(短編集)

動機

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

動機の評価:

4.27/5点 レビュー 98件。 A ランク

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平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全193件 101〜120 6/10ページ
No.93
(5pt)

事務系警察官を描かせたら右に出るものはいません

表題作は、短編集『陰の季節』の4作と同じくD県警シリーズの一作。このシリーズは管理/事務部門の警察官を主役としているところが独特である。
警察内部で起きた警察手帳の大量紛失事件。息詰るような警察組織の内で、独力で犯人探しをする事務系警察官の奮闘を描いた表題作は文句なしの傑作だと思う。『陰の季節』も良かったが、表題作『動機』はそれを上回る出来だと思う。『陰の季節』では、出世、保身、策略といったものがあまりにも前面に出ておりやや殺伐とした印象があったが(それはそれで良いのだが)、本作では、そういったものを描きながらも、それだけではない、もう少し人間的な「動機」も描いており、何とも言えない読後感の良さがある。
他の3作もやや女性の描き方が不自然な気もするが、それなりに面白い。
警察官、裁判官、新聞記者といった世間的には高度な職業倫理が要求されていると思われがちな職業人達も、実は世俗的欲望に基づいて行動しているんですよ、という横山作品の原型がつまった良質短編集だと思う。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.92
(5pt)

事務系警察官を描かせたら右に出るものはいません

表題作は、短編集『陰の季節』の4作と同じくD県警シリーズの一作。このシリーズは管理/事務部門の警察官を主役としているところが独特である。
警察内部で起きた警察手帳の大量紛失事件。息詰るような警察組織の内で、独力で犯人探しをする事務系警察官の奮闘を描いた表題作は文句なしの傑作だと思う。『陰の季節』も良かったが、表題作『動機』はそれを上回る出来だと思う。『陰の季節』では、出世、保身、策略といったものがあまりにも前面に出ておりやや殺伐とした印象があったが(それはそれで良いのだが)、本作では、そういったものを描きながらも、それだけではない、もう少し人間的な「動機」も描いており、何とも言えない読後感の良さがある。
他の3作もやや女性の描き方が不自然な気もするが、それなりに面白い。
警察官、裁判官、新聞記者といった世間的には高度な職業倫理が要求されていると思われがちな職業人達も、実は世俗的欲望に基づいて行動しているんですよ、という横山作品の原型がつまった良質短編集だと思う。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.91
(4pt)

素敵な描写

警察モノはピカイチですね♪
その周辺の人たちの,細かな描写が素敵。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.90
(4pt)

素敵な描写

警察モノはピカイチですね♪
その周辺の人たちの,細かな描写が素敵。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.89
(4pt)

どの短編もクオリティが高く、それぞれに苦悩する人間(主人公)が描かれています。

本書は4つの短編からなっています。どの短編もクオリティが高く、それぞれに苦悩する人間(主人公)が描かれています。
それぞれの短編の紹介をします。
動機:30人分の警察手帳が盗まれた。警務課の貝瀬がその原因を突き止めなければならない。刑事課との対立など見所が多い。最後は家族がキーポイントとなるのか。
逆転の夏:元服役囚で、現在葬儀会社に勤める山本が主人公。ある日、カサイという人からある人を殺したいという内容の電話があった。それから事が進むのである。私がいちばん好きな作品である。
ネタ元:地方紙の女性記者の水島真知子が主人公の話。女性記者の苦悩がでている。
密室の人:判事である安斎利正が主人公の話。ある日、公判中に居眠りをしてしまい、寝ぼけて愛妻の名前をつぶやいてしまった。安斎は責任を取らされることになる。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.88
(4pt)

どの短編もクオリティが高く、それぞれに苦悩する人間(主人公)が描かれています。

本書は4つの短編からなっています。どの短編もクオリティが高く、それぞれに苦悩する人間(主人公)が描かれています。
それぞれの短編の紹介をします。
動機:30人分の警察手帳が盗まれた。警務課の貝瀬がその原因を突き止めなければならない。刑事課との対立など見所が多い。最後は家族がキーポイントとなるのか。
逆転の夏:元服役囚で、現在葬儀会社に勤める山本が主人公。ある日、カサイという人からある人を殺したいという内容の電話があった。それから事が進むのである。私がいちばん好きな作品である。
ネタ元:地方紙の女性記者の水島真知子が主人公の話。女性記者の苦悩がでている。
密室の人:判事である安斎利正が主人公の話。ある日、公判中に居眠りをしてしまい、寝ぼけて愛妻の名前をつぶやいてしまった。安斎は責任を取らされることになる。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.87
(5pt)

テレビドラマも必見!

