黒い家

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評判

黒い家の評価:

4.00/5点 レビュー 476件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全940件 601〜620 31/47ページ
No.340
(3pt)

他者の理解不能感がよく出てると思います

心理学関係の記述が主人公の知人とのやり取りを通して
随所に出てきます。主人公自身も幼い頃のトラウマを抱えている。
それゆえにか、「他人の心のわかりがたさ」で作品全体のトーンが
形作られています。それは主人公と犯人だけでなく、登場人物
すべてがだれも根幹では理解しあっていない/しあえないのでは
ないか、という通奏低音として流れているように感じます。

主人公とヒロインの間にさえ、その微妙な膜のような不透明感を
最後までひきづっています。ちょっと後半の犯人の「怪物的」な
描き方はあまりにオーバですけど・・・
うさぎなんかの小動物の目でも、じっとみていると時々死んだ魚
みたいな目にみえるときがあって、何考えているのか底なしで
わからなくて、そういう「不可解さ」に軽い恐怖を覚えるときが
あります。

恐怖が血糊や凶行といった目に見えるもののほかに、
底なしの理解不能感といったまさに目にみえないものにも
強く誘発されるということにこだわった作品だと思います。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.339
(4pt)

怖いけれど考えさせられる本

確かに日々の殺人のニュースでも、「この人には人間の心がないのか?」と思うことがある。

人格障害の話など専門的な見解に対し、登場人物の人間にレッテルを貼り、決めつけてしまうことへの抵抗感もよく伝わってきた。
そして人をカテゴライズする人間に抵抗を示しながらも“人をカテゴライズする人たち”というものに苦手な人をカテゴライズしてしまっているという複雑な人間の心理というものも感じられた。

緊迫した状況、危険だと察知しはじめてから本当に危ない状況までの恐怖感がこちら側にも伝わってきて、途中怖すぎて本を閉じて一息入れるものの、すぐ続きが読みたくなってしまう本。

この本の内容は実際に起こりうることだからこそ、世の中にはいろんな人がいて驚かされることがたくさんあって、自分には理解できないことを普通にできる人がいるのだと奇なることも現実には起こるのだと考えさせられた。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.338
(4pt)

怖いけれど考えさせられる本

確かに日々の殺人のニュースでも、「この人には人間の心がないのか?」と思うことがある。

人格障害の話など専門的な見解に対し、登場人物の人間にレッテルを貼り、決めつけてしまうことへの抵抗感もよく伝わってきた。
そして人をカテゴライズする人間に抵抗を示しながらも“人をカテゴライズする人たち”というものに苦手な人をカテゴライズしてしまっているという複雑な人間の心理というものも感じられた。

緊迫した状況、危険だと察知しはじめてから本当に危ない状況までの恐怖感がこちら側にも伝わってきて、途中怖すぎて本を閉じて一息入れるものの、すぐ続きが読みたくなってしまう本。

この本の内容は実際に起こりうることだからこそ、世の中にはいろんな人がいて驚かされることがたくさんあって、自分には理解できないことを普通にできる人がいるのだと奇なることも現実には起こるのだと考えさせられた。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.337
(4pt)

とても怖いので覚悟が必要

DVDはかなり前にみて、例の事件を契機に小説も今回読んでみました。

正直、DVDよりも数倍怖いです。最後の数ページ前までは。
というのも、最後の数ページで、残りすべての謎が理屈っぽく結論づけられてしまうからです。
そのため、この手の本を読んだ後の、不安感やら想像力やらが無理矢理解消されてしまい、恐怖感がいまいち後引きません。

おすすめの読み方としては、菰田幸子が死んだところで一旦読むのをやめて、一週間ばかり悶々としたあと、
内容を忘れる直前に、最後の「第13章」を読むと、すっきりして楽しめるんじゃないかなと思います。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.336
(4pt)

とても怖いので覚悟が必要

DVDはかなり前にみて、例の事件を契機に小説も今回読んでみました。

正直、DVDよりも数倍怖いです。最後の数ページ前までは。
というのも、最後の数ページで、残りすべての謎が理屈っぽく結論づけられてしまうからです。
そのため、この手の本を読んだ後の、不安感やら想像力やらが無理矢理解消されてしまい、恐怖感がいまいち後引きません。

おすすめの読み方としては、菰田幸子が死んだところで一旦読むのをやめて、一週間ばかり悶々としたあと、
内容を忘れる直前に、最後の「第13章」を読むと、すっきりして楽しめるんじゃないかなと思います。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.335
(4pt)

怖い・・怖すぎる!

