春期限定いちごタルト事件

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

春期限定いちごタルト事件の評価:

3.65/5点 レビュー 71件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.65pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全72件 41〜60 3/4ページ
No.32
(5pt)

最初の一歩

作者との出会いはテレビアニメ「古典部シリーズ」。
アニメ放映を追いかけるように原作を読み始め、こう言う日常の謎系ミステリは実に面白いと感じるようになりました。
もともと、ミステリは好きなジャンルであり、子供の頃はお定まりのシャーロック・ホームズから始まり、これまで所謂本格派を中心に読んできました。
しかし、高校生が主人公の軽いタッチのミステリというのは実に新鮮で、しかも十分に満足する奥行きを持っていたのです。
この作品は、「小市民シリーズ」の第1作。
まずは、登場人物の人となりを知る上で重要な位置づけでしょう。

思わせぶりな出だし、ゆるゆる感たっぷりの中盤、そして、最後の急展開。

小鳩&小山内コンビは、古典部シリーズの折木&千反田コンビとは随分性格が異なりますが、それでも、共通点を探すと面白いと思います。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.31
(3pt)

ライトノベル、だなぁ

私好みの表紙カバーとタイトルの可愛らしさにつられて読んでみた。
ライトノベルと分かってたので、ミステリー作品としては大して期待してなかったが、予想どおりというところか。

読みやすいことは読みやすいが、小鳩君と小山内さんの隠された設定(小市民を目指す理由や、2人の間で交わしている約束)が、それを隠しているのがミソだと分かってはいるものの、なかなかきちんと見えてこないので、もどかしさを感じたりもする。

ラストでやや緊迫感があるが、基本的には高校生の日常の延長ドラマという感じで、冒頭にも記したがミステリー作品として期待する作品ではない。
ただ、巻末解説(感想というべきか)と同感で、今後の小鳩君と小山内さんの関係がどのようになるかが気になるところである。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.30
(3pt)

日常の謎

単刀直入にミステリとして物足りなかったです。 同じような日常の謎を追ったものなら、近藤史恵さんの『賢者はベンチで思索する』を事前に読んでいたのでどうしてもあちらと比べてしまいました。あんまりにも『日常』の部分が強調されていて、逆に「あ、こういうのもミステリっていうんだぁ・・・」と教えられた気分です。まあ、そんな普通の作品でした。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.29
(3pt)

主人公たちに魅力がなく終わったかなという印象

「小市民」シリーズの第一作目の作品である。この作品の主人公は互恵関係(互いに利益を与え合う関係)にある共に高校一年生の小鳩君と小山内さんである。この二人は訳あって、清く美しい小市民を目指すのである。話としては、この二人にもたらされた日常の謎を解くということですかね。

○各短編の紹介
・プロローグ
・羊の着ぐるみ:女子生徒のポシェットが盗まれた。それはなぜか?
・For your eyes only:意味不明の二枚の絵の美術的目的を解き明かせ。
・おいしいココアの作り方:健吾の家に招待され、ある謎を解く。シンクを濡らさずに、ホットミルクココアを作る方法は?この話がいちばん良かったかな。
・はらふくるるわざ:小山内さんの教室でテスト中に瓶が落ちて割れる。その意図は?
・狐狼の心:小山内さんの盗まれた自転車を取りに行く。そこで、小市民あるまじき行為で小山内さんは、自転車泥棒に仕返しを企てようとしている。
・エピローグ:「狐狼の心」の後日談見たいなもの。

全体的にはあっさりした謎なんだろうと思う。小鳩君が小市民を目指そうとする理由はわかったのだけど、続編で出てくるのかもしれないですが、小山内さんの人となりは漠然としていてわからなかった。主人公たちに魅力がなく終わったかなという印象でした。


春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.28
(4pt)

ちょっとした時間に可愛いミステリーを

高校生の主人公男女コンビ(恋愛関係ではない)の日常に起こるミステリー。
章ごとにまとまりがあるのでちょっとした時間、通勤通学時にも読みやすいです。
シリーズが出てますがこれ一冊でもまとまってるので全部読まないとと気負う必要はないです。

表紙とタイトルを見た時、こってりしてるのかなと思ったのですがさっぱり読後感爽やかでした。
ストーリーは殺伐としてない謎なんだけどなぜか気になって読ませる力があると思います。
どことなく可愛い雰囲気なので女性にオススメかも。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.27
(4pt)