テレビドラマが原作をより肉厚にして
良品に仕上げている感が期待できるのは
横山氏の警察シリーズと池波正太郎氏の鬼平犯科帳だと思います。
「動機」「逆転の夏」「ネタ元」はドラマを見て読むといっそう臨場感があります。
ただ「密室の人」は原作の方がドキドキですね。
裁判中に裁判官が居眠りする…設定もそれにまつわる背景も
決して新しい発想ではないにもかかわらず、
スリルと期待を味あわせてくれるから不思議です。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.86
(5pt)

テレビドラマも必見!

テレビドラマが原作をより肉厚にして
良品に仕上げている感が期待できるのは
横山氏の警察シリーズと池波正太郎氏の鬼平犯科帳だと思います。
「動機」「逆転の夏」「ネタ元」はドラマを見て読むといっそう臨場感があります。
ただ「密室の人」は原作の方がドキドキですね。
裁判中に裁判官が居眠りする…設定もそれにまつわる背景も
決して新しい発想ではないにもかかわらず、
スリルと期待を味あわせてくれるから不思議です。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.85
(5pt)

短編作家横山秀夫の名人芸

 横山秀夫の真骨頂は短編にあると思う。
『半落ち』や『クライマーズ・ハイ』などの長編のほとんどが映画化されており、直木賞候補にもなっているため長編の方が知名度は高い。むろんいずれの長編も傑作ではあると思う。だが横山秀夫の短編作品群の前では色褪せてしまうことは否めない。それほどまでに短編の完成度は高く、読むたびに唸ってしまう。
 本書はそんな横山秀夫の短編集の中でも、事実上の出世作となった一冊である。特に表題作は日本推理作家協会賞を受賞している。
 警察署内で一括管理されていた警察手帳が何者かによって盗まれた。内部の犯行か、それとも犯人は外部にいるのか? マスコミへの発表前に犯人を見つけ出そうと、一括管理の発案者である貝瀬は東奔西走する。各部署の思惑や人生が交錯する中でようやく一人の人物が浮かび上がるが……。
 謎だった動機と、それに思い至った貝瀬が取る行動が本編のクライマックスである。新聞記者だった横山が描く人間模様は、多種多様な舞台を背景にしながらも圧倒的なリアリティを誇り、その底を流れる悲哀と見事な描写テクニックは、和製ハードボイルドここにありと思わずにはいられない。前科者、新聞記者、裁判官をそれぞれ主役に据えた他の三篇もいずれ劣らぬ佳作であり、期待を裏切らない。横山秀夫はすごいと改めて思わせてくれる、入門書としても最適な短編集である。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.84
(5pt)

短編作家横山秀夫の名人芸

 横山秀夫の真骨頂は短編にあると思う。
『半落ち』や『クライマーズ・ハイ』などの長編のほとんどが映画化されており、直木賞候補にもなっているため長編の方が知名度は高い。むろんいずれの長編も傑作ではあると思う。だが横山秀夫の短編作品群の前では色褪せてしまうことは否めない。それほどまでに短編の完成度は高く、読むたびに唸ってしまう。
 本書はそんな横山秀夫の短編集の中でも、事実上の出世作となった一冊である。特に表題作は日本推理作家協会賞を受賞している。
 警察署内で一括管理されていた警察手帳が何者かによって盗まれた。内部の犯行か、それとも犯人は外部にいるのか? マスコミへの発表前に犯人を見つけ出そうと、一括管理の発案者である貝瀬は東奔西走する。各部署の思惑や人生が交錯する中でようやく一人の人物が浮かび上がるが……。
 謎だった動機と、それに思い至った貝瀬が取る行動が本編のクライマックスである。新聞記者だった横山が描く人間模様は、多種多様な舞台を背景にしながらも圧倒的なリアリティを誇り、その底を流れる悲哀と見事な描写テクニックは、和製ハードボイルドここにありと思わずにはいられない。前科者、新聞記者、裁判官をそれぞれ主役に据えた他の三篇もいずれ劣らぬ佳作であり、期待を裏切らない。横山秀夫はすごいと改めて思わせてくれる、入門書としても最適な短編集である。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.83
(5pt)