リアルな日常のどこにでも存在しそうなテーマだからこそ、怖さが際立っていました。

主人公も、イメージしやすい人物像だったし、犯人である人物も、地味であるがために底知れない恐ろしさが肌に伝わってくる感じ。
身の毛もよだつとはこういうことを言うのかも。

生命保険を土台として、犯罪心理・モラル・遺伝子・・・など、サブとなるテーマも細かく掘り下げて描写してあり、ただ怖いだけでなくかなりの読み応えがありました。

主人公より先に、読者に”こいつがクロだ!”と気付かせるような絶妙な書き方が本当に読み手をハラハラさせます。
読者が気付いてから、2テンポくらい遅れて主人公が気付き、動いていく様子がもうじれったくて、手に汗握ります。

ただ、ヒロインである恵のキャラクターはあまり共感が持てなかった。
理知的で芯が強いように描かれていたから、せっかくだったらクライマックスのシーンではもうちょっと強さを見せて欲しかった。
まぁ実際にあんな状況下に置かれたら、無理もないと思うけど、その後立ち直った時の主人公との会話がちょっと残念。。強がりで可愛げのない子みたい

それ以外は、ハラハラドキドキです。
読み始めたら止まらなくなるのでご注意を!
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.334
(4pt)

怖い・・怖すぎる!

リアルな日常のどこにでも存在しそうなテーマだからこそ、怖さが際立っていました。

主人公も、イメージしやすい人物像だったし、犯人である人物も、地味であるがために底知れない恐ろしさが肌に伝わってくる感じ。
身の毛もよだつとはこういうことを言うのかも。

生命保険を土台として、犯罪心理・モラル・遺伝子・・・など、サブとなるテーマも細かく掘り下げて描写してあり、ただ怖いだけでなくかなりの読み応えがありました。

主人公より先に、読者に”こいつがクロだ!”と気付かせるような絶妙な書き方が本当に読み手をハラハラさせます。
読者が気付いてから、2テンポくらい遅れて主人公が気付き、動いていく様子がもうじれったくて、手に汗握ります。

ただ、ヒロインである恵のキャラクターはあまり共感が持てなかった。
理知的で芯が強いように描かれていたから、せっかくだったらクライマックスのシーンではもうちょっと強さを見せて欲しかった。
まぁ実際にあんな状況下に置かれたら、無理もないと思うけど、その後立ち直った時の主人公との会話がちょっと残念。。強がりで可愛げのない子みたい

それ以外は、ハラハラドキドキです。
読み始めたら止まらなくなるのでご注意を!
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.333
(4pt)

保険業界…

保険金殺人をテーマした作品です。
保険会社の総合職の人たちがどのような苦悩を抱えているかも
わかりやすいですし、働きたいという意欲を読者から奪ってくれます。
対消費者の仕事が辛いのは当たり前ですが、保険金が絡むとさらに苦しいですね。

途中、犯罪者を対象とする心理学が述べられてますが、
不完全燃焼で終わってます。
考える機会を与えてくれているのだと思いますが、
曖昧すぎて、逆にもやもやした状態で読了しました…

エンタメ性は非常に高く、菰田家の闇に対する興味が読み進めるにつれ
高まっていきました。
読み終わってしばらくたちますがあの残酷な描写は忘れることができません。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.332
(4pt)

保険業界…

保険金殺人をテーマした作品です。
保険会社の総合職の人たちがどのような苦悩を抱えているかも
わかりやすいですし、働きたいという意欲を読者から奪ってくれます。
対消費者の仕事が辛いのは当たり前ですが、保険金が絡むとさらに苦しいですね。