キャラ設定が成功したUndying ミステリシリーズ.その1。

謎があると推理せずにはいられない、秘密を暴きたくなる衝動を持つ主人公、小鳩と粘着質の復讐鬼、小山内ゆきが高校デビュー時に「小市民」として平和な高校生活をおくるたけ互いを利用する契約を結びます。いわゆる殺人の起きないミステリで他愛もない謎ばかりなのですが、各キャラが立っていて面白いです.はじめは小山内の立ち位置がわからないので、ふたりがつるんでいる意図がよく分からないのが、難点かと思います.
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.26
(5pt)

なかなかしたたか

軽薄な話かと敬遠していましたが、読まず嫌いをしていました。
一見、ライトノベル風の軽い読み物の体裁をしていますが、ユーモアを漂わせた文体に垣間見える毒は、なかなかのものです。
ミステリーとしての謎解きは、それほど意外性があるものではありませんが、謎解きの合間に見える主人公のキャラクターは、オリジナリティもあり、面白く読めました。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.25
(3pt)

軽くてギャップの楽しめる青春?日常ミステリー

高校生の、小市民をめざす二人の、5つの小さな事件。小山内さんのギャップが素敵だぁ。 とってもライトな青春?日常ミステリー。なんせ軽やか。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.24
(4pt)

悪くはないけどやや構成が甘いです。

付かず離れずといった不思議な関係と
小市民を目指して慎ましく生きるはず、の二人。
だけれども運命というものは
本当残酷なもので、
二人の前には事件が決まって
転がってくるものなのです。
しかも挙句の果てには犯罪まで絡んでますし。
やや構成面に難が見られます。
明らかに事件が出たはずなのに
とくことをしないで突如ぶつっと
漫画の打ち切りのようになってしまう
ような描写はマイナスポイントです。
せっかく特徴的な二人を描いているので
こういう荒さは非常に残念でした。
それでも小市民でありたい、
と願いながらは結局
小佐内さんのほうは本来の力、
そう、悪を追い詰める力を
結局は禁を破って
発動させてしまったのですけどね。
普段はのほほんとしている彼女が
行動的になったあの場面は
とてもかっこよく映りました。
でもスイーツ欲は変わらない、と(笑)
お腹がすいているときには
あまり読んではいけない作品です。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.23
(3pt)

最大の謎は「小市民」へのこだわり

“小市民”を目指して高校生活を送ることを誓う主人公2人の物語.
米澤氏お得意の高校生と日常の謎のミステリーである.
直接関係のない小さな事件を積み重ねて
大きな真相に迫っていく手法は今回もうまく機能している.
それぞれの謎解きもまあまあといったところ.
ただ,冒頭から連発される「小市民」へのこだわりの理由の解明が
なんだか説明的すぎる.
こういうことはそれらしいエピソードを交えてアピールしないと
今ひとつリアルに伝わってこない.
読後感にやや不完全燃焼感が残るのはそのためではないか.
このシリーズの最大の謎,つまり「小市民」へのこだわりが
納得いく形で説明されるのは次巻以降であろうか.
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.22
(5pt)

NHKドラマ的だ!!

ライトノベル的な作品だというと、昨今のライトノベルを読んでがっかりしてしまっている層にはマイナスの印象を持たれると思う。
いや、現在のライトノベルの隆盛をクサすつもりはないのだが、もともと活字中毒で、一昔・ふた昔前のジュブナイル・ティーンズ小説・青春小説を読みたいと思っている層にとっては、今のイラスト重視でテンプレートで下手糞な(失礼!)文章のラノベは「期待して読んだらガッカリ」という憂き目を見ることがしばしばあるのだ。棲み分けの問題である。
(一応。ラノベもそればっかりでないと言うか。当たり前ですけど。あえて2極対立で書いてます)
この似て非なる「活字好きでジュブナイル好き」層に高割合でヒットするのが今作品だ。
なにしろ作中の高校生たちは等身大の悩みを抱えながらも、決して自意識が地の文でダダ漏れになるようなことはなく、酷い殺人やいやらしい性的なことが出ることもなく、最近の高校生の実情は知らないが我々の脳内のジュブナイル視覚野において真に正しい、品行方正で純な高校生たちなのだ。
恩田陸が「六番目の小夜子」のあとがきで「読んだ人に『こんな爽やかな高校生いないでしょ?』と聞かれますが、私の記憶の中の高校生はこういう人たちでした」というようなことを言っているがまさにそのとおり。
私は、これNHKの青春アドベンチャーでやったら結構いい感じなんじゃないかなー? などと思ったのですが、
活字好きでジュブナイル好きの貴方の感想はどうですか?
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.21
(3pt)