クライマーズ・ハイの著者

第53回 日本推理作家協会賞
4つの短編から構成されています。
同著者の『第三の時効』もとても面白かったですが、こちらも負けていません。
どの短編も面白く、テンポが良いのであっという間に読破出来ると思います。
警察小説の中でも最高傑作に入るレベルだと思います。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.82
(5pt)

クライマーズ・ハイの著者

第53回 日本推理作家協会賞
4つの短編から構成されています。
同著者の『第三の時効』もとても面白かったですが、こちらも負けていません。
どの短編も面白く、テンポが良いのであっという間に読破出来ると思います。
警察小説の中でも最高傑作に入るレベルだと思います。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.81
(4pt)

横山秀夫の世界観を満喫できる一冊

文庫本サイズ300ページほどの一冊であるが、四つの短編作品が収められている。
物語の主人公は、刑事であったり、新聞記者であったり、裁判官であったり…と横山秀夫らしい。一つ一つの作品は、短いが十分に、横山秀夫の世界観を満喫できる一冊である。
短編作品ということで、気軽に読める。それでいて、中身も濃い。自信を持って、お勧めできる一冊である。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.80
(4pt)

横山秀夫の世界観を満喫できる一冊

文庫本サイズ300ページほどの一冊であるが、四つの短編作品が収められている。
物語の主人公は、刑事であったり、新聞記者であったり、裁判官であったり…と横山秀夫らしい。一つ一つの作品は、短いが十分に、横山秀夫の世界観を満喫できる一冊である。
短編作品ということで、気軽に読める。それでいて、中身も濃い。自信を持って、お勧めできる一冊である。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.79
(4pt)

刑事司法の周辺に生きる人々

氏の作品の最大の特質は、元地方紙の事件記者という経験を生かし、警察を中心とした
刑事司法やその周辺で生きる人々や組織の暗部、暗闘、苦悩を活写する、というところにある。
そこは非常に良く描かれている一方、トリックというかミステリーの核の部分は一寸弱いかなあという感じもするが、短編ネタを強引に引き伸ばしたような「半落ち」よりは、全体として
出来が良く、お薦めできる。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.78
(4pt)

刑事司法の周辺に生きる人々

氏の作品の最大の特質は、元地方紙の事件記者という経験を生かし、警察を中心とした
刑事司法やその周辺で生きる人々や組織の暗部、暗闘、苦悩を活写する、というところにある。
そこは非常に良く描かれている一方、トリックというかミステリーの核の部分は一寸弱いかなあという感じもするが、短編ネタを強引に引き伸ばしたような「半落ち」よりは、全体として
出来が良く、お薦めできる。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.77
(4pt)

何となく男くさく、たばこくさい。

 イメージの問題だが、男くさく、タバコくさい。しかし、酒臭くはない。何となくハードボイルドなイメージかな。
 ストーリーとしては、「動機」の気の利いた展開は面白い。また「逆転の夏」は、ハラハラさせられて、小説な感じがする。いずれも取り上げられるのは身近な話題ではないことから、「ああこんな世界もあるんだな」と感心する。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.76
(4pt)

何となく男くさく、たばこくさい。

 イメージの問題だが、男くさく、タバコくさい。しかし、酒臭くはない。何となくハードボイルドなイメージかな。
 ストーリーとしては、「動機」の気の利いた展開は面白い。また「逆転の夏」は、ハラハラさせられて、小説な感じがする。いずれも取り上げられるのは身近な話題ではないことから、「ああこんな世界もあるんだな」と感心する。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026
No.75
(5pt)

「別角度」から描かれたきわめて斬新な警察小説の生誕!

