オリンピックの身代金

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評判

オリンピックの身代金の評価:

4.15/5点 レビュー 176件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全271件 101〜120 6/14ページ
No.171
(3pt)

「毒」がない作品になってしまった

昭和39年日本中が初の五輪開催を控えて湧きかえっている頃、秋田出身の東大生島崎国男は、東京の繁栄と秋田の悲惨な貧しさの差に大きな義憤を
感じる。彼は、老スリ師村田と組んで、国を相手に東京五輪会場を爆破するということで脅迫をかけ、金を奪おうとする。警視庁や公安は、国際的な不安を
煽ることを恐れ、この脅迫を表に出すことなく、犯人の島崎達を追いかけるという筋書き。当時の東京の様子や文化、風俗が随所に描かれて、それだけで
もノスタルジーを感じさせる。ただ、作品そのものの面白さということでいけば、奥田の「邪魔」「最悪」「無理」といった代表作に比して、やや劣ると言わざるを得
ない。
こういった作品にはいい意味で「毒」があり、その分登場人物にも深みがあった。今回主人公の島崎も「好青年」であり、東京五輪を破壊してまで国家に
挑むという「毒」を感じない。「いい人たち」ばかりが登場するために、結果この作品自身が薄っぺらくなったと思っている。島崎自身が抱く社会や国家に対す
る考え方に対して、やくざの親分が、今は、五輪を成功させてまず日本が一流国になる方が先決だと言う言葉の方にずっと重みを感じてしまう。
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.170
(5pt)

奥田作品の中でも3本の指に入ります

今まではサウスバウンドが一番と思っていましたが、それを上回るくらい好きです。

奥田英朗ファンなのに、不覚にもドラマの方を先に見てしまいました。
その後小説を読んだら、今まで何とも思っていなかった松山ケンイチさんが大好きになりました。

私は20代で時代は違いますが、地方から東京の大学に出してもらったので、共感するところが多くて心に刺さりました。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.169
(5pt)

島崎は警察によって闇夜に葬られた

爆弾摩と化した島崎は綿密な計画を練り、警察の包囲網を次から次へとすり抜けていく。
同郷のスリ師村田と懇意になり仲間として行動していく。
オリンピック開会当日まで身代金受け渡しを伸ばしクライマックスへ。
彼をここまで追い込んだのは日本の経済格差かそれとも虐げられる出稼ぎ労働者の復讐か。事件は警察の手により闇に葬られてしまった。
その後島崎の生死は不明だが彼の取った行動は意味があったのかを考えさせられる。
一般文学通算1038作品目の感想。2015/06/05 08:50
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.168
(5pt)

島崎は警察によって闇夜に葬られた

爆弾摩と化した島崎は綿密な計画を練り、警察の包囲網を次から次へとすり抜けていく。
同郷のスリ師村田と懇意になり仲間として行動していく。
オリンピック開会当日まで身代金受け渡しを伸ばしクライマックスへ。
彼をここまで追い込んだのは日本の経済格差かそれとも虐げられる出稼ぎ労働者の復讐か。事件は警察の手により闇に葬られてしまった。
その後島崎の生死は不明だが彼の取った行動は意味があったのかを考えさせられる。
一般文学通算1038作品目の感想。2015/06/05 08:50
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.167
(5pt)

オリンピックの陰に隠れた日雇い労働者の苦悩の果て

「東京オリンピックを中止せよ」と身代金要求の爆弾事件をテーマにした作品。
人々は東京オリンピックに期待を寄せ戦後復興に酔いしれている中、オリンピック施設の建設現場では過酷な労働を強いられている東北を中心とする出稼ぎ労働者の心身をむしばんでいた。
そんな中腹違いの長兄で出稼ぎ労働者が死亡し弟の島崎国男は火葬した兄の遺骨を実家に届ける。
東大院生の島崎は兄の苦労を体験するため日雇い労働に従事していく中で田舎出身の労働者の過酷さに矛盾を感じ始めオリンピックを中止させる計画を練り始める。
昭和30年代後半の実情が如実に描かれ高度成長に隠れた日雇い労働者たちの生活と苦悩を余すことなく表現している点は素晴らしい。
一般文学通算1038作品目の感想。2015/06/03 18:00
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668
No.166
(5pt)

オリンピックの陰に隠れた日雇い労働者の苦悩の果て

「東京オリンピックを中止せよ」と身代金要求の爆弾事件をテーマにした作品。
人々は東京オリンピックに期待を寄せ戦後復興に酔いしれている中、オリンピック施設の建設現場では過酷な労働を強いられている東北を中心とする出稼ぎ労働者の心身をむしばんでいた。
そんな中腹違いの長兄で出稼ぎ労働者が死亡し弟の島崎国男は火葬した兄の遺骨を実家に届ける。
東大院生の島崎は兄の苦労を体験するため日雇い労働に従事していく中で田舎出身の労働者の過酷さに矛盾を感じ始めオリンピックを中止させる計画を練り始める。
昭和30年代後半の実情が如実に描かれ高度成長に隠れた日雇い労働者たちの生活と苦悩を余すことなく表現している点は素晴らしい。
一般文学通算1038作品目の感想。2015/06/03 18:00
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.165
(4pt)

オリンピックの 生贄?

