ゲルマニウムの夜

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ゲルマニウムの夜の評価:

3.42/5点 レビュー 31件。 B ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1〜20 1/2ページ
No.37
(5pt)

後世に残して欲しい名作

3編からなる連作です。第1話の「ゲルマニウムの夜」ですが、ドン・セルベラ院長への主人公の性的奉仕は某芸能事務所の長年にわたるカスリマ・トップの性的虐待を連想させ、ある意味予言的小説であると、感じました。白という犬は白人神父を象徴しているのかも知れません。また、以下の表現は深い示唆に富んでいます。→社会は規模を拡大された、しかも壊れかけた修道院のようなものにすぎないのだから。
アスピラントとのセックスの描写で、<女の積極的な行動と体勢は記述をはばかられる>とあり、あえて過激な性的描写を避けたのか不明ですが、その辺をきちんと書いて欲しかったので、少しだけ残念です。
第2話の「王国の犬」ですが、私事で恐縮ですが子供の頃、友人と二人で先輩を漁網にぐるぐる巻きにして泣かしたことがあり、やはり子供や少年にはそのような残虐性が潜んでいるのだと振り返り、結構この主人公に共感してしまいました。
第3話の「舞踏会の夜」ですが、舞踏会とはそう言う意味であったかと、読んでみて納得しました。主人公が三浦の傍若無人ぶりに堪忍袋の緒が切れて、男性性器を強く蹴るシーンは(小説の中では蹴る理由は違っていますが)読んでいてすっきりしました。主人公がこのままやられっぱなしなのは虚構の世界の小説とは言え、辛いものがあります。現代社会に置いても、いじめ問題は学校でも会社でもどこでもありうる話で、この小説もそれに対して深い示唆をあたえてくれます。
全体的な感想としては、作者はキリスト教の矛盾を鋭く指摘していて感心しました。例えば、カトリックが真の宗教ならば、天皇制と相容れることなどあり得ないとか、モスカ神父が「神をつくったのは人間だ」と主人公に反論するシーンなど。ただ、議論の中で説明になっているところが多く見られ、その辺は説明ではなく描写するなりなんなり、別の方法で表現して欲しかったと思います。何れにしても、とても素晴らしい作品で大変気に入っています。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.36
(5pt)

後世に残して欲しい名作

3編からなる連作です。第1話の「ゲルマニウムの夜」ですが、ドン・セルベラ院長への主人公の性的奉仕は某芸能事務所の長年にわたるカスリマ・トップの性的虐待を連想させ、ある意味予言的小説であると、感じました。白という犬は白人神父を象徴しているのかも知れません。また、以下の表現は深い示唆に富んでいます。→社会は規模を拡大された、しかも壊れかけた修道院のようなものにすぎないのだから。
アスピラントとのセックスの描写で、<女の積極的な行動と体勢は記述をはばかられる>とあり、あえて過激な性的描写を避けたのか不明ですが、その辺をきちんと書いて欲しかったので、少しだけ残念です。
第2話の「王国の犬」ですが、私事で恐縮ですが子供の頃、友人と二人で先輩を漁網にぐるぐる巻きにして泣かしたことがあり、やはり子供や少年にはそのような残虐性が潜んでいるのだと振り返り、結構この主人公に共感してしまいました。
第3話の「舞踏会の夜」ですが、舞踏会とはそう言う意味であったかと、読んでみて納得しました。主人公が三浦の傍若無人ぶりに堪忍袋の緒が切れて、男性性器を強く蹴るシーンは(小説の中では蹴る理由は違っていますが)読んでいてすっきりしました。主人公がこのままやられっぱなしなのは虚構の世界の小説とは言え、辛いものがあります。現代社会に置いても、いじめ問題は学校でも会社でもどこでもありうる話で、この小説もそれに対して深い示唆をあたえてくれます。
全体的な感想としては、作者はキリスト教の矛盾を鋭く指摘していて感心しました。例えば、カトリックが真の宗教ならば、天皇制と相容れることなどあり得ないとか、モスカ神父が「神をつくったのは人間だ」と主人公に反論するシーンなど。ただ、議論の中で説明になっているところが多く見られ、その辺は説明ではなく描写するなりなんなり、別の方法で表現して欲しかったと思います。何れにしても、とても素晴らしい作品で大変気に入っています。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.35
(5pt)