途中、犯罪者を対象とする心理学が述べられてますが、
不完全燃焼で終わってます。
考える機会を与えてくれているのだと思いますが、
曖昧すぎて、逆にもやもやした状態で読了しました…

エンタメ性は非常に高く、菰田家の闇に対する興味が読み進めるにつれ
高まっていきました。
読み終わってしばらくたちますがあの残酷な描写は忘れることができません。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.331
(4pt)

最高のクライマックスシーン

クライマックスシーンの盛り上げ方は最高に上手い。
ここまで畳み掛けるように読者を巻き込む作品は余り見かけない。

残念なのは主人公や、その恋人たちに余り魅力が無いこと。

へんな言い方だが、体臭を感じないというか、現実味が無いというか、感情移入しにくい。

特に女性とのかかわりについて、この作家の作品はいつもそうなのだが、現実感が希薄だ。
淡白な人なのかなぁなどと想像する。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.330
(4pt)

最高のクライマックスシーン

クライマックスシーンの盛り上げ方は最高に上手い。
ここまで畳み掛けるように読者を巻き込む作品は余り見かけない。

残念なのは主人公や、その恋人たちに余り魅力が無いこと。

へんな言い方だが、体臭を感じないというか、現実味が無いというか、感情移入しにくい。

特に女性とのかかわりについて、この作家の作品はいつもそうなのだが、現実感が希薄だ。
淡白な人なのかなぁなどと想像する。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.329
(3pt)

2回読んだ感想

一度は10年以上前に読み、電車の中で一気読みした記憶がありました。
すごく怖いという印象はなかったのですが、最近「最も怖い小説」としてあがっているのを
よく見るので、再読してみようという気になり読んでみました。

やはり確かに面白いとは思いますし、最後まで一気に読ませる力のある小説だとは思います。
ただ世間で怖い怖いといわれているほど怖くはないです。
この10年で自分の感覚が麻痺してしまっただけかも知れませんが、
少々ミステリーやホラーになれた人であれば、
本書を読んで眠れなくなるとか、そのような感想は特に持たないでしょう。

保険に関するディテールは詳しすぎるきらいもあり、関係のない部分はもう少し減らしてもよいように思いますが、
まあリアリティを出すという意味では効果はあります。
一方昆虫の話はいりますかね?イマイチ趣旨が掴めないところではありました。
あと心理学の話もちょっと無駄に感じました。

また主人公の判断に突っ込みを入れたくなるところが結構あります。
そのようなポイントが多ければ多いほど感情移入できなくなりますので、この点は結構マイナスです。

ヒロインの言葉を介した主張、それを受けた主人公の考察が作者の主張なのかわかりませんが、少々青臭すぎます。
この青臭い主張は必要だったでしょうか?かえって作品を薄っぺらいものとしているような印象です。

総合的には、ざーっと暇な時間に流し読みをするには○、じっくりと作品を味わう、あるいは怖さを体感する、という向きには△、といったところで、まあ☆3つがだとうかなと思います。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.328
(3pt)

2回読んだ感想

一度は10年以上前に読み、電車の中で一気読みした記憶がありました。
すごく怖いという印象はなかったのですが、最近「最も怖い小説」としてあがっているのを
よく見るので、再読してみようという気になり読んでみました。

やはり確かに面白いとは思いますし、最後まで一気に読ませる力のある小説だとは思います。
ただ世間で怖い怖いといわれているほど怖くはないです。
この10年で自分の感覚が麻痺してしまっただけかも知れませんが、
少々ミステリーやホラーになれた人であれば、
本書を読んで眠れなくなるとか、そのような感想は特に持たないでしょう。

保険に関するディテールは詳しすぎるきらいもあり、関係のない部分はもう少し減らしてもよいように思いますが、
まあリアリティを出すという意味では効果はあります。
一方昆虫の話はいりますかね?イマイチ趣旨が掴めないところではありました。
あと心理学の話もちょっと無駄に感じました。

また主人公の判断に突っ込みを入れたくなるところが結構あります。
そのようなポイントが多ければ多いほど感情移入できなくなりますので、この点は結構マイナスです。

ヒロインの言葉を介した主張、それを受けた主人公の考察が作者の主張なのかわかりませんが、少々青臭すぎます。
この青臭い主張は必要だったでしょうか?かえって作品を薄っぺらいものとしているような印象です。

