに置き換えることでしか、生きる支えがないヒロキの心。あまりにも哀しいとしか言いようがないが、例え頼る物が「数」でなくとも、こういった哀しみを抱え持つ人間は今、数え切れないほどいるのが現状だ。石田氏は、そういった、「病める時代」故の哀しみから、決して目をそらすことがない。小説を通して、少しでも救いになればという思いのもとに、作品を綴っている人だ。 クリスマスイブの日、ヒロキが言った言葉。「マコトはぼくを好きになっちゃいけないよ。いじめなくちゃだめだよ。ぼくが好きになる人は、みんなぼくにひどいことをする。(中略)マコトがぼくを好きになるのをやめなきゃ、ぼくはおかしくなるよ」。 それに対し、マコトは返す。《十歳の少年を抱き締めた。(中略)いっしょにすこしだけ泣いた。それ以外になにができる。》 このシーンに、私はただ涙させられる。そうだ、それ以外に何ができる?傷ついた人間の心に、乗り込んでいってなんとかしてあげようなんて、人として対等の関係にある以上、できっこないのだ。それでも、マコトは愛を忘れない。抱き締めるだけで、それだけで救われることだって充分にあるのだ。 こういう話…ひいてはシーン…会話、行為は、実際にこういった哀しみを経験した人にしかわからないと思う。石田氏は、本来人間にあるべき愛の姿を、今必死に取り戻そうとしている一人の「人間」なのだ。 | ||||
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今回もマコトは池袋を縦横無尽に駈け抜けトラブルシューターとして活躍する第2巻。 図式は相変わらずですが、それでもマンネリ化を感じないのは、毎回様々なキャラクターが登場するからでしょうか。また少しずつ変化していくマコトも魅力の一つになってます。 結構重い話が多いのですが、読後はスッキリです。 | ||||
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このⅡまではストーリーの面白さが楽しめます。以降のⅢ、Ⅳ、と決して面白くないわけではないのですが、どうしても作品レベルで言うと石田衣良さんのとしては高水準なのはここまでで、後のシリーズは目の付け所は良いのですがどうしてもストーリー性としては弱い気がします。なので本書はブレイク前の石田衣良さんのパワーを感じる作品になっています。 個人的にお勧めは「銀十字」 自分が老いたら、ああいった爺さんになりたいものだと思いました。カッコイイ爺たちの物語です。 やはり個人的には昔の石田衣良さんの小説が良かったですね。最近のものはどうも綺麗にまとまりすぎている気がしますので。でも決して面白くないわけではないですよ(笑)。間違い無く現代を描く事に関してはトップクラスの作家だと思います。 | ||||
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1作目と比べると少しインパクトに欠ける作品が目立つが、一般市民が想像もつかない世界がこの世には存在するということが充分堪能できる作品です。やはり最後の「 水のなかの目」が緊迫感のある作品であったが、心理描写等は最近の青少年の猟奇的な部分が前面に出されていて、好き嫌いが別れる作品ではないかと思う。但し、この作品でいわゆるマコトはシリーズものとしては不動の地位を確保したともいえる作品。実際にマコトが池袋に生活しているのではと錯覚してしまうほど、細かい描写には関心する作品です。 | ||||
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池袋がとても魅力的に描かれている。登場する人物も個性豊か。事件を解決する手際も、気持ちがいい。それと同時に、読んでいて人の心の裏側に潜むぞっとするような怖さも感じた。そこに救いがあればいいのだが・・・。最後に収められた「水のなかの目」は、実際にあった事件を思い起こさせるような残虐さがあった。できればこういう話は読みたくなかったという思いが強い。ほか3編は好感が持てるだけに、残念だった。 | ||||
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第一弾の前作よりもっと面白かった。一つ一つのエピソードで事件のきっかけとなる人物たちが、じいさん二人組みや子供など、すごくバラエティに富んでいる。でも何よりも、最後の話のラストでのマコトの判断は、彼らしくないというか、思いっきり予想を裏切られる。え、彼が、まさか・・・と。マコトが成長するにしたがって、ますますいい男になっていくのを期待しています。 | ||||
