夜のピクニック

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夜のピクニックの評価:

3.97/5点 レビュー 573件。 A ランク

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平均点3.97pt

Amazonレビュー一覧

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未読の方はご注意ください

全587件 381〜400 20/30ページ
No.207
(5pt)

ただひたすらに「歩く」ということ。

 この小説を名作と呼ばずして何が名作か。
 そう思わずにはいられない、恩田陸「夜のピクニック」。
 描かれているのはほぼ24時間の出来事でしかない。
 それを、これほど濃密に描ききれるのはやはり著者の力量か。
 高校生活最後のイベント「歩行祭」。
 全校生徒が夜を徹して80キロを歩き続けるという伝統行事。
 二人の高校三年生、西脇融に甲田貴子。
 それぞれの視点から交互に描かれる彼らの「歩行祭」。
 そして、貴子が自らに課した「賭け」。
 脇を固めるメンバーも丁寧に描かれていて、活字を追っているうちに
彼らが立体的に浮かんでくるような、あるいは 自分の高校の仲間に
当てはめてイメ−ジしてしまうような、そんな感覚を覚えてしまう。
 物語の中心となる二人はなかなか口をきかず、その場には居ない
同級生が実は物語の重要なキーパーソンだったのだと気が付くのも
中盤以降のこと。
 しかし、その同級生が前年の歩行祭で残した、
 「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
  どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」
 という言葉をじっくりと噛み締めるかのように、彼らは歩いてゆく。
 すこしずつ明らかになってくる、登場人物たちの過去や悩み。
 愛したことと愛されたこと。 憎しみ、そして“十字架”。
 誰もが決して特別ではなく、等身大のひとりの高校生としてそこに
存在し、それ故に彼らひとりひとりが特別な存在なのだという事実が
彼らの視点で描かれる世界に溢れるように、そして静かに佇むように
存在している。
 青春という季節、男の子には男の子だけの世界があり、女の子には
女の子だけの世界がある。
 そして、そのふたつの世界が重なり合ったときに、初めて生まれる
世界がある。
 西脇融と戸田忍の世界。
 甲田貴子と遊佐美和子(と榊杏奈)の世界。
 そして同じ極を持つ磁石が反発し合うように、いつまでも重ならない
西脇融と甲田貴子の世界。
 そこにあるすべての物語が、彼ら自身と同じようにすこしずつ歩き、
進んでいることに、やがて彼らは気付き始める。
 歩き続けている彼らに湧き上がる喜び、襲いかかる不安、胸の中を
駆けめぐる迷いや葛藤や戸惑い。
 予期せぬ人物の登場や予想外のアクシデントを包み込みながら、
いつもと変わらぬ秋の日が青春の特別な一日へと変わってゆく・・・。
 全編を通じて、彼らはほぼ歩き通しである。
 歩きながら彼らは押さえ込んできた胸の内をそれぞれに打ち明け、
また同じくらい聞かされることになる。
 しかし・・・、
 自分自身の過去と照らし合わせても思い当たるようなささやかな
エピソードから、「生きる」 ということの真実や友情の大切さ、人を
認め、人を許し、人を愛し、人を受け入れるということの意味などを
考えることになるのは実は読み手の側。
 きっと読み進むうちにいつの間にか高校生に戻って自ら歩行祭に
参加しているような気持ちになっているはずの、僕ら読み手自身だ。
 「六番目の小夜子」をはじめ、著者が高校生の光と影を描かせたら
天下一品であることは疑いようがないし、この 「夜のピクニック」 は
きっと永遠に読み継がれる青春小説だろう。
 いつも読み返すたびに懐かしさと切なさを感じつつ新鮮な気持ちに
なれる、本当の意味での「名作」として愛され続けるに値する物語。
 