読み応えありすぎる!
新幹線 こだまに 乗って車中で読まなければ たぶん 挫折してたと思います。
半分まで読んだ時 国男の応援してる自分に気づきました。最後 あとは捕まるしかない、、、と 思うと 残念でたまりませんでした。あっけなく逮捕されたのには 拍子抜けしました。
数年後に また 東京五輪を控えている今、テロとか 情報操作とか 本当に 大丈夫なのか? 本当に この時期に 東京五輪やっていいのか? と 個人的に 勝手に心配することになりました。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.164
(4pt)

苦々しいハッピエンド

強い印象を与えた上巻のラストから一転,下巻に入るとまた落ち着いたというのか,
これまでと同様に,少し進めては時間を戻し,それまでの側面や裏面を見せる展開や,
地方や労働者軽視の社会への憤りなどは,さすがに焦れったさを感じることがあります.

それでも,細かい場面転換の連続は,『本番』が近づくに連れて緊張と興奮を覚え,
成功はないと思いながらも,犯人役の青年への期待,結末に想像が膨らんでいきます.
このほか,相棒の男性との信頼関係や,その男が彼の中に見た『希望』には胸が打たれ,
男や同郷の仲間たちと同じく,彼にどこまで肩入れできるかで評価も分かれてきそうです.

また,事件は終わるも,青年の『その後』にはまるで触れずに幕切れとなる様子は,
彼など初めから存在しなかったようで,そこには彼が立ち向かった社会が重なるよう.
さらに,社会と自分たちの明るい未来を信じて疑わない,最後の若者たちのやり取りは,
確かにハッピエンドなのかもしれませんが,何ともやり切れない苦々しい思いが残ります.
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.163
(4pt)

苦々しいハッピエンド

強い印象を与えた上巻のラストから一転,下巻に入るとまた落ち着いたというのか,
これまでと同様に,少し進めては時間を戻し,それまでの側面や裏面を見せる展開や,
地方や労働者軽視の社会への憤りなどは,さすがに焦れったさを感じることがあります.

それでも,細かい場面転換の連続は,『本番』が近づくに連れて緊張と興奮を覚え,
成功はないと思いながらも,犯人役の青年への期待,結末に想像が膨らんでいきます.
このほか,相棒の男性との信頼関係や,その男が彼の中に見た『希望』には胸が打たれ,
男や同郷の仲間たちと同じく,彼にどこまで肩入れできるかで評価も分かれてきそうです.

また,事件は終わるも,青年の『その後』にはまるで触れずに幕切れとなる様子は,
彼など初めから存在しなかったようで,そこには彼が立ち向かった社会が重なるよう.
さらに,社会と自分たちの明るい未来を信じて疑わない,最後の若者たちのやり取りは,
確かにハッピエンドなのかもしれませんが,何ともやり切れない苦々しい思いが残ります.
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.162
(5pt)

高度経済成長期の光と影

昭和39年,オリンピック開催に沸く東京を中心に,それを複数の視点から描くことで,
高度経済成長期を突き進む日本の発展の光と影が,うまく描かれている印象を受けます.

また,その賑わいの中,東京との違いはもちろん,何気ない仕草にいたる部分まで,
活気から取り残された地方や,搾取される側との『格差』には何とも言えない気分に.

時間を前後させて描かれるこれらは,長い作品のため,いささかくどさもありますが,
事件を起こす青年の中で,少しずつ積もり,自身の変化に戸惑い,吹っ切れていく姿は,
世の移り変わりや人々,現代との比較,そして彼の変化を追い掛けるようで興味深いです.

そして最後の章,文庫版は上下巻分冊のため,全体としては中盤あたりになりますが,
冒頭の場面を逆の視点から映す様子は,最後でありながら,始まったと言わんばかりで,
軽い興奮を覚えるとともに,下巻への期待が一気に膨らむ見事な区切りだったと思います.
オリンピックの身代金(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (講談社文庫)より
4062779668
No.161
(5pt)

高度経済成長期の光と影

昭和39年,オリンピック開催に沸く東京を中心に,それを複数の視点から描くことで,
高度経済成長期を突き進む日本の発展の光と影が,うまく描かれている印象を受けます.

また,その賑わいの中,東京との違いはもちろん,何気ない仕草にいたる部分まで,
活気から取り残された地方や,搾取される側との『格差』には何とも言えない気分に.

時間を前後させて描かれるこれらは,長い作品のため,いささかくどさもありますが,
事件を起こす青年の中で,少しずつ積もり,自身の変化に戸惑い,吹っ切れていく姿は,
世の移り変わりや人々,現代との比較,そして彼の変化を追い掛けるようで興味深いです.