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IWGPシリーズは登場する人物達のキャラもいいが、文章自体が持つ歯切れのよさがストリートのスピード感を出していると思う。今回の最後に出てくる「少年計数機」が特に最高です。ラストのマコトの行動は、いい意味でほとんどの読者の予想を裏切るでしょう。 | ||||
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仕方がないのだろうけれど、一冊目のトキメキは薄れ、よく知っている顔ぶれの同窓会になりつつある。一冊目の『待ってました!』というよりは、テンポの良い無駄のない文章にぽんぽんと載せられていく感覚は悪くない。でもやはり、ないものねだりかも知れないけれど、一作目よりもお話というか、全体のイメージの起承転結がまとまってしまって、ちょっと小作りになってしまったかなあ・・・という懸念は少々。好きな作品なので、ここで小さくまとまらないで・・・!と悲鳴に似た思い。 | ||||
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TVドラマの面白さから、原作に興味を持ち、まず「骨音」を読んだ。それが面白く、続けてこの「少年計数機」を読んだ。読んでいると、本の中で描かれた街や人がいきいきとした映像で浮かんでくる。ドラマを既に見ているからというだけではない。それだけ、テンポよく、読みやすく、また、感情移入しやすい文体だと思う。相変わらず面白く、この本の世界観にどんどん引き込まれていく。主人公の活躍だけでなく、脇役たちも魅力的だ。実在する人物かのごとくリアリティがある。読んだ後、街に出て、昔の友達とぷらぷら歩きながら、夜になったら酒でも飲みたいと思った。不思議な感じだ。 | ||||
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今更語る必要もない人気シリーズ第二弾である。この本に出会った頃私ははっきり言ってドラマも見てなかったし、IWGPは未だに新日本プロレスの至宝であると認識している。 が、本書の面白さは特筆すべきであろう。 特に本書をお勧めしたいのは、多感な青春時代を特に踏み外すこともなく、親に迷惑をかけることも、ましてや警察のご厄介など無縁のさえない中高生だった私のような方々だ。 本書の主人公誠は別に変身もしないし言葉遣いはちょっと恥ずかしいところもあるが、それでも我々一般人のヒーローとしては申し分ない。 「あの頃もっとはじけとけば良かった」シンドロームに対する良薬となりえるのが本書の魅力だろうか。 付け加えておくと、昔宗田理にはまった方なら絶対に本書に食いつくはずだと勝手に確信している。 | ||||
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オナベ、高機能障害児、老人の恋愛、大人のパーティー…。石田衣良の嗅覚は時代を鋭角的にかぎ分ける。そこに現在の面白さもゆがみも凝縮されているはずだから。このシリーズは鮮度のいいうちに味わうと実に鮮烈だったろう。が、作りがしっかりしているから、仕掛けを時代が追い越していっても、人間たちの刹那の思いはしっかり真空パックしてある。4年後の今でも、ドキドキする現実感がある。 特に書き下ろしの「水の中の目」は、ごく脇役の「肉屋」が、物語が進むにつれどんどん良くなっていく。外見と魂は一致しないことが多いってやつ。 体言止めと口語風の短い文体で、スピード感を出している。 マコト、歳のわりにシブすぎるぞ!クラシックってのがイケテル。 | ||||
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なんともいえないテンションと、どんな暗いことでもクールに描く表現、そして扱う題材と登場人物のリアリティさが魅力のこのシリーズですがこの作品はその魅力を一巻以上に出しています。特に僕としては「水の中の目」がなんともいえないブラックな雰囲気と、キャラの個性と魅力が詰まっていておもしろかったです。読んで絶対に損はしない名作です!! | ||||
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小説は最近さほど読まないのですが、この本と『池袋ウエストゲートパーク』を読む機会がありました。どちらも大変面白く、特にこの本の少年計数機は秀作でした。このシリーズにはどこか壊れているような少年達がたくさん登場します。真面目な反抗少年であるマコトは、そんな少年達の壊れた部分を個性として受け止めた上で仲間にしていき、問題を解決していきます。私にとっては少年達の壊れた部分が個性として受け入れられる点こそがこの小説の魅力でした。彼らは「何か」の中で壊れていき、「何か」から排除され、あるいは「何か」に反抗している少年達のように思います。壊れたこと、排除されていること、反抗していること、これらの現象面だけを見ると彼らがなにを考えているのかはさっぱりわからない、「おかしな少年が増えた」となります。だけど、このシリーズを読むと、彼らと対立している「何か」と、それに対する彼らの評価、そして彼らの気持ちがわかるような気がしました。そして、彼らを壊し、排除した「何か」の方がよほど異常のような気がしてきます。「最近の若者はなにを考えているのかわからない」と思っている大人にこそ読んでほしい小説だと思います。 | ||||
