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弊社は買収されました! 総務部・真柴さん最後のお仕事
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弊社は買収されました! 総務部・真柴さん最後のお仕事の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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| しばらくぶりの額賀澪作品。文庫落ちにともない手を出すに至った次第。今回のお題は企業買収からの合併劇……あー、うん。企業合併ね……企業合併は……大変だよね(←過去に何か見た) 物語は新宿区の外れにあるアパート「林檎箱館」で大学入学後17年を過ごしてきた会社員・真柴忠臣が大家の仁木和子と温かくなってきた春の日差しを浴びながら挨拶がてら前日に入居してきた台湾人の青年について語らっている場面から始まる。 日本語が流暢な台湾人の青年・林柏宇が人当たりのいい人物で良かったと気分を良くして出社の準備に取り掛かろうとした忠臣の耳に飛び込んで来たのは勤め先である花森石鹸を外資系トイレタリーメーカーであるブルーアが買収するというニュース。 何も知らなかった忠臣は「弊社が?」と唖然とする以外に無かったがそのまま自転車に飛び乗り花森石鹸の本社に直行。始業30分前にして大騒ぎになっていた本社の中を所属部署である総務部へと向かった忠臣に部長の浜名が告げたのは「社長が持っていた株を全部ブルーアに売っちゃった」というまさかのトップによる裏切り。 諸々の問い合わせでパニックになる総務部のあるフロアだったがそこへ現れたのは上質なスーツに身を包み胡散臭い笑顔を浮かべた男・新社長となるターナーだった。迎えた忠臣たちに向かい英語で何事かを発したターナーの言葉を「買収の情報を漏らしたのは貴方たちですか」と訳したのは昨日忠臣の住むアパートの住人となった台湾人青年・柏宇で…… ……額賀澪、こういう群像劇っぽいもの書けたんだなあ。会社という巨大な人間関係の塊が、それもまったく別の文化で動いてきた二社が強引に一つの会社にまとめあげられる「企業合併」という大騒動を描こうとすればこういうスタイルで描くしかなかったんだろうけども少しばかり取っ散らかった感じの作品だったかな、というのが読み終えての第一印象。 物語の方は日本では老舗の石鹸メーカーとして知られる花森石鹸が国際的企業であるブルーアによって買収、両者の……というか「これまでのやり方」に拘る日本企業・花森側に長年勤めて来た社員たちの激しい抵抗の中で二つの企業を冷徹な社長が設けたタイムリミットまでに一つの企業として機能するよう持っていくという多難なミッションを背負わされた主人公・忠臣とその相方である柏宇が中心となったタスクチームの姿を通じて描いている。 上でも書いた様に企業、特にメーカーともなれば社員数というのはやたら多い上に国内大手ともなればその長い歴史の中で築き上げてきた企業文化が骨絡みになっている。これまで「それでよし」とされてきた仕事の在り方を「今日からこっちのやり方で」と言われたって急な方向転換というのは難しい。特に長年勤めて来た中高年社員ともなれば、である。 特に会社の看板や研究者としてのプライドを抱えて勝負してきた営業や開発ともなればその反発は凄まじいわけで、忠臣の様な総務部は「利益を産まないバックオフィスのくせに」「総務の仕事なんてどこの会社も似た様なものだから気楽なもんだよな」と社内から怨嗟の声を浴びせられまくる事に。 忠臣の「お互いをもっと知り合わないと」という正論はまるで通じず、新社長が命じた新商品開発も暗礁に乗り上げてしまい……というのが大まかな流れ。ここに営業部のベテラン・中堅・若手の世代間闘争であったり、人員の余裕が無い中でシングルマザーとして後輩の白い眼を浴びながら時短勤務で働く女性研究者の苦労と苦悩、あるいは退職後も社内に大きな影響力を持つOBとその孫のウー○ー配達員との軋轢みたいな物が絡められる……という構成。 こうやって挙げただけでもその人間関係の一つ一つがやたらと濃くて一つの関係を膨らませるだけで一本小説として成立してしまうんじゃないか、という印象を受けるがその濃いめの人間関係を複数放り込んで300頁弱に収めるんだからどうしてもゴチャゴチャした感じは否めない。 