最高の本です。

今まで読んだ中で最も衝撃を受けた小説です。
花村萬月さんは相当頭が良かったとのことですが、読んで納得しました。表現力とか感性が普通ではありません。「感傷がたけなわだ。」とか大好きです。

主人公は殺人したことや女性を犯したことに自分なりに心を痛めたりするのですが、それでもどこか他人ごとで、飄々としています。頭が良すぎるとそうなっちゃうのかな。とても真似できないですが。

花村萬月さんにはこれからも多大に期待いたします。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.34
(5pt)

最高の本です。

今まで読んだ中で最も衝撃を受けた小説です。
花村萬月さんは相当頭が良かったとのことですが、読んで納得しました。表現力とか感性が普通ではありません。「感傷がたけなわだ。」とか大好きです。

主人公は殺人したことや女性を犯したことに自分なりに心を痛めたりするのですが、それでもどこか他人ごとで、飄々としています。頭が良すぎるとそうなっちゃうのかな。とても真似できないですが。

花村萬月さんにはこれからも多大に期待いたします。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.33
(4pt)

凡人には考えられない発想だらけ

普通に生きていたら想いもしない発想の内容が詰め込まれていた。怖かった....
ただ、巻末の小川国夫さんと花村萬月さんの対談は非常に興味深くて、何度も読んでしまった。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.32
(4pt)

凡人には考えられない発想だらけ

普通に生きていたら想いもしない発想の内容が詰め込まれていた。怖かった....
ただ、巻末の小川国夫さんと花村萬月さんの対談は非常に興味深くて、何度も読んでしまった。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.31
(4pt)

どうなんでしょう

読んでいて、面白いとか、良いとか思うことは無い。人に勧めるものとも思わない。むしろ、否定的で批判的なことばかりが脳裏をよぎった。
 だが、若い頃にあこがれた悪の世界観や大人びた言動、背伸びした考え方の共感が、最後まで読み切らせたと思う。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.30
(4pt)

どうなんでしょう

読んでいて、面白いとか、良いとか思うことは無い。人に勧めるものとも思わない。むしろ、否定的で批判的なことばかりが脳裏をよぎった。
 だが、若い頃にあこがれた悪の世界観や大人びた言動、背伸びした考え方の共感が、最後まで読み切らせたと思う。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.29
(4pt)

まあまあの評価

主人公の心の動きは面白いのだが表現が少々回りくどいのが難点。狭い世界の中での出来事だからしかたないか。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.28
(4pt)

まあまあの評価

主人公の心の動きは面白いのだが表現が少々回りくどいのが難点。狭い世界の中での出来事だからしかたないか。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.27
(4pt)

リアルBLで 参りました

特に面白かったのは二話目の「舞踏会の夜」でした。主人公の朧の中学生の頃のエピソードです。
朧は賢い子で、なかなかチャーミングだしリーダーシップもある。そんな朧に興味を感じて絡んでくる上級生がいる。好きなら好きと言えばいいのに、上級生はうま自分の気持ちを表現できず、朧も素直に受け止められない。そのへんの機微が変で、描き方を淡く変えたらこりゃBLですよ、しかも凄くリアルな。いやあ書いて欲しいなあ、満月さんのリアルBL。女には書けない暴力衝動も含めたら、余人には到底描けないと思うよ。変な感想だけど、満月さんの凄さを感じました。マジで一個ぜひ書いて欲しいなあ。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.26
(4pt)

リアルBLで 参りました

特に面白かったのは二話目の「舞踏会の夜」でした。主人公の朧の中学生の頃のエピソードです。
朧は賢い子で、なかなかチャーミングだしリーダーシップもある。そんな朧に興味を感じて絡んでくる上級生がいる。好きなら好きと言えばいいのに、上級生はうま自分の気持ちを表現できず、朧も素直に受け止められない。そのへんの機微が変で、描き方を淡く変えたらこりゃBLですよ、しかも凄くリアルな。いやあ書いて欲しいなあ、満月さんのリアルBL。女には書けない暴力衝動も含めたら、余人には到底描けないと思うよ。変な感想だけど、満月さんの凄さを感じました。マジで一個ぜひ書いて欲しいなあ。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.25
(5pt)