ちょっと物足りないけど、退屈ではない

ライトな探偵物語。これに尽きる。
ミステリ小説と言うより、ライトノベル。
過去の経験から、目立つことを好ましく思わない主人公。
そんな彼らが、日常のちょっとしたなぞをつつましやかに解き明かす。
軽くても、薄くはない。
ちょっと物足りないけど、退屈ではない。
「For your eyes only」が好きでした。続編に期待です。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.20
(4pt)

キャラクター造詣が秀逸

高校の同級生の小鳩君と小佐内さんは互恵関係の協定を結ぶ。
二人は中学時代、少し目立つ存在だった。
高校では目立たぬよう、小市民を目指す二人であった。
日常の謎系ミステリ連作短編
小市民シリーズ第1作
とにかく、キャラ造詣が秀逸だ!
最初と最後でキャラクターから受ける印象が全く異なる。
しかし、キャラに一貫性はきっちりとあり、違和感は全く無い。
最初、小佐内さんは小動物に喩えられていた
しかし、最後では狼に喩えられる
ストーリーにしかけのある連作短編は幾つも読んだことがあるが、キャラにこれだけのしかけがある連作短編を読んだのは初めてだ!
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.19
(2pt)

好みの問題?

わたしはあまり面白いとは感じませんでした。
登場人物を好きになれなかった、
ミステリ部分に引き込まれなかった、
というのが大きいかなあ。
あらすじとか帯の文句とかで期待して読んだのですが、
インテリちゃんズの嫌な面ばっかりが見えてしまっていたような。
評価の高いレビューも多数ありますので、
当文書のタイトル通り、好みの問題なのかもしれません。
表紙は好きです。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.18
(1pt)

小市民。

「自分は賢くてお前ら小市民より優秀だけどわざわざお前らのレベルまで落としてやるよ、自分は賢いからそれも苦労するよ」みたいな主人公二人にイラついてしょうがない。ミステリ的にも弱いし、続編も買ったが…読みたくない。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.17
(5pt)

かわいらしく、こにくらしく、さりげない

平凡な小市民を目指す高校生・小鳩君と小佐内さんの
可愛らしくエキセントリックな日常ミステリを描く、シリーズ第1弾。
文体は軽いけれど、きちんと整理されていて頭に入りやすく
かつ全体に漂うユルい雰囲気と、ノリが良すぎず悪すぎずの絶妙テンポが良い。
ひとことでいうとお気に入り。
個人的には、メインキャスト・小鳩君の一人称で話が描かれているのが
一番のポイントじゃないかと思ったり思わなかったり。。
そして『互恵関係』の小佐内さん。彼女の過去がとっても気になる読者は私だけじゃないはず。笑
コメディタッチの作風に見え隠れするテーマは、失敗とトラウマ。
人はそれらをどう処理してくか。昇華していくか。
過去の失敗を繰り返さないために、彼らが被ろうとする小市民の仮面。それは逃げか、妥協か、それとも・・。
彼らの本性を好きでいてくれる友人の存在などを通して、今後どう変わっていくのかが楽しみ。
始まりの一文から最後のオチまで、可愛く、こにくらしく、上手くまとまっていて
最高にスッキリ軽い読後感。
ページ数も少なく、ミステリのわりに死者が出ないので、安心気分で楽しく読めるのでは。
果たして続巻『夏期限定トロピカルパフェ事件』で、
ふたりは無事に小市民になれるのか?(ラスト数行で早くも難関な気配・・)
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.16
(4pt)