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赤と黒、IWGP1、と順にきましたが。飽きない。実に飽きない。そしてどれもにほろっと感じるものがあって、たまらない。石田ファンはそうやって増えていくだろう。特に、計数機の少年は、今よくいる子供達のこと。彼はその子供達を彼は暖かく書いている。それらを読んでいて感じさせない心配りを感じる。最近引きこもり問題のTVにも出演されたとか。社会派なんだね~~~。い~~ね~~。 | ||||
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マコトとタカシ、Gボーイズたちが活躍するIWGPシリーズ第二弾。池袋を舞台に若者たちが巻き起こす様々な事件を若者たちが解決していくこのシリーズ、読みやすい軽いタッチなのになぜか読後はどろりと重いものが胸にたまる。いつの時代にどんな風俗が流行ろうとも結局せつなさややるせなさからは逃れられないものなのかな、と考えてしまう。もちろんマコトやタカシは相変わらずかっこ良いし、説教臭い事なんか一言もかましません。面白いです。 | ||||
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信頼されて、頭のきれる(?)トラブルシューター、マコト。大好きです。池袋ウエストゲートパークの登場人物は皆、印象的で好きです。心を病んでいても、麻薬の売人でも、いつもカチカチ計数機を押している少年でも大好きです。だからこそ好きなのかもしれません。少年計数機のヒロキの置かれる家族の現状がリアルで最後の「マコト、僕のことを好きになっちゃいけないよ。」というヒロキの言葉が心に響いて泣いてしまいました。銀十字も、エロじいさんとの引ったくり犯捜索もよかったです。 | ||||
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1巻目に比べてキャラもはっきりしており、魅力的にも描けている。この作者の持ち味でもあるのだろうが、文章が軽い。軽すぎる。読後にどんな想いを残せるか、という点においてこの作品は何も私の中では残さなかった。名作というものは読者の心に残る作品であるのは間違いない。しかし、この作品にはそれがない。厳しいことをいえば時間つぶしにしかならない気がする。 | ||||
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『I.W.G.P』 第2弾!!ドラマにも入っていた原作が入ってます。ドラマを見た人も見てない人も是非読んでみてください。見た人はきっとドラマとはちょっと違う小説のマコトに惚れるでしょう。見てない人も自分にもこんな友人欲しかったと思うかもしれません。ある意味「正義の味方」な主人公。だけどどの正義の味方なんかより、人間臭くて、頼りになって・・・。そんな彼の周りの人もそれぞれ色んな人がいるけどもみんなイイ味だしてます。読んだあと何か行動したくなる、そんな作品です。是非、読んでみてください。第1弾読んでない方はまずそちらから。 | ||||
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池袋ウエストゲートパークの第2弾。表題を含む4編からなる短編集です。主人公マコトは池袋で母親と果物屋をやりながら、ストリートフャッション誌でコラムも連載中。人のいい性格からか、けっこう事件に巻き込まれてしまうというのは、前作と同じです。「妖精の庭」では、インターネットに潜む怖さ、例えば匿名性や、現実と仮想の区別があやふやになった時にはまる落とし穴が描かれています。他3編もそれぞれ、現代社会の抱える病理を描いていて、「今」を感じさせます。一人称で語られるマコトの語りも一体感を盛り上げて、私は好きです。それぞれ重いテーマだけれど、そこまで暗く悲惨にならないのは、主人公のキャラクターのせいかも。クールっぽいけど、うちに秘めた熱いハートを感じます。魅力ある人物が主人公っていいですよね。青春ストリートミステリー、是非読んで下さい。 | ||||
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