総合的には、ざーっと暇な時間に流し読みをするには○、じっくりと作品を味わう、あるいは怖さを体感する、という向きには△、といったところで、まあ☆3つがだとうかなと思います。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.327
(2pt)

主人公に全く共感できない

昔、大竹しのぶ主演で映画化もされているホラー小説。

霊や怪奇現象ではなく猟奇殺人がテーマなので、生々しくてグロテスクな描写があります。全体的な印象としては面白かったのですが、不満点も多々ありました。

まず主人公に好感を持てない。というか共感できなかった。ハッキリ言って鈍臭過ぎる。まあ、ホラーの主人公っていうのは、映画でも小説でも、そんなものなのかもしれませんが。

作品を書くために調べたと思われる過去の事例の記載がクドすぎる。毎晩見る悪夢の描写も必要性が感じられない。単なるサラリーマンであるはずの主人公の行動が不自然すぎる・・・など。

後半、菰田幸子が主人公のマンションに忍び込むとこから、黒い家での惨状が明らかになるあたりが山場でなかなかの緊張感だったが、その後、生命保険ビルでの死闘は、まるでスプラッタームービー(13金?スクリーム?笑)みたいでテンション下がってしまいました。しかも殺人鬼と言っても、ただの中年のオバハン。何をビビッとんね!余裕で返り討ちできるわ!と思ってしまったのは私だけでしょうか。

もしかしたら私が繊細さに欠け過ぎているのかもしれませんが、終始主人公の精神的、肉体的軟弱さにイライラしっぱなし。

「主人公に共感できるか」というのは小説を楽しめるか否かのポイントの一つですが、全く共感できなかったのが残念。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.326
(2pt)

主人公に全く共感できない

昔、大竹しのぶ主演で映画化もされているホラー小説。

霊や怪奇現象ではなく猟奇殺人がテーマなので、生々しくてグロテスクな描写があります。全体的な印象としては面白かったのですが、不満点も多々ありました。

まず主人公に好感を持てない。というか共感できなかった。ハッキリ言って鈍臭過ぎる。まあ、ホラーの主人公っていうのは、映画でも小説でも、そんなものなのかもしれませんが。

作品を書くために調べたと思われる過去の事例の記載がクドすぎる。毎晩見る悪夢の描写も必要性が感じられない。単なるサラリーマンであるはずの主人公の行動が不自然すぎる・・・など。

後半、菰田幸子が主人公のマンションに忍び込むとこから、黒い家での惨状が明らかになるあたりが山場でなかなかの緊張感だったが、その後、生命保険ビルでの死闘は、まるでスプラッタームービー(13金?スクリーム?笑)みたいでテンション下がってしまいました。しかも殺人鬼と言っても、ただの中年のオバハン。何をビビッとんね!余裕で返り討ちできるわ!と思ってしまったのは私だけでしょうか。

もしかしたら私が繊細さに欠け過ぎているのかもしれませんが、終始主人公の精神的、肉体的軟弱さにイライラしっぱなし。

「主人公に共感できるか」というのは小説を楽しめるか否かのポイントの一つですが、全く共感できなかったのが残念。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.325
(4pt)

ホラーというよりはミステリー?

暑い季節が到来。暑い季節、夏といえば、納涼。納涼といえばホラーでしょ?

 というわけで、普段ホラーを読まない私が今年の夏はホラーにチャレンジしてみようと思い、まずは、これが怖いといわれている『黒い家』から読んでみました。

 ちなみに、私は普段、ライトノベルやら携帯ゲームソフト関連についてのレビューをしているので、役に立たないかもしれませんが、がんばってレビューをしてみたいと思います。

 まず、読み終わっての第一印象は、ホラー?というよりミステリー?と思ってしまいました。他の方のレビューでは「サスペンス」だと書かれている方もいるのですが、厳密にミステリーかサスペンスかなどはどうでもよくて、要は、ホラーよりはどちらかというと違うジャンルなんじゃないかなと思ったりします。それでも、主人公と殺人犯が対峙してるときは映画の「13日の金曜日」を見ている気分になれる(「お前、そこに逃げたらだめだろ」、「そこで、その行動はない」とかなどを思うことも含めて)ので、ホラーだとは思います。