空いた時間に デザートでも食べながらどうぞ

【良かった点】
ほんのりと主人公達の過去をにおわせるところ(伏線的な意味で)
章毎を長く感じない程度におわらせているところ
小難しい知識を著者が披露したりせず(けっこう知識自慢したがるひとが多いんで)
物語を軽快に読みすすめることができる点
なるべく文章中に解決の根拠を残し、読者に利用させようという姿勢
小市民らしく事件は日常に起こる範囲程度・難しくし過ぎなくていいと思う。
特に最後のケースは少し逸脱しすぎのような感じがした。
くすっと笑える程度でも十分楽しい設定なのでそこは少し残念に感じる。
事件のスケールもやや小さめなので物足りないと感じる人も多分にいると思う。
だが文章もストレスなく読め、章の長さも丁度良い塩梅なので空いた時間にぴったりの本
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.15
(4pt)

次に期待する

 気軽に読めるミステリ。まずなによりいいのは、人が殺されない。同級生のポシェットが盗まれた理由は?シンクを濡らさず(洗いものをせず)ホットココアを3杯作る方法は?テスト中にロッカーから栄養ドリンクのビンが落ちて割れたのはなぜか?などなど、「事件」とはいえないようなちょっとした謎、でも少し頭をひねらないと簡単には答えが出ないようなできごとを小鳩くんと小山内さんが解いていきます。とはいっても、二人は積極的に事件にかかわりたいのではなく、むしろ目立つようなことは避け、徹底的に「小市民」をめざそうと心にに強く誓っているのです。二人の過去は、ここではあまり語られてはいませんが、過去を忘れ、自分を変えたいという思いからあえて目立たないようにしているようです。
 中学生から高校生にかけてというのは、非常にビミョーな時期ですね。”ほんとの自分”なんてものを見つけようとしてみたり。人間関係をどうやって作っていくか、クラスの中でどういったポジションを取ったらいいか。大人になってから考えるとたいしたことでもないことで悩んでいたりするものです。そういった青春小説の一面もあり、それが全体的にさわやかで軽い、読みやすい雰囲気を作っていますね。
 連作短編というだけあってひとつひとつの章にはきちんとオチがありながら、いちごタルトに関わる事件が全体を貫いている。短編と長編のいいとこ取りのようなうまい構成になっています。最初はこの”小市民”ぶりがいささか鼻についたというかどうしてそんなに集団に埋没したいのかが分からなかったので、少しストーリーが回りくどいような気がしたのですが、最後まで読んでその理由が少しずつ見えてくると、話のおもしろさもまた変わってきました。
 次回作では、また少し違った展開があるようなので、ぜひそちらも読んでみたいと思います。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.14
(5pt)

タイトルに惹かれた〜

ジャケ買いならぬタイトル買い。これが当たりでした。語り口はライトノベル風なのだけど、推理は本格的。殺人事件は起きませんが、日常の些細なナゾを説き明かすミステリーなので、他の推理小説にあるような浮世離れ感がなく、すんなり読めます。この種の作品はとくにキャラ設定が重要だと思いますが、これもうまい。高校生の男女なのに恋愛関係ではないのです。現代の人間関係ならこれもありかな〜とニヤリ☆ホームズ役の主人公の男子の、ナゾ解きをする心理も笑えます。からまった毛糸玉を見ると、誰がからませたのか、どうやってからまったのか調べずにはいられないのに、ある目標を目指しているために、調べてはいけないと自制し煩悶するのです。そのあたりのアンビバレンツが、ちょっとせつなさも感じさせる、良質な青春ミステリーであります。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012
No.13
(5pt)

スイーツ探訪ミステリ、ではありません

『春期限定いちごタルト事件』です。
主役は小市民を目指す高校一年生の男女。
高校生活の中で遭遇する日常的謎を解決しながら進む連作短編です。
最終的にはいちごタルト事件と称すべき、それなりに大きな事件を解決することになります。
米澤作品の魅力として、謎解きの面白さと青春の爽やかさが、読みやすい文章と等身大の親しみ易い人物を通して描かれ、事件にしても、人死にがあるような血生臭いのではなく、日常の中で誰でも経験しそうなもの、という身近さがあります。
恋愛要素が全くといっていいくらい登場しないのが青春ものとして物足りなさを感じないではありません。また、あくまでも続編が出る第一巻というスタンスなので、人物の掘り下げもあえてぼかしてヒキにしている部分もあるのですが。
面白いです。
主人公は、やはり推理をしなければならない定めなんですねぇ。
巻末の解説は、もう少し頑張りましょう、といった感じでしょうか。
やっぱりスイーツ探訪ミステリ、と言った方がいいかもしれない……
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)より
4488451012