 きっとそれは、この歩行祭のただ「歩く」という行為が、「生きる」
ということにも繋がっていくからではないだろうか。
 常に目の前に在る、「生きる」と訳される「人生を歩いてゆく」という
ことに・・・。
 多くの仲間と語らいながら、喜びや悲しみ、迷いや葛藤や戸惑いを
繰り返しながら歩いてゆく。
 そう。 奇跡的に巡り会えた、かけがえのない「みんな」と共に・・・。
 そしていつか自分が年齢を重ね、登場人物達の親の年代になった
としても、ページを繰ればいつでも変わらない、高校三年生の彼らと
自分に会えるのだ。
 だから、、、
 今はただ、この作品に出会えたということを心静かに感謝したいと
思っている。
 ・・・・・。
 空が、澄んでいた。
 陽が、照りつけていた。
 雲が、流れていた。
 波が、寄せていた。
 風が、吹いていた。
 彼らが、歩いていた。
 そして、、、
 気が付けば、自分も一緒に、歩いていた。
  
 ・・・・・。
 「みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
  どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。」
 本当に、「歩く」というのは、どうしてこんなに特別なのだろうか。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.206
(5pt)

最高傑作

初めて恩田陸さんの小説を読んだのがこの本です。最初で最後の最高傑作であり、この小説以外は読まないだろう・・・だれもが18才に戻れるし、ピクニックしている気分になれる小説です・・・。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.205
(5pt)

久々に学生時代を思い出した

こういうイベントが自分の学校にもあったらよかったのに。。。と思ったりするのは年をとった証拠だろうか。他愛のないうわさ話がその後の伏線となっていたりするが、内容自体は学生時代に似たような話をしていたなぁとしみじみ思いだしてしまうような、どこにでもある話なのもいい。
わだかまりを持つ2人の主人公が次第に理解していく様はこの作品のポイントであるが、キーパーソンとなる杏奈の仕込みを始めとして、友人たちの行動はちと高校生離れしている点はいささか気になるかもしれない。
しかし、結末はすっきりした形であり、久しぶりに読後感がいい本を読んだと満足できた作品。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.204
(5pt)

心が解ける夜の魔法

心の垣根がほぐれて取れる瞬間。人と人とか知り合い、触れ合い続ける中で、
『今この時、お互いの距離が決定的に近づけてるぞ!』と思える奇跡のような瞬間が確かに、ある。
生きていると。まぁ奇跡的な確率で発生する事態な訳で、そうそう味わえることじゃないが、
『 生きていて良かった!』と、明るく胸張って言える魔法が人生に刻まれて行く、
そんな1日の様子が書いてある本。主役の男女の頑固さが空回りする性格。
男女互いの親友が秘かに持っている秘密。こういった長時間の行事になると必ず出てくる、
オンとオフの差が激しいテンション高く飛ばす男子(このタイプって野性的な迄に空気読む、
気ぃ使いでイイ奴なんだよなぁ)。それから学校の規律は私が守る的、保安官みたいな男女。
ここぞとばかりにチヤホヤされたくて自己アピールに励むも結局イタイ子になってる自分に
気づいてない女子。 これら登場人物が、それぞれに関わり、長い時間歩き続けてった時。
ある一方に向いて動く集団の意識中から、1人1人個人の無意識がほどけ零れ始める。
ここら辺りからラストに至るまでの展開は本当にドキドキした。
さぁ、あなたも夜のピクニックに出掛けませんか?
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.203
(5pt)

似たような

似たような行事を中学校時代経験しました。(たったの)20kmを日中に歩くだけですが・・・。当時感じた疲労感、終盤の不思議な高揚感、連帯感が本作品からも伝わってきました。それだけ本物なんだろうと思います。理屈っぽい(よく練り上げられている?)恩田作品が多い中、珍しくストレートに共感できる作品でした。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.202
(5pt)