以前から横山秀夫作品がテレビドラマ化されていたことは知っていたし、「影の季節」というどことなく殺伐とした印象を与えるタイトルも頭の片隅に残っていた。「著書『影の季節』と『動機』あわせて100万部突破した!」という黒帯の白抜きされた言葉に思わず手が伸びた。どちらの作品からもとても斬新な感覚を与えられ、目から鱗が落ちるような思いであった。犯人逮捕に全力投入する刑事部門の活躍ではなく、警務課、監察課そして秘書課といった「別角度」から、警察機構の内部(正確には「管理部門」で働く人間の内面)に潜む赤裸々なドラマを、あたかもそこに勤務している人間であるかのようなタッチで描かれた短編小説に惹き込まれた。特に印象深かった作品は、『動機』所収の「動機」と「逆転の夏」の二作品である。どちらの作品も、「家族」というかけがえのない財産を守るという使命に邁進する男(ここでは父親)の姿が活写されている。テーマや切り口の斬新さもさることながら、横山作品に自然に惹き込まれてゆくのは、やはり「自分が現場にいる人間」であるかのような、その人間の感情や意志を生々しく綴る「文体」にもあるような気もするのである。こうして、作品に登場する人物と読者が見事にコラボレーションする、つまり、読者はそこにいる登場人物と一体化してしまうわけだ。先行きが読めないという緊張感はそれによって更に助長される。『動機』では、警察官にとどまらず、殺人を犯した前科物、事件記者そして裁判長という登場人物にまで拡張され、新たな作風をいかんなく醸し出している。ドラマ化された作品を少しは見ているはずであるが、やはり原作そのものを読まないと臨場感を理解できない。テレビ放送の鑑賞という行為はたぶんに受動的であるのに対し、読書は能動的である(少なくとも「そうあろうとする」)からである。本書をはじめ、多くの作品が読者の目に触れることを願いたい。
動機 Amazon書評・レビュー: 動機より
416319570X
No.74
(5pt)

「別角度」から描かれたきわめて斬新な警察小説の生誕!

以前から横山秀夫作品がテレビドラマ化されていたことは知っていたし、「影の季節」というどことなく殺伐とした印象を与えるタイトルも頭の片隅に残っていた。「著書『影の季節』と『動機』あわせて100万部突破した!」という黒帯の白抜きされた言葉に思わず手が伸びた。どちらの作品からもとても斬新な感覚を与えられ、目から鱗が落ちるような思いであった。犯人逮捕に全力投入する刑事部門の活躍ではなく、警務課、監察課そして秘書課といった「別角度」から、警察機構の内部(正確には「管理部門」で働く人間の内面)に潜む赤裸々なドラマを、あたかもそこに勤務している人間であるかのようなタッチで描かれた短編小説に惹き込まれた。特に印象深かった作品は、『動機』所収の「動機」と「逆転の夏」の二作品である。どちらの作品も、「家族」というかけがえのない財産を守るという使命に邁進する男(ここでは父親)の姿が活写されている。テーマや切り口の斬新さもさることながら、横山作品に自然に惹き込まれてゆくのは、やはり「自分が現場にいる人間」であるかのような、その人間の感情や意志を生々しく綴る「文体」にもあるような気もするのである。こうして、作品に登場する人物と読者が見事にコラボレーションする、つまり、読者はそこにいる登場人物と一体化してしまうわけだ。先行きが読めないという緊張感はそれによって更に助長される。『動機』では、警察官にとどまらず、殺人を犯した前科物、事件記者そして裁判長という登場人物にまで拡張され、新たな作風をいかんなく醸し出している。ドラマ化された作品を少しは見ているはずであるが、やはり原作そのものを読まないと臨場感を理解できない。テレビ放送の鑑賞という行為はたぶんに受動的であるのに対し、読書は能動的である(少なくとも「そうあろうとする」)からである。本書をはじめ、多くの作品が読者の目に触れることを願いたい。
動機 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 動機 (文春文庫)より
4167659026