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爆弾太平記
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爆弾太平記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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「犬神博士」「爆弾太平記」「冗談に殺す」の3篇を収録。話としての長さは「犬神博士」が長編、「爆弾太平記」が中編、「冗談に殺す」が短編という感じでややばらつきアリ。文庫タイトルは「爆弾太平記」ですが、明らかにメインは「犬神博士」と思われます。巻末解説のタイトルも「久作と『犬神博士』他」だし…なんで「爆弾太平記」をタイトルに持ってきたんだ?内容をみても「犬神博士」が一番勢いがあるように思います。女装の少年チイが快刀乱麻の大活躍。夢野作品特有の土着的ムードを生かしつつ、チイのキャラクターがとにかく痛快なので、全体的に明るい印象。未完作品なのですが十分に面白い。一方、「爆弾太平記」は勧善懲悪的なストーリー。夢野久作自身の(政治的な)思想を色濃く反映しているため、それを窺い知ることができるという点では意味ある作品。しかし妖しく、湿度の高い夢野ワールドを期待して読むと、どうも期待はずれな感じ。なら短編の「冗談に殺す」のほうが、破滅に誘惑される主人公の心情をうまく展開させている気がします。 | ||||
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