多分年をとったからだと思う

他の人のレビューを見て思ったのだけど、年をとったから、だからこそこの本に共感できるんだと思う。
今しかない。
今は今しか経験できない。
だから、背伸びして大人にならないで良い。
どっぷり、今につかっていて良い。
子供時代は子供の時にしかできないってことに、結局大人になってから気づく。
この本がファンタジーであるとすれば、子どもたちが「今しかない」ってことに子供の時に気づいちゃうっていう、そのあり得なさではあるのだけど。
大人のノスタルジーとしては、ありだなあ、と思うのです。
ちゃんと子供をできなかった大人が、大人になってから子供をやり直そうとしてもがくさまを毎日のように目の当たりにするにつけ、子どもの時に斜に構えずにちゃんと子供であればよかったのだろうか、と、ふと思うことがあるからかも知れません。
特に前半が秀逸だと思う。
食わず嫌いをせずにもっと早く読むべきだった。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.201
(5pt)

蘇る後悔

本作品に出てくる「歩行祭」と同じイベントが、私の母校にもありました。
真夜中に駐車場でワイワイ騒いで、近所のおじさんに怒鳴られたりしたものですよ。
私は、「とにかく早くゴールしたい派」で(本作品にもそういうヤツがいますね)、友達とダベることもなく一目散にゴールを目指していました。
内心は、女子とお喋りしながらちんたら歩いて、楽しそうにゴールする人たちのことを羨ましく思っていましたけど^^;
でも、「俺はそんなキャラクターじゃねぇし」と硬派ぶったりしてね。
素直じゃなかったなぁ・・・。
社会人になって同窓会があった時、既に人妻になっていた高校時代の憧れの女性から、「あの時、一緒に歩こうと思って探したんだよ〜」と衝撃の告白!!
「うわぁぁぁぁ青春し損なったぁぁぁ!!」と激しく後悔しましたよ。
本作品の終盤で、主人公の1人である融が「もっと、ちゃんと高校生やっとくんだったな」と後悔の言葉を漏らします。
が、私から言わせると、「何言ってんの融。ギリギリ間にあったじゃん。贅沢言うなよ」ですよ(笑)
読了後に私が抱いた感想は、こうです。
『青年には青年にしか、中年には中年にしか、お年寄りにはお年寄りにしか生きられない人生がある。前ばかり見て突っ走るのではなく、ゆっくり歩きながら隣にいる誰かと笑いあうことこそが、豊かな人生なんだ。』
青春時代はいささか生き急いだ感がある私ですが、おっさんになった今は、思う存分おっさんを楽しむ所存です^^
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.200
(5pt)

食わず嫌いしないで、早く読めばよかったです

あまりに話題になった本なので、ちょっと敬遠していたのですが・・・
なんせ、「せかちゅう」で笑っちゃうようなどす黒い腹をしているので(笑
読んでみて、びっくり。
すっきり爽やかな読後感。
といっても、よくある、「青春時代の美化」とも違い、
登場人物みんなが、ひねくれていたり、ゆがんでいたり、自己中だったり、
でも、それがまた可愛らしい(笑
食わず嫌いしないで、早く読めばよかったです。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.199
(5pt)

食わず嫌いしないで、早く読めばよかった

あまりに話題になった本なので、ちょっと敬遠していたのですが・・・
なんせ、「せかちゅう」で笑っちゃうようなどす黒い腹をしているので(笑
読んでみて、びっくり。
すっきり爽やかな読後感。
といっても、よくある、「青春時代の美化」とも違い、
登場人物みんなが、ひねくれていたり、ゆがんでいたり、自己中だったり、
でも、それがまた可愛らしい(笑
食わず嫌いしないで、早く読めばよかったです。
夜のピクニック Amazon書評・レビュー: 夜のピクニックより
4103971053
No.198
(5pt)

忘れかけた青春

青春を小説で描く事は非常に難しいと思う。例えば青春ドラマのように嘘っぽく熱いシナリオを書く事は簡単かもしれないけれど、多くの人にとって青春とは振り返ってみて「あんなこともあったなぁ」と懐かしく思えるほんの日常的なことの中にあるものだと思う。青春と思えることって、野球ならホームランのように派手なものではなく内野安打的出来事の積み重ねの中にあるものだと思う。その意味で本書は高校時代の歩行祭というたった一日の行事の中から青春と呼べるエッセンスを上手く取り出して描いていると思える。読み終わって、なんとなく懐かしく、嬉しく、寂しく感じるのは、それだけ著者が上手く青春を描いているからだと思った。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.197
(4pt)