 しかし、前半からぶっ飛ばしていくようなものをイメージしてると、違うものじゃないかな?なんて思います。特に、ページの半分以上はホラーというよりは保険金関係のトラブルが主な話なので、はじめは本当に怖い話になるのか、これ?と思いながら読んでました。

 ただ、ホラー要素が全体的に少ないと思っても、読み終わったあとに残るのは怖かったなと思いました。読んでるときはなんともなかったのですが、読み終わったあとに暗闇を見ると怖くて、窓や玄関まえに誰かいるんじゃないかと思うと…(ちなみに読み終わったのは深夜です)。

 人間の闇というのか、人間の見えない部分が恐怖を駆り立てるというのはうまいなと思いました。よくよく考えれば、幽霊なんかも「見えない」という部分では同じですし、見えない、ありえないものがそこにあるといかに怖いと思えるのかを思い知らされました。

 何よりも、テンポ良く読めるので、次へ次へと読み進めたくなります。こういう読者を引き込むところもうまいなと思いました。

 ただし、今、読むときに注意が必要なのは、この作品自体は和歌山カレー事件の前に発刊されていること、舞台が堺で起きた集団食中毒事件と同じ年なので、今から約15〜16年くらい前に書かれているということです。

 何が注意なのかというと、保険トラブルについては知らないので良くわからないですが、犯罪心理学関係の部分は間違いなく古い話になっているということです(当時でも新鮮ではなかったかもしれませんが)。

 心理学は私の専門ではないですが、心理学の部分は大学時代に「犯罪心理学」の講義をとった時に聞いた話だったなぁと思い出した反面、ここで紹介されていることのほとんどは何らかの有力な批判がされていたり、古い話になっているので、「へぇ〜、そうなんだぁ〜」と鵜呑みにされるのも、説が説だけにいろいろとまずいとは思うので一応の注意として書いておきます。

 その他、小ネタとして、商法670条というのが作中にあるのですが、商法の改正により、現在、商法のこの部分(保険)は削除されてます。

 作品中の話とは一切関係ありませんが、この作品で仕入れたネタをうっかり他の人に話してしまうと恥ずかしいことになるかもしれないので注意として書かせていただきました。

 ネタがかなり古くなっているので鵜呑みにできないところがあるものの、読み終わってみれば怖かったので、夏の納涼はじめの軽いジャブに読んでみてはいかがでしょうか。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.324
(4pt)

ホラーというよりはミステリー?

暑い季節が到来。暑い季節、夏といえば、納涼。納涼といえばホラーでしょ?

 というわけで、普段ホラーを読まない私が今年の夏はホラーにチャレンジしてみようと思い、まずは、これが怖いといわれている『黒い家』から読んでみました。

 ちなみに、私は普段、ライトノベルやら携帯ゲームソフト関連についてのレビューをしているので、役に立たないかもしれませんが、がんばってレビューをしてみたいと思います。

 まず、読み終わっての第一印象は、ホラー?というよりミステリー?と思ってしまいました。他の方のレビューでは「サスペンス」だと書かれている方もいるのですが、厳密にミステリーかサスペンスかなどはどうでもよくて、要は、ホラーよりはどちらかというと違うジャンルなんじゃないかなと思ったりします。それでも、主人公と殺人犯が対峙してるときは映画の「13日の金曜日」を見ている気分になれる(「お前、そこに逃げたらだめだろ」、「そこで、その行動はない」とかなどを思うことも含めて)ので、ホラーだとは思います。

 しかし、前半からぶっ飛ばしていくようなものをイメージしてると、違うものじゃないかな?なんて思います。特に、ページの半分以上はホラーというよりは保険金関係のトラブルが主な話なので、はじめは本当に怖い話になるのか、これ?と思いながら読んでました。