特にネームドキャラがやたらと多くて場面転換で他の人間関係に話が移ると「えーと、この人物はどういう設定だったっけ?」と思い出すのに苦労する事も。キャラの描き分けが出来ているから後半は慣れてくるんだけども、前半は登場人物とその関係を覚えるのに些か閉口するかも。基本の流れは忠臣と柏宇を押さえておけば追えるんだけども…… この人間関係を描くのに尺を取られ過ぎたのか物語の大きな転換点=暗礁に乗り上げた新商品開発と社内に大きな影響力を持つOBの転向の部分があっさりし過ぎというか説明不足でどうにも「ご都合主義」みたいな物を感じてしまった事も否めない。主人公が目的に近づく上での最大の障害をあまりにあっさり片付けてしまうのではカタルシスも小さくなるし。 ただ、「要らないとされたもの」「非効率だと、時代に合わないと批判されるもの」に対する視線には作者らしさが滲み出ていた様にも思えた。主人公・忠臣の所属している総務部なんて現実にも利益を生み出さない部門なんかアウトソーシングに回せ、と社内から酷い扱いを受けている事が多いと思うのだけど、そこに作者は「本当に無意味なら何故そんな部署が生み出されたの?」という疑問を投げかける。 古典文学の研究者たちの悲喜こもごもを描いた「青春をクビになって」なんかでも地道に研究を積み重ねて来た研究者たちの「なんで俺たちは外国での方が評価も待遇も恵まれて国内からは無駄飯食い扱いされなきゃならないんだ」という嘆き節を描いていたが、総務部・バックオフィスに対しても同じ事が言えるのでは、という作者なりの疑問みたいなものがそこには感じられると思われた。 限られたページ数に膨大な人間関係を詰め込もうとしてゴチャゴチャした構成になった事や物語の転換点の描き方が些かあっさりとなっていた点は否めないけど「不要とされるもの」に対する考え方には作者らしさが出た一冊だったかな、という所。 | ||||
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| 前半部がかなり暗く、読み進むのがつらい。よっぽど読むのをやめようかと思いました。 がんばって読み終えてみると、終わりはかなりハッピーで、気分も高揚しました。 前半と後半を足して、2で割って、星3つとしました。 個人的に気になった点。 〇群像劇というのか、多視点で描かれていて、あとへ行くにしたがい、名前を見ただけでは誰だったか思いだせなくなりました。(物覚えの悪い私が悪いのですが) 〇会社のなかの雰囲気が最悪なのが、あるところで最良へと転換します。その転換が、「え? なに? この程度のことで?」という印象。個人的にはもう少し劇的な転換点のほうがよかったです。 | ||||
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| 外国資本に突然買収された会社のドタバタ劇は実際に経験した私はよーく状況が目に浮かびます。 でも実際はもっと厳しいんだよねー。だから★三つ。 | ||||
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| 軽快で分かりやすい纏まった流れなんだが…脇のエピソードが全部不消化な気がしないでもない …ちなみに日報手書きはくだらないが、履歴書は是非とも手書き派だ。人柄は伝わるべくもないが、手書きは書き手の特性を雄弁に語る 概ね楽しみましたが、ここんトコ氏独自の味が薄まってる気がするのは気のせいか? | ||||
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| 突然買収されることになった買収先の社員が、戸惑いうろたえたり、反発したりしながらも一つの方向性に向かっていく。 予想外の事は起こらず定番の展開に終始するが、これはこれで安心感ある展開。 エンタメ寄りの社員描写であるため、現実にはこんなことないよなということだらけなので、リアル感あるストーリーを期待する人には向かない。 同じ会社でありながら人間関係に振り回されるという点は現実の企業でもあるけど、既視感ある展開の買う数でまあこんな展開はないよなという部分は気になると全体的に嘘くささが目に付くが、王道の企業エンタメとして捉えれば楽しめる。 | ||||
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