今を生きる者へのエール

 この作品は、読者誰もが持つ青春時代への郷愁、憧憬、
そして後悔などを否応もなく思い出させてくれる。
 彼・彼女らは、融となり貴子となり、忍となり美和子と
なり、複雑な感情を抱えたまま、青春時代をやり過ごそう
する二人に共感し、心配して、二人の邂逅に心からの祝福
を贈る。
 しかし、多くの者にとって、青春はそのように美しいも
のではない。それは青春に限ったことではなく、人は生き
ている限り、人に出会い、別れを積み重ねていく。気持ち
が届かない、理解できないそんな悲しみや後悔を抱えたま
ま、大切な人との別れを経験する者も多いだろう。
 そんな者に、この作品はエールを送っているように、私
には思える。
 人生を送る限り、いつも今この瞬間、目の前にいる大切
な友に仲間にそして家族に、心を開いて気持ちを通わそう。
そうすれば、世界はますます広がり、それまでと違う景色
が見えてくると。
 そんな清々しい希望を感じた。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.196
(4pt)

感情移入は出来なかったけれども…

異母兄弟である甲田貴子と西脇融。
学校行事の歩行祭を通じて起こる二人の運命はいかに?
僕自身はキャラクター達に感情移入できなかったものの、
自分には経験できないことを読書を通して間接的に経験できるというのは
素晴らしいことだなと思わせてくれる作品でした。
本当にストレートな作品で人気があるのも頷けます。
特にキャラクターの心理描写は上手いです。
青臭いけれども戻りたくなる気分にさせてくれますね。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.195
(5pt)

非日常的な出来事がなぜか臨場感をもって味わえる

高校を卒業したのは遠い昔のこと。
卒業した高校には夜の歩行祭なんて行事はなかった。
ましてクラスの中に異母兄弟がいることもない。
こうして並べてみると非日常的なことだらけの空想物語である。
しかしなぜだか彼らが長い道のりを一歩一歩進むときには、
自分も同じように歩いているようなそんな気分になる。
歩行祭の道のりと同じく文章そのものもとても長い小説だが、
ゴールに近づくにつれ達成感ともになぜか寂しい気持ちになっていくのは
読み手も同じこと。
なんだかせつなくてさわやかな物語だった。
夜のピクニック Amazon書評・レビュー: 夜のピクニックより
4103971053
No.194
(4pt)

甘酸っぱい気分になる一冊

ひたすら歩く。そんな行事の話なのに、引き込まれます。
単調な物語にならないところが凄いですね。
読後感は爽やかです!
自分の高校時代を振り返って、甘く切ない気分になりました。
精神的にも体力的にも疲れていた時期に読んだ本なのですが、癒されました!
現役で学生の方よりも、学生時代を懐かしく思い出す年代の方におススメしたいです。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.193
(5pt)

最大級の人生賛歌

一晩歩き続ける行事「歩行祭」
貴子を中心として高校生の心の機微をみごとに描ききった修作である.
今,ここを生きる人達にうってつけである.
歩くだけ。
ただそれだけのことが
なぜ特別な感情を抱かせるのか。
それは、
私たちが
日々歩いたり、
走ってみたり、
ちょっとつまずいたりしていることと
実は同じなのだ。
偶有性に満ちた世界の中で、
今、ここを生きていくしかない私達。
それは楽しいことばかりでは無いだろう。
受け入れなくてはならない現実問題に
うんざりすることも多い。
人はそれを大人になるという。
しかし、歩ききったとき、
あるいは途中でバスに拾われたとしても、
最後にはその一回きりの体験に
いとおしさがこみ上げてくるのではないだろうか。
この小説の読後感のように。
この小説は、
最大級の人生賛歌である。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.192
(5pt)