 ただ、ホラー要素が全体的に少ないと思っても、読み終わったあとに残るのは怖かったなと思いました。読んでるときはなんともなかったのですが、読み終わったあとに暗闇を見ると怖くて、窓や玄関まえに誰かいるんじゃないかと思うと…(ちなみに読み終わったのは深夜です)。

 人間の闇というのか、人間の見えない部分が恐怖を駆り立てるというのはうまいなと思いました。よくよく考えれば、幽霊なんかも「見えない」という部分では同じですし、見えない、ありえないものがそこにあるといかに怖いと思えるのかを思い知らされました。

 何よりも、テンポ良く読めるので、次へ次へと読み進めたくなります。こういう読者を引き込むところもうまいなと思いました。

 ただし、今、読むときに注意が必要なのは、この作品自体は和歌山カレー事件の前に発刊されていること、舞台が堺で起きた集団食中毒事件と同じ年なので、今から約15〜16年くらい前に書かれているということです。

 何が注意なのかというと、保険トラブルについては知らないので良くわからないですが、犯罪心理学関係の部分は間違いなく古い話になっているということです(当時でも新鮮ではなかったかもしれませんが)。

 心理学は私の専門ではないですが、心理学の部分は大学時代に「犯罪心理学」の講義をとった時に聞いた話だったなぁと思い出した反面、ここで紹介されていることのほとんどは何らかの有力な批判がされていたり、古い話になっているので、「へぇ〜、そうなんだぁ〜」と鵜呑みにされるのも、説が説だけにいろいろとまずいとは思うので一応の注意として書いておきます。

 その他、小ネタとして、商法670条というのが作中にあるのですが、商法の改正により、現在、商法のこの部分(保険)は削除されてます。

 作品中の話とは一切関係ありませんが、この作品で仕入れたネタをうっかり他の人に話してしまうと恥ずかしいことになるかもしれないので注意として書かせていただきました。

 ネタがかなり古くなっているので鵜呑みにできないところがあるものの、読み終わってみれば怖かったので、夏の納涼はじめの軽いジャブに読んでみてはいかがでしょうか。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.323
(2pt)

そんなに怖くはない。

他の方も書かれていますが不自然で納得いかない点が多々あります。
特に家に侵入された時は、勝手に入られた時点で激怒して幸子を締め上げてもいいのにご丁寧に部屋をめちゃくちゃにされるまで待ち帰るのを見送るというアホさ。何のために電話で中の様子を探ったんだろう。
最後の対決のシーンでも22時に会社で待ち合わせとか、中年女性一人に対してビビり過ぎなとことか不自然過ぎて逆に笑えました。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568
No.322
(2pt)

そんなに怖くはない。

他の方も書かれていますが不自然で納得いかない点が多々あります。
特に家に侵入された時は、勝手に入られた時点で激怒して幸子を締め上げてもいいのにご丁寧に部屋をめちゃくちゃにされるまで待ち帰るのを見送るというアホさ。何のために電話で中の様子を探ったんだろう。
最後の対決のシーンでも22時に会社で待ち合わせとか、中年女性一人に対してビビり過ぎなとことか不自然過ぎて逆に笑えました。
黒い家 (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 黒い家 (角川ホラー文庫)より
4041979021
No.321
(4pt)

「現実的な」怖さを良く読む人にはお勧め

本書を読んで強く感じたことは二つある。

 一つは、「人間は環境次第でもどんな色になることができる」ということ。

 若槻が勤める昭和生命にいちゃもんをつけて保険金をせしめようとしている人物たちや、犯人、その関係者そしてその生い立ちを見ている時に少し感じた。
 そして、その人物たちに対する金石などの、特に恵の言葉には強くそう思わされた。
 それを聞いた時、「少なくとも自分に関わる人間はこのようにしてはいけない」と思わされた。

 二つ目は、最終盤の384ページ12行目の「生計保険とはなんだろう」からはじまる、たぶん作者自身の意見。
 これには考えさせられた。
 たぶん、だれが読んでもそう感じるだろう。

 「現実的」な怖さを描いているのでそういったものが好きな人にはお勧めしたい。
 そういう人はきっと多くのことを感じることができるだろう。
黒い家 Amazon書評・レビュー: 黒い家より
4048730568