そして最後の章,文庫版は上下巻分冊のため,全体としては中盤あたりになりますが,
冒頭の場面を逆の視点から映す様子は,最後でありながら,始まったと言わんばかりで,
軽い興奮を覚えるとともに,下巻への期待が一気に膨らむ見事な区切りだったと思います.
オリンピックの身代金(上) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(上) (角川文庫)より
4043860048
No.160
(4pt)

あの時代への愛着または郷愁

1964年(昭和39年)の夏。扇風機が回るクーラーのない職場。都電が縦横に路線を広げる街で、暑ければ大人も子供もやたらとラムネを飲む。警視庁の刑事らはその都電で現場に向かう。新婚旅行は東京駅から熱海方面行きの電車に乗り込み、ホームでは同じ引き出物を持った見送りの同僚らが新郎を胴上げして送り出す。東海道新幹線の開通は開会式の直前。立ち上がったばかりの民放テレビの記者たちは、新聞には負けられないと意気込んでいる。街中ではポマードを使っているやつが結構多いーー。

 前回の東京五輪開催前の社会風物、高度成長期の人々の模様を背景に、1人の学生が人夫に身をやつし、やがてとてつもない行動にのめり込んでいく。物語自体は今の目からみると、心なし不自然というか作った気配がわずかに残る、と言えなくもない(とくに左翼思想絡みのところ)。しかし活気に満ちた「昭和」の情景を再現していく手際は鮮やかで、よく出来たサスペンスに仕上がっているように思う。

 レビューの中には「裏Always」との評もあった。そんな、明るく前向きなだけではない、混沌としたあの時代に対する愛着、郷愁が作者の執筆動機なのかもしれない(といっても1964年当時、作者はまだ5歳だったようだが)。時間軸をずらして場面を前後させながらストーリーを進めていく手法にも感心した。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.159
(5pt)

オリンピックの裏側には何がある?

刊行時に読まなかったが、今読むと2020年オリンピックが東日本大震災福島第一原発
事故からの十分な復興なしに進められる理不尽さと重なって時宜を得た問題提起小説
だと思わせられて興味深い。東北出身者として日本の繁栄が地方からの出稼ぎ労働の犠牲の上に成りたっている事実は今も変わっていない。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.158
(5pt)

こんな気持ちは初めてです。

完全に犯罪者側に感情移入しました。最後まで成功しろ、って祈ってました。最後は悔しくて泣きました。オリンピックバカヤロウ!って叫びたくなりました。なんだか説明のつかない気持ちです。出てくる警察や平和そうな人々に反感を感じます。どうしてなんだろう。全くわかりません。奥田さん、彼らの最後を教えてください!
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.157
(5pt)

こんな気持ちは初めてです。

完全に犯罪者側に感情移入しました。最後まで成功しろ、って祈ってました。最後は悔しくて泣きました。オリンピックバカヤロウ!って叫びたくなりました。なんだか説明のつかない気持ちです。出てくる警察や平和そうな人々に反感を感じます。どうしてなんだろう。全くわかりません。奥田さん、彼らの最後を教えてください!
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.156
(5pt)

華やかさの陰には、苦しみがある。忘れてはいけないのだ

社会派小説。戦後20年、復興の象徴として開催される東京オリンピックを背景にプロレタリアートの人びととの対比がせつない。日本人としての誇り発展、華やかさの陰で捨てられていったプロレタリアートの命たち。いつの時代も底辺に押しやられて苛烈な労働を強いられる人びとがいる。その人びとを代弁するような島崎国男の純粋な行動を、誰が非難できようか。ダイナマイトでのオリンピック妨害の成功を願った人間もたくさんいたのではないか。印象的だったのは、いつの世もその現場で働く者はどんなに理不尽なことにも、反逆したりしない。動くのは絞り出すように働いている人間ではなく、その上の知的上流の人びとだ。今の世の中を見ていてもそうだ。現場の人間はいっぱいいっぱいだし、やはり知的にも高くはないのだ。だから、数ある社会運動は常に視点が代理視点だ。本人たちのそのままの視点ではないので、違和感を抱く運動も多い。そして社会運動で名をあげて政治家などになる人間もいる。でも、その陰にあった労働者たちの本当の悲哀は常に一時救われてもすぐにもとにもどってしまう。ここに表されたプロレタリアートの世界が、現代にも連綿とつながってなんら変化していないのをみれば一目瞭然である。ということを、考えてしまうリアリティもあり、その当時の特に東京オリンピックに向かう日本の波が小説内にも充満していておもしろかった。
オリンピックの身代金 Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金より
4048738992
No.155
(3pt)

最後が、、、

思ってたよりあっけなかった。
全体におもしろくはあったのですが、、、
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.154
(3pt)

最後が、、、

思ってたよりあっけなかった。
全体におもしろくはあったのですが、、、
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056
No.153
(4pt)

タイムスリップ?

読んでいる間は、高度成長の時代に自分が生きてきるような気分にさせられました。
オリンピックの身代金(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (講談社文庫)より
4062779676
No.152
(4pt)

タイムスリップ?

読んでいる間は、高度成長の時代に自分が生きてきるような気分にさせられました。
オリンピックの身代金(下) (角川文庫) Amazon書評・レビュー: オリンピックの身代金(下) (角川文庫)より
4043860056