それを魔法と呼ぶのなら

大きく息を吸って、ゆっくり吐く。深呼吸。
そんな風に、頭を空っぽにして読める本です。
頭を抱えてしまうような、困難や現実を抱えながら、
それでもきっと無駄ではないと信じてみたくなります。
読むのが大人の人ならば、甘酸っぱい痛みを感じるかもしれません。
でもきっと、それだけではない、やさしい気持ちになれる本だと思います。
本文で印象的な台詞を引用してみます。
「世の中、本当にタイミングなんだよな。順番といってもいいけど」
そしてこの台詞の前にこんなエピソードがあります。
“ある本を読むタイミングを間違えてしまった。もし間違っていなければ”
「この本は絶対に大事な本になって、今の自分を作るための何かになってたはずなんだ」
これに尽きます。
私はこの本を読んだ時、高校を卒業した後の秋でした。
読んだ時「これを中学生の時に、いや高校生の時に読めていたなら」と、
思わずにいられなかったです。
(とはいえ、現役の中高生では伝わらない部分もあるし、
読むタイミングの難しい本だとも思ったのですが)
中学のやり残しは高校でもできますが、
高校のやり残しは大学ではどうにも出来ません。
だから個人的には、後1年の学生生活を残した高校2年生に送りたい一冊です。
この本を読んで、思い切り眩しい時間を過ごして欲しい。
そんな本です。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.191
(5pt)

青春を思い起こす

高校時代の清々しさを思い起こさせてくれる一冊です。
人物の微妙な心理描写をうまくしていて、
思わず読み進めるうちに自分自身を投影してしまいます。
さまざまな登場人物がいるので、一人は自分に似たキャラクターがいると思います。
青春小説として心に刻まれる一冊です。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.190
(4pt)

小気味いい直球

恩田陸に関しては、あまりいい印象がなかった。
夜のピクニックの単行本を買う前に、どんな作家なのか知りたくて、「図書室の海」を読み、こんな中途半端なものを出して読者を馬鹿にしているのかと思っていたからだ。
そして、映画化による早すぎる文庫化。
本屋大賞という一点にのみ賭けて、本書を手に取った。
最初は批判的な眼で読んでいたが、途中から自分の高校時代とシンクロし、夢中になっていた。
巧いとは思わなかったが、あまりに球筋のいい直球だっただけに読後感も心地よい。
これなら、単行本を買ってもよかったかなと思っている。
将来に思いを馳せる主人公二人ではないが、今後の恩田作品の取り扱いが難しいなぁ。
以上が以前書いたレビューですが、今もう一度書いてみて、
この本の内容をほとんど覚えていないことにびっくりしている。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.189
(5pt)

主人公に過去の自分と「思い出」を重ねる

誰にだってある、懐かしい学生時代。
同じ「夜の歩行祭」は経験せずして、いつのまにか自分を登場人物たちに重ねている。
懐かしい、過去のことを思い出して気付けば、ページをめくる指が止まっている。 
この「夜のピクニック」は、たった一夜の話。
だけれど、「何日もかけてこの作品を読む」と、
一章一章終わるごとに、目を閉じて、昔懐かしい思い出に浸って眠りにつける。
本来の作品以上に厚味を増した充実感を、充実した時間を、きっとすごせる。
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175
No.188
(4pt)

タイトルの通り

今月末に映画が公開されるようなので、試しに読んでみました。
読んでいて自分の高校時代が懐かしくなりました。
この手の題材は、作者がへたくそだと青臭い青春小説になってしまうと思うのですが、本作は登場人物の内面をしっかりとらえた読み応えのある作品だとおもいます。
なんでも歩行祭というのは、作者の母校(水戸一高)で実際にある行事らしいです。
高校時代に読んでいたら歩行祭に参加したくなったでしょう・・・
どうも良いことですが、恩田陸さんって女性の方だったんですね。男性だと思ってましたw
夜のピクニック (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 夜のピクニック (新潮文庫)より
4101234175