これが芥川小説家だ

基督教信者の私もこれには心動かされた。
黒いものを書くならこの書の様に反吐が出る面白さは必要だろう。
人間の性が生きている素晴らしい内容と文章がまた読みたいという気持ちにさせてくれた。
文学として希少な宝。
決して時間に劣化しない特殊な輝きを放つ核心がある。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.24
(5pt)

これが芥川小説家だ

基督教信者の私もこれには心動かされた。
黒いものを書くならこの書の様に反吐が出る面白さは必要だろう。
人間の性が生きている素晴らしい内容と文章がまた読みたいという気持ちにさせてくれた。
文学として希少な宝。
決して時間に劣化しない特殊な輝きを放つ核心がある。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.23
(5pt)

十年以上前の芥川賞受賞作

花村氏は本作で芥川賞を受賞した。
十年以上前、芥川賞受賞時の文芸春秋で読んだ。同時受賞は藤沢周の『ブエノスアイレス午前零時』(なぜに『ブエノスアイレス摂氏零度』とそっくり・・・?)。

個人的には、花村氏の書く物は好きではないが、この作品は別格である。
主人公は犯罪者で教会に逃げ込み、そこでも涜神的な行為にふけるという悪漢小説仕立てなのだが、暴力描写やラストシーン近くの妊娠した豚を殺し豚の胎児を火の中に放り込む黙々と赤羽神父の描写などがあまりにも強烈である。それ以来の10年間にわたってこれほど強烈な印象を残す芥川賞受賞作は出ていない。

続編にも目を通そうとしたが、この第一話ほどの凄みは無いのでやめた。一応、この一作で完結している(芥川受賞時に、選考委員の石原慎太郎だったかが完結物として読んだのにシリーズ物かよ、と文句を言っていた)ので、シリーズ物はハードルが高いと思わず、まずはこの一巻から読んでみることをお薦めする。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.22
(5pt)

十年以上前の芥川賞受賞作

花村氏は本作で芥川賞を受賞した。
十年以上前、芥川賞受賞時の文芸春秋で読んだ。同時受賞は藤沢周の『ブエノスアイレス午前零時』(なぜに『ブエノスアイレス摂氏零度』とそっくり・・・?)。

個人的には、花村氏の書く物は好きではないが、この作品は別格である。
主人公は犯罪者で教会に逃げ込み、そこでも涜神的な行為にふけるという悪漢小説仕立てなのだが、暴力描写やラストシーン近くの妊娠した豚を殺し豚の胎児を火の中に放り込む黙々と赤羽神父の描写などがあまりにも強烈である。それ以来の10年間にわたってこれほど強烈な印象を残す芥川賞受賞作は出ていない。

続編にも目を通そうとしたが、この第一話ほどの凄みは無いのでやめた。一応、この一作で完結している(芥川受賞時に、選考委員の石原慎太郎だったかが完結物として読んだのにシリーズ物かよ、と文句を言っていた)ので、シリーズ物はハードルが高いと思わず、まずはこの一巻から読んでみることをお薦めする。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.21
(5pt)

彼にしか書けない物語

相変わらず自分の世界を築いて行く花村萬月。だれにでも書けそうなマニュアル化された小説が多い中、彼の様な存在は貴重だと思う。暴力と性に溺れる朧が、誰よりも優しく見えるのは何故なのだろう。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.20
(5pt)

彼にしか書けない物語

相変わらず自分の世界を築いて行く花村萬月。だれにでも書けそうなマニュアル化された小説が多い中、彼の様な存在は貴重だと思う。暴力と性に溺れる朧が、誰よりも優しく見えるのは何故なのだろう。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034
No.19
(4pt)

非凡な作家

花村氏の作品はまだ数作しか読んでいないが、文章の表現、大胆かつ緻密な構成には著者の非凡さを窺わせる。。また、エロ小説とは違ったいわゆるグロさが随所にみられ、かつての西村寿行氏の作品を彷彿とさせるところである。本書はシリーズもののようなので続編が読みたくなった。
ゲルマニウムの夜 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜より
4163180702
No.18
(4pt)

非凡な作家

花村氏の作品はまだ数作しか読んでいないが、文章の表現、大胆かつ緻密な構成には著者の非凡さを窺わせる。。
また、エロ小説とは違ったいわゆるグロさが随所にみられ、かつての西村寿行氏の作品を彷彿とさせるところである。
本書はシリーズもののようなので続編が読みたくなった。
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉 Amazon書評・レビュー: ